更新日:2025年11月13日
広告では届かない想いを届けるnote――パーソルの事例から見る“共感型発信”の力
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理念やビジョンを社会に伝えるには、単なる情報発信では不十分。人の心に届くのは“共感”です。
総合人材サービスを提供するパーソルホールディングス㈱は、「従来の社会的地位や報酬ではなく、はたらくことを通して、その人自身が感じる幸せや満足感」、すなわち“はたらくWell-being”の概念を広め、自社の掲げる「はたらいて、笑おう。」というグループビジョンをより深く伝えるために、2023年から「#これ誰にお礼言ったらいいですか」プロジェクトを実施しています。
そして今年度は、そのプロジェクトの一環としてnoteの『コラボ投稿企画』を開催。
なぜnoteを選び、X(旧Twitter)など既存のSNSでの課題をどのように乗り越えたのか。どのような取り組みで想定以上の成果を上げたのか。
その背景と成果をインタビューしてきました。
なぜパーソルはnoteを選んだのか――SNSの課題を超えて、想いを届けるための選択
メディアレーダー: パーソルホールディングス様がnote様との取り組みを始めたきっかけを教えてください。
鈴木様(パーソルホールディングス):
理念を
「共感の物語」として丁寧に伝えられる場だと感じたことが、note様との協業を決めた理由です。
パーソルホールディングス株式会社 鈴木 崇之
2017年中途入社。美容師からキャリアをスタートし、ものづくりへの興味からデザインの領域へ。
デザイン事務所、自動車メーカー、ウェブコンサル、制作会社などで経験を積む。
物理的なデザインから形のない広義なデザインへと領域を広げるため、2017年パーソルキャリア入社。
デザイナー、ディレクター、プロダクトマネージャーなどを経てパーソルホールディングスへ。
異動後はTVなどのオフライン領域から始まり現在はグループ内外のビジョン推進、“はたらくWell-being”推進を主に担当。
私たちは「はたらいて、笑おう。」というグループビジョンを掲げ、一人ひとりの多様なはたらき方・生き方を応援し、すべての「はたらく」が、笑顔につながる社会を目指しています。
その実現の一環として、はたらく人が感じる幸せや満足感―すなわち“はたらくWell-being”の実感向上につなげるために生まれたのが、「#これ誰にお礼言ったらいいですか」プロジェクトです。
このプロジェクトでは、日常の中で感じる「名前も知らない誰かの仕事」への感謝の気持ちを投稿していただき、その想いをパーソルが本人に代わって届けることで、“名もなき仕事”に光を当て、“はたらく幸せ”を可視化することを目指しました。
これまで実施していた本プロジェクト での発信とコンテンツ収集は、X(旧Twitter)などのSNSやオフライン施策を駆使しての、労力と時間がかかる、人海戦術的なやり方でした。
また、Xは拡散力がある一方で、発信した理念や思想が一部だけ切り取られ、伝えたい本筋の部分からずれるというリスクがありました。そのため、私たちのビジョンに
「深く理解してもらうこと」が難しかったのです。
メディアレーダー: 質とリスクの両面で、従来のSNSではビジョン浸透という目的に対し限界があったのですね。
noteの山本様は、パーソル様のそうした課題とビジョンに対して、どのような親和性があると考えられたのでしょうか。
山本様(note): noteでは“誰もが自分の想いを言葉にできる場所”を目指しています。そのため、パーソル様が掲げる「はたらくことの意味」を問い直す理念を伝える場として、とても親和性があると感じました。
noteは
文字数の制限なく、文章で想いを丁寧に伝えられるプラットフォームです。投稿者の熱量や文脈の豊かさにより、
想いを深く届けられるため、Xでは生じやすい本筋からずれるリスクを避けつつ、ユーザーから
質の高い投稿を集めるご支援もできるのではないかと思いました。
note株式会社 山本 志奈子
新卒で入社したIT企業にて広告営業や自社のプロモーション企画などに従事。
2021年5月にnoteへ入社。
現在は「コラボ投稿企画」をはじめとした、法人向けサービスのセールス・企画・商品開発を担当。
鈴木様(パーソルホールディングス):
note様のお話を伺い、
クリエイターから集まる投稿の質や、
文章やストーリーで想いを丁寧に伝えられる場、そして
信頼性の高いコンテンツが期待できる「救いの手」としてとても魅力を感じました。企業メッセージを一方的に届けるのではなく、「はたらく」というテーマを通じて共感を生む発信ができるのではと思いました。
メディアレーダー: SNSでの「拡散」から、noteでの「共感」へと軸を移した背景がとても印象的ですね。情報を“広げる”だけでなく、“深く届ける”ための手段としてnoteを選ばれたのは、多くの企業にも共通する課題意識だと感じます。
データだけでは伝わらない、リアルな“はたらく幸せ”を届ける
メディアレーダー: では今回、「これ誰にお礼言ったらいいですか」のプロジェクトとしてnoteのコラボ投稿企画を実施されたとのことですが、どのような成果を目指していたのでしょうか?
鈴木様(パーソルホールディングス):
一番の目標は、“はたらくWell-being”を広く知ってもらい実感してもらうことです。
これらの指標の1つとして「自分の仕事は、人々の生活をより良くすることにつながっていると思いますか?」(はたらくの評価)という設問で、日本と約150の国と地域を対象に調査を毎年行っております。
しかし、データや調査だけでは、はたらく人が自分の仕事の価値に気づきにくいという課題があります。
そこで、この企画では、はたらく人が自分の仕事の価値ややりがいを実感できる瞬間を、リアルな声で伝えることを目指しました。理念を共感ベースで発信し、人々が自分ごととして感じられる場を作ることが、このプロジェクトの核心です。
山本様(note):
この企画の狙いは、まさにその「気づき」のきっかけを提供することでした。感謝されることで、自分自身の仕事に意味がある、やりがいがあると認識し、ウェルビーイングの価値観を高めてもらうこと。データや調査結果だけでは難しい、仕事のリアルな価値を、人の温かい言葉を通じて可視化する必要があったのです。
メディアレーダー: noteというプラットフォームを通して、「誰かのためにはたらくこと」や「感謝される瞬間」の大切さが、自然と伝わる仕組みになっているのが印象的です。
数字では見えない“はたらく幸せ”を可視化していくという発想が、まさにこのプロジェクトの魅力だと感じました。
noteが支えたプロジェクト内容とは――日常の感謝の思いを言葉に
メディアレーダー: 理念を“共感ベース”で届け、はたらく人自身が自分ごととして感じられる場を作ることが重要だったとのことですが、実際にその実現に向けて、note様としてはどのような形でサポートされたのでしょうか?
山本様(note): 「#これ誰にお礼言ったらいいですか」プロジェクトについては、ご一緒する前からとてもいい企画だなと気になっていました。実際に集まっているさまざまなお礼を拝見して、「noteの投稿企画ならよりストーリー性のあるエピソードを集められるかもしれない」と感じ、私どもからパーソル様にお声がけさせていただきました。
通常は、投稿を集めるためのハッシュタグはnoteで企画しご提案するのですが、今回はプロジェクトのハッシュタグのまま実施する形で設計しました。
また、パーソル様のコンセプトを重視し、「お礼を(直接)伝えにいくこと」を企画のゴールとしました。この目標設定は、自分の気持ちを深く発信したい、多くの人に読んでほしいというnoteクリエイターの高いモチベーションとも相性が良いと判断しました。結果として、感謝の気持ちが溢れた投稿が、1ヶ月間で4,260件も集まりました。
メディアレーダー:
これだけ多くの投稿が集まると、内容も本当にさまざまだったと思います。実際に、寄せられた作品をご覧になっていかがでしたか?
鈴木様(パーソルホールディングス):
正直、最初に最終審査に残った作品を見たとき、「選定基準を間違えたかもしれない」と思うほど、どれも素晴らしかったです。
クオリティが非常に高く、受賞作品を選ぶのが難しいくらいでした。
また、山本さんをはじめnoteの皆さんが、企画の意図や私たちの想いをとても深く理解してくださっていたので、「本当にやりたかったこと」に沿った作品を選ぶことができたと感じています。
4,260件の声が証明したnoteのコラボ投稿企画の力
メディアレーダー:
noteのコラボ投稿企画を活用したことで、どのような成果がありましたか?定量的、定性的な成果についてお聞かせください。
鈴木様(パーソルホールディングス):
まず、SNSキャンペーンとは違う「深い反応」が得られました。投稿を通じて「はたらくって、誰かのためになっているんだ」と感じたという声が多く寄せられ、社内外の共感が広がりました。
定量的な成果として、今回のコンテスト形式の募集では4,260件の投稿が集まり、期待以上の成果でした。
また、他にもコンテンツ収集にかかる時間と労力を大幅に削減できました。
従来、私たちは人海戦術でXからエピソードを探したりする活動や、オフラインでカフェ形式のイベントを開催して手書きの感謝カードを集めたりしていました。
これらの活動は準備にも多大な労力を要しましたが、noteのコラボ投稿企画では
告知だけで数・質ともに高い作品が集まりました。まさに奇跡的な方法だと実感しています。
山本様(note): noteとしても、
「文字数に縛られず、文章で丁寧に想いを伝えられる」というプラットフォームの特性が、今回のプロジェクトの成功に大きく貢献したと感じています。
SNSでは難しい「深い共感」や、ストーリー性のあるエピソードを数多く集められたのは、想いをじっくりと綴る文化があったからこそです。理念を伝えるだけでなく、読者と企業が一緒に想いを育てていく場を創れたのは、noteならではの成果だと思っております。
今回の取り組みを振り返って――共感でつくる、新しい発信のかたち
メディアレーダー:
最後に、コラボ投稿企画の価値や今後の展望についてお聞かせください。
鈴木様(パーソルホールディングス): 今回の成功体験により、noteというプラットフォームへの信頼性は非常に高まりました。
集まった作品は、展示会での展示や、動画コンテンツへの変換など、多角的な二次利用を検討しています。また、この企画は、私たちの理念に共鳴し、高い質で体現してくれる作品を選べる、まさに理想的な方法だと確信しています。
山本様(note):
企業理念をストーリーとして伝え、多くの熱量が集まる場を提供できたことは非常に嬉しく思います。noteとしても、今後も企業の理念や想いを共感の形で伝える場を広げていきたいと考えています。
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