ポムポムプリン30周年、渋谷3拠点OOHの設計——脱力系メッセージ×体験型プロモーションの作り方

注目すべき3つのポイント

  1. 「頑張りすぎない」共感価値の提供
    新生活の疲れに寄り添う「むずかしいこと、しらんぷりん♪」という脱力系メッセージで、ブランドへの心理的親近感を醸成しています。
  2. 渋谷3拠点連動×立体オブジェの訴求力
    ビジョン広告にとどまらず、高さ・幅ともに約3mの巨大立体オブジェを「おしゃべり」させることで、思わず足を止める「体験」を提供しています。
  3. デジタルとリアルのシームレスな接続
    現地でのARフォト体験やオリジナルスタンプ、TikTokエフェクトの公開により、リアルな場での体験をデジタル拡散へつなげる設計になっています。

株式会社サンリオが展開するキャラクター「ポムポムプリン」は、2026年にデビュー30周年を迎えました。そのアニバーサリー施策の一環として、渋谷の主要3拠点で巨大立体オブジェを展示する体験イベント「ポムポムプリン 渋谷でしらんぷりん♪」が、2026年4月15日(水)から4月21日(火)までの1週間限定で開催されています。

サンリオとそのVR・デジタルマーケティング施策について詳しく知りたい方は、
こちらのインタビューもあわせてご覧ください。

ポムポムプリン30周年OOHの概要——渋谷3拠点に巨大立体オブジェが出現

展示場所は「SHIBUYA109渋谷店 店頭イベントスペース」「MAGNET by SHIBUYA109 エントランスイベントスペース」「渋谷モディ 1階 店頭プラザ」の3カ所です。各拠点にそれぞれ異なるポーズの巨大オブジェが設置されており、おともだちキャラクターのマフィン・スコーン・ベーグルとともに来場者を迎えます。

オブジェは高さ・幅ともに約3mで、「今日は〜、むずかしいこと、しらんぷりん♪」「ポムポムな1日になりますよ〜に!」などのおしゃべりを発する特別仕様となっています。初日のお披露目会では感嘆の声が上がり、会場は笑顔に包まれたとのことです。

「ポムポムプリン 渋谷でしらんぷりん♪」フォト体験イメージ

30周年のキーメッセージは「むずかしいこと、しらんぷりん♪」。新生活が始まり緊張しがちなこの時期に、のびのびとくつろぐポムポムプリンが渋谷の街でそっと寄り添い、ほっとひと息つける癒しを届けることを意図した施策としています。

体験設計の工夫——回遊・撮影・デジタル連動の3層構造

本施策の設計上の特徴は、大きく3つの層に分けて整理できます。

1. 複数拠点による回遊設計

3カ所それぞれに異なるポーズのオブジェを設置することで、渋谷エリア内を「ハシゴ」するインセンティブを生んでいます。単一の掲出に終わらず、来場者が複数拠点を巡ることでブランド接触回数を増やす仕掛けです。

2. その場で完結するフォト体験

「SHIBUYA109渋谷店 店頭イベントスペース」では、来場者自身のスマートフォンで二次元コードを読み込み、ポムポムプリンと一緒に写真を撮影できます。撮影した写真はオリジナルスタンプでデコレーションして、データ保存またはその場でプリントして持ち帰ることができます。

3. TikTok ARエフェクトによるオンライン拡張

4月15日(水)にはTikTokでポムポムプリンのARエフェクトも公開されました。現地に来られないユーザーでも日常のシーンにポムポムプリンを登場させる体験ができ、渋谷のリアルイベントをオンラインにまで広げる設計となっています。

同時に、渋谷スクランブル交差点周辺の大型ビジョン(「Q’S EYE」)、「MAGNET by SHIBUYA109」上の大型ビジョン(「109フォーラムビジョン」)、「渋谷モディ店頭ビジョン」でも、期間限定でポムポムプリン30周年のコンセプトムービーなどが放映されています。

キャラクターIPの体験型活用——デジタル×リアルの連動はサンリオの一貫した戦略

今回の施策は、単独のOOHイベントとしてではなく、サンリオが継続的に取り組んでいるデジタルとリアルの融合戦略の延長線上に位置しています。サンリオはバーチャル音楽フェス「Sanrio Virtual Festival」においても、企業との共創やメタバース上でのブランド体験を展開してきました。

リアルとデジタルを横断した体験設計の背景と詳細については、以下のインタビューで佐藤 豪様(デジタル事業開発部)が詳しく解説しています。

デジタルが生み出す新しいつながり――サンリオ×アンドエスティが切り拓く次世代バーチャルマーケティング
MediaPicks  編集部

今回の施策で注目したいのは、キャラクターの「世界観」を体験の中心に据えながら、マーケターが応用可能な設計に落とし込んでいる点です。

「しらんぷりん♪」というメッセージは、完璧さや努力を強調しがちな広告表現とは一線を画しています。近年のマーケティングで共感軸が重視される傾向がある中、ポムポムプリンの持つ「のんびりした世界観」は、忙しい日常に置かれた消費者の緊張をほぐす訴求として機能しているといえます。

他企業が応用できる視点として、複数拠点の連動による回遊設計、「持ち帰れる体験(オリジナルスタンプ・プリント)」の付与、そしてTikTok ARによるオンライン拡張という3層の組み合わせが挙げられます。キャラクターIPを活用する場合に限らず、体験型OOHにおいてリアルな場をデジタル接点とどう接続するかは、UGCの創出を考えるうえでも参考になる事例としています。

渋谷でのOOH・イベントスペース出稿を検討中の方へ

今回の施策で活用されたMAGNET by SHIBUYA109を含む、渋谷エリアのOOH・イベントスペース媒体の資料も合わせてご確認ください。

関連リンク

プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000733.000037629.html

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