企業と共創するサンリオのVR施策―体験型VRイベントでブランド価値を創出するサンリオの挑戦とは

株式会社サンリオ_インタビュー記事サムネイル画像

キャラクターを通じて世代を超えて愛されてきたサンリオ 。その新たな挑戦が、VR空間でのイベント、「Sanrio Virtual Festival」です。
サンリオピューロランドの地下に広がる架空のエリアを舞台に、ユーザーはキャラクターとともに体験型コンテンツを楽しみ、企業は自然な形でブランドを届けることができます。
本記事では、サンリオが取り組むVRイベントの裏側と、パートナー企業とのコラボレーション事例を伺いました。

「Sanrio Virtual Festival」は多摩市のサンリオピューロランドに“実際には存在しない地下エリア”を設定したVR空間。
ここではライブやショー、ユーザー同士の交流が生まれる多彩な仕掛けが用意されており、参加者同士がコミュニケーションを楽しめる新感覚VRメタバースイベントとなっています。

 サンリオのバーチャル音楽フェス「Sanrio Virtual Festival(サンリオVfes)」にて、企業協業の窓口を担当。パートナー企業とのアライアンス構築や協業企画を推進し、ブランド価値向上と新たなファン体験の創出を両立させている。
 サンリオ入社以前は、ライブイベントやエキシビションの企画・制作を担当。企業のマーケティング課題に寄り添いながら、来場者が楽しめるコンテンツとして具現化する企画力を培ってきた。こうしたバックグラウンドを活かし、デジタルとリアルの両軸から企業課題の解決につながるソリューションを提案している。

目次

サンリオのキャラクターとVR基盤で実現 ― 交流から広告効果まで一貫して創出するVR体験型マーケティングとは?

サンリオの企業理念である「みんななかよく」を反映したVR空間で自然に会話が生まれる仕掛け

当社はサンリオの企業理念「みんななかよく」という、人と人とのコミュニケーションを大切にするという企業理念を掲げています。この理念は、今回のVRイベントにも反映されています。
リアルな場で知らない人とコミュニケーションをとるのは難しい中で、サンリオピューロランドの地下に広がる架空のエリアを舞台に、ユーザー同士が自然に交流できる環境が作られています。
そこでは実際にVR空間ではリアルと同様に自然な会話が可能なので、日々コミュニケーションが促進されています。

物語を持たないキャラクターが生むブランドやIPコラボコンテンツ

ハローキティなどのサンリオキャラクターは、明確なストーリーがありません。そのためユーザーそれぞれの思い出の中にストーリーが形成され、想像の余白を残す特徴があります。
この特性により、多様なブランドやIPとのコラボレーションが可能となり、個人・企業問わず楽しいコンテンツを生み出すことができます。
固定観念に縛られず、自然に受け入れられるキャラクターだからこそ、多様なユーザーに楽しんでもらえるというのが前提にあります。

サンリオだから実現できた安心できる基盤と多様な層へ広がる体験型マーケティング

2021年から継続されているバーチャルフェスティバルでは、Sanrio Virtual Purolandという「場所」とクリエイターのネットワークが活かされて実施しております。
また直近では、国内で有数の実績を誇るXRクリエイティブスタジオ、株式会社Gugenkaが当社のグループの一員となりました。
ゼロから独自の環境を構築するよりも、サンリオと組むことで企業やクリエイターが安心して取り組める環境が整っており、この柔軟性が他社にはないVR施策の強みとなっています。

▼実際に体験した方のお声
・アーティストパフォーマンス前のCMなど、非常に塩梅よく広告が設置され、またこのCMで知った企業やサービスなどもあり、 機会があれば体験・ 利用したいと思いました。
・掲示だけではなく体験型の物は印象に残るのでよかったです。
・スポンサーコンテンツはサンリオの文脈に沿っており、意外なほど見応えがある。こうした催しで各スポンサー企業の懐深さなどが伺えて個人的には大変に楽しみにしているジャンルだ。

また、「Sanrio Virtual Festival」は男性の比率も多く、20〜30代中心に多く参加 しています。
リアルイベントでは女性・子供の比率が高く、VRイベントを連動させることで幅広い年齢層へのアプローチが可能となります。

VR体験とデジタル販売で広がるブランド価値と新たな収益創出施策事例

ユーザー参加型で浸透する―演出と広告を融合した体験型VRプロモーションプラン

①パフォーマンス後のランタン
アーティストパフォーマンスのエンディングを飾るランタン。パフォーマンス終了後に、タイのお祭りのようにランタンが上がり、会場全体を幻想的に包み込みます。
昨年実施の際は「今回は○○社のランタンだ!」という声も聞こえ、お客様に楽しんでいただけるコンテンツとなりました。

②パレード前に実施するミニショー
大人気コンテンツのパレード・ショーの上演開始10分前からオリジナルコンテンツを上演します。
商品モチーフにしたステージやスポンサー様のキャラクターとサンリオキャラクターのデュエットなど、ご相談に合わせて提案が可能です。
人々が自然に集まり、VR空間でのコミュニケーションが生まれる仕組みになっています。
音に関しても参加しているお客様の歓声が聞こえる空間なので、リアルに近い体験ができます。

③エリア全体コラボ
スポンサー様とのコラボアバターを作成したり、特設ブースを設定して、バーチャル空間での店舗の設営が可能です。詳細は下記のスポンサード事例に記載します。

④ゲーム連動
バーチャル空間の中でのアトラクション(ミニゲームコンテンツ)で企業の告知を実施するメニューです。
自然な形でコンテンツの中に馴染ませ、何回も繰り返し遊ぶコンテンツなので、ユーザーに少しずつ刷り込みできるのも特長です。

⑤オリジナルエントランスブース制作
この施策は自由度が高く実施できるのが特長です。
さらに、ユーザーの方はまずエントランスに入って、それぞれのエリアに移動していくので、一番多く出入りがある場所に設定できるのも魅力です。

体験と収益を両立 デジタルアパレルが生むユーザー体験と売上アップの仕組み

ファッションプラットフォーム「and ST」のデジタルアパレル販売
アンドエスティ社はサンリオキャラクターズのコラボアパレルを販売しています。そのデザインをそのまま3D化し、アバター向けにも販売を行いました。
初期費用は必要ですが、新しいビジネスを作り、収益を生み出す仕組みをスポンサー様と共に相談しながら行うことができます。

まとめ ― VR・メタバース時代に向けた未来の体験型マーケティング

柔軟な提案力と収益モデルの創出

当社は、クライアントの課題に応じて広告メニューに縛られない柔軟な提案をもとにコンテンツ制作を行っています。
VR空間とリアル店舗の両方でデジタルアパレルを販売する事例のように、単なる広告に留まらず、パートナーと収益を生み出す新たな価値を創出することが可能です。
課題ヒアリングから提案、制作まで一貫したサポートが、その基盤を支えています。

VR空間で新規事業を創出する挑戦

Sanrio Virtual Purolandという「場所」とクリエイターのネットワークを活かすことで、VR・メタバース領域での体験型マーケティングがさらに進化すると思います。
クライアントとのパートナーシップを重視し、柔軟な提案力と共創によって新しい収益モデルやサービスを生み出すことが可能です。
体験を通じたブランド価値向上と新規事業の創出を両立できる取り組みを目指し、今後もVR空間での新しい挑戦を続けていきます。

© 2025 SANRIO CO., LTD.  著作 株式会社サンリオ

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