注目すべき3つのポイント
- エリアを跨ぐ「回遊型」施策
横浜から箱根まで、県内広域のタッチポイントを繋ぎ、ファンの移動距離と滞在時間を最大化。 - 「現地体験」の価値向上
6色を重ねて1枚の絵を完成させるアナログなスタンプラリーで、コンプリート欲求とシェア動機を生みやすい。 - 官民一体のIP活用モデル
3自治体と民間企業が連携。公用車から主要駅、展望台まで生活導線すべてを「コナン」一色に染める圧倒的な世界観構築。
2026年4月10日(金)より公開となる劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』に合わせ、物語の舞台となる神奈川県内各地で、自治体や民間企業が一体となった大規模なタイアップが展開されています。
横浜・小田原エリア:圧倒的なビジュアルによる「認知と期待」の醸成
最新コミックス108巻と連動した「とある質問」を掲出。答えを求めて次のスポットや書店へ向かわせる導線設計もされています。
小田原では広告だけでなく、フォトスポットとしてバックボード(背景)やスタンディパネルも設置。
移動の起点となる主要駅で、ファンの期待感を一気に高める施策が目立ちます。
クイーンズスクエア横浜
エスカレーター手すりベルト ラッピング

◀みなとみらい駅
約82mものロングエスカレーターの手すりに全10キャラを配置。移動中、強制的に視界に入るインパクトのある広告設計です。
横浜マリンタワー 展望台内広告

※小田原駅コンコースでの掲出と同様の内容。
箱根エリア:アナログ体験を通じた「滞在時間の延長」
物語の核心に迫る箱根エリアでは、回遊性を高める体験型ギミック「重ねるスタンプ」が設置されています。

「重ねるスタンプ」は三市町にある6箇所の拠点で色を重ねて1枚のイラストを完成させる仕組み。単なる「スタンプ集め」を「アート体験」に昇華させ、全ての拠点を巡る強力な動機付けとなっています。
また、スタンプ台紙を対象施設で提示することで、入館料等の割引などの特典を受けることができます。
アネスト岩田ターンパイク箱根

◀スカイラウンジ階段装飾
劇中の重大シーンに登場する「聖地」そのものを展示拠点化。スタンディーやパネルなどの展示により、映画の世界への没入感を高めています。
生活導線への徹底した潜り込み
駅や観光施設だけでなく、「箱根町の公用車」へのマグネットステッカー掲出や、湯河原駅の隈研吾設計事務所デザインの大屋根への横断幕など、風景の一部にIPを溶け込ませることで、エリア全体の祝祭感を演出しています。


生活導線に溶け込む広告事例は他にも!



今回の施策の秀逸な点は、デジタル全盛の時代に「わざわざその場所へ行き、自分の手を動かす」というアナログな実体験を価値の中心に据えている点です。特に「重ねるスタンプ」は、完成までのプロセス自体がコンテンツとなり、途中の工程をSNSにアップしたくなる心理を巧みに突いています。
マーケティング戦略において、「点」のプロモーションを「線」のストーリーに変える設計は他の商材でも応用できるでしょう。
駅の改札(入口)、ロッカー(荷物預け)、食堂(休息)といった利用者の行動フローに合わせ、それぞれ異なるイラストやクイズを配置することで、顧客体験を分断させずにブランドの世界観に浸らせ続けることが可能です。
関連リンク
プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003636.000013640.html








