ユーザーが1日58回見るスマホのロック画面を、広告枠として活用できる手法があります。株式会社シグニティが提供する「スマホロック画面広告」は、連携する200社以上のメディア・約9000万のオプトインユーザー基盤に広告を配信できる業界初の広告モデルです。
既存の広告施策と競合せず、相乗効果を生み出すこの手法について、同社の忠内様にお話をうかがいました。

株式会社シグニティ
忠内佑磨 様
マーケティングソリューション事業部
マーケティングソリューション事業部にてスマホロック広告の提案をメインで担当。会社や担当者ごとに異なった課題をお持ちの中、お客様の課題に合わせた最適なご提案をし、課題解決に尽力いたします。
スマホロック画面広告の概要と仕組み
――スマホロック画面広告について教えてください。どのような広告手法なのでしょうか。
スマホロック画面広告は、ユーザーのスマホロック画面に広告を配信できる広告手法です。提携メディアが保有するオプトインユーザーに対して、メディア名義で広告主様の広告を配信します。通知をタップすると、広告主様が指定したランディングページ、商品ページ、資料ダウンロードページなど、任意の遷移先に誘導できる仕組みです。

――メディア名義で配信するというのは、具体的にどういうことでしょうか。
たとえばメディアレーダーが提携メディアだとすれば、メディアレーダーからの通知として広告が届くイメージです。ユーザーから見ると、普段利用しているメディアからの通知として広告が表示されます。
――この仕組みを支えている基盤について教えていただけますか。
この広告手法の前提として、弊社のPUSH ONEというサービスがあります。PUSH ONEは、Webサイトを訪問したユーザーに対して「通知を許可しますか」というポップアップを表示し、許可してくれた方にプッシュ通知で情報を届けるサービスです。現在、約200社のメディアに導入いただいており、オプトインユーザー数は約9000万に上ります。

――9000万というのは相当な規模ですね。
はい。このユーザー基盤を活用して生まれたのが、スマホロック画面広告です。PUSH ONEでは各メディアが自社のオプトインユーザーに配信するのに対し、スマホロック画面広告では、その基盤を広告配信に活用する形になります。
――類似のサービスを展開している企業は他にもあるのでしょうか。競合環境について教えてください。
我々が認知している限りですが、ないと思います。弊社が特許を取得している広告手法ですし、そもそもWebプッシュ通知事業を展開している会社自体がそう多くはありません。加えて、弊社はPUSH ONEを十年近く運営してきたからこそ、メディア様との強固な繋がりを築けています。今後競合が現れたとしても、積み上げてきた関係性と繋がりを模倣するのは難しいと思いますので、そういった意味でも競合となり得る他社は基本的にいないと考えています。
スマホロック画面広告は絞りすぎないターゲティングもポイント
――技術的な優位性だけでなく、メディアとの信頼関係も大きな参入障壁になっているんですね。では、この広告手法はどのような業種・商材に適しているのでしょうか。
あらゆる方々をターゲットにできるので、様々な企業様にお力添えできるとは思っていますが、特に親和性が高いのはB2C向けの事業者様ですね。期間限定セールやキャンペーンなど、ユーザーの行動変容を促しやすいサービスやコンテンツを扱っている企業様とは相性がいいです。
最近の傾向で言うと、金融、教育、美容系のクライアント様が多いです。とりわけ美容系は女性向けメディアの参画も多いため、相性が良いと感じています。金融系については、たとえばメタ広告を出稿しすぎて効果が薄れてきた企業が、新しい打ち手としてスマホロック画面広告を検討されるケースが増えています。
――ターゲティングについてお聞きします。広告主からは「女性だけに配信したい」「特定の年齢層に絞りたい」といった細かいセグメント要望もあると思いますが、どのように対応されていますか。
一定数ありますね。ただ、十年近くこの事業をやってきた実績とデータから見ると、絞り込みすぎると効果が薄れることもあるんです。そういった場合は、逆に「こういうメディアの方が御社と同じ商材で結果が出ていますよ」と提案させていただいています。
――それは興味深いですね。一般的なデジタル広告では精緻なターゲティングが重視されますが、この手法では必ずしもそうではないと。
おっしゃる通りです。もちろん明確にターゲットが決まっている場合は別ですが、あえて広く取った方が結果的に良い数字が出ることも多いですね。

スマホロック画面広告の3つの強み――視認性・相乗効果・予約配信
――他の広告媒体と比較したとき、スマホロック画面広告の最大の強みは何でしょうか。
強みは大きく3つあります。
まず、1日に平均58回見ると言われているスマホのロック画面に広告を出せる圧倒的な視認性の高さです。スマホユーザーが最も頻繁に目にする場所であるため、認知形成において他の広告枠とは一線を画す接触機会を提供できると考えています。
二点目は、スマホロック画面広告がフックになって、他の広告施策がうまく回り始めたり、オーガニック検索からのコンバージョンが増えたりする相乗効果が期待できる点になります。
――相乗効果というのは具体的にどういうメカニズムで生まれるのでしょうか。単体で成果が出るというより、他の施策を後押しするイメージでしょうか?
まさにその通りです。たとえばクレジットカードの申し込みのような比較検討が必要な商材は、プッシュ通知を1回見ただけでコンバージョンに至るのは難しいですよね。だからこそ、スマホロック画面広告を活用して複数回の接点を作ります。ロック画面での認知をきっかけに、ユーザーが他の広告施策や検索で商品を調べ始め、複数の接点を経て最終的なコンバージョンに至る――この導線設計により、スマホロック画面広告が他施策の効果を高める役割を果たしています。
――なるほど。認知形成やリマインドの役割を担いつつ、他の広告施策の効果を高めていく位置づけなのですね。3つ目の強みについても教えてください。
3つ目は、予約配信が可能な点です。日時を細かく指定できるので、他の広告と違って能動的な接触が可能になります。
スマホロック画面広告で成果が最大化した事例
――事前にお伺いした情報では、記事広告やテレビCMとの連動企画もあるとのことでした。実際にどのような成果が出ているのでしょうか。
実際の成果について簡単にご紹介します。
記事広告プランでは、メディアに広告主の商材を記事化してもらい、その記事をオプトインユーザーにプッシュ通知で誘導します。あるホビー用品EC企業の事例では、他の広告媒体と比較してCPAを抑えながら新規顧客を獲得できたため、ROASは600%を超えました。
またテレビCMとの連動企画では、CM放映時間帯に合わせてプッシュ通知を配信しました。CM視聴直後のタイミングで通知を届けることで、ユーザー行動を促進し、新規コンバージョンの増加を実現できました。
その他の事例や詳しい特徴は、下記媒体資料をご覧ください。
スマホロック画面広告が向いている企業・向いていない企業
――これまでのお話を総合すると、多様な活用方法がありそうですね。どのような企業やケースに適しているのでしょうか。
まず、広告の打ち手に伸び悩んでいる企業様には自信を持って提案できます。新しい広告媒体ですし、実績も各カテゴリーで出ています。
特定の期間で一気にブーストしたい企業にも最適です。日時を細かく設定して、その期間に集中的に大量の通知を配信できるのが強みです。たとえば一粒万倍日に運だめしサービスの告知を配信したり、ブラックフライデーのセール期間だけ集中的に配信したりといった使い方ができます。このように一点集中で強弱をつけたい企業には、非常に効果的な広告手法だと考えています。
――期間限定のキャンペーンやイベント型のプロモーションとは相性が良さそうですね。では逆に、推奨しにくいケースはありますか。
逆に推奨しにくいのは、市町村レベルの狭いエリアでの集客を希望するケースです。弊社のサービスはジオターゲティングに特化しているわけではありません。たとえば1店舗だけで経営している飲食店や塾など、特定の市区町村に限定した集客を目指す場合は、GPS連動型の広告など位置情報を活用した他の施策の方が効果的です。そういった場合は、正直にそちらをお勧めしています。
スマホロック画面広告は「施策効果のブースター」である
――最後に、この広告手法を検討している企業に対してメッセージがあればお願いします。
まずお伝えしたいのは、他の広告とは全く別の場所で広告を出せるという点です。既存の広告枠とバッティングしないので、今実施している施策はそのまま継続しながら、スマホロック画面という新たな接点を追加できます。
そして、先ほどお話しした高い視認性、他施策との相乗効果、予約配信の柔軟性という3点は、実際にクライアント様から特に評価いただいているポイントです。スマホロック画面広告は単体で完結する広告というより、全体の広告戦略の中で効果を増幅させる存在です。既存の施策を止めることなく、その効果を底上げする手段として、ぜひ活用いただければと思います。
――既存の広告施策を補完し、全体の効果を高める戦略的な位置づけなんですね。本日は貴重なお話をありがとうございました!











