マーケティング担当者や広告主は、常に新しい顧客接点を模索しています。
しかし、既存の手法が飽和する中で、特にニッチなターゲット層へ響くアプローチを見つけるのは容易ではありません。
三共生興株式会社は、アパレル製造を本業とする、広告業界では異色の存在です。
業界の常識に縛られない斬新な視点から、既存のプレイヤーが見過ごしてきたユニークなマーケティングチャネルを開拓。
クライアント、媒体社(飲食店など)、そして消費者の三方良しとなる「Win-Winの形」を追求しています。
本記事では、具体的な成功事例を通じて、同社の主力サービス『AD+T』と、そこから派生した画期的なサンプリング事業が、いかにして現代のマーケティング課題を解決するのかを深掘り、「新たな一手」をご紹介します。

三共生興株式会社
樋口 裕明様
繊維部門
Ad+T事業担当をしております。
御社のブランドを一緒にバズらせてください。
飲食店とのコラボレーションから生まれた広告メニュー『AD+T』
――まず、『AD+T』についてお聞きしてもよろしいでしょうか?
当社の主力広告メニュー『AD+T』は、単なる広告枠の提供ではありません。
特定の「場所」と「ターゲット」に深くリーチし、記憶に残るブランド体験を創出するためのソリューションです。
『AD+T』ならではの強みは、飲食店というリアルな空間を最大限に活用し、ターゲット層と自然かつ効果的にエンゲージメントを築く戦略にあります。

新大久保の若年層女性にターゲットを特化
『AD+T』の最大の特徴は、ターゲットを「新大久保に来店する若年層女性」に明確に絞り込んでいる点です。
提携先である人気スポット「韓国横丁」には、月に1万人以上が来店し、その顧客層の95%が女性というデータがございます。
この圧倒的なターゲティング精度とリーチ力により、広告主は自社の商品やサービスに親和性の高い層へ、無駄なくメッセージを届けることが可能です。
「Tシャツ広告」を軸とした複合的な店内アプローチ
『AD+T』は、以下の手法を組み合わせることで、複合的なアプローチを実現します。

これらの施策が一体となり、飲食店内でイベントのような特別感を演出します。
これは、広告を一方的な情報提供から、食事体験に溶け込んだ参加型イベントへと昇華させる試みです。
来店客にとって広告は邪魔なものではなく、その場を盛り上げる楽しい出来事として記憶され、ブランドへのポジティブな連想を強力に形成します。
施策の強みとして、月に1万人以上にサンプリングの商品をお持ち帰りいただけたり、若年層の女性に限定して配布が可能という点がございます。
サンプリングに付随して、お店の定食のスープをサンプリング商品に変更し、来店したお客様に実食していただく施策も行いました。
「商品を確実に体験いただける試食」と「限定したターゲットに確実に手に渡るサンプリング」の掛け合わせにより、1か月で1万食の実施が可能となります。
「Tシャツは不要」という意外なニーズから見える本質的価値
――クライアント様からはどのような要望があるのでしょうか?
一部のクライアント様からは「プロモーションTシャツは不要」というご要望がありました。
『AD+T』にはなくてはならないTシャツですが、このご要望をきっかけとして、柔軟なメニュー提供を設計いたしました。
クライアントの要望に応える柔軟なメニュー設計
当社は、クライアント様の多様なニーズや予算に合わせて、柔軟なメニュー設計を可能にしています。
<実施期間の柔軟性>
基本プランは1ヶ月ですが、クライアントの要望に応じて1週間や2週間といった短期間での実施も可能です。
<メニュー構成の柔軟性>
「Tシャツ広告」を軸としながらも、必須とはしていません。
実際、「映像放映とサンプリングのみで実施したい」といった要望も多く、クライアントが本当に必要とする要素だけを組み合わせて、施策を構築することができます。
真の魅力は「メディア力」そのもの
クライアント様の設定予算や、Tシャツ以上に韓国横丁でサンプリングを実施したいという意向があります。
その背景には、新大久保という立地で若年層・女性をターゲットにでき、飲食店内でイベント感を出せる「メディア力」の魅力があります。
クライアント様からは「韓国横丁」という空間が持つ集客力と、そこに集まる若年層女性というターゲットの質の高さを評価いただいており、その空間自体を自社のプロモーションに活用できる点を強みとしています。

成功事例から見る『AD+T』の課題解決力
――『AD+T』の具体的な事例について、お伺いさせてください。
事例1:老舗ブランドの課題を解決した「若返り」プロモーション
<クライアント様の課題>
某大手ビタミン剤メーカーは、40代・50代におけるブランド認知度は非常に高いものの、20代の若年層にリーチできていないという深刻な「ブランド認知の世代間ギャップ」を抱えていました。
<施策内容>
店内でのCM動画放映、スタッフによるプロモーションTシャツの着用、そして会計時の商品サンプリングという複合的なアプローチを実施します。
<成果と考察>
クライアント様は施策検討の初期段階から「新大久保で何かできないか」と、課題解決の場所を具体的に絞り込んでいました。
AD+Tは、「特定のエリア」で「特定のターゲット」にリーチしたいという、この明確なニーズに合致する唯一無二のソリューションでした。
若年層が集まる空間で自然に商品を訴求し、ブランドのZ世代へのリブランディングという大きな目標への第一歩を力強く後押しした事例です。
事例2:エンタメコンテンツの利用促進に繋げた「クーポン配布」
<クライアント様の課題>
動画配信サービス『FOD』で配信される韓国ドラマのプロモーションと新規ユーザー獲得の施策を探していました。
<施策内容>
ドラマのオリジナルTシャツを着用したスタッフが、来店客に対して初月割引などが適用され、効果測定用のコードが付いた限定クーポンを配布しました。
<成果と考察>
この事例の重要な点は、クライアント側がインフルエンサーを店舗に派遣するなど、AD+Tを大規模キャンペーンにおける強力な「フィジタル(Physical + Digital)の起点」として活用した点です。
店舗での物理的なクーポン配布やインフルエンサー訪問は、リアルな世界の熱気を生み出し、それがSNS上で拡散されることでデジタル施策の効果を増幅させます。
AD+Tがユーザー獲得という直接的な目標達成に貢献しつつ、より大きなキャンペーンの核として機能できる柔軟性を示した好例です。
AD+Tから派生した独自のサンプリング事業とその強み
――『AD+T』から派生した別施策も運営していると伺いました。
『AD+T』を展開する中で顕在化した「サンプリングへの強い需要」を捉え、独自の強みを持つ専門施策を生み出しました。
それが、AD+Tが提供する「店舗内でのターゲットアクセス」という価値を、「自宅内でのターゲットアクセス」へと拡張した「AD+Pizza」という施策です。
デリバリーと連携し「確実に家の中まで」届ける
当社のサンプリング事業は、多くの専門会社が手掛ける街頭配布やポスティングとは一線を画す、独自のルートを開拓しています。
その代表例が、「デリバリーピザ(ナポリの窯など)」との提携です。

街頭でのサンプリングでは受け取りを拒否されたり、受け取ってもすぐに捨てられたりするリスクが常に伴います。
しかしこの手法は、ターゲットの自宅の玄関という最も重要な境界線を確実に越え、商品を家の中まで届けられるという最大の差別化ポイントを持ちます。
リラックスした空間で商品を手に取ることで、実際に試してもらえる可能性は劇的に高まります。
後発だからこその大手が手掛けていないニッチ戦略
アパレル業界から参入した当社は、広告業界では後発組です。
しかし、だからこそ既存の「王道」に囚われず、大手が手掛けていない「ニッチな領域を攻める」という明確な戦略を取ることができました。
韓国横丁でのピンポイントなサンプリングや、デリバリーと連携した「自宅に届く」サンプリングは、まさにその戦略の現れです。
画一的な手法ではリーチしきれない層へ、より高い確率で商品を試してもらいたいと考える広告主にとって、このユニークなアプローチは非常に魅力的な選択肢となっています。
今回、サンプリングやメディア広告などの、一般的な媒体とは一線を画したニッチだからこそ強みのある施策と、その魅力をご紹介しました。
三共生興株式会社のより詳細な情報や料金プランについては、ぜひ下記ページよりご確認ください。











