受動的な“流し見”から能動的な“自分ごと化”へ。離脱を防ぎ成果を加速させるインタラクティブ動画の活用術

近年、TikTokをはじめとするショート動画の普及により、ユーザーが長い動画をじっくり視聴するハードルは年々高まっています。ブランドイメージを伝えるだけであれば15秒のショート動画でも十分ですが、企業のコアな強みや複雑な商品特徴、採用における詳細な会社説明を短尺で伝え切ることは極めて困難です。この「ユーザーの離脱」と「情報量不足」という動画広告の課題を解消するソリューションが、株式会社スタイル・フリーの提供する「インタラクティブ動画」です。

単なる制作代行の枠を超え、視聴完了率の向上やCVR(コンバージョン率)の改善にコミットする同社の戦略的なアプローチは、今なぜ多くの企業や代理店から選ばれているのでしょうか。今回は同社の新開仁那氏に、その具体的な強みと成果を生み出すメカニズムについて伺いました。

自社サービス「Picree」を活用した案件のディレクション業務を担当。
顧客対応や案件進行管理、制作進行に従事している。

目次

CTRが「0.2%」から「10%」へ激変!インタラクティブ動画が「離脱を防ぐ」メカニズムとは

――まず、御社が提供しているインタラクティブ動画の仕組みと、従来の動画広告との違いについて教えてください。

新開様:インタラクティブ動画とは、視聴者が動画内に表示される選択肢を自らクリックしながら、能動的にストーリーを進めていく形式の動画です。

従来の動画は、企業が作ったストーリーをユーザーが受動的に流し見するだけのものでした。しかし、インタラクティブ動画では、ユーザーが「自分に関係のない情報」を飛ばし、「本当に知りたい情報」だけ自分のペースで選択して視聴することができます。ユーザー自身が能動的に選ぶからこそ、ストレスなく視聴体験を維持でき、長尺動画の最大の課題であった「途中の離脱」を劇的に減らすことが可能になります。
弊社で支援させていただいた案件で、これまで視聴完了率わずか2%にとどまっていた数値が、導入後に17%まで向上した事例がございます。

資料内容チラ見せ
・理解促進・商品比較・行動喚起まで実現した事例をご紹介
・導入のハードルを下げ、ROIを最大化
・「触れたくなる構成」「離脱しない導線」をご提案

――ユーザーが飽きずに最後まで見られる設計なのですね。企業側にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

新開様:最大のメリットは、「視聴者の消費行動や関心を可視化・分析できる点」にあります。

ユーザーがどの選択肢を選び、どこに興味を持ったのかというデータを全て数値化して収集できます。

これにより、例えば採用活動であれば「求職者が本当に求めている情報は何か」「どの職種に一番関心が集まっているのか」を正確に計測し、次のマーケティング施策や採用戦略にダイレクトに活かすことができます。

【採用事例】内定承諾率アップと人事の工数削減を両立!成果を生むインタラクティブ動画の活用術

――今回は特に「採用」の文脈での引き合いや大学等の説明会での活用が増えているとのことですが、具体的な成功事例を教えていただけますか?

新開様:はい、直近では採用領域に関するセミナー形式でのご相談が増えているほか、公共機関を含めた幅広い業界での導入が進んでいます。

例えば、ITサービス企業での事例があります。エンジニアという職種は、「一日中パソコンに向かって黙々と作業している」という内向的なイメージを求職者から持たれがちでした。しかし実際には、エンジニアといってもさまざまな職種や働き方があり、対人コミュニケーションが求められる職種もあります。

「入社前に実際の業務イメージを正しく理解してもらいたい」という要望を受け、ゲーム感覚で職種を疑似体験できるインタラクティブ動画を制作しました。

求職者が自ら「サポートエンジニアの仕事を体験する」といった選択肢を選び、クイズやストーリーを読み進めることで、業務への理解が劇的に深まりました。

結果として、入社後のミスマッチによる早期離職率の低減や、内定後の採用承諾率の向上という大きな成果に繋がっています。

――非常に面白いアプローチですね。集客経路や運用の動線はどのように設計されているのでしょうか?

新開様:作成した動画は、企業の公式WebサイトやLPへの掲載はもちろん、公式LINE、InstagramやX(旧Twitter)などのSNS、マイナビ・リクナビといった求人媒体の導線など、多面的なチャネルで展開されています。

一度動画を作ってしまえば、採用説明会を何度も実施する人事担当者の工数や手間を削減する効果もあり、Webだけでなく学校訪問でのパンフレットや採用説明会でQRコードを配布して誘導するような多角的なアプローチも推奨しています。

CVRが263%改善!診断コンテンツで購買意欲を高め、自分ごと化させる販促戦略

――採用だけでなく、「販促」や「マーケティングキャンペーン」の文脈でも高い効果を発揮していると伺いました。こちらではどのようなアプローチを行っているのでしょうか?

新開様:販促文脈においてもっとも効果的なのが、「診断コンテンツ」としての活用です。

例えば化粧品メーカーでの事例では、動画内で「あなたのお肌の悩みは?」という質問に対し、ユーザーがYES/NOで答えていく設計にしました。

「あなたは乾燥肌タイプですね。そんなあなたにはこのスキンケアが必要です」と、ユーザーを動画内で“自分ごと化”させることで、テレビショッピングのように熱量を高めた状態で商品を訴求できます。さらに、動画画面上に常に購入ボタンを設置できるため、ユーザーはスマホで検索し直すストレスなく、そのままダイレクトにECサイトのカートページへ遷移できます。

さらに、TikTok広告の着地先(遷移先)としてインタラクティブ動画を活用したキャンペーン施策を展開し、コンバージョン率が263%改善するという成果を記録しました。

もちろん、こうした数値はすべての案件で一律に再現されるものではなく、配信媒体やターゲット、実施期間などによって条件は異なります。ただ、従来の広告から直接LPへ遷移させる導線と比較すると、インタラクティブ動画を挟むことで、ユーザーの理解促進や興味喚起を行ったうえで次のアクションへ誘導できる点は大きな特徴です。

あるD2Cメーカー様での事例では、肌悩みに応じた診断コンテンツを通じてユーザーごとに最適な情報を提供し、商品への理解や納得感を高めた状態で購入導線へ誘導できたことが、CVR改善につながった要因の一つだと考えています。

――自分に最適なものを教えてもらい、その場ですぐ買えるのは非常にスムーズですね。

新開様:はい。実際にヘアケアメーカーでの事例では、主力商品の認知度は高いものの、他のヘアケア商品の存在をどう知ってもらうか(クロスセルの促進)という課題をお持ちでした。そこで髪のボリュームや悩みに応じた診断動画を実装したところ、商品ページへの遷移率が6倍に向上しました。

他にも、アプリ起動時にインタラクティブ動画を表示させるなど、高度なコーディングを用いた柔軟なシステム実装にも対応しています。弊社は単なる動画制作代行ではなく、ファネルの中間段階での理解促進や、広告費の効率化、CVR改善というビジネスゴールに焦点を当てた提案を基本方針としています。

既存の動画資産でコスト低減!スタイル・フリーの柔軟な制作代行・運用設計

――広告代理店のプランナー様からすると、制作にかかるリードタイムやコスト、納品後のメンテナンス性が非常に気になるポイントだと思います。そのあたりのサポート体制はいかがでしょうか?

代理店様経由の案件では、スケジュールが非常にタイトであるケースが多々あります。そこで弊社では、本番動画が撮影・納品される前に、まず絵コンテやスライドショーのような「仮の動画」を用いて、先行して裏側のコーディングを組み上げるワークフローを確立しています。

本番動画が届き次第、短期間で動画の差し替え作業を行うため、納品までのリードタイムを大幅に短縮し、スムーズな初回確認とスピード公開を可能にしています。

また、コスト面でも既存の動画資産の活用が可能です。クライアント企業がすでにYouTubeや自社サイト用に制作した過去の動画を切り分けてインタラクティブ化できるため、ゼロから撮影し直す必要がなく、費用を大幅に抑えて提案の幅を広げられます。

――長期間運用していく中でのメンテナンスや、料金体系の特徴についても教えてください。

インンタラクティブ動画は従来導入する際にツールを契約し、毎月システム利用料をお支払いするような形式が主でした。

ただ、お客様や代理店様にとっては、キャンペーン予算や制作予算として、一括で動画とあわせて支払いたいという商慣習が一般的であり、その形にのっとってほしいというお声をいただくことも多いです。当社ではそのニーズに応えて、一括で月額固定費ではなく、期間ごとに一括でお支払いいただく形式の料金形態にしています。

そのため、お客様や代理店様の予算管理や発注フローに合わせやすく、スムーズに導入をご検討いただけます。

さらに、公開後のメンテナンス性も抜群です。弊社のシステムは、動画全体を1本で作るのではなく、細分化した動画パーツ(セグメント)を裏側で繋ぎ合わせる構造になっています。

そのため、「インタビューに出ていた社員が退職したからそのパートだけ差し替えたい」「パンフレットの数値が変わったので最新に更新したい」といった場合、該当する動画パーツだけをピンポイントで差し替えることができます。この部分修正は迅速かつ低コストで対応できるため、常に最新の状態を維持できるのが強みです。

警察や消防などの公共機関における採用広報のシミュレーションゲームのような動画から、大手銀行のサービス案内、ECの販促まで、幅広い業界のあらゆる課題に対して柔軟にソリューションを提供しています。

企業の「強い想い」を離脱なく届ける。動画広告の枠を超えたコミュニケーションへ

――最後に、この記事を読んでいるマーケティング担当者や広告代理店のプランナーの皆様へ今後の展望を含めたメッセージをお願いします。

新開様:インタラクティブ動画は、企業様やクライアント様が「本当に伝えたいこと、届けたい強い想い」を、ユーザーにストレスを与えることなく、離脱を防ぎながら最後までしっかり届けることができる最高のツールです。 今後はさらに多くの業界や公共機関、そしてセミナー・イベント連携など、動画を軸にした多角的なコミュニケーションの場を広げていきたいと考えています。

「動画広告を回しているけれどCVRに繋がらない」「採用や販促において、応募や購入につながる前にユーザーが離脱してしまう」「他社とは違う圧倒的な成果をクライアントに提案したい」という課題をお持ちの担当者様・プランナー様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。単なる制作にとどまらず、貴社のビジネス目標を達成するための最適なシナリオ設計と戦略をご提案させていただきます。

【MediaPicksマガジン】広告事例・媒体トレンドを毎週お届け!

MediaPicks編集部が厳選した最新のインタビュー記事や
広告活用のノウハウが詰まったメルマガを無料でお届けします。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次