街で“会話する”広告とは?新感覚! 『歩く』体験型サイネージ

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 SNSや動画広告があふれる時代に、街を歩きながら人と会話する広告が福岡で注目を集めています。大型モニターを背負った担ぎ手が街を練り歩く「AD Nomiya」は、従来の『歩く広告』から一歩進み、話せて試せる『コミュニケーションメディア』へと進化しました。
 本記事ではAD Nomiyaのプレスリリースから同サービスの提供価値を整理・考察したうえで、もし自分が企画するならどのような広告シナリオを組み立てるかを検討していきます。

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「もうちょっと刺さるアイデアがほしいな……」と思ったとき、世の中の広告を眺めると意外なヒントに出会えるものです。
広告のネタ帳は、そんなときに役立つ『ちょっとした切り口』を広告事例から拾い上げるコラムです。

目次

AD Nomiyaとは?プレスから読み解く3つの提供価値

 AD Nomiyaとは、福岡を拠点に展開されるユニークな広告サービスです。大型モニターを背負った担ぎ手が街を歩き、広告映像を放映します。通行人と会話したり、商品を体験してもらうことも可能です。
 プレスリリースでは、従来の『歩く広告』から一歩進み、リアルな接触を重視した『コミュニケーションメディア』へ進化したことが発表されました。一広告手法から体験や対話を重視するメディアになったことで、AD Nomiyaにはどのような価値が生まれたのでしょうか。
 本パートでは、その特徴を3つの視点から整理してみます。

①人が介在することで生まれる高い訴求力

 AD Nomiyaの特徴のひとつは、映像モニターだけでなく担ぎ手という人が広告の中心に存在することです。モニターを背負っているという視覚的なインパクトのみに頼るのではなく、担ぎ手自身が広告内容(クライアントの理念やサービス・商材)を理解し、共感したうえで生活者に伝達する方式を採用しています。一方通行的な訴求を前提とする従来型OOH広告の枠には収まらない媒体です。

 一方通行の情報はノイズになりやすいものですが、そこに人が介在することで会話へと転換できます。これにより認知獲得にとどまらず、態度変容にまで作用しうる――AD Nomiyaの強みはまさにこの点にあるのではないでしょうか。

②リアルな場での接触がもたらす記憶に残る体験価値

 デジタル広告は効率的ですが、どうしても流し見されやすく記憶に残りにくいのが実情です。プレスリリースでも触れられているように、特にローカル店舗が求める「今この場で来てほしい」というニーズには、SNS広告では十分に応えられないケースも少なくないでしょう。

 その点、AD Nomiyaは街での偶然の出会いを通じて自然な会話を生み、ブランドを強く印象づけることができます。さらにサンプリング施策を組み合わせれば、単なる情報伝達にとどまらず、記憶に残る体験型の広告へと進化させられるでしょう。

③ブランドの想いを直接届けるコミュニケーション機能

 従来型の広告は基本的に一方向であり、生活者は受動的に情報を「見せられる」構造にありました。
 それに対してAD Nomiyaは、担ぎ手がクライアントの理念やサービスに共感し、理解を深めたうえで発信することを重視しています。

 この仕組みによって、広告はコピーの伝達から想いを伴う対話へと変化します。生活者にとっても自然な会話として受け止められるため、信頼感や共感も生まれやすくなるはずです。プレスリリースが述べるコミュニケーションメディアへの進化は、この構造に支えられていると考えられます。

【編集部考案】AD Nomiyaを活用した施策アイディア

 ここからは、編集部で考えた施策アイディアをいくつかご紹介します。あくまで仮説的な発想ではありますが、「AD Nomiyaと既存施策を掛け合わせるなら、こんな展開もあり得るのでは?」という一例としてご覧ください。
 今回は飲食店クライアントを想定して整理しました。

Step1.グルメサイトと連携したオフラインでの接触機会の創出

施策の目的:偶発的な接触を必然の体験に変え、来店意欲を喚起すること
ターゲット:グルメサイトを日常的に利用し、外食に積極的な20〜40代

 アイディアのひとつが、グルメサイトとAD Nomiyaを組み合わせることで、オンラインで芽生えた関心をオフラインの体験に転換する仕掛けです。  たとえば食べログのようなプラットフォームに「時間限定の裏メニュー」を掲載し、そのメニューを頼める条件を街で担ぎ手に声をかけることとする。グルメサイトが期待を生み、AD Nomiyaが現場で会話と体験へつなぐことで、偶発的だった街中の出会いを必然の来店動機へと変えられるのではないでしょうか。

Step2.インセンティブを活用した、UGC創出キャンペーン

施策の目的:個人の体験をSNS上で「共有可能な噂」に転換し、情報の拡散を狙う
ターゲット:SNSで積極的に発信する20〜30代、体験をシェアする習慣を持つ層

 AD Nomiyaの強みである「街中での偶然の出会い」を、そのままオンラインに波及させるアイディアです。担ぎ手との対話の最後に「SNS投稿をすると初めて使える限定チケット」を渡す仕掛けを組み込みます。ユーザーは特典を得るためにハッシュタグ付きで体験を投稿し、そのコンテンツがSNS上で拡散されていくことを想定しました。

 街でのリアルな接触体験は、SNS投稿を通じて「誰もが目にできる情報」へと変わります。ユーザーが実際に担ぎ手とやりとりした様子やチケットを投稿することで、フォロワーの目に留まり自分も体験してみたいという気持ちを喚起できると考えました。
 AD Nomiyaが生んだオフラインの体験を、SNSが拡散装置として増幅することで、ブランドへの関心が自然と拡張されていく設計を意識したアイディアでした。

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Step3.DMコミュニケーションによる店舗への送客

施策の目的:SNS上の拡散を確実な「来店行動」へと結びつけ、成果を可視化すること
ターゲット:SNS投稿を行い、すでに関心を示した準顕在層

 最後はStep2で生まれたSNS投稿を、実際の来店行動につなげる段階です。
 ユーザーの投稿を確認後、公式アカウントからDMで有効化コード付きのデジタルチケットを送付します。ユーザーはそのチケットを店舗で提示することで特典を受けられる仕組みとしました。

 この流れによって街での体験→SNSでの拡散→店舗への来店という一連のジャーニーが成立します。さらに、DMで配布するコードを活用すれば、AD Nomiyaの体験がどの程度来店に結びついたかを一定の精度で可視化することができます。クライアントにとって重要な送客数やコンバージョン率といったKPIを把握しやすくなる点も、この施策のポイントです。

 なお補足として、Step2のチケットはSNS投稿を促すもの、対してStep3は来店を確実に生むためのチケットです。

\来店計測/促進事例・関連資料はこちら/

まとめ

 AD Nomiyaは歩く広告からコミュニケーションメディアへと進化し、人が介在する訴求力やリアル接点ならではの体験価値を生み出しています。
 今回の記事では、その特徴を整理するとともに、グルメサイト連携やUGC活用、DM送客といった施策アイディアをご紹介しました。

 体験型広告やDM施策に関する資料は、メディアレーダー内でも公開しています。ご興味のある方はぜひあわせてご覧ください。

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