近年、ファン心理を活かした推し活マーケティングが各所で注目を集めています。 本連載『広告のネタ帳』でも、さまざまなIPコラボ事例をご紹介してきました。
今回取り上げるのは、「にじさんじ×わかさ生活Vtuber」のプロモーション事例です。 とりわけ注目すべきは、購入体験に”電話×AI”を組み込んだ『テレAI』の活用。
「推しの声で商品を購入できる」という仕組みは、ファンに新しい購買体験を提供するだけでなく、企業にとっても購入行動を後押しする新たな手段となり得ます。
本稿では、この『テレAI』を活用したマーケティング施策の可能性を探り、具体的に購買行動を促すプロモーション施策への応用を考えていきます。
「もうちょっと刺さるアイデアがほしいな……」と思ったとき、世の中の広告を眺めると意外なヒントに出会えるものです。
広告のネタ帳は、そんなときに役立つ『ちょっとした切り口』を広告事例から拾い上げるコラムです。
にじさんじ×わかさ生活の事例
本事例は、わかさ生活が2025年1月に発売した『推し活専用アイケアサプリメント「ブルーベリーアイ LOVE YOU」』と、Vtuber 先斗寧(ぽんとねい)さんのコラボキャンペーンです。
このキャンペーンでは、対象商品を1つ購入すると、先斗寧さんの限定ポストカードやリーフレット、ブルブルくんマスコットが同梱されます。また、キャンペーンに合わせて先斗寧さんのYouTubeチャンネルで配信も実施され、商品の認知やファン層へのアプローチも行われました。
キャンペーン内容
・コラボ限定のグッズ(購入特典)
・PR配信
バーチャルYouTuber(VTuber)活用のSNS・リアルプロモーション

Vtuberだからこそ響くアイケア訴求
施策の狙い
・ファン層に認知してもらう
・商品PRを行い、興味を持ってもらう
以前、DHCの「速攻ブルーベリー」がX(旧Twitter)で話題になったことをご存じでしょうか。私自身もライブイベントに参加した際、近隣のドラッグストアにファンが集まり、商品をこぞって購入・服用していた光景を目にしました。
Vtuberは主にインターネット上で活動するため、ユーザーが画面を見る時間が長くなりがちです。そのため、目をいたわるサプリは自然に興味を引きやすく、今回の“推し活専用”キャッチコピー付き商品と、人気上昇中のVtuberとのコラボは非常に相性が良いと言えます。
ファン心理を動かす、新しい購入プロセスの設計
施策の狙い
・Vtuberの声を活用し、特別な購入体験にする
冒頭にご紹介した『テレAI』は電話を通じて購入できるサービスで、今回のキャンペーンでは先斗寧さんのボイス案内に従って注文ができる仕様で導入されています。これまでにも電話購入の経路は存在していましたが、主流は店頭やECであり、特にECでは会員登録や入力作業が煩雑で、購入直前の離脱が課題とされてきました。
『テレAI』はその課題を解決し、氏名・郵便番号・住所の3情報のみで購入が完結するシンプルな設計を実現しています。タッチ操作と音声案内だけで手続きが済むため、誰でも直感的に利用でき、登録不要で即時購入を促せる点が特徴です。
さらに注目すべきは「購買体験の特別感」です。 従来は商品に推しの要素が含まれていても、購入プロセス自体には推しが介在しませんでした。しかし『テレAI』では、推しの声が購入行為そのものに関与し、「どこで買うか」「いつ買うか」といった意思決定に影響を与えます。これにより、購買は単なる取引ではなく『体験』となり、ファン心理を活かした購買行動の促進が可能となるのです。
参考:テレAI
▼1,2をまとめると…

事例から発展!編集部が考える追加施策アイデア2選
今回は、新たな購入経路である『テレAI』を活用するための施策アイデアを2つご紹介します。
①イベントサンプリング
『テレAI』は、ユーザーの「購入・行動」を促進する施策です。そのため、まずは「認知」や「興味・関心」のフローを設計することが重要です。
こちらの施策は、その場で購入できるイベントサンプリングの実施を考えました。通常、サンプリングは体験が目的となることが多く、購入は後日近隣店舗で行われることが想定されます。また、会場での購入を可能にすると、レジ対応や在庫管理、配布などの負担が発生します。
例えば『キッコーマン 豆乳の学校2025』では、会場を学校に見立て、来場者が順路に沿ってさまざまな体験を楽しむ構成になっていました。

このように、商材の魅力を体験を通じて伝えた後、テレAIを導入すれば、最後の段階でその場から購入できる仕組みを組み込むことも可能です。
さらに、イメージキャラクターを起用し、その声で購入できる設計にすると、「イベント会場」と「声」の2つの体験が組み合わさり、ユーザーにとって特別な購入空間を提供できます。
▼まとめると…

\イベントスペースの価格詳細はこちら/
②OOH広告
『テレAI』では電話中に決済を行わず、全ての注文は後払いとなります。そのため、クレジットカードを持っていない学生や、インターネットでの決済に不安のある層でも、安心して利用でき、ネットショッピングのハードルを下げる施策になり得ます。
こちらの施策は、『テレAI』での購入をOOH広告で訴求することを想定しました。通学利用の多い駅や繁華街などで出稿すれば、学生ターゲットを中心に話題性を獲得しやすいでしょう。
また、学生はビジネスマンに比べ自由な時間が多く、その場で購入する必然性を感じにくい場合もあります。そのため、商材は「流行」「安価」「限定」など、その場で”欲しい!”と思わせる要素を盛り込むと効果的です。
▼まとめると…

さらに、イメージキャラクターを起用し、地方ごとに異なる音声で購入できるQRコードをOOHに貼ると、『自分の地域でしか得られない体験』として特別感を演出することも可能です。

\OOH広告媒体資料はこちら/
まとめ
今回のにじさんじ×わかさ生活の事例は、「推しの声で購入できる」という新しい購買体験を実現し、ファン心理を購買行動へと直結させる可能性を示しました。特に『テレAI』は、従来のEC課題を解決しながら、購入プロセス自体を特別な体験へと変える点が強みです。今後、IPコラボやリアルイベント、OOHなど多様な施策と組み合わせることで、ファン体験を軸にした新しいマーケティング手法としてさらに広がっていくでしょう。
この記事が、新たな広告施策の考案にお役に立てたら幸いです!
メディアレーダーでは、あなたの登録した案件に合わせて施策提案を受けられる
『案件マッチング機能』を無料で利用いただけます。
ぜひこちらもご活用ください!









-300x157.webp)

