Z世代がTikTokよりポッドキャストを選ぶ時代へ——15〜19歳40.5%、76%がビデオ視聴

注目すべき3つのポイント

  1. 若年層への到達力が急伸
    若年層(15-19歳)の利用率が40.5%(前年比+6.5pt)に急増し、TVerやTikTokを上回る利用率を記録
  2. ビデオポッドキャストの浸透
    ポッドキャストユーザーの76.2%が月1回以上ビデオポッドキャストを視聴しており、音声×映像の複合コンテンツ戦略が不可欠に
  3. 高いコンバージョン特性
    ポッドキャストで聴いた情報をもとに「検索した」ユーザーは66.4%、「購入・訪問した」ユーザーは54.8%にのぼり、広告効果の高さが数値で裏付けられた

10代・20代ではTikTokやNetflixをも超える存在感

株式会社オトナルと朝日新聞社は2026年2月25日、「PODCAST REPORT IN JAPAN 第6回ポッドキャスト国内利用実態調査」を公開しました。本調査は2020年から年1回実施しており、今回は15〜69歳の男女10,000人を対象に2025年12月に実施したものです。

「国内のポッドキャスト利用率」調査画像(2026年)

月1回以上ポッドキャストを聴くユーザーの割合は全体で18.2%となり、調査開始当初(2020年:14.2%)から拡大傾向が続いています。

そして今回の調査で最も特筆すべきは、Z世代を中心とした若年層の急速な利用拡大です。
15〜19歳の利用率は40.5%(前年比+6.5pt)、20代は28.8%(前年比+1.5pt)と大幅に伸長。

「複数メディアとの利用率の比較」調査画像(2026年)

15〜29歳の層に限定すると、ポッドキャストの利用率(32.3%)はTVer、TikTok、Amazon Prime Video、Netflixをも上回る結果となりました

ポッドキャストユーザーの属性にも特徴があります。
経営者・役員や管理職など企業の意思決定者の比率が非ユーザーより5.2pt高く、学生も11.3pt多いことが判明。主要7メディア比較では新聞に次いで決裁権者比率が高く、BtoBマーケティングにおける有効性も示唆しています

聴取スタイルとしては80.8%が「ながら聴き」を実施。頻度面では全体の約4割が週3回以上聴取しており、15〜19歳に限ると52.3%がヘビーユーザーです。

「ポッドキャストで聴いた情報に対しての行動」調査画像(2026年)

広告効果の面では、リスナーの66.4%が番組内容を検索し、54.8%が実際に購入・訪問に至るなど、「音声による深い信頼関係」が直接的な購買行動を促す極めて高いマーケティングポテンシャルが明らかになりました。

「ポッドキャストの聴取プラットフォーム」調査画像(2026年)
プラットフォーム割合
YouTube37.3%
Spotify30.6%
radiko17.4%
Webサイトから15.1%
Amazon Music14.4%
Apple Podcasts12.4%
YouTube Music11.5%
ラジオクラウド6.2%
Voicy5.9%
audiobook.jp5.4%
Audible4.8%
Pocket Casts4.6%
LISTEN4.2%
CastBox3.6%
Podbean3.3%

利用プラットフォームはYouTubeが37.3%で首位、次いでSpotify、radikoと続きます

さらに、音声に映像を加えた「ビデオポッドキャスト」の普及も加速しており、ユーザーの76.2%が月1回以上視聴しています。

「ビデオポッドキャスト」とは、従来の音声中心の「ポッドキャスト」に映像要素を組み合わせたコンテンツ形式です。トークや対談の音声に加え、収録の様子や出演者の表情なども動画として同時に届ける配信手法を指します

イメージ:朝日新聞の公式ビデオポッドキャスト「朝ポキTV

YouTubeはもちろんSpotifyもビデオポッドキャストに対応し、既存プラットフォームで視聴できる利便性が普及を後押ししています。

MediaPicks  編集部

今回の調査結果は、ポッドキャストが「ニッチな音声メディア」から「Z世代・α世代へのメインストリーム・メディア」へ進化したことを決定づけています。

特に重要なのは、YouTubeが最大の視聴プラットフォームになっている点です。これは従来型の「音声広告」だけでなく、映像を組み合わせたビデオポッドキャストやコンテンツタイアップとしての活用価値が大きく高まっていることを示しています。
耳だけでなく、視覚も含めた「ながら視聴」で聴いたり観たりするのが前提になりつつあり、スポンサー企業にとっては表現の幅が格段に広がっています。

欧米ではこのビデオポッドキャストがすでに主流化しています
たとえば、YouTube 上で公開されるトーク番組形式の番組は数百万再生規模が珍しくなく、ニュースレター基盤を持つ Substack でも、音声・動画コンテンツを組み合わせたクリエイターエコノミー型の展開が加速しています。「動画+コミュニティ+サブスクリプション」という複合モデルが一般化しているのが欧米の現在地です。

さらに注目すべきは、ポッドキャスト視聴者の中に企業の意思決定層が一定数含まれているという点です。この特性は、BtoBマーケティングにおけるリード獲得やブランディング施策との親和性を高めます。
移動中や作業中など、比較的リラックスした状態で接触されるため、ブランドメッセージが深く浸透しやすいのも強みです。

視覚情報が過剰な時代において「耳と滞在時間」を押さえるメディアは、質の高い接点をつくれる貴重なチャネルといえます。

ポッドキャストは「ニッチ」ではなく、次世代との関係性を築くための戦略的メディアへと進化しています。今はまだ競合が限定的な領域でもあり、先行投資の価値が高いフェーズにあると言えそうです。

\株式会社オトナルの媒体資料はこちら!/

関連リンク

プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000116.000035509.html

【MediaPicksマガジン】広告事例・媒体トレンドを毎週お届け!

MediaPicks編集部が厳選した最新のインタビュー記事や
広告活用のノウハウが詰まったメルマガを無料でお届けします。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!