注目すべき3つのポイント
- アイトリガーが、AIで検索広告の有望キーワードを能動的に提案する仕組みを「AXer」に追加し、2026年6月より提供を始めています。
- 不要クエリの除外という事後対応に偏らず、ユーザーの検索意図を先回りして捉える攻めの運用へ重心を移します。
- ツールの追加にとどまらず、AIが示した根拠をもとに人が意思決定に集中する形へ、業務フローを組み替えます。
株式会社アイトリガーは、検索広告で次に狙うべきキーワードを能動的に提案する仕組みを、マーケティングAXの提供リソース「AXer(アクセル)」に追加し、2026年6月より提供を始めています。自社の広告運用で不要クエリの除外だけでは対応が後手に回るという課題を確認し、有望なキーワードを先回りで見つける枠組みを構築して社内運用を開始したことを受けたものとしています。検索広告を運用する企業へ順次提供するとのことです。
検索広告の「除外中心の運用」が抱える構造的な課題
アイトリガーは自社の広告運用で、成果につながらない検索クエリを特定して除外する作業を続けてきたといいます。ただ除外は起きたことへの事後対応であり、新しい不要クエリが次々と生まれるため、対応が後手に回りやすいとしています。守りを固めても、成果につながる検索ニーズを能動的に取りにいけているわけではないという見方です。検索広告の成果は、出稿側の都合ではなくユーザーの検索意図に運用を合わせ続けられるかで決まるため、除外中心の運用では次に狙うべき意図を取りこぼし、獲得単価の悪化や機会損失につながるとしています。
検索意図にどう運用を合わせるかは、運用代行の実務でも語られています。リスティング広告の現場では、検索行動に連動して広告を表示できるため、特化したサービスを探すユーザーへ直接届けやすいという声があります。実務目線の解説は、支援実績4,200社超のカルテットコミュニケーションズへのインタビューで詳しく触れられています。

検索広告を「除外して守る」から「狙って攻める」へ組み替える
アイトリガーが取るのは、ツールを足すことではなく、広告運用そのものを「除外して守る」から「狙って攻める」へ組み替える考え方だとしています。実装した変化は、次の三つです。
第一に、不要クエリの除外と並行して、成果につながりそうな有望キーワードを能動的に拾い上げます。第二に、ターゲットの目的を絞り込むことで、自社サービスと親和性の高い検索意図へ出稿を寄せます。第三に、Google広告の実績データを取り込み、成果の良い訴求や次に試す広告案を一覧で確認できる状態にすることで、担当者の経験則に依存していた判断を、根拠を見ながらチームで回せる業務へ変えるとしています。
本仕組みは単体のSaaSツールではなく、人・ツール・ノウハウを束ねるリソース「AXer」の一部として、各社の運用に合わせて実装するとのことです。検索広告の実績データを扱うため、データの取り扱いは各社の運用ルールに沿って設計するといいます。
AIを前提に検索広告の運用を設計し直す
アイトリガーは、これを機能追加ではなく、広告運用を「除外で守る業務」から「意図を先読みして攻める業務」へ設計し直す試みと位置づけています。担当者が過去の数値を見て手作業で次の手を考えるフローから、有望な狙いをAIが先回りで提示し、人が判断に集中するフローへ変えるという考え方です。自社に実装したこの仕組みをひな型に、同じく広告運用に課題を持つ企業へ順次提供を始めるとしています。
媒体AIを前提とした運用設計は、業界全体の論点にもなっています。キーワードや入札の手調整から、AIをいかに正しく学習させるかへと成果の決め手が移るという見方です。AI時代の運用設計をさらに掘り下げたい場合は、AI時代の成果改善を整理したリスティング広告運用代行の資料もあわせて確認できます。

検索広告の運用は長年、CPA高騰を防ぐためのネガティブキーワードの除外に多くの工数を割いてきました。ユーザーの検索行動が複雑になるなかで、事後対応だけでは変化するニーズを取りこぼしやすいと考えられます。
本施策は、AIを使って次にコンバージョンを生む検索意図を先回りで捉え、リード獲得につなげる狙いがあるといえるでしょう。膨大なデータ分析をAIに任せ、マーケターは戦略の意思決定に集中するという業務プロセスの組み替えは、SNS運用やOOH広告の最適化など、他のマーケティング施策にも応用できる可能性があります。
関連リンク
プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000035950.html








