注目すべき3つのポイント
- 「食事・景色・部屋」がUGC創出の3本柱
インフルエンサーの投稿でフォロワーに最も響くのは「食事」。次いで「景色」「部屋」と、五感に訴える要素が重要。 - 客室は「宿泊場所」ではなく「撮影スタジオ」
撮影頻度1位は客室。ベッド周りのスタイリングやミラー(鏡)の配置など、撮影しやすさへの配慮が拡散を左右する。 - 「映え」だけでは不十分
撮れる空間・導線に加え、ホスピタリティ(気持ちよさ)と同伴者への配慮(やりやすさ)の3点セットが良質な投稿を生む鍵。
宿泊を、体験コンテンツへ。客室をUGC創出の場にする設計とは
LIDDELL株式会社が実施したトラベルインフルエンサー150名への調査により、
宿泊施設がSNSで選ばれ、拡散されるための具体的なメカニズムが明らかになりました。
インフルエンサーは、お客様の“ 行きたい理由 ”を少しだけ先に、言語化している存在だといえます。
調査結果によると、インフルエンサーが宿泊施設を選ぶ際、5点満点中平均4点という高い水準で「SNS発信」を意識しています。彼らにとって宿泊は単なる滞在ではなく、フォロワーへ届ける体験コンテンツの制作現場です。

特にフォロワーからの反応が良い要素は「食事(23.3%)」「景色・雰囲気(20.0%)」であり、味覚を通じた感情の動きと非日常感が、視聴者の「行ってみたい」という意欲を強く喚起することが示されました。インフルエンサーが行きたい・魅力的だと思う要素は、一般のお客様にも共通します。
撮影シーンでは「客室・内装」が30.5%で最多。インフルエンサーは、ベッド周りでのスタイリングや、自分自身を空間とともに映し出す「ミラー越し」のショットを重視しています。



さらに、インフルエンサー施策を成功させるためには、単に施設が「映える」だけでなく、スタッフのホスピタリティや、撮影に協力的な条件(同伴者の待遇など)といった「体験の質」が不可欠です。
インフルエンサーが感じる心地よさは、投稿の情緒的な熱量としてフォロワーに伝わり、情報の信頼性を高める結果となっています。

今回の調査で特筆すべきは、インフルエンサーを「未来の一般客の縮図」と定義している点です。かつては映えスポットさえあれば拡散されましたが、現在は、なぜそこへ行くのかという文脈(ストーリー)が重視されています。
マーケターが応用すべきは、客室を「寝る場所」から「UGCが自然発生する体験フローの設計」へと戦略をシフトさせることです。例えば、チェックインから客室、食事に至るまでの感情の動きを可視化し、各ポイントでユーザーが思わず発信したくなる仕掛けを、キャンペーンや接客に組み込むことが重要です。
インフルエンサーとの対話を通じて得られた「撮りやすさ・心地よさ」のデータは、現場のオペレーション改善や、広告に頼らないファンによる自走型の集客モデルを構築するための貴重なアセットとなります。
関連リンク
プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000513.000011944.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000514.000011944.html
【調査概要】
調査対象:トラベルインフルエンサー/150名
調査期間:2025年11月1日〜2026年1月10日・20日(調査項目により異なる)
調査方法:インターネット調査/アンケート(定量調査)と座談会(定性調査)
調査内容:宿泊施設のSNS投稿について、投稿の反応、フォロワーに響いた要素、宿泊時によく撮影するシーン、宿泊施設がインフルエンサーを呼び込む際に有効だと感じる取り組みなど







