注目すべき3つのポイント
- 「負の動機」を「正の体験」へ変換する逆転発想
多くの人が「触れたくない」と感じるつり革をあえてキャンペーンの接点に指定。心理的ハードルを逆手に取り、強烈な自分事化を促すコンテクスト設計が秀逸です。 - 「場所=ベネフィット」を直結させた媒体選定
感染リスクを最も意識する通勤・通学路線の「つり革」を活用。課題を感じる瞬間に解決策を提示する、極めてCVに近い体験型プロモーションです。 - 「受動」を「能動」に変えるQRコードの配置設計
単なる掲出に留まらず、スマホをかざす動作を組み込むことで、一方的な情報伝達を双方向の体験へ昇華。OOHを「認知」の枠から「参加・獲得」のチャネルへ機能拡張させた好例です。
不便な「瞬間」を狙い撃ち。課題と解決をセットで届ける
サラヤ株式会社は、2026年3月上旬より、持続する殺菌成分(※1)を配合した新しい手指消毒液「キープッシュ」のプロモーションとして、西武池袋線とOsaka Metro堺筋線にて「つり革をつかんで、チャンスをつかめ!キャンペーン」を開始します。
※1 有効成分:クロルヘキシジングルコン酸塩
この施策の最大の特徴は、生活者が日常的に感じる「心理的ハードル」を起点にしている点です。同社の調査(※2)によると、60%以上の人が「外出中に素手で触れるのをためらう場所がある」と回答しており、その筆頭に挙げられるのが「電車のつり革」です。
本キャンペーンでは、あえてそのつり革を広告媒体として活用しています。「つり革をつかんで、チャンスをつかめ!」というキャッチコピーとともに、車内広告の二次元コードからAmazonギフトカードや製品が当たる抽選に参加できる仕組みを構築しました。
※2 同社が実施したWEB調査(n=1000/2025年5月)
製品である『キープッシュ』は、有効成分クロルヘキシジングルコン酸塩を配合し、外出前に使用することで手に「おまもりベール(膜)」を作るという、新しいコンセプトの指定医薬部外品です。
今回のキャンペーンは、単なる懸賞企画に留まらず、つり革に触れる瞬間の不安を「製品があれば安心」というポジティブな動機付けへと変換する、極めて戦略的な体験型OOHといえます。

広告出稿において、ターゲットに「これは私のための製品だ」と思わせるのは至難の業ですが、サラヤは「今、まさに触れるのをためらっているその瞬間」にメッセージを届けています。
「顧客が自社製品を一番必要とする不便な瞬間」を特定し、その場所にピンポイントでメッセージを置く手法は、さまざまな商材で応用可能です。これをデジタル広告でやろうとすると、位置情報などのデータが必要になりますが、今回のようなOOH(屋外広告)であれば、物理的な場所自体が強力なセグメント機能(電車のつり革=移動中=接触リスク)を果たします。「課題」と「解決策」がセットになったこの体験型アプローチは、SNSでの共感も得やすく、ブランドの信頼性を高める教科書のような施策です。
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関連リンク
プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000141.000056238.html








