OOH×コンビニ動線で「即買い」を設計。御堂筋線をジャックした「サンケファン」の交通広告戦略

注目すべき3つのポイント

  1. 日常の移動を接点に変えるOOH戦略
    梅田駅だけで1日42万人以上が乗降する御堂筋線に1年間の長期掲出を実施し、通勤・通学という繰り返し行動の中でブランドの記憶定着を図っています。
  2. 視線に近い吊り革広告の活用
    乗客の手元・視界に自然に入り込む吊り革をメディアとして選定することで、車内における高い接触頻度と視認性を確保しています。
  3. オフライン広告からコンビニ購買への直結
    駅構内のローソン展開と組み合わせることで、広告接触から購買行動までのタイムラグを短縮する動線を設計しています。

韓国で累計2億袋を突破した爽快サプリ「サンケファン」が、大阪の交通網の要であるOsaka Metro御堂筋線にて、2026年1月から1年間にわたる吊り革広告の掲出を開始しました。輸入販売元である株式会社千空が展開するこの施策は、認知拡大にとどまらず、購買までの導線を一体設計した点が注目です。

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御堂筋線を舞台に選んだ理由:大阪最大の生活動線での偶然の出会い

今回の掲出場所であるOsaka Metro御堂筋線は、江坂〜なかもずを結び、梅田・淀屋橋・本町・心斎橋・なんば・天王寺といった大阪中心部の主要拠点を縦断する路線です。Osaka Metroの交通調査(2024年11月12日)によれば、梅田駅の乗降人員は420,718人/日、なんば駅は346,418人/日、天王寺駅は243,476人/日にのぼり、大阪随一の利用者数を誇ります。

この路線において1車両の吊り革を独占することで、通勤・通学・買い物といった日常の移動の中にブランドとの接触機会を継続的に生み出しています。吊り革広告は乗車中に手元・視線に近い位置で繰り返し目に入りやすく、1回きりの露出ではなく日々の移動の中で自然に接触が積み重なることで、商品名・特徴の記憶定着を狙った媒体選定と言えます。

認知から購買まで「駅で完結」させる動線設計

今回の施策のもう一つの特徴が、広告接触から購買行動までを同一の移動導線の中で完結させる設計です。

御堂筋線には駅構内にローソンが展開されている駅が複数あり、車内広告でサンケファンを知ったユーザーが下車後すぐに実物を手に取れる環境が整っています。

サンケファンは、夜の外出前後に活用するというシーンを想定した商品です。「これから遊びに行く・飲みに行く」という移動の場で広告に接触し、そのままコンビニで購入できる流れは、商品の利用シーンと購買タイミングをうまく重ねた設計と言えます。

アンバサダー起用と多角的プロモーションの展開

2025年12月より、女優・モデルとして活躍する村瀬紗英さん(元NMB48)を公式アンバサダーとして起用。昨年12月には新宿・渋谷・原宿・新大久保でのアドトラック走行や、新大久保・渋谷・梅田・難波でのサイネージ配信も実施しており、SNSを含めた多角的なプロモーションを展開しています。

交通広告・屋外広告・デジタルサイネージ・SNSを組み合わせることで、都市部における接触機会を複数のチャネルで確保する構成になっています。

MediaPicks  編集部

今回の施策は、メディア選定・掲出期間・購買導線の3点をセットで設計している点が特徴的です。

1年間という掲出期間は、単発の認知施策ではなく、大阪市場での継続的なブランド接触を意図したものと考えられます。特定エリアでの認知定着を重視する場合、長期掲出は一つの選択肢として有効でしょう。

また、広告媒体の選定と販売チャネルの立地を組み合わせて購買動線を設計するアプローチは、OOH活用を検討している企業にとっても参考になる事例です。ただし、効果の程度はエリア特性や商品カテゴリによって異なるため、自社施策への応用にあたっては条件の整合性を確認することが重要です。

関連リンク

プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000058726.html

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