注目すべき3つのポイント
- 圧倒的なバリエーションによる収集体験の設計
全100種(通常98種+シークレット2種)のステッカーを新宿・なんば駅で展開し、ファン同士の話題化とコレクション性を創出します。 - オフラインからWeb作品ページへの誘導導線
ステッカー裏面のQRコードから各作品の掲載サイトへ即時遷移させ、リアル接点をデジタル流入につなげる構造を採用しています。 - ブランドの情緒的価値を打ち出すメッセージ設計
「毎日いろいろあるけど、チャンクロヤンチャンあればいい。」というコンセプトを物理的な接触体験に重ね、日常に寄り添うブランドイメージを訴求しています。
100種類の「名シーン」ステッカーを新宿・なんば駅で同時展開
株式会社秋田書店は、同社が運営するWebマンガサイト「チャンピオンクロス」と「ヤンチャンWeb」の累計会員数が、両サイトあわせて200万人(それぞれ100万人)を突破したことを記念し、2026年5月4日(月)よりプロモーションを開始しました。

施策の中心となるのは、東京・新宿駅と大阪・なんば駅で実施されるピールオフ型のOOH(交通広告)です。駅構内の広告面に、両サイトで公開中の名作漫画から厳選された「名シーン」のステッカーが掲出され、通行人はその場で剥がして持ち帰ることができます。ステッカーは通常版98種にシークレット2種を加えた全100種で構成されており、複数訪問や友人との共有を促す設計です。
掲出期間は2026年5月4日(月)から5月10日(日)まで。掲出場所は東京メトロ新宿駅のメトロプロムナード、大阪メトロなんば駅のなんばパノラマビューセットです。ステッカー自体は無くなり次第終了となりますが、広告ビジュアル自体は5月10日まで掲出されます。
QRコードでリアル接点からWeb作品ページへ誘導
ステッカー裏面には各作品の掲載サイトへ遷移するQRコードが配置されています。手に入れたステッカーの作品をその場ですぐに読める仕組みで、街頭でのノベルティ配布にとどまらず、興味を持った瞬間にWebサイトへ流入させる設計です。
このように、駅という生活動線上のリアル接点と、Webマンガサイトのデジタル接点を1枚のステッカーでつなぐ構成は、ピールオフ広告の活用例として参考になる視点を提供します。
ピールオフ広告の基本的な仕組みや活用シーンについては、株式会社春光社が提供する資料で体系的にまとめられているため、企画検討の際に参照すると理解が深まります。
全国の対象書店でも同時開催。オンライン・OOH・店舗の3点接続
5月4日(月)からは、全国の対象書店でもステッカー配布キャンペーンが同時開催されています。秋田書店の刊行物(雑誌・コミックス等)を1冊購入するごとに、特製スマホステッカーが1枚プレゼントされる仕組みです。配布方法は書店ごとに異なるため、詳細は各書店への確認が必要となります。開催書店の一覧はキャンペーン特設ページで公開されています。
新宿・なんば駅というOOH接点、全国書店という購入接点、そしてQR経由のWeb接点という3つのチャネルを連動させることで、既存ユーザーのエンゲージメント維持と新規ユーザーの獲得を同時に進める構成といえます。
なお、ピールオフ広告は渋谷エリアでも実施事例があり、SHIBUYA109広告メディアが提供するMAGNETビッグボードはトリックアートやピールオフなどの特殊展開に対応する媒体として知られています。出稿エリアやターゲット属性に応じた媒体選定の参考になります。
MediaPicks編集部の視点

今回の施策で注目したいのは、100種類という選択肢の幅をOOHに持ち込んだ点です。デジタル広告ではパーソナライズが進んでいますが、OOHにおいて「自分の好きなシーンを物理的に選んで持ち帰る」体験は、漫画ファンの所有欲やコレクション欲に働きかける構造になっています。
また、ピールオフ広告は剥がされることで広告のビジュアルが変化していく特性があり、SNS上での自発的な投稿(UGC)が生まれやすいと考えられます。マーケターにとっては、QRコードを介した遷移計測により、どの駅・どの作品のステッカーが反応を得たのかを把握できる点が示唆的です。
リアル接点で得たデータをWeb上の継続行動と接続して分析する設計は、他業種にも応用しうるOMO(Online Merges with Offline)の参考事例といえます。
関連リンク
プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000848.000040601.html









