【独自調査】広告業界の9割が「AIネイティブ」に⁉ 2026年版 生成AI活用実態レポート

「AIに仕事が奪われる」。それはもはや過去の話かもしれません。

今、広告・マーケティングの最前線にいるプレイヤーたちにとって、ChatGPTやGemini、Claudeといった生成AIは、単なる「便利なツール」を超え、「手放せない相棒」へと進化しています。

企画の切り口に悩み、膨大なリサーチに追われ、クリエイティブのラフ案をひねり出す……そんな日々の業務風景は、ここ1〜2年で劇的な変貌を遂げました。

競合他社や業界の担当者たちはどの程度AIを使いこなし、どのような頻度で活用しているのでしょうか?「もしかして、自分だけが知らない活用術を既に取り入れているのでは……?」

今回、メディアレーダーでは会員(広告関連従事者)468名を対象に、生成AIの活用に関するアンケートを実施しました。集まった回答から見えてきたのは、驚くべきスピードで進む業界の「AI標準化」の実態です。

\記事内容を3分でキャッチアップ/

1. 驚異の普及率:広告業界の9割が「AIネイティブ」化

1つ目の設問は「業務において、生成AIを活用していますか?」。
アンケート結果によると、業務で生成AIを「活用している」と回答した人は90.8%に達しました。

直近のAI活用率については、筆者自身もかなり高い水準にあると推測していましたが、今回の調査ではそれを裏付ける「9割が利用」という圧倒的な数字が示されました。

さらに次の設問では、その「密度」についても驚きの結果となりました。

2つ目の設問では、「生成AIの利用頻度」を選択回答形式で実施。

利用頻度については、約6割(255名)が「毎日利用している」と回答しました。
週に数回以上利用している層を含めると、全体の約9割が日常的にAIを起動しています。

筆者自身、今や生成AIを使わない日はありません。
特にGeminiやChatGPTについては、ブラウザのブックマークに配置し、業務中に一度使用したら終業まで、常にタブを開いた状態になっていることが多くあります。AIの業務への活用は想像以上に普及しているのかもしれません。

この結果は、もはや「AIを試してみた」という試験運用のフェーズは完全に終了し、「AIを使わない日は、メールチェックをしない日と同じくらいありえない」という、実務に深く根ざした「定着期」に入ったと言える結果です。

では、プロたちは「ほぼ毎日いったい何にAIを活用しているのか?」
広告業界でのAI活用シーンについて、より深く見ていきましょう。

2. 活用シーンの深まり:効率化の先にある「クリエイティブの民主化」

設問3つ目、「生成AIの利用目的をお選びください(複数回答可)」の集計では、用意した4つの主要項目すべてに多くの回答が集まりました。

どの項目も、200件以上の回答が集まりましたが、その中でも圧倒的1位は「提案資料作成の効率化」となりました。

第1位提案資料作成の効率化 (373件)
第2位社内業務の効率化 (275件)
第3位営業活動の高度化 (236件)
第4位顧客対応・コミュニケーションの自動化 (229件) 

全回答者のうち約8割が提案書作成にAIを活用。

目に見えないアイデアを可視化したり、顧客の課題解決に向けた合意形成(コンセンサス)を得るための最重要のコミュニケーションツールと言える企画書。そのたたき台作成や壁打ち、内容の要約など、最も時間のかかる「ゼロイチ」の工程をAIに任せるという方も少なくないようです。

次いで、「社内業務の効率化」が票を集め、やはりレポート作成や情報の整理といった、日々の業務の効率化への活用が活発化しているようです。

\調査結果をまとめた図解スライドはこちら!/

3.自由回答から見える「一歩先を行く現場のリアル」

特筆すべきは、自由回答に寄せられた専門性の高い活用術です。
そこには、単なる効率化を超えた、広告業界ならではの活用手法が見えてきました。

1. 画像生成AIの「クリエイティブの高速化
「キャッチコピーの量産」や「SNS投稿案の作成」といったライティング業務の他にも、画像生成やクリエイティブ作成を任せるという声も寄せられました。

筆者自身は、画像生成への活用については「画像生成AIはまだ精度に課題があり、実務レベルでは補助的なもの」と捉えていましたが、自由回答だけで16件以上の回答を集めています。
これは、特定の用途に特化した「特化型AI」をいち早く導入し、素材の量産に活用している企業が、想像以上に増えているということなのかもしれません。

2. 非専門領域への「越境」を可能にするAI
また、プログラミング領域の回答が目立ったことも見逃せないポイントです。

実は筆者自身も、メルマガ作成時のHTMLラフ作成などでAIの恩恵を肌で感じています。
かつては専門知識がないからと「専門外」と割り切っていた実務も、AIとの試行錯誤(トライアンドエラー)を繰り返すなかで、自然と実装まで漕ぎ着けられるようになりました。これは単なる作業の代行ではなく、AIが個人のスキルを拡張し、学習の壁を劇的に下げている証拠ではないでしょうか。

ですが、アンケートに寄せられた最先端の活用事例を紐解くと、私たちがまだまだ知らなかった「圧倒的業務効率化」が見えてきます。

「Pythonによる自動化ツールの作成」や「マクロの生成」。
一見すると難しそうな言葉ですが、その中身は驚くほど実務に根ざしています。
たとえば、「毎日、競合サイトを巡回して更新情報を通知してくれる自分専用のロボット」を作らせる。あるいは、「バラバラな形式の100個のExcelファイルを、ボタン一つで集計表にまとめ上げるマクロ」を組んでもらう。などが可能なのです。

本来なら専門のエンジニアに外注したり、頼むほどでもないと「半分諦めていたような手間のかかる仕事」です。それが今や、知識ゼロのマーケターや営業担当者が、AIという翻訳機を片手に、わずか数分で自力で具現化し始めているのです。

もし読者の皆様の中で、AIを「文章をまとめるだけ」の道具としている方がいるとしたら、それは少しもったいないかもしれません。

これまでは「専門知識がないから無理だ」と諦めていた仕事も、思い切ってAIに相談してみてください。今まで自分一人では手が届かなかった領域まで、驚くほどスムーズに仕事の幅が広がっていくはずです。

4. 次に動くべきは何か?「AI活用」のネクストステージ

これほどまでに普及が進んだ今、「AIを使っている」だけではもはや差別化になりません。
今後、広告業界で生き残るために必要な1歩先のアクションは以下の3点に集約されます。

  1. 「AIディレクション能力」の研鑽
    AIがラフを1分で作れる時代だからこそ、人間には「どれが正解か」を見極める審美眼と、ターゲットに突き刺さる最終調整の能力が求められます。
  2. 独自データとの掛け合わせ
    ネット上の一般論をだけではなく、自社が持つ独自の成功事例や顧客データをAIに読み込ませるなどの手法を取り入れ、他者にはまねできない唯一無二の提案を生み出す・独自性を担保する。
  3. 常に「最先端の活用術」をアップデートし続けること
    今回ご紹介したプログラミング活用のように、AIの可能性は日々刻々と広がっています。大切なのは、「自分の専門外」という常識を捨て、常に新しい活かし方を仕入れ、試してみる柔軟な姿勢です。

AIは「競合」ではなく「ツール」である!

今回の調査結果は、広告業界ではAIを使いこなす必要のある時代へと進化したことを強く感じました。

AIは私たちの仕事を奪う脅威ではなく、私たちの思考力や表現力を何倍にも高めてくれるツールです。
毎日利用している6割の層は、すでにその手応えを感じているはず。
広告業界の次の勝負所は、「AIという相棒と、どこまで遠くのアイデアまで辿り着けるか」かもしれません。

メディアレーダーでは、今後もこうした最新の実態調査はもちろん、読者の皆さまの日々の業務をより良くし、インスピレーションを刺激する「あらゆる有益な情報」をまとめて配信していきます。
「次はどんな仕掛けを作ろうか?」「もっと効率よく、面白い仕事をするには?」と迷ったときは、ぜひ私たちの発信する情報をヒントにしてみてください。

\社内提案や会議の根拠データに/
調査結果をまとめた図解スライドはこちら!

「メディアレーダー生成AI活用実態レポート2026年」資料画像

記事の要点を1冊に凝縮した「保存版レポート」は、チーム内での共有にも最適です。

調査概要

調査名 2026年版 広告業界「生成AI」活用実態レポート
調査対象 メディアレーダー会員(広告・マーケティング関連従事者)
調査方法 オンラインアンケート
調査期間 2025年8月6日〜2025年8月31日
有効回答数 468件

 本調査・レポートの引用は自由です。 引用の際は、出典として MediaPicks(https://media-radar.jp/mediapicks/article/knowledge/ai-survey-for-marketersを Dofollowリンクにてご明記いただけますと幸いです。

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