富裕層やファミリー層に確実にアプローチしたい——
そんな課題を持つ広告主の間で、首都圏の高級マンション内に設置されたデジタルサイネージが注目を集めています。
ポスティングができない物件が多い中、居住者が必ず通るエントランスやラウンジで情報を届けられる点は、他の媒体には代えがたい強みです。さらに、AIカメラによる視認データのレポート化により、リアル広告では難しかった効果測定も可能になりました。
本記事では、このユニークな媒体がどのように富裕層マーケティングの課題を解決し、実際の広告主がどのような成果を上げているのかを、具体的な事例とともに紹介します。

ニューラルマーケティング株式会社
森 悠介様
まちづくり事業本部フォーカスチャネル事業室
2022年より、首都圏の高級マンションに特化したサイネージメディア「フォーカスチャネル」に在籍。
マンション管理会社・オーナーへのサイネージ設置営業から、広告主へのセールス、商品企画までを一貫して担当している。
首都圏富裕層・ファミリー層に“直接届く”マンション内デジタルサイネージ広告の実力
高級マンション400棟×富裕層中心の独自リーチ
――まず、御社が提供している広告施策について教えてください。
首都圏の高級マンション約400棟に設置されたサイネージでの広告配信とラックでのパンフレットやサンプルの配布が可能です。
この媒体の大きな価値は、通常の広告ではアプローチが難しい“ポスティング不可の高級マンション”に直接リーチできる点にあります。居住者の約半数は世帯年収1500万円以上の高所得者層であり、アクティブに働くファミリー層が中心です。
そのため、購買力と情報収集意欲の高い層へピンポイントにリーチできるという特徴があります。
映像とチラシを“生活導線上でセット”で届けられるのもこの媒体ならではのポイントです。
エントランスホールやラウンジに設置されたサイネージに加え、隣接のラックでパンフレットやサンプルを手に取ってもらうことができます。
認知だけでなく“理解・行動”まで促せるリアル媒体として、Web広告とは異なる深いタッチポイントを形成します。

アクセス困難な“ポスティング不可物件”にもアプローチ可能
――“ポスティング不可の高級マンション”に直接リーチできる点について、具体的にどのような価値に繋がっているのでしょうか?
高級マンションはセキュリティ上、外部からのチラシ投函が不可能なケースが多く、企業側もアプローチ手段に課題を抱えています。
この媒体はマンション管理組合との連携により公式に設置されており、広告露出の許可が取れているため、競合が入りにくい環境で確実に接触できます。
結果として、富裕層向け商材の広告主から高い支持を得ています。
AI解析データで視認率まで可視化できる強み
――競合のいない環境というのはかなり魅力的ですね。一方でポスティング・サイネージをどのように効果測定しているのでしょうか?
リアル媒体の弱点である“効果測定”をデータで補っています。
ただ広告を出稿するだけではなく、どのようなものがターゲットに刺さったのか、「AIカメラ」などを用いて緻密に分析ができます。サイネージにはAIカメラが搭載されており、
・広告放映中に前を通った人数
・1秒以上画面を見た人数
・視認率の推移
などを解析し、広告主にレポートとしてご提供しています。
これにより、クリエイティブの改善やマンション選定の根拠が明確になり、リアル広告としては異例の運用型アプローチが可能になります。
“届けたい層だけ”に届けられる、柔軟なセグメント設計
――AI分析と併せて、細かな配信セグメントなども可能なのでしょうか?
マンション単位での細かなターゲティングができます。
1棟ごとに配信先を選べるため、居住者の属性や生活スタイル、周辺環境に合わせて最適なセグメントを組むことができます。
これらの配信プランは、広告主の要望に応えていく中で拡張してきたもので、“電気自動車の充電設備があるマンションだけに絞る”、“近隣に大型スーパーがあり、日常の買い物頻度が高い家庭に届ける”といった、生活ニーズに直結した精度の高いメニュー実施も可能です。
こうした柔軟なカスタマイズ性により、商材特性に合わせた無駄のないアプローチを実現しています。

化粧品サンプリングや今治タオルが“数週間で予定数量に達した”高反応事例
――実際に、どのような商材でどれほどの効果があったのでしょうか。
過去には化粧品のサンプルに加え、「今治タオル」のハンカチをラックに設置したところ、わずか数週間で約1万サンプルが持ち帰られました。
富裕層ファミリー層の生活導線上に置かれたリアル接点の強さが表れた事例です。
特に顕著な成果として、静岡県自治体のふるさと納税施策があります。
単価が高い宿泊券(数十万円)を中心にプロモーションした結果、配信対象マンションから70件近い申し込みがあり、寄付金額は780万円以上を記録しました。住所突合によるコンバージョン計測ができるため、広告効果を正確に把握できた事例となります。

富裕層・ファミリー層に強い理由と、商材に合わせて最適化できる柔軟な設計
――実際に、どのような商材が相性いいのでしょうか。
最も多いのは、ご家族で話し合うような高級商材です。
自動車や資産運用、不動産、ふるさと納税など、高額商材の意思決定は家庭内での比較・検討される商材は特に多いです。富裕層向け商材でなくても、フードデリバリーサービス やお掃除代行などの「生活サービス」も相性がいいです。
ファミリー層に対しては、お子様向けの英会話スクールや学習塾なども実績がございます。
エントランスやラウンジといった“家族が必ず通る場所”で情報を届けられるため、自然な形で会話のきっかけを生みやすくなります。ブランドリフト調査やインセンティブ施策も組み合わせられるため、「見られるだけ」で終わらない運用が実現します。 富裕層向けマーケティングに求められる“質の高い接点”を、柔軟な設計で最適化できる点が大きな強みです。





