サイコミ10周年、渋谷駅で「日常に物語が潜む」OOH。Cygamesが描くブランド体験の可視化

注目すべき3つのポイント

  1. ブランドコンセプトの可視化
    「日常のすぐそばにある物語」というメッセージを、街並みとキャラクターを溶け合わせたグラフィックで表現し、通勤・通学路の文脈でユーザーの自分事化を促しています。
  2. OOHとSNSを束ねた周年設計
    渋谷駅の大型ポスターとXでのフォロー&リポストキャンペーンを同時期に展開し、リアル接点とオンライン参加導線をつなぐ構成です。
  3. 多様な6作品を一括で訴求
    渋谷駅という幅広い属性が交差する立地で、人気6作品を一度にブランド資産として打ち出しています。

渋谷駅構内に「日常×物語」を描く大型ポスターを掲出

株式会社Cygamesが運営するマンガ配信サービス「サイコミ」は、2026年5月8日にサービス開始10周年を迎えます。これに合わせ、Cygamesは2026年5月4日から5月10日まで、渋谷駅構内の「東急 道玄坂ハッピーボードA」(東急田園都市線渋谷駅 B1F改札外 A0・A1出口方面)に大型ポスター広告を掲出しています。

掲出のコンセプトは「キミが知る街の、知らない物語。」です。広告には『TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには』『剣に焦ぐ』『日陰者でもやり直していいですか?』『パーフェクトグリッター』『終の退魔師―エンダーガイスター』『今どきの若いモンは』の人気6作品が登場します。実際の街並みを背景に、AR(拡張現実)を想起させる手法でキャラクターを現実風景に溶け込ませており、単なる作品紹介ではなく、サービスの世界観そのものを視覚化したクリエイティブとなっています。

「サイコミ」は2016年5月8日に配信を開始したオリジナルマンガ配信サービスで、累計ダウンロード数は2,000万を突破しています。10周年という節目に、ブランドの認知資産を渋谷というハブで再提示する狙いが読み取れます。

なお、こうした渋谷エリアでのポスターメディアを面での展開、エリア起点でのOOH設計を検討する際は下記資料が参考になります。

OOHとX連動キャンペーンで認知接点と参加導線をつなぐ

Cygamesは渋谷駅でのOOHと並行して、Xでのキャンペーンも展開しています。サイコミ公式X(@cycomi)をフォローし、対象ポストをリポストもしくは引用リポストした人の中から抽選で100名にAmazonギフトカード5,000円分(総額50万円分)を贈る内容で、応募期間は2026年5月4日12:00から5月10日11:59までです。当選者への連絡は2026年6月上旬以降、サイコミ公式Xから個別に行われる予定です。

ポイントは、OOHとSNSキャンペーンの掲出・実施期間を完全に重ねていることです。渋谷駅で広告に触れたユーザーがそのまま公式Xへ流入する導線を確保し、リアルな接点を起点にオンライン上の参加と再拡散へつなげる構成になっています。デジタル完結型サービスがOOHを採用する際にしばしば論点となる「オフライン認知をどうオンライン行動に転換するか」という課題に対して、SNSキャンペーンを並走させることで応えた形です。

周年施策をブランドコンセプトの再定義に使う設計

今回の施策で特徴的なのは、10周年というタイミングを「過去10年の振り返り」ではなく、「ブランドコンセプトの再提示」に充てている点です。「キミが知る街の、知らない物語。」というメッセージは、マンガアプリの本質的な価値である「日常に物語を持ち込む体験」をそのまま言語化しており、グラフィックもこのコンセプトを直接体現しています。

ロケーション選定も、メッセージとの整合が取れています。渋谷駅は若年層から社会人まで属性が交差する都内有数のターミナルで、6作品それぞれが想定する読者層を一つの面でカバーできる立地です。ターミナル駅でのOOHを検討する際には、渋谷駅直結の複合施設である「渋谷マークシティ」の媒体資料など、駅利用者へリーチできる広告メニューを比較検討する流れも有効でしょう。

MediaPicks編集部の視点

MediaPicks  編集部

サイコミの今回の施策は、デジタル完結型サービスがOOHを採用する際の設計として、参考になる視点を含んでいます。

注目したいのは、キャラクターを単に並べるのではなく、実在感のある街並みを背景に置き、AR(拡張現実)を想起させるグラフィック表現に落とし込んでいる点です。これによって広告自体が「アプリを開く=日常から物語に入る」というブランドメッセージのメタファーとして機能しています。広告クリエイティブが商品説明ではなく「ブランド体験の予告」として設計されていると整理できます。

また、周年施策の組み立て方としても示唆があります。「◯周年」という社内文脈の強いタイミングを、ユーザー体験と紐づくブランドコンセプトの再定義に転用している点です。エンタメやアプリ領域で同様の周年施策を企画する場合、「過去実績の訴求」に加えて「サービスが提供する体験そのものを街頭で可視化する」アプローチが、既存ユーザーのエンゲージメントと新規認知の双方に寄与し得る選択肢といえそうです。

OOH単体ではなくSNSキャンペーンを並走させる構成も、効果検証の観点から参考になる視点です。OOHのインプレッションを直接測定することは難しい一方、Xのフォロー数・リポスト数・引用リポストの内容といった指標は、施策連動の波及をある程度可視化する材料になります。

関連リンク

プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001258.000005593.html

© Cygames, Inc. / © Kyosuke Maruyama · Zoo / Cygames, Inc. / © Shuku Asaoka / Cygames, Inc. / © Mikumi Yuchi / Cygames, Inc. / © Hinao Wono / Cygames, Inc. / © Takashi Yomoyama / Cygames, Inc. / © Kohei Yoshitani / Cygames, Inc.

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