【最新調査】オンライン広告の不快要因1位は「閲覧中断」。オンライン×オフライン併用が最も記憶に残る結果に

同じ広告を目にする頻度と不快感の関係 1日2〜3回でしつこいと感じる人が多い調査グラフ

注目すべき3つのポイント

  1. デジタル広告の不快要因は「閲覧中断」が7割
    オンライン広告を不快と感じる最大の理由は「コンテンツの閲覧を中断される」で70.3%にのぼり、同じ広告の繰り返し表示や画面占有も5割超が不快と回答
  2. 記憶に残る広告は「オン・オフ併用」が最多
    サービス名や内容が記憶に残りやすい広告として「オンラインとオフラインの両方で見かける」が27.9%で最も高く、単一メディアへの依存を超えた接点設計の重要性が示されました
  3. 紙媒体は「信頼度」「正確さ」で約7割が優位と回答
    情報の信頼度では約72%、正確さでは約69%が紙媒体を優位と評価しており、デジタルの「最新性」「パーソナライズ」との明確な役割分担が浮き彫りに

広告の不快感はどこから? 媒体別ストレス要因の実態

株式会社アトは、20〜60代の男女1,019人を対象に「広告への印象や行動変容」に関する調査を実施しました(調査期間:2026年3月30日〜31日、インターネット調査)。

同じブランドやサービスの広告をどの程度の頻度で目にすると不快に感じ始めるかを尋ねたところ、「1日に2〜3回」が34.7%で最多となり、「1日に4回以上」(21.3%)、「1日に1回」(10.6%)と続きました。「1日に複数回」で不快感を抱く人は半数以上を占め、「1日に1回」から不快に感じる層を含めると全体の約7割に達しています

YouTube広告 SNS広告 バナー広告など媒体別に不快感の程度を比較した調査グラフ

媒体別の不快感を見ると、バナー広告、YouTube動画広告、SNSタイムライン広告といったデジタル広告に対してはそれぞれ約8割が「非常に不快」または「やや不快」と回答しました。一方、オフライン広告の中では、ダイレクトメールやポスティングチラシなど個人の手元に直接届く媒体に不快感を持つ人がいる反面、街頭ビジョンや雑誌・新聞などは不快感が比較的低く、同じオフラインでも媒体の性質によって明確な差が見られます

オンライン広告を不快に感じる理由と不快に感じない理由を比較した調査データ

オンライン広告を不快と感じる理由としては、「コンテンツの閲覧を中断される」が70.3%で最多、「同じ広告が何度も繰り返し表示される」が54.2%、「画面を占有して操作しづらい」が53.2%と続きました。ユーザーのペースや意思が無視された一方的な情報提示が、不快感の主要因となっています

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オン・オフ併用が記憶に残り、地域密着サービスはオフラインが行動を生む

サービス名や内容が記憶に残りやすい広告媒体をオンライン広告とオフライン広告で比較した円グラフ

広告が記憶に残る条件について尋ねたところ、「オンラインとオフラインの両方で見かける」が27.9%で最も高い数値を示しました。「オフライン広告で見かける」が18.4%、「オンライン広告で見かける」が15.4%であり、単一メディアより複数チャネルでの接触が印象に残りやすい傾向が確認されました。

実際の購買・検討・来店行動では、商材の特性によってオフラインとオンラインの役割に明確な違いが示されています。

スーパー・ドラッグストア・ホームセンター(65.5%)、暮らしのサービス(61.2%)、学習塾・子ども向けの習い事(60.1%)、不動産(58.3%)、飲食店(56.1%)など、地域密着型の日常的なサービスでは、6割以上がオフライン広告をきっかけに行動すると回答しました。

一方、ECショップ(31.7%)や金融・保険(45.3%)など、商圏が広く比較検討が重視されるサービスでは、オンラインがきっかけになりやすい傾向がうかがえます。

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紙媒体は「信頼」、デジタルは「最新性」——情報の性質で分かれる媒体評価

広告における信頼度 正確さ 保存性など情報の性質をデジタルと紙媒体で比較した調査グラフ

広告における情報の性質について、デジタルと紙媒体のイメージを比較したところ、「発信元や情報への信頼度」では紙媒体が優位と回答した割合が計72.0%(「紙媒体の方が強い」22.7%、「やや紙媒体の方が強い」49.3%)にのぼりました。「情報の正確さ」でも計69.1%が紙媒体を優位と評価し、「保存・保管のしやすさ」でも半数以上が紙媒体に軍配を上げています。

一方、「情報の最新性」で紙媒体を優位とした回答は計36.2%、「パーソナライズ化された情報」では計33.5%にとどまり、これらの項目ではデジタルが優位と認識されています。手軽に発信できるデジタル広告に対し、物理的に手元に残る紙媒体には「確実な情報」としての安心感が持たれていることが明らかになりました。

オンライン広告を不快に感じる理由と不快に感じない理由を比較した調査データ

また、オンライン広告を不快に感じない理由としては、「無料コンテンツを楽しむための対価として納得している」が40.8%で最多となり、実利のある広告は肯定的に受け入れられやすいことも示されています。オフライン広告については、「好きなタイミングで見られる」(33.2%)、「クーポンや割引券がついている」(31.6%)、「居住エリアの役立つ情報が載っている」(30.2%)が受容の理由として挙がりました。

MediaPicks  編集部

今回の調査結果から見えてきたのは、「デジタル広告=悪」という単純な話ではなく、媒体ごとにユーザーから求められている役割が大きく異なるという点です。

デジタル広告に対して不快感を抱く理由の中心にあるのは、閲覧体験を邪魔されることです。
単に広告の表示回数が多いという問題だけではなく、ユーザーのタイミングや意思を無視して表示される割り込み型の広告体験そのものにストレスを感じているユーザーが多いと考えられます。

一方で、無料コンテンツを利用する対価として広告は必要と受け止めている人も4割存在していました。
つまり、ユーザーは広告モデル自体を否定しているわけではなく、どのように表示されるか、どんな文脈で接触するかを重視していることが分かります

今回の調査で特に実務的な示唆が大きいのは、「記憶に残りやすい広告はオンライン・オフライン併用型が最も強い」という点と、「商材によって効果的な媒体が異なる」という結果です。

たとえば、地域密着型のサービスではオフライン広告の行動喚起力が6割を超えていた一方で、EC関連ではオンライン施策のほうが強い傾向が見られました。
これは、単に広告配信量やフリークエンシーを調整するだけではなく、どの媒体をどう組み合わせるかという媒体設計そのものを、商材起点で考え直す必要があることを示しています。

さらに、紙媒体に対して約7割が信頼できる。情報が正確そうと回答した点も重要です。この結果からは、ブランド認知後の信頼形成やCRM施策において、紙やリアル接点が今なお大きな役割を持っていることが読み取れます。

今求められているのは、情報の内容とユーザーが感じる心理的負荷に合わせて、最適な媒体接点を設計する視点です。

広告主にとっては、フリークエンシーキャップ(それぞれの広告で個々のユーザーに表示される回数を制限する手法)やクリエイティブ改善だけでなく、オンライン・オフラインを横断してユーザー体験全体を設計し直すことが、これからますます重要になっていくといえます

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関連リンク

プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000127039.html

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