飲食店LINE公式アカウントの登録率はわずか2割。一方、登録者の約85%が再来店する「近距離マーケティング」の実態

飲食店LINE公式アカウントの登録率はわずか2割。一方、登録者の85%が再来店する「近距離マーケティング」の実態_サムネ

注目すべき3つのポイント

  1. 登録後の再来店率は85%超
    LINEは「登録の壁」さえ越えれば、強力なリピート導線に。
  2. 高所得層ほどマンネリを嫌う
    年収1,000万円以上の層は来店意欲が高い半面、画一的な配信には厳しいことが判明。
  3. 男女で異なる「お得」の定義
    女性は即時割引、男性は体験向上や継続性をフックに登録を促すと効果的。

飲食店経営において、新規客獲得のためのSNSや広告運用は不可欠ですが、その後の「常連化」への設計にはまだ大きな伸びしろがあるようです。

株式会社クリエイティブジャンプが実施した調査では、飲食店のLINE公式アカウントを直近3カ月で友だち追加した人は約2割(20.8%)にとどまりました。しかし、一度登録したユーザーのうち、85.4%がLINEの配信やクーポンをきっかけに来店・注文を経験していることが判明しました。
これは、LINE公式アカウントが「効果が薄いツール」なのではなく、単に「最初の登録の壁」を越えられていない店舗が多いことを示唆しています。

引用元:株式会社クリエイティブジャンプ(https://creativejump.jp/

高所得層は「高LTV顧客」だが、情報の鮮度に厳しい

調査では、世帯年収が高いほどLINE登録率が高い傾向が見られました。
特に年収1,000万円以上の層は、LINEきっかけでの来店経験が57.1%と高い「再来店効果が特に高い層」になり得ます。

一方で、年収1,000万円以上の層がブロック理由として「同じ内容ばかり届く」を挙げる割合も約6割に上ります。可処分所得が高い層を繋ぎ止めるには、単なる一斉配信ではなく、情報の鮮度や「自分宛てである」という納得感が不可欠です。

男女・年代で分かれる「登録の決め手」と「来店効果」

友だち追加の動機には、明確な男女差が見て取れます。女性の7割以上が「割引クーポン」という直接的なお得感を重視するのに対し、男性は「無料トッピング等」「ポイントカード」「次回来店クーポン」といった項目で女性を大きく上回っています。

特に男性は、その場の値引き以上に『食事体験の充実(トッピング)』や『継続的なメリット(ポイント・次回優待)』に登録の価値を見出す傾向があり、ターゲットの性別によって訴求する特典を使い分けることが、登録率向上の鍵となります。

また、年代別では30代が最も「登録」しやすく、40代は登録後の「来店率(97.7%)」が極めて高いという結果も出ており、ターゲット層の属性に合わせたインセンティブ設計が重要です。

MediaPicks  編集部

多くの飲食店が「一律の割引」で友だち登録を促していますが、グラフが示す通り、男性客には「体験のアップグレード(トッピング等)」や「継続の約束(ポイントカード)」の方が、即時的な値引きよりも強力なフックになり得ます。
これは、単なるコストカットではなく、「その店に通う理由」の言語化が登録率を左右していることを示唆しています。

また、再来店率が高い高所得層ほど「マンネリ配信」に厳しいという結果は、実店舗におけるCRMの難度を物語っています。 今後は、画一的な一斉配信を脱却し、性別や過去の来店動機に基づいた「LTVを高めるためのセグメント配信」へのシフトが不可欠です。「近距離」で繋がった熱量の高い顧客を飽きさせない、鮮度の高いコミュニケーション設計こそが、LTV最大化の最短ルートとなるでしょう。

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プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000180781.html

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