注目すべき3つのポイント
- 「映え」「おしゃれ」は前提条件に格下げ
Z世代にとって映えるかどうかはもはや当然となっている。「おしゃれカフェ」のようなものではなく「大理石」「無機質」「淡色」「ピンク・かわいい」など、自分の世界観に合った空間を示すニッチなキーワードで検索する行動が確認 - 「バースデー」が最強の来店トリガー
友人だけでなく「推しのバースデー」も含む特別体験ニーズが急増。バースデープレート対応やメッセージデザートの有無が店舗選定の重要条件 - ジャンル検索からシーン検索へ
「学生 カフェ」のように、自分が馴染める雰囲気や価格帯を絞り込む自分ごと型キーワードの活用が広まっている。エリア・価格・業態の掛け合わせ検索という従来モデルとは異なる探し方が主流に
「映え」は通過点:Z世代の検索キーワードは「無機質」「淡色」へ移行している
実名口コミのグルメ情報・予約サイト「Retty(レッティ)」を運営するRetty株式会社は2026年4月、東京都港区の戸板女子短期大学の学生(18〜19歳)計25名を対象にグループインタビューを実施し、Z世代の飲食店選びの実態を公開しました。

今回の調査から見えてきたのは、Z世代における「映え」の位置づけの変化です。彼女たちにとって映えるかどうかはすでに最低条件に過ぎず、「自分の世界観に合った映えかどうか」を見極めることが本質的な関心事になっています。
その結果として、検索に使われるキーワードは「おしゃれなカフェ」といった曖昧な表現ではなく、「大理石」「無機質」「淡色」「ピンク・かわいい」など、店内の内装や空間デザインを直接イメージさせる具体的な言葉へと移行していることが明らかになりました。コンテンツが飽和するなかで自分好みの店舗に辿り着けない「検索疲れ」を解消するために、ニッチなキーワードを自ら使いこなしている実態が浮かび上がりました。
飲食店が今すぐ見直すべきSNS・SEOキーワードの選び方

Rettyが公開した「聞けるグルメ」β版では、ユーザーが実際に入力したキーワードの一部も公開されています。「極細ストレート麺のラーメン屋」「ティラミスがおいしいお店」「ハード系が美味しいパン屋」といった、ジャンル検索では辿り着けない細かいこだわりの言葉が多数確認されており、こうした検索の細分化はZ世代に限らず、世代を超えて広がっていることがわかります。
飲食店側がSNSの投稿テキストや店舗紹介ページに「大理石テーブル」「コンクリート内装」「モノトーンインテリア」といった空間の質感を表す言葉を盛り込むことが、Z世代へのリーチに直結する可能性があります。「どんなお店か」より「どんな空間か」を言語化する視点が、今後の情報発信において重要になってきています。
「バースデー」「推し活」「学生カフェ」──シーン起点の集客施策が有効な理由
今回の調査で、飲食店の来店目的として最も多く挙がったのが「バースデー」でした。友人のバースデーに加え、「推しのバースデー」という利用文脈が含まれている点が特徴的です。バースデープレートへの対応やメッセージ入りデザートの有無が、店舗選定の条件として機能していることも確認されました。

また、「学生 カフェ」のように自分たちが行っても馴染む雰囲気かを絞り込むための属性キーワードを検索に組み合わせる行動も見られます。従来のグルメサイト利用法であったエリア・価格帯・業態の掛け算による比較検討とは大きく異なり、「このお店でどんな体験ができるか」「自分のスタイルに合うか」という極めてパーソナルな基準で店舗を選ぶ傾向が強まっています。

「無機質」「淡色」「大理石」──これらはインテリア用語であり、従来の飲食店マーケティングでは使われてこなかった言葉です。しかし今、Z世代はこれらを実際の検索クエリとして使っています。
裏を返せば、こうしたキーワードをSNS投稿のキャプションやグルメサイトの店舗説明文に組み込んでいる飲食店はまだ少なく、先行者メリットが残っている領域とも言えます。
例えば、「ひとり利用歓迎」「女子会向け」のような属性タグの整備と同様に、空間の質感を表す言葉を店舗情報として発信する視点を、SNS運用やSEO対策の見直しに取り入れてみることをおすすめします。
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プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000241.000004025.html










