注目すべき3つのポイント
- 指名検索を基準としたCM評価の重要性
放映量に対する検索数をスコア化することで、認知だけでなく「自分ごと化」させた度合いを可視化。 - 緑茶市場のユーザー若返り現象
50代がメインの緑茶カテゴリで、吉沢亮さん起用により20〜40代の検索割合を高めることに成功。 - 「メーカー名+商材名」での想起獲得
新ブランド名が浸透する前段階でも、「アイリスオーヤマのお茶」という強力な企業認知を武器に市場参入を加速。
アイリス緑茶に学ぶ、テレビCMを検索のトリガーに変えるPR設計の妙
ノバセル株式会社が発表した2025年12月度のテレビCM指名検索スコアランキング(酒類・ドリンク業界編)によると、アイリスオーヤマの緑茶飲料「緑(りょく)」が第2位にランクインしました。特筆すべきは、その「検索ユーザー層の変化」です。
従来の緑茶飲料市場は50代がメインユーザーですが、俳優・吉沢亮さんを茶人役に起用した11月21日に放映開始した新CM「大人になった」篇の効果により、検索層は40代が最多となり、他ブランドと比較して20〜40代の検索割合が高まりました。特に、吉沢さんのファン層である女性からの支持が厚く、プレゼントキャンペーンや限定パッケージの展開と連動させることで、視聴者を「ただ見るだけ」の状態から「能動的に検索する」アクションへと導きました。

※放映地域は関東、期間は2025/12/1~12/31放映分のみ、放映回数10回以上、一部ブランド制限あり:「インテージ Media Gauge TV/エム・データ 全国CMマスタ」出所:ノバセルトレンド
また、1位には「キリンウイスキー 陸(今田美桜さん)」、3位には「ヤクルト(大泉洋さん)」がランクイン。共通しているのは、タレントのキャラクター性を最大限に活かしつつ、日常の飲用シーンを具体的にイメージさせるクリエイティブです。年末の繁忙期において、視聴者の検索行動を促すことがCM効果測定の重要な指標のひとつとなっています。

本事例が示すのは、成熟市場における「検索行動を逆算したフルファネル型の施策設計」の重要性です。
特筆すべき工夫は、媒体選定において、テレビCMを単なる認知獲得の場としてではなく、SNSやWeb検索への送客プラットフォームとして機能させている点です。アイリスオーヤマは、吉沢亮さんという強力なフック(施策)に対し、ファンの「知りたい・欲しい」という欲求を、キャンペーンという実利でブーストさせました。
これは、後発ブランドが既存のシェアを奪う際、「機能性で真っ向勝負するのではなく、特定のセグメントにおいて検索シェアを独占する」という、デジタル時代のPR・広告戦略の勝ちパターンを体現しています。施策選定の段階で検索ワードまで設計に含める重要性が、改めて浮き彫りになったと言えるでしょう。
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関連リンク
プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000520.000010550.html










