注目すべき3つのポイント
- Baymon株式会社が、AI時代のマーケティングは「実行」から「意思決定」へ移行すると提唱しています。
- 広告運用やコンテンツ生成といった実務は自動化が進み、予算配分や戦略選択の「属人的な意思決定」が課題として残っています。
- 2026年7月公開予定の「simon Enterprise」が、感覚的な判断を再現可能なプロセスへと構造化します。
Baymon株式会社は2026年5月31日、AI時代におけるマーケティング構造の変化について、新たな考え方を公開しました。同社は、今後のマーケティング業務が「実行」から「意思決定」へとシフトしていくと提唱しています。生成AIやAIエージェントが実務を担う時代に、人の役割はどこに移るのか。その問いに対する一つの見方を示すものです。
AIによって「実行」は自動化されつつある
近年、生成AIやAIエージェントの進化と普及により、マーケティング業務は変化しています。バナー制作や広告コピーの生成、運用最適化、データ分析、レポート作成など、従来マーケターが手作業で担ってきた実務の多くが、自動化され始めています。一方で、「どの戦略を採用するか」「どこに予算を投下するか」といった中核的な意思決定の領域は、依然として人に依存しているのが実情です。Baymonは、この意思決定こそが今後のAI時代において最も重要な領域になると考えています。

なぜ「意思決定」が課題になるのか
情報量が増え続け、選択肢が複雑化する現代では、同じ予算や媒体、同じデータを用いていても、担当者の経験や感覚によって成果に差が生じます。Baymonは、この個人の経験に依存した「属人的な意思決定」こそが、今後のマーケティングにおける最大の課題だとしています。AIが実務を肩代わりするほど、最終的な判断を誰がどう下すかという問いの比重が高まる、という見立てです。

「感覚」から「構造」への転換を支援する
これに対しBaymonは、意思決定を「感覚」から「構造」へと転換することが重要だと指摘します。同社は意思決定を複数の要素で構成される「構造」として定義し、その構造を設計することで、属人的な判断を再現可能なプロセスへ変えられると考えています。このアプローチを実装したAI Marketing Decision Platform「simon Enterprise」を、2026年7月に公開する予定です。マーケティング全工程における意思決定を構造化し、再現性のあるプロセスへの移行を支援するとしています。
MediaPicks 編集部生成AIの普及により、一定レベルのコンテンツや広告運用を誰もが即座に生み出せる環境が整いつつあります。実行力だけでの差別化が難しくなったいま、Baymonの提示するアプローチは、マーケターの価値を「戦略的判断」に置き直し、属人化による成果のバラつきを抑えることに主眼を置いていると読み取れます。実際、メディアレーダーが広告関連従事者468名を対象に実施した調査では、業務で生成AIを活用していると回答した人が90.8%に達しました(広告業界の9割が「AIネイティブ」に⁉ 2026年版 生成AI活用実態レポート)。同調査でも、AIを使うこと自体ではなく「どれを選ぶか」を見極める力が次の差別化要因として挙げられており、Baymonの問題意識と重なります。BtoBのリード獲得やSNS運用においても、「ツールをどう使うか」以上に「データに基づき何をどう選ぶか」という意思決定の仕組み化が、今後の競争力を左右する鍵になるといえるでしょう。
関連リンク
プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000159294.html







