注目すべき3つのポイント
- SNS上のリアルな声をOOHへ展開
X(旧Twitter)に寄せられた保育関係者への「名もなき感謝」を広告化し、全国24箇所の駅に掲出。 - ターゲットの生活動線に寄り添う
駅中・駅近に保育園がある駅を意図的に選択し、届けたい相手(保育関係者)と送り手(保護者)の双方に届く文脈を設計。 - UGCの活用
一般ユーザーの投稿をクリエイティブの核に据えることで、企業メッセージ以上の誠実さと共感を創出。
※このニュースで紹介するパーソルHDの事例でも活用されたnoteのコラボ投稿企画について、サービス資料を無料で公開しています。
パーソルホールディングス株式会社は、卒園シーズンに合わせ、保護者から保育関係者へのお礼を代行する「#これ誰にお礼言ったらいいですか」プロジェクトの広告を全国24箇所の駅で展開しています。
このプロジェクトは、2023年から毎年「勤労感謝の日」に合わせて実施されているもので、普段スポットライトが当たりにくい「名もなき名仕事」への感謝を全国から集め、同社が代わりにお礼を届けるというものです。
今回は、特に多くの声が寄せられた保育士・調理師・看護師など、保育園にかかわるすべての方々に焦点を当てています。
SNSの声をOOHに昇華する、UGC活用のクリエイティブ設計
今回の広告の特徴は、コピーがX上の一般ユーザーによる投稿をもとに構成されている点です。「本人に届け…!!!」「ありがとう……ありがとう…!!!」という2種類の広告が、駅中・駅近に保育園がある駅に掲出されます。


掲出先はJR三鷹駅、JR川崎駅、東京メトロ大手町駅などを含む全国24箇所で、掲出期間は2026年3月23日(月)〜4月5日(日)です(掲出駅によって異なります)。 企業が言葉を作るのではなく、実際の生活者の声をそのまま広告化するこの手法は、メッセージの信頼性を高めるうえで有効なアプローチです。SNSで生まれた感情を、信頼性の高いOOH(屋外広告)というメディアに転換することで、広告接触者がSNS上で二次発信するきっかけにもなり得ます。
なおこのプロジェクトでは、Xのほかnoteのコラボ投稿企画も活用しており、1ヶ月間で4,260件の投稿が集まるなど、質・量ともに高いUGCの収集に成功しています。

「誰に」「どこで」届けるかを起点にした文脈設計
この施策のもう一つの注目点は、掲出先の選定基準にあります。広域な認知獲得ではなく、駅中・駅近に保育園がある駅に絞って掲出することで、感謝の受け取り手である保育関係者と、送り手である保護者の両方が広告に接触しやすい環境を意図的に設計しています。
パーソルグループは「はたらくWell-being」の実感向上を推進しており、本プロジェクトはその取り組みの一環として位置づけられています。2025年には全国から4,000件以上のお礼が集まり、展示イベント「#これ誰にお礼言ったらいいですか展2025」には5日間で1,000名以上が来場しました。
今回の駅広告は、こうした年間の活動を通じて高まった反響を受け、保育関係者への感謝をさらに広げることを目的として企画されたものです。

BtoB・BtoCを問わず、現代のマーケティングでは「企業が何を言うか」以上に「ユーザーがどう感じているか」というUGCの信頼性が重要になっています。
今回の施策は、SNS上の未加工の感情をOOHというメディアに落とし込むことで、SNSでの二次拡散も視野に入れた「逆輸入型」のコミュニケーション設計として参考になるでしょう。
「誰に届けるか」「どこで届けるか」という文脈設計を出発点に置くこのアプローチは、ブランディングと媒体選定の両面を統合した事例として、他業種のマーケターにとっても応用可能な視点を提供しています。
関連リンク
プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001092.000016451.html








