注目すべき3つのポイント
- 「強みの再定義」を視覚化
代名詞であるホッチキスをフックに、建設工具や住環境機器など多岐にわたる事業領域への理解を促す「アンカー効果」を狙った広告。 - 聖地(本社最寄り駅)でのジャック効果
オフィス街かつ本社近隣の茅場町駅に掲出することで、ステークホルダーへの信頼醸成と採用ブランディングを同時に強化。 - 情緒的コピーによるブランドの再解釈
「とめることは、終わりではなく、次への始まり。」というコピーにより、単なる道具メーカーから「価値創造の起点」へとブランドイメージを昇華。
“巨大ホッチキス”広告の概要
“ホッチキスといえば!”で圧倒的な知名度を誇るマックス株式会社が、東京メトロ東西線・茅場町駅のホーム壁面に、巨大なホッチキスをモチーフにしたインパクトのある看板広告を展開。掲出期間は2026年4月から1年間を予定しています。

この施策は、単なる製品PRにとどまらず、同社が抱える文具・オフィス機器メーカーというイメージの枠を超え、多様な事業展開を広く周知することを目的としています。

“巨大ホッチキス”が伝えたい内容とは
マックスは、航空機部品のメーカーとして創業。ここで培ったプレス技術・線材加工技術を背景に、国産初のホッチキスを世に送り出した歴史を持ちます。しかし現在は、建設現場で不可欠な釘打機や鉄筋結束機、さらには浴室乾燥機といった住環境機器まで、多角的にナンバーワン・オンリーワンの製品を展開しています。
今回の看板広告では、「とめることは、終わりではなく、次への始まり。」というメインコピーを採用。看板の中央に巨大なホッチキスを配置しながら、その内部や周辺のデザインで多様な事業領域を表現しています。誰もが知る「ホッチキスのマックス」という認知を入り口にしつつ、同社の真の姿である「多角的な技術集団」としての側面を、ビジネスパーソンがひしめく茅場町の駅ホームでダイナミックに訴求しています。
MediaPicks 編集部今回の施策の秀逸さは、自社の「最大の強み(認知度)」を否定せず、むしろそれを「新しい情報を伝えるための入り口」として再利用している点にあります。
多くの老舗企業やトップシェア企業は、既存の固まったイメージからの脱却に苦労し、あえて既存イメージを伏せた新ブランドを立ち上げるケースも少なくありません。しかし、マックスはあえて「巨大ホッチキス」という既存のアイコンをアイキャッチに据えることで、初見のインパクトを確保しつつ、その奥にある「未知の事業(建設・住環境など)」へ視線を誘導することに成功しています。
これは、リブランディングや事業多角化を図るBtoB企業にとって非常に示唆に富むアプローチです。また、本社近隣の駅という「企業の顔」となる場所での長期掲出は、社員のエンゲージメント向上や、訪問する取引先への無言のプレゼンテーションとしても機能します。
認知施策は他にも!
▼来訪者にもアプローチ可能、オフィスビルのエレベータ広告


▼ターゲティング、計測も可能なOOH施策


関連リンク
プレスリリース・出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000072040.html




