メディアレーダーは、広告・マーケティング・PR領域の媒体資料やサービス資料を無料で検索・ダウンロードできる、マーケティング担当者・広告代理店向けの情報プラットフォームです。
広告主や代理店、マーケターなど、日々メディア選定や施策検討を行うユーザーが数多く利用しており、メディアレーダー上では毎日さまざまなマーケティング関連キーワードが検索されています。
本記事では、そうした実際の検索データをもとに、2026年1月〜3月の「メディアレーダー検索キーワードランキング」を集計。広告・マーケティング業界で今どんなテーマへの関心が高まっているのか、順位が大きく動いた注目キーワードを速報でお届けします。
データからは、面白いことに「UGC・口コミ」「リアル接点 × データ」「AI最適化」といったテーマへの関心の高まりが読み取れます。
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2026年Q1 急上昇キーワード10選
まずは全体像から。2026年Q1(1〜3月)の検索キーワードランキングを精査し、「前月圏外からのランクイン」もしくは「前月から大幅に順位を伸ばしたキーワード」を抽出すると、次の10ワードが浮かび上がりました。

・クチコミ:前月圏外 → 3月13位(新規ランクイン)
・OOH:1月22位 → 2月25位 → 3月12位(13ランクUP)
・リテールメディア:1月28位 → 2月28位 → 3月20位(着実に上昇)
・インバウンド:2月34位 → 3月8位(26ランクUP)
・動画:2月64位 → 3月18位(46ランクUP)
・SNSマーケティング:1月圏外 → 2月66位 → 3月32位(34ランクUP)
・デジタルサイネージ:2月45位 → 3月28位(17ランクUP)
・LLMO:1月圏外 → 2月49位 → 3月39位(新興キーワード)
・ショート動画:前月圏外 → 3月46位(新規ランクイン)
・広告運用:1月96位 → 2月77位 → 3月60位(3ヶ月連続上昇)
こうして並べてみると、「UGC・口コミ」「リアル空間 × デジタル」「AI最適化」という3つのテーマが浮かび上がってきます。
ここからは、それぞれのトレンドを順番に深掘りしていきます。
①「クチコミ」が前月圏外から3月で13位に突如ランクイン
2026年の第1四半期で特に目立ったのが、「クチコミ」というキーワードの急な伸びです。
1月と2月はどちらもランキング圏外(100位以下)でしたが、3月には一気に13位まで上昇しました。わずか1ヶ月で圏外からトップ15に入るのは、これまでの動きと比べてもかなり珍しいケースです。
この背景には、「広告の信頼性」に対する考え方の変化があると考えられます。生成AIによって広告の文章や画像が簡単に作られるようになった一方で、消費者はより信頼できる情報として、実際のユーザーの声を重視するようになっています。その流れの中で、ユーザーの投稿を活用するUGC(ユーザー生成コンテンツ)に、広告主や代理店の関心が一気に高まっています。
AIで作れるコンテンツだけでは差別化が難しくなり、今はAIでは生み出せないリアルなクチコミこそが価値を持ち始めています。
実際にメディアレーダーの掲載資料を見ても、ここ数ヶ月でクチコミ施策やUGCマーケティングに関する新しい資料が明らかに増えています。検索数の増加と、それに応じた提供側の動きが連動している状況です。
また関連キーワードを見ても、3月時点では「タイアップ」(31位)や「インフルエンサー」(4位)といった第三者による発信を前提とした施策が上位に並んでいます。企業が自ら発信する広告から、他者に語ってもらう広告へと、業界の関心が移りつつあることがデータからも読み取れます。
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②「OOH」と「リテールメディア」から見える、オフライン回帰の流れ
もう一つ注目すべき動きとして、リアルな接点に関するキーワードが大きく伸びてきています。
特に、2024年〜2026年の年間平均順位の推移を比較すると、変化の大きさが一目瞭然です。

OOHは2024年の平均56.1位から、2025年には27.7位、さらに2026年Q1では19.7位まで上昇しています。リテールメディアも、2024年は77.1位と低い位置でしたが、2026年Q1には25.3位まで大きく順位を上げています。デジタルサイネージも、3月には45位から28位へと順位を伸ばしました。
特にリテールメディアの伸びは印象的で、わずか1年で平均順位が大きく上がっています。これらの動きから、広告の関心がデジタルやSNS中心から、店頭や街中、移動中といったリアルな接点へ広がってきていることが分かります。
背景には、SNS広告だけでは購買直前のユーザーに十分に届きにくくなっているという課題があります。そのため、店頭や街頭など、実際の購買行動に近い場所で再度ブランドと接点を持たせようとする動きが強まっています。
実際に、3月に新たにランキング入りしたキーワードを見ても、リアル接点に関するものが多く並んでいます。
・3月43位:屋外広告(前月圏外)
・3月67位:インストアメディア(前月圏外)
・3月74位:DOOH(前月圏外)
・3月77位:新聞広告(前月圏外)
・3月71位:コンビニ(前月圏外)
中でも「DOOH」や「インストアメディア」といった、デジタル技術を取り入れたリアル広告のキーワードが、2026年になって初めてランクインした点は象徴的です。年度の切り替わりに合わせて、広告主や代理店がメディア戦略を見直している様子がうかがえます。
SNS広告の成長が落ち着きつつある中で、次にどこへ予算を配分するか。その選択肢として、OOHやリテールメディア、デジタルサイネージといったリアル領域の重要性が高まっていると考えられます。
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③「LLMO」「AIO」——2026年に初めて姿を現した新興キーワード
3つ目のトレンドは、AIに関する新しい最適化キーワードの台頭です。
これまで2024年・2025年にはトップ100にも入っていなかったキーワードが、2026年に入って徐々に存在感を見せ始めています。
「LLMO(Large Language Model Optimization)」は、1月は圏外だったものの、2月に49位、3月には39位まで上昇。「AIO(AI Optimization)」も、1月は圏外から2月47位、3月79位とランキング入りしています。
これらは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIに自社の情報が引用されやすくなるようコンテンツを調整する考え方で、いわば「AI時代のSEO」ともいえる分野です。2025年までは一部の専門家の間で話題にされる程度でしたが、2026年に入り、実際に検索されるテーマへと変わってきました。
あわせて「AI」というキーワード自体の動きも特徴的です。
2024年通年平均:83.4位(実質ロングテール圏)
2025年通年平均:46.3位(中位層に上昇)
2026年2月・3月:23位定着(トップ25入り)

2024年は平均83.4位とほぼロングテール領域にありましたが、2025年には46.3位まで上昇。さらに2026年の2月・3月には23位前後で安定し、トップ25に入るようになっています。
この2年で順位が大きく上がったことからも、業界全体が「AIを試す段階」から、「AIをどう活用するかを具体的に考える段階」へ移ってきたことが分かります。
今後はSEOやMEOに加えて、LLMOやAIOといった領域も重要になってきそうです。提案の幅を広げる上でも、押さえておきたいテーマといえます。
④3月最大の飛躍:「インバウンド」が34位 → 8位へ大復活
3月に最も大きく順位を上げたのが、「インバウンド」です。
1月は12位、2月は34位と一度順位を落としましたが、3月には8位まで上昇し、再びトップ10に入りました。
この背景には、2026年大阪・関西万博を見据えた訪日外国人需要の高まりや、春商戦に向けたインバウンド施策への関心が強まったことがあると考えられます。
ほかにも、3月には「動画」が64位から18位、「主婦」が72位から26位、「SNSマーケティング」が66位から32位へと大きく順位を伸ばしています。
新年度の予算が動き出す時期を前に、広告主や代理店が媒体プランの選択肢を広げようとしている様子が、検索ログからも見えてきます。
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検索キーワードランキングを「使いこなす」2つの視点
ここまで2026年Q1の急上昇キーワードを見てきましたが、このランキングは「読んで終わり」のデータではありません。提案やプランニングに活かすために、2つの視点を紹介します。
自社の業種に近い変化を継続観測する
食品・小売業界ならリテールメディアやインストアメディア、BtoB・SaaSならLLMOやAI、地方・観光関連ならインバウンドや自治体など。すべてのキーワードを追うのではなく、自社の事業領域に近いカテゴリの順位を月次で確認するだけでも、提案の説得力は変わります。
上昇キーワードを先に押さえておく
クライアントから「リテールメディアって最近よく聞くけど、どうなの?」と聞かれたとき、すぐに答えられるかどうか。急上昇キーワードに紐づく資料や事例を事前にチェックしておくだけで、提案書の引き出しは1段深くなります
メディアレーダーには各キーワードに紐づく資料が無料ダウンロードできるかたちで揃っているので、先回り学習のリソースとして活用してみてください
3月のトップ20を一覧で確認する
最後に、3月時点のトップ20を一覧にまとめました。定番の常連ワードと今回の急上昇ワードがどう位置取りしているか、全体像をご確認ください。

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まとめ:検索キーワードは、業界の関心を映す鏡
今回のQ1データを振り返ると、ひとつはっきりしているのは、トレンドの移り変わりがかなり速くなっているという点です。
これまでほとんど検索されていなかった言葉が、わずか数ヶ月後には提案書に載るような重要キーワードへと変わっています。
たとえば、2024年には平均77位だった「リテールメディア」は、2026年Q1には25位まで上昇しています。また、2025年に一度だけランクインしていた「LLMO」も、2026年3月には39位に入りました。さらに、先月まで圏外だった「クチコミ」が、3月には13位まで急上昇しています。
こうした動きからも、変化のスピードがこれまで以上に速まっていることが分かります。2026年Q2にどのキーワードが次に伸びてくるのかを見極めるには、こうした一次データを継続的にチェックすることが重要です。
Media Picksでは今後も、メディアレーダーのデータをもとに、広告業界の最新トピックを継続的に発信してまいります。
次の提案書に何を盛り込むか、あるいは来期の媒体プランをどう組み立てるかを考える際の参考として、活用していただければと思います。
過去の独自調査もあわせてご覧いただくことで、単発のトレンドではなく「変化の流れ」まで立体的に把握できます。今まさに起きている変化を点ではなく線で捉えるためにも、ぜひ過去の独自調査記事もあわせてご確認ください。
次のプランニングを考えるヒントが見つかれば幸いです。










