公開日:2019年06月03日 更新日:2024年11月28日
アドトラックとは?料金相場や規制について解説

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アドトラック(トラック広告)とは
アドトラックとは、荷物の運搬のためではなく、広告宣伝のために走行するトラックのことを指します。広告宣伝車や宣伝カー、トラック広告とも呼ばれています。
トラックの荷台の側面部分を広告面にする場合が多く、広告をつけて走行することで、歩行者や通行車両などに向けて広告をアプローチできます。
東京では主に渋谷や新宿、秋葉原などのいわゆる繁華街で走行しています。
アドトラックの特徴
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アドトラックはネットからの情報収集が当たり前になりテレビや雑誌を見なくなった今でこそ、外にまったくでない人は少ないため効果的な広告手段ともいえます。
ここでは宣伝トラック広告の特徴について、まとめてまいりますのでお目通し下さい。
走行時間・場所を指定できる
アドトラックは依頼した期間の間で、走行させるエリアや時間を指定することができます。
例えばアピールしたい対象が学生の場合、学校や駅の近くで通学路を通ってほしい、時間帯も登校時間と下校時間を中心に、とすることもできるので効率よくターゲット層にアピールすることができます。より広い範囲に広告を希望する場合には、地方出張や全国行脚することも可能です。
他媒体と比較して宣伝内容の制限が緩い
テレビや新聞・雑誌で広告できない以下のようなものも宣伝トラック広告ではアピール可能です。
・選挙活動
・高収入求人
・ナイトスポット
・公営ギャンブル(競艇・競輪・オートレース含む)
作成された広告は事前に審査が必要(東京都では屋外広告物条例施行規則により定められています)な場合もあり、公序良俗に反する過激な広告などは禁止とされる可能性もあります。
1日から利用可能
アドトラックは、種類によっては1日から利用可能で、ピンポイントなOOH広告展開に適しています。
1週間や2週間の週単位の利用も可能となっており、CDリリースなど即時性を求める広告では1日単位のスポット利用が一般的です。
アドトラックは時間帯や場所の自由度が高く、走行ルートを把握できるため、他のプロモーションと組み合わせたり、事前告知が容易な点が魅力です。
アドトラック(トラック広告)の車両サイズ
街中で見たことのある方の中には、宣伝トラック広告といえば「派手」という印象をお持ちの方も多いかも知れません。
宣伝トラック広告には都心などの人通りの多いところで見かけられる「光の演出」や「音響効果」などを搭載した大掛かりなタイプだけでなく、広告のみや住宅街の細路地などでも走行できるものなど様々なタイプがあります。
宣伝トラックにはどのような車両があるのかご紹介します
車両の種類 | 特徴 |
軽トラックモデル | 軽トラックの荷台に広告パネルを搭載して走行するもので、狭い路地でも難なく走行できる特徴があります。
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2tトラックモデル
| 軽トラックよりも大きく広告面が目立つ為、多くの宣伝文言をいれた場合でも視認性が高くなります。
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4tトラックモデル
| 2tロングより更に2mほど長くなり存在感は抜群です。一般的に選ばれる宣伝トラック広告もこのタイプです。
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4tスーパーロングモデル
| 全長12mとかなりの存在感があるこのタイプは、照明・音響を搭載し広告効果を強化したタイプが利用されることも多いです。
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10tトラックモデル
| パブリックビューイングのためのモニターとして利用されるケースが多いです。
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アドトラックの料金相場
宣伝カーの費用は広告掲載期間や運行エリア、運行時間、トラックや広告のサイズ、ラッピング・デザイン費、音源製作費、ドライバーの人件費、駐車場料金、車両燃料費、道路使用許可申請費、デザイン審査済証発行手数料によって変わってきます。
ここでは、車両サイズごとの相場をご紹介します。
| 7日
| 14日
| 30日
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2トン内照明式
| 600,000円
| 800,000円
| 1,2000,000円
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4トン内照明式
| 1,000,000~2,000,000円
| 1,450,000円(10日間)
| 3,150,000~4,000,000円
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40フィートトレーラー | 3,500,000円
| 5,800,000円
| 8,000,000円
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参考:
ドリームプロジェクツ|走る広告【アドトラック】の料金・その相場は?
その他費用
宣伝カーでは、会社により別途デザイン費や人件費、道路使用許可申請などが必要になる場合があります。
項目 | 費用相場 |
デザイン費(4トン) | 150,000~200,000円
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デザイン費(2トン)
| 100,000~150,000円
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音源製作費
| 30,000~100,000円
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道路使用許可申請費
| 2,100円~2,500円
|
デザイン審査済証発行手数料
| 1台につき1,950円 |
アドトラックの資料10選
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トラック広告の資料一覧

WE TRUCKとは
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| 1週間 1,300,000円
| 1ヶ月 5,000,000円
▼内照式(シート印刷)車両 (全国対応)
| 1週間 1,300,000円
| 1ヶ月 5,000,000円
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*別途道路使用許可申請費が発生
課金形態
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媒体の特徴、料金等下記ご確認下さい。
【媒体の特徴】
・今までにない可愛らしい形で1台からでも圧倒的に街で目立ちます。
・よく写真を撮られたり、お声かけいただけます。
・写真がSNSに拡散する二次効果が見込めます。
・繁華街や駅周辺などアドトラックが通れないところでも走れます。
・電気自動車だから環境にやさしい!企業イメージもUP。
【サービス内容・料金】
・運転代行プラン 1日38,000円/台
弊社で運転までさせていただくプランです。別途車両製作費等かかります。
・レンタルプラン 1ヶ月90,000円/台
車両をお貸出しして自由にご利用いただくプランです。別途車両製作費等かかります。
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■こんなお悩みをもつご担当者様にオススメ!
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■サービス概要
従来のアドトラックと違い、複数枚の画像をスライドさせることで多くの情報を掲載したり、MVやCMのプロモーション映像を高発色×高輝度で流すことが可能
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応援広告やパーティーなどを目的とした個人のお客様もご利用いただけます!
移動型ですので、日本全国どこでも出張可能です。
■実施実績オススメ業種
・ アパレル (カジュアルアパレルブランド / スポーツアパレルブランド)
・ コスメ/美容 (コスメブランド / ヘアケアブランド / 新興ブランド)
・ 小売/卸 (スーパー / ブランド古着)
・ 観光/レジャー (地方公共団体 / 旅行代理店)
・ 生活関連 (トイレタリー / 製薬 / インテリア / 文具)
・ 食品 (菓子 / 飲料 / 調味料)
・ 不動産 (マンション / 戸建て)
・ 通信 (MVNOブランド)
・ 物流 (鉄道) ...etc
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アドトラックのメリット
視界に入りやすい
トラック荷台部分の横側の大きな面を使って広告を見せることができるアドトラックは、視認性が高く人目を惹きやすいことがメリットです。
走っている車の中に、ふいに現れたアドトラックの広告に、広告内容はさておき思わず目を奪われた経験のある方は少なくないでしょう。
新規顧客獲得に効果を得るには、いかにして消費者の興味を惹き付けるかが重要とした場合、アドトラックの有効性は高いと言わざるを得ないのではないでしょうか。
SNSで拡散が期待できる
「面白いから見て欲しい」・「こんなものを見つけた、と知ってほしい」・「同じものを友達に見て欲しい」といった理由からSNSで自分のみたもの、珍しいものを拡散するユーザーが多くいます。
アドトラックは消費者の日常とは少し離れたところに存在している為、こうした行動を誘引しやすくなることは言うまでもないでしょう。
セグメントできる
アドトラックは異なる特性のある走行エリアを、決められたルートを通り走行します。そのため、ターゲットと定めた消費者の目に止まりやすく、セグメントできることも大きなメリットです。
走行エリアだけでなく、走行する時間帯も絞って走行させることもできるため、より詳細にセグメントできるため、狙った広告効果が得られやすく無駄なコストをかけることなく実施できるマーケティング施策の1つでしょう。
アドトラックのデメリット
訴求内容によっては印象が悪い
繁華街で走行するアドトラックを目にした経験のある方にとって、派手でけばけばしいイメージから、ネガティブな印象を持っているケースもあります。
派手だから目を惹く、というのはアドトラックのメリットではありますが訴求内容や広告デザイン次第では、逆効果になってしまうことも考えることも重要です。
特に選挙カーのごとく大きなを出す、まぶしい電飾を光らせながら住宅街を走行するといったことは慎重に検討すべきポイントでしょう。
アドトラックを活用するまでの流れ
アドトラックを走行させるまでの流れは以下です。
- ①広告主による問い合わせ
- ②要望ヒアリング
- ③見積もりの提示
- ④走行ルート・走行スケジュールを決定する
- ⑤トラックに掲載する広告のデザイン決定
- ⑥決定した広告でトラックのラッピング実施
- ⑦運行開始
一般的に上記の流れを経て実際に走行するまでの期間は、3週間前後です。
アドトラックの注意点
東京都では2011年3月、「屋外広告物条例施行規則」が改正され、広告デザインの自主規制を、広告宣伝車にも適用しました。
公益社団法人「東京屋外広告協会」のデザイン審査をパスして「審査済証」を交付されなければ、区市町村からの走行許可が下りないという条例です。
(※ただし、罰則がなく、東京都外の広告宣伝車には適用されません。)
また、アドトラックは、「屋外広告物条例施行規則」と「拡声器暴走音規制条例」という規制を順守する必要があります。
自分がアドトラックを利用するときに何に気を付ければいいのか?を確認するために、ぜひチェックしてください。
屋外広告物条例施行規則
屋外広告物条例施行規則は、公序良俗に反する広告や、街の景観を損ねるデザインの広告を使用している場合、道路を通行できないという規則のことです。
東京を例に挙げると、公益社団法人「東京屋外広告協会」にトラック広告のデザインを審査してもらい、許可を得る必要があります。審査にかかる期間は1週間~10日程度で、合格すると「審査済証」が交付されます。特に繁華街を走行するアドトラックはたくさんの人の目に触れるため、表現の制約が厳しいようです。ほかの媒体では問題ない表現でも、アドトラックではNGというケースもあります。審査のポイントは以下のとおりです。
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・通安全に配慮したデザインとすること
・公共空間にふさわしいデザインとすること
・街区の景観に配慮したデザインとすること
・街区の賑わいに資する洗練されたデザインとすること
・年齢、性別にかかわらず人々に不快感を与えないデザインとすること
・社会的弱者に配慮したデザイン及び広告方法とすること
参考:
広告宣伝車 自主審査基準(公益社団法人 東京屋外広告協会)
拡声器暴走音規制条例
拡声器暴走音規制条例は、拡声器などによる騒音被害から近隣住民を守る目的で制定された条例です。
この条例で禁止されている騒音を「暴騒音」と呼び、都道府県公安委員会規則で定義されています。
音を発する場所や装置から10メートル以上はなれた地点で測定した音量が、一定のデシベル数(約85デシベル)を超えた場合、暴騒音に該当するとされています。
ただ、暴騒音にあたるデシベル数については各地域によって基準が異なるケースがあるので、詳細は各自治体の情報を確認してください。
ちなみに、この条例が適用除外になる主な例は以下のとおりです。
- ・公職選挙法の定める選挙運動や該当演説(地域によっては規制対象になる)
- ・災害・事故による人命救助や財産を守るために拡声器を使用するとき
- ・祭礼・運動会などの地域の行事で拡声器を使うとき
- ・公共輸送機関が輸送業務を行うときに拡声器を使用するとき
参考:
拡声機による暴騒音の規制に関する条例(適用除外)
2024年に規制が改正された
これまで都外ナンバーのアドトラックに対しては、都の規制が適用外となっていましたが、2024年6月30日から、都外ナンバーのアドトラックにも都の規制が適用されるよう法改正されました。
規制が適用される上で、都外ナンバーも含め注意しなければならないポイントは以下です。
- 公益社団法人東京屋外広告協会でデザイン自主審査の受検必須
- 屋外広告物許可申請が必須
- 運転者の注意力を著しく低下させる恐れのあるものは禁止
- 屋外広告業の登録必須
- 許可取り消し・行政措置命令・罰則も適用される
アドトラックの事例
この項目では、以下の内容を紹介します。
高収入求人バニラの事例

「バーニラ、バニラ、バーニラ求人!」という音楽とともに走るトラックを首都圏に住む人なら見たことがあると思います。
「高収入求人バニラ」のアドトラックは、テンポがいいキャッチ―なメロディで「バニラ」というフレーズを繰り返すので「嫌でも耳に残る」という人が多いです。
加えて、インパクトがあって女性ウケする可愛いイラストと、夜間でも目立つ照明のおかげで視覚的にも強い印象を与えることに成功しています。
ただ、一方でこのインパクトの強さは「何度も繰り返されるとウンザリする」という不評を買っている側面もあります。特に子育てに忙しい主婦が多い地域や、ビジネスマンが多い地域では顕著です。
参考:
【バニラ求人】オフィシャルブランドサイト
The Boys / Prime Video(プライムビデオ) の事例
Amazonが運営する大手ビデオ・オン・デマンドサービスのPrime Videoは人気作品「THE BOYS」の新シーズン配信開始をPRするため、アドトラックを活用しました。
人気キャラクターが壊したという、荷台部分が大きくへこんでいる斬新なデザインのアドトラックはSNSでも大きな反響を呼び、まさに注目を集めたアドトラックの一例といって差し支えないでしょう。
このように映画だけでなく、ドラマや音楽を宣伝する際にもアドトラックは大きな宣伝効果をもたらします。
参考:
Prime Video(プライムビデオ)公式X(旧Twitter)
ライタープロフィール
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