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更新日:2026年07月17日

ピールオフOOHとは?仕組み・成功事例・費用・実施方法を徹底解説


ピールオフOOHとは?仕組み・成功事例・費用・実施方法を徹底解説
目次

ピールオフOOH広告とは

ピールオフOOH広告とは、駅や商業施設などの広告面にステッカー、カード、ノベルティ、商品サンプルなどを取り付け、生活者が自ら剥がして持ち帰れるようにした参加型の広告手法です。
OOHは「Out of Home」の略で、駅や電車、屋外看板、商業施設など、自宅の外で接触する広告メディアを指します。
ピールオフOOHでは、広告を「見る」だけでなく、「触れる」「選ぶ」「持ち帰る」という能動的な行動を加えられる点が特徴です。

単に無料のグッズを配る施策ではありません。
貼付物を剥がす行為そのものを広告表現に組み込み、広告面の変化や持ち帰った後の体験まで設計することで、商品認知、試用、Webサイトへの誘導、来店促進などにつなげます。

生活者が『剥がして持ち帰る』参加型広告の仕組み

ピールオフOOH広告は、主に次の3要素で構成されます。
  • ・ブランドや商品情報を伝える広告面
  • ・生活者が剥がして持ち帰る貼付物
  • ・QRコード、クーポン、商品体験などの持ち帰り後の導線
広告面には、ステッカーやカードのほか、缶バッジ、マスク、クーポン、商品サンプルなど、企画目的に合わせた物を取り付けます。
生活者がその場で貼付物を選び、広告面から剥がして持ち帰るため、媒体との接触が受動的な視認だけで終わりません。
持ち帰ったクーポンやサンプルをきっかけに、広告接触後もブランドとの関係を続けられる点が、ピールオフOOHならではの特徴です。

クリエイティブは、次の3段階で考える必要があります。

剥がす前は、離れた場所からでもブランド名、配布物、参加方法が分かる状態にします。
剥がしている最中は、生活者が迷わず安全に取得できるよう、剥がし方や1人あたりの取得数を明示します。
剥がした後は、貼付物が減った部分から別のビジュアルやコピーが現れるなど、配布終了後も広告として成立させます。

この「剥がした後」の設計が弱いと、貼付物がなくなった途端に情報が欠けたり、空白の多い広告面になったりします。
反対に、隠れていたメッセージや商品ビジュアルが現れる構造にすれば、広告面が時間とともに変化する様子も企画の一部になります。

また、駅媒体などで実施する場合は、通常のポスターとは異なる審査や申請が必要になることがあります。
貼付物の形状、貼り付け位置、補充方法などの規定は媒体によって異なるため、企画やグッズを確定する前に、媒体社や広告会社へ実施可否を確認しなければなりません。
【徹底解説!】ピールオフ広告の教科書 | 株式会社春光社
株式会社春光社の媒体資料
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通常のポスター広告・サンプリングとの違い

ピールオフOOH広告は、ポスター広告の「広告面」とサンプリングの「配布」を一体化した施策です。
ただし、スタッフを置かずにサンプルを配るだけの手法ではありません。

生活者が剥がす行動や、貼付物が減っていく変化まで広告表現として設計する点に違いがあります。
比較項目 ピールオフOOH広告 通常のポスター広告 手渡しサンプリング
主な接触 見る、触れる、選ぶ、持ち帰る 主に見る スタッフから受け取る
生活者の参加 自ら広告面へ近づき、貼付物を剥がす 原則として視認のみ 声掛けに応じて受け取る
配布管理 広告面の在庫、補充、取得状況を管理 配布物の管理は原則不要 スタッフ、在庫、配布数を管理
広告表現 貼付物の減少や残存面も表現にできる 掲出期間中は基本的に同じ表示 配布物と掲示物は別に設計することが多い
測定例 取得数、QRコード遷移、クーポン利用、SNS投稿 広告認知、指名検索、来店変化 配布数、アンケート、クーポン利用
主な運用 貼付物制作、施工、補充、監視、安全管理 印刷、施工、掲出管理 配布許可、スタッフ手配、在庫管理
通常のポスター広告は、多くの通行者へブランドや商品を知らせたい場合に適しています。
貼付物を制作・管理する必要がないため、ピールオフOOHと比べて運用項目を抑えやすい手法です。

手渡しサンプリングは、スタッフが配布対象を確認したり、商品について説明したりできる点に強みがあります。
配布数をその場で調整しやすい一方、スタッフの配置や配布許可が必要です。

ピールオフOOH広告では、不特定の生活者が広告面から直接取得します。
そのため、細かな対象者の選別よりも、広告面のインパクト、参加体験、配布物を持ち帰る動機を重視する企画に向いています。

クーポンや商品サンプルによる購買・来店・Web誘導、限定グッズによる話題喚起などにも利用されていますが、成果は配布物、場所、クリエイティブ、運営体制によって変わります。

ピールオフ広告が向いている目的・商材

ピールオフ広告が向いているのは、認知を獲得するだけでなく、広告を見た人にその場で行動してもらい、持ち帰り後の接点まで作りたい企画です。
特に、次のような目的や商材と相性があります。

新商品を試してもらいたい場合は、コスメ、日用品、食品などの小型サンプルが候補になります。
購入前に商品の使用感や味を確かめてもらえるため、認知から試用への移行を促せます。
ただし、食品や化粧品などを扱う際は、品質管理、表示、保管方法、媒体の配布条件を事前に確認する必要があります。
新商品のサンプルや入浴剤を貼付した駅広告の実施例も紹介されています。

店舗やWebサイトへ誘導したい場合は、クーポン、引換券、QRコード付きカードなどが適しています。
貼付物を受け取ること自体を目的にせず、店舗での利用やキャンペーンページへのアクセスなど、持ち帰った後に取ってほしい行動を明確にします。
ピールオフ広告は、購買、来店、Web誘引を促す展開にも利用されています。

作品やブランドのファンを動かしたい場合は、限定ステッカー、しおり、カード、キャラクターグッズなど、保有価値のある貼付物が候補です。
広告面でしか手に入らない物や、複数種類から選べる物は参加のきっかけになります。
一方で、大量取得、転売、混雑、早期の在庫切れも想定し、取得数の表示や補充方法を決めておく必要があります。

SNS投稿や口コミのきっかけを作りたい場合は、剥がす前後でビジュアルが変わる仕掛けや、撮影したくなる大型の広告面が有効です。
ただし、限定グッズを貼れば自動的に拡散するわけではありません。
貼付物とブランドの関係、掲出場所、撮影のしやすさ、ハッシュタグやデジタル導線まで一貫させる必要があります。
非売品グッズなどはSNS上での情報拡散を期待できるとされていますが、実際の反響は企画条件に左右されます。

反対に、広いエリアへ認知だけを届けたい場合や、貼付物を持ち帰る理由を作れない場合は、通常のポスター広告の方が適していることがあります。
補充や監視を行う体制を用意できない企画、安全に配布できない形状・重量の商材、少数の対象者だけへ確実に配りたい施策も、手渡しサンプリングや別の広告手法と比較すべきです。

採用可否を判断する際は、何を配るかではなく、「なぜ生活者が剥がしたくなるのか」「持ち帰った後にどの行動へつなげるのか」「貼付物がなくなった後も広告面が成立するか」の3点を先に整理すると、企画の必然性が見えやすくなります。

ピールオフOOHで期待できる4つの効果

ピールオフOOHで期待できる効果は、視認・記憶、SNSでの拡散、商品試用、店舗やキャンペーンへの誘導の4つです。
生活者が広告を見るだけでなく、広告面へ近づき、貼付物を選び、剥がして持ち帰るため、通常のポスターよりも能動的な接触を作りやすくなります。

ただし、ピールオフ形式を採用すれば必ず効果が出るわけではありません。
貼付物と商品・ブランドの関連性、掲出場所とターゲットの一致、配布終了後の広告面、持ち帰り後の導線まで設計することで、認知から行動へつながる施策になります。

強い視認性と記憶への残りやすさ

ピールオフOOHは、平面の広告面にカードやステッカー、サンプルなどを並べるため、通常のポスターとは異なる立体感が生まれます。
貼付物が徐々に減って広告面の見え方が変わることや、ほかの生活者が立ち止まって参加している様子も、周囲からの注目を集める要素です。

広告に気づいた生活者は、配布物の種類を確認し、欲しいものを選び、手を伸ばして剥がします。
こうした複数の動作によって広告との接触時間が延び、商品名やキャンペーンの内容を認識するきっかけを増やせます。
持ち帰ったカードやグッズが後日再び目に入れば、広告掲出場所を離れた後にもブランドを思い出す接点が残ります。

一方、配布物だけが注目され、企業名や商品名が認識されないケースには注意が必要です。
広告面にはブランド名、商品の便益、参加方法を分かりやすく配置し、貼付物にもロゴやキャンペーン情報を持たせます。
すべて配布された後もメッセージやビジュアルが成立するように設計すると、掲出期間を通して認知を獲得しやすくなります。

SNS投稿・UGC・口コミの拡散

ピールオフOOHは、広告面の変化や限定グッズの取得体験を写真や動画にしやすく、SNS投稿のきっかけを作れます。
UGCとは、企業ではなく生活者が制作・投稿する写真、動画、感想などのコンテンツです。

特に投稿につながりやすいのは、剥がす前後でビジュアルが大きく変わる企画、複数種類から好きなデザインを選べる企画、作品やキャラクターの世界観を再現した企画です。
現地を訪れた人が取得した物だけでなく、広告面の変化や周囲の反応も発信することで、掲出場所に来ていない人へ情報が届く可能性があります。
JR東日本企画の解説でも、貼付物が減っていく過程や別のビジュアルが現れる仕掛けは、SNSで共有されるコンテンツになり得ると説明されています。

拡散を狙う場合は、撮影したくなる外観だけでなく、投稿時にブランドやキャンペーンの情報が伝わる設計が大切です。
広告面や貼付物にキャンペーン名、ブランド名、公式アカウント、ハッシュタグを分かりやすく配置すると、投稿を見た人が情報をたどりやすくなります。

ただし、限定性を強めすぎると、大量取得、転売、混雑、配布開始直後の在庫切れを招く可能性があります。
SNS上の話題量だけを追わず、1人あたりの取得数、補充方法、配布終了時の告知まで含めて運用を設計する必要があります。 参考:JR東日本企画「ピールオフ広告の特徴・事例に関する解説」

商品試用・サンプリングの促進

コスメ、日用品、食品などの小型サンプルを貼付すれば、広告で商品を知らせるだけでなく、生活者が実際に試す機会を作れます。
通勤や買い物などの日常動線上で受け取り、自宅や職場へ持ち帰れるため、広告接触から商品体験までを一つの施策としてつなげられる点が特徴です。

試供品にQRコードやクーポンを組み合わせると、商品説明ページへの誘導、アンケート回答、店舗での本商品購入といった次の行動も促せます。
ピールオフOOHを単なる無料配布で終わらせず、受け取った後に何をしてほしいかまで決めることが、試用効果を判断するうえで欠かせません。

手渡しサンプリングと比べると、生活者が自分の意思で広告へ近づき、貼付物を選べることがピールオフOOHの強みです。
その一方、スタッフが年齢や属性を確認して配布したり、使い方を詳しく説明したりすることには向きません。
掲出場所の利用者と商品のターゲットが合っているかを媒体資料で確認し、配布数だけでなく、QRコードの読み取り数、クーポン利用数、アンケート回答などを組み合わせて評価します。

また、貼り付けられる物の大きさ、重量、保管方法は媒体によって異なります。
食品、化粧品、医薬品関連の商品は、品質管理や広告表現に追加の確認が必要になるため、貼付物を製造する前に媒体社や関係部署へ相談しましょう。

店舗への来店・キャンペーン参加の促進

貼付物にクーポン、引換券、投票券、二次元コードなどを設けることで、広告を見た後の来店やキャンペーン参加を促せます。
広告接触と行動の間に持ち帰れる物が残るため、その場ですぐに移動できない生活者にも、後から行動するきっかけを渡せます。

店舗誘引を目的とする場合は、掲出場所と店舗の距離、移動方向、営業時間を考慮します。
最寄り駅で配布するカードに店舗までの所要時間や地図、当日利用できる特典を載せれば、広告を見てから来店するまでの迷いを減らせます。
大阪市内の店舗最寄り駅で、クーポン付きカードと店舗への案内を組み合わせたピールオフ広告の事例もあります。

キャンペーン参加を促したい場合は、貼付物を投票、応募、試し読み、音楽再生などの入口として設計します。
例えば、カードの裏面からデジタルコンテンツへ誘導したり、ステッカーを剥がすことで投票結果が現れたりする仕掛けなら、広告への参加とキャンペーン体験を分断せずにつなげられます。

効果測定では、配布数だけでなく、クーポン利用数、専用ページへのアクセス、応募数、来店数など、最終目的に近い指標を確認します。
貼付物がすべてなくなったことは関心の高さを示す材料になりますが、それだけで来店や購買への効果を判断することはできません。

4つの効果は、それぞれ独立しているわけではありません。
目を引く広告面が参加を促し、その体験がSNSへ投稿され、持ち帰ったサンプルやクーポンが試用・来店へつながるように設計すると、ピールオフOOHの特徴を生かしやすくなります。

実際の事例を確認する際も、話題性だけでなく、どの効果を狙い、持ち帰った後の行動までどうつないでいるかを見ることが企画の参考になります。

ピールオフ広告の成功事例5選

ピールオフ広告の事例で参考にしたいのは、珍しいグッズを配った点だけではありません。
企画設計に優れた事例では、ブランドや作品の特徴が剥がす行為へ置き換えられ、貼付物を持ち帰った後まで体験が続いています。

ここでは、Technics、EVE、『花とゆめ』、『パンどろぼう』、『ドカ食いダイスキ!もちづきさん』の5事例を取り上げます。
実施場所や貼付物に加え、参加したくなる理由、剥がした後の変化、デジタル施策との接続、別の企画へ応用できるポイントを見ていきましょう。
事例 貼付物 剥がした後の変化 持ち帰り後の接点 企画へ応用できる型
Technics ミュージックキーホルダー 投稿者の写真やエピソードが現れる スマートフォンでプレイリストを再生 無形の体験を物理グッズにする
EVE お守り型ミニポーチ 一般募集した応援メッセージが現れる 医薬品の携帯やキャンペーンサイト 商品の機能価値を感情的な意味へ変換する
『花とゆめ』 モザイク調のシート 7作品の名シーンが現れる QRコードから無料試し読みへ遷移 隠す、剥がす、読むを一連の導線にする
『パンどろぼう』 キャラクターステッカー 人気投票の上位キャラクターが現れる ステッカーを持ち帰れる オンライン企画の結果発表をOOH化する
『ドカ食いダイスキ!もちづきさん』 千切りキャベツ風アイテム キャベツで隠されていた広告面が現れる 作品やコミックスへの関心につなげる 作品固有の場面を物理的に再現する

① Technics|思い出が流れるミュージックキーホルダーを剥がして持ち帰る

パナソニックのHi-FiオーディオブランドTechnicsは、2024年8月5日から11日まで、東京メトロ新宿駅メトロプロムナードと大阪・ホワイティうめだサニーテラス広場でピールオフ広告を展開しました。

広告面に取り付けられたのは、レコードをイメージした4種類の非売品ミュージックキーホルダーです。
ミュージックキーホルダーブランドThe Musicとタイアップして制作されており、スマートフォンにかざすとSpotify上のオリジナルプレイリストを再生できます。
4つのプレイリストには合計100曲が収録され、キーホルダーは東京と大阪で約9,000個用意されました。

プレイリストの曲は、先行して実施されたSNSキャンペーンに寄せられた写真、楽曲、思い出のエピソードをもとに選ばれています。
キーホルダーを広告面から剥がすと、その下から投稿者の風景写真やエピソードが現れる構造でした。

この事例の特徴は、音楽という形のない体験を、持ち帰れるキーホルダーへ変換した点です。
広告接触は現地で終わらず、キーホルダーをスマートフォンにかざして音楽を聴く行動へ続きます。
さらに、SNSで集めた投稿をOOHのクリエイティブとして再編集し、再びオンラインへ戻す循環も作られています。

商品機能を直接説明するのではなく、音楽によって記憶や風景がよみがえる体験を通じて、オーディオブランドの価値を伝えた事例といえるでしょう。
音楽、動画、電子書籍など、無形のコンテンツを扱う広告でも応用しやすい設計です。

② EVE|薬を持ち歩けるお守りを剥がすと応援メッセージが現れる

エスエス製薬は2024年4月1日から7日まで、東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードに、全長約12メートルのピールオフ広告を掲出しました。

貼付されていたのは、EVEを携帯できるお守り型ミニポーチです。
活躍守、集中守、挑戦守、本番守など、新生活を迎える人の状況に合わせた10種類が用意されました。
ポーチを剥がすと、その下から一般募集で集められた応援メッセージが現れる仕組みです。

この企画では、薬を持ち歩けるという機能的な価値が、困ったときに支えてくれるお守りという感情的な価値へ置き換えられています。
ノベルティの形、広告コピー、剥がした後のメッセージが、新しい一歩を踏み出す人を応援するという一つのテーマで統一されていました。

キャンペーンサイトでは、質問への回答をもとに、柄10種類とカラー10種類を組み合わせた100種類からデザインを選べる仕組みも提供されました。
駅広告だけで完結させず、相手を思い浮かべてお守りを選ぶオンライン体験へ広げた点も参考になります。

ヘルスケア商材に限らず、商品の機能を生活者にとっての安心、応援、習慣などの意味へ翻訳できる場合に応用できる考え方です。
ただし、医薬品の効能と広告施策の成果は別の論点であり、この広告による売上や認知の上昇は、公開データがない限り断定できません。

③ 『花とゆめ』|モザイクを剥がすと7作品の名シーンが現れ、試し読みに続く

白泉社は『花とゆめ』創刊50周年企画として、2024年5月27日から6月2日まで、東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードに巨大ピールオフ広告を掲出しました。

広告面は、掲出当初は色とりどりのモザイク調シートで覆われていました。
生活者がシートを剥がすと、『ガラスの仮面』『ぼくの地球を守って』『赤ちゃんと僕』『花ざかりの君たちへ』『フルーツバスケット』『暁のヨナ』『多聞くん今どっち!?』の7作品から、主人公たちの名シーンが現れます。

シートの裏面には、各作品のキャッチコピーとQRコードが記載されていました。
持ち帰ったシートからQRコードを読み込むと、該当作品の無料試し読みへ進めます。

この事例では、広告内容を最初からすべて見せないことが参加のきっかけになっています。
何が隠れているのかを知りたい気持ちによってシートを剥がし、作品の名場面を発見した後は、その作品を読む行動へ移ります。

広告を見る、シートを剥がす、作品を発見する、試し読みするという流れが分断されていません。
出版、映像配信、ゲームなど、複数のコンテンツを紹介したい施策では、情報を隠すティザー表現とデジタル導線を組み合わせる方法が参考になります。

④ 『パンどろぼう』|総選挙の結果をステッカーで開票する

KADOKAWAは2025年2月10日から16日まで、田園都市線渋谷駅の道玄坂ハッピーボードで、『パンどろぼう』の大型ピールオフ広告を展開しました。

企画の起点となったのは、2024年12月6日から24日まで実施されたキャラクター人気投票、パンどろぼうそうせんきょです。
広告面に貼られたステッカーを剥がすと、投票で上位に選ばれたキャラクターが順番に現れます。
剥がしたステッカーは持ち帰ることができ、公式案内では1人1枚までと明示されていました。

この事例の特徴は、オンライン上で完結しやすい人気投票の結果発表を、ファンが現地で参加できる開票体験へ変えた点です。
結果を知りたい気持ち、キャラクターのステッカーを持ち帰りたい気持ち、変化していく広告面を撮影したい気持ちが同じ場所に集約されています。

既存のファン投票やキャンペーンを持つブランドは、最終結果をWebページで発表するだけでなく、OOHの変化として公開する方法を検討できます。
投票、ランキング、情報解禁など、時間の経過とともに情報を見せたい企画と相性がよい設計です。

一方、ファン向けの限定グッズは、大量取得や早期終了を招く可能性があります。
取得数のルール、在庫切れ後の広告面、現地での混雑対策まで含めて設計する必要があります。

⑤ 『ドカ食いダイスキ!もちづきさん』|216枚の千切りキャベツで作中シーンを再現

白泉社は『ドカ食いダイスキ!もちづきさん』第1巻の発売を記念し、2024年11月4日から10日まで、東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードの新宿ツインプレミアムにピールオフ広告を掲出しました。

広告の題材となったのは、主人公がコンビニで大量に購入した食品を同僚に見られないよう、千切りキャベツで隠す第4話の場面です。
広告面には、白泉社の公式発表で216枚とされる千切りキャベツ風のピールオフアイテムが取り付けられました。
アイテムを剥がしていくと、キャベツで蓋をされていた広告面が徐々に現れます。

この事例の強みは、作品内の小道具をノベルティへ転用したのではなく、登場人物の行動や場面そのものを広告の仕組みにした点です。
作品を知っている読者には、印象的な場面を現実世界で体験する企画として機能します。
作品を知らない通行者にとっても、壁面を覆う大量の千切りキャベツという異質な外観が、足を止めるきっかけになります。

貼付物が減るほど作品の内容が見えてくるため、在庫の減少もクリエイティブの変化として生かされています。
マンガ、アニメ、映画、ゲームなどの作品広告では、キャラクターの画像を貼るだけでなく、作中の行動やルールを生活者の参加動作へ置き換えられないかを検討すると、作品固有の体験を作りやすくなります。 5つの事例に共通するのは、貼付物に希少性があることだけではありません。
配る物にブランドや作品との必然性があり、剥がすことでメッセージや物語が進み、持ち帰った後にも接点が残っています。
具体的には、音楽再生、試し読み、商品携帯など、広告接触後の体験まで設計されています。

また、貼付物が減っていく状態を広告の劣化と捉えず、別の写真、メッセージ、キャラクター、オチが現れる変化として利用しています。
自社で企画する場合も、何を貼るかを先に決めるのではなく、剥がす前、剥がしている最中、すべて剥がした後の3段階で体験を設計することが重要です。

ピールオフOOHを実施できる主な媒体・掲出場所

ピールオフOOHは、駅構内の大型ポスターボードや、スタッフを配置できる商業施設・イベントスペースで実施できます。
具体的な候補には、渋谷駅の道玄坂ハッピーボード、新宿駅の新宿メトロスーパープレミアムセット、東武池袋駅のラウンドワイドボードなどがあります。

ただし、通常のポスター枠として販売されていることと、貼付物を取り付けられることは別です。
ピールオフ展開は原則として個別申請となり、貼付物の素材や重量、施工方法、補充体制、通行者の滞留対策まで審査されます。

過去に実施例がある媒体でも、同じ条件で再び実施できるとは限りません。
企画を確定する前に、媒体社や交通広告会社へ最新の対応可否を確認する必要があります。
具体的な媒体・スペース 主な特徴 向いている企画 事前に確認したい点
東急 田園都市線渋谷駅 道玄坂ハッピーボード 渋谷109方面へ続く地下通路の大型ボード 若年層向け商品、IP、限定グッズ、SNS連動 特殊施工の可否、混雑対策、貼付範囲
東京メトロ 新宿メトロスーパープレミアムセット 新宿駅メトロプロムナードの約80mに及ぶ大型媒体 大規模な話題化、複数デザイン、広告面の変化を見せる企画 面ごとの仕様、施工、補充、警備
東武 池袋駅ラウンドワイドボード 百貨店入口や乗り換え動線付近の円形大型ボード アニメ、ゲーム、キャラクター、カード配布 現在の販売状況、イベント利用条件
東京メトロ 新宿メトロスーパープレミアムセット前イベントスペース スタッフを置いたサンプリングや参加型イベントに対応 商品説明、試用、アンケート、有人運営 大型媒体との同時申込条件、使用可能範囲
SHIBUYA109渋谷店 COCO SPACE 店頭で来館・購買動線と接続できるイベントスペース コスメ、ファッション、若年層向け商品 什器、サンプリング、館内送客の条件
MAGNET by SHIBUYA109 エントランスイベントスペース スクランブル交差点付近の屋外イベントスペース タッチ&トライ、サンプリング、撮影企画 道路側の滞留、天候、スタッフ配置
【徹底解説!】ピールオフ広告の教科書 | 株式会社春光社
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駅貼り・大型ボード

駅構内でピールオフ広告を実施する場合は、通行量だけでなく、広告面の前に人が立ち止まれる余地を確認します。
通行者がグッズを選んだり撮影したりするため、通常のポスター広告よりも滞留が発生しやすいためです。

東急 田園都市線渋谷駅の道玄坂ハッピーボード

東急 田園都市線渋谷駅の道玄坂ハッピーボードは、道玄坂や渋谷109方面へ向かう地下通路に設置された大型セットボードです。
2026年度の公式媒体資料では、A面・B面それぞれにB0換算30枚を掲出でき、掲出期間は7日間とされています。
広い広告面を使って複数種類の貼付物を配置したり、剥がした後に別のビジュアルを見せたりする企画を組みやすい媒体です。

若年層や買い物客が行き交う場所であるため、キャラクター、音楽、コスメ、ファッションなど、持ち帰りたい理由を作りやすい商材と相性があります。
一方で、限定グッズを大量に貼る企画では混雑や早期配布終了も想定し、取得数の表示や補充方法を決めておかなければなりません。

東京メトロ丸ノ内線新宿駅の新宿メトロスーパープレミアムセット

東京メトロ丸ノ内線新宿駅の新宿メトロスーパープレミアムセットは、メトロプロムナードの全長約80mを利用できる大型媒体です。
2026年度の公式資料では、4面セットで最大B0判80枚を掲出できます。
複数の面を使ってストーリーを展開したり、貼付物が減るにつれて異なるメッセージを出したりする大規模企画に向いています。

同エリアでは、2025年3月に日本生命が薬袋風のアイテムを持ち帰れるピールオフ広告を展開しています。
現在の媒体商品として販売されていることに加え、比較的新しい実施事例も確認できる場所です。
ただし、事例があるから無条件で実施できるわけではなく、企画内容ごとの審査は必要です。

参考:メトロアドエージェンシー「新宿メトロスーパープレミアムセット/ツインプレミアムセット」

東武 池袋駅ラウンドワイドボード

東武池袋駅ラウンドワイドボードは、東武百貨店入口や東京メトロ有楽町線の改札に近い位置に設けられた円形の大型ボードです。
ピールオフ広告やイベントを実施できる媒体として紹介されており、ゲームやアニメのカード、ノベルティを使った過去事例もあります。

ただし、東武池袋駅では広告媒体のデジタル化や商品更新も進んでいます。
2026年度の公式広告メニューを確認したうえで、ラウンドワイドボードの販売状況と、ピールオフ対応の可否を問い合わせるのが安全です。

商業施設・イベントスペース

スタッフを配置して商品の説明や在庫管理を行いたい場合は、商業施設やイベントスペースも候補になります。
駅の大型ボードよりも運営の自由度を確保しやすく、ピールオフ什器、試用体験、撮影スペース、店舗誘導を組み合わせやすい点が特徴です。

東京メトロ新宿駅の新宿メトロスーパープレミアムセット前イベントスペース

東京メトロ新宿駅の新宿メトロスーパープレミアムセット前イベントスペースは、新商品のサンプリングや参加型イベントに利用できるSPメディアです。
2026年度の公式資料では、イベントスペースのみを単独で利用するのではなく、新宿メトロスーパープレミアムセットの申し込みが条件とされています。
ポスター面のピールオフと、スタッフによる商品説明や配布を一体化したい企画に適しています。

例えば、広告面からクーポンやカードを剥がしてもらい、その場でスタッフが商品サンプルを渡す設計にすれば、自由取得による参加性と有人サンプリングの説明力を両立できます。
取得状況を確認しながら補充しやすいため、早期の在庫切れを避けたい場合にも検討できます。

SHIBUYA109渋谷店のCOCO SPACEとMAGNET by SHIBUYA109

商業施設では、SHIBUYA109渋谷店のCOCO SPACEや、MAGNET by SHIBUYA109のエントランスイベントスペースが具体的な候補です。
SHIBUYA109エンタテイメントは、施設の店頭イベントスペースや壁面を使った広告・メディア事業を展開しており、COCO SPACEでは展示やノベルティ配布を伴うイベントの実施例があります。

MAGNET by SHIBUYA109のエントランスイベントスペースでは、サンプリング、化粧品のタッチ&トライ、オブジェ展示などの活用例が公開されています。
壁面へ直接貼付できない場合でも、自立式ボードや専用什器を制作し、その表面へカードやサンプルを取り付ける方法を相談できます。
渋谷のランドマークでイベント開催!【SHIBUYA109店頭イベントスペース】 | SHIBUYA109広告メディア・イベントスペース事務局
SHIBUYA109広告メディア・イベントスペース事務局の媒体資料
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商業施設を選ぶ際は、施設の来館者と商品ターゲットが一致するかも確認します。
若年層向けコスメやファッションなら渋谷の商業施設、店舗への送客が目的なら対象店舗と同じ施設や近隣スペースというように、貼付物を受け取った後の行動まで設計できる場所を選びましょう。

ピールオフ広告の費用と見積もりの考え方

ピールオフ広告の費用は、媒体の掲出料だけでは決まりません。
媒体費に加えて、広告面の制作、貼付物の製造、特殊施工、補充・監視、撤去、効果測定まで含めた総額で見積もる必要があります。

主要駅の大型媒体では、媒体費だけで100万円台から500万円規模になる例があります。
たとえば、2026年度の新宿メトロスーパープレミアムセットは、7日間の1面セットが税別140万円、4面セットが税別500万円です。
道玄坂ハッピーボードは、7日間・1面あたり175万~260万円で、別途10万円の取付費が示されています。

いずれも通常のポスター掲出に関する料金であり、ピールオフ用の貼付物や特殊加工、補充運用などは別途見積もりになる可能性があります。

そのため、ピールオフ広告はいくらかという問いに、媒体を決めずに一律の金額で答えることはできません。
概算予算を作る際は、費用を項目ごとに分解し、どこまでが媒体料金に含まれているかを確認しましょう。 参考:東京メトロメディアガイド(2026)「新宿メトロスーパープレミアムセット/ツインプレミアムセット」

主な費用内訳

ピールオフ広告の見積もりでは、少なくとも次の費用を確認します。
費用項目 主な内容 金額が変わる要因 見積書で確認すること
媒体費 駅や施設の広告面を使用する料金 掲出場所、面積、期間、時期 掲出料、取付費、税、申込単位
企画・デザイン費 広告面、参加方法、残存面の企画と制作 デザイン数、撮影、コピー、修正回数 企画費とデザイン費の範囲
印刷・パネル制作費 ポスター、シート、下地、パネルの出力 サイズ、素材、印刷方式、色数 出力、加工、校正、予備分
貼付物制作費 ステッカー、カード、サンプル、グッズの製造 数量、種類、素材、個包装、検品 単価、版代、試作、梱包、納品費
特殊施工費 貼付物の固定、什器、壁面加工、現地施工 貼付方法、作業人数、夜間作業、安全対策 通常取付費との違い、指定施工会社
保守・補充費 在庫管理、補充、監視、列整理、清掃 補充回数、実施時間、スタッフ人数 人件費、交通費、緊急対応費
撤去・廃棄費 広告面と貼付物の撤去、残品回収、廃棄 数量、素材、作業時間、処分方法 撤去費が媒体費に含まれるか
効果測定費 QRコード、アンケート、来店計測、調査 KPI、計測期間、調査対象数 ツール費、集計、レポートの範囲
特に見落としやすいのが、補充・監視と撤去にかかる運営費です。
限定グッズやサンプルを設置する場合は、掲出後に在庫を補充したり、大量取得や混雑に対応したりする人員が必要になることがあります。
媒体費と制作費だけで予算を組むと、実施直前に運営費が追加されやすいため注意が必要です。

また、貼付物がすべて配布された後の広告面を別のビジュアルとして成立させる場合は、下地となる広告面と貼付物の両方を制作します。
通常のポスターより印刷・加工工程が増えるため、デザイン費や施工費も含めて見積もる必要があります。

公式媒体料金から見る費用の具体例

2026年度の東京メトロ公式資料では、新宿メトロスーパープレミアムセットの媒体料金は次のように設定されています。

1面セット・7日間:税別140万円
4面セット・7日間:税別500万円
ツインプレミアム1セット・7日間:税別100万円
ツインプレミアム3セット・7日間:税別300万円

これらは広告面を掲出するための媒体料金です。
ピールオフ展開では、貼付物の製造や固定加工、施工、運営などが追加されるため、総予算は媒体料金を上回ると考えておく必要があります。

同じ新宿駅のイベントスペースを組み合わせる場合、公式料金は平日が税別30万円/日、土日祝が税別50万円/日です。
ただし、利用には新宿メトロスーパープレミアムセットの申し込みが条件とされています。
有人サンプリングやスタッフによる誘導を加える場合は、媒体費とイベントスペース料金に加え、運営人件費も見積もらなければなりません。

道玄坂ハッピーボードは時期によって掲出料が変わります。
2026年度の公式資料では、7日間・1面あたり175万~260万円、取付費は10万円です。
実施月によって媒体費だけで85万円の差があるため、場所だけでなく掲出時期も予算を左右します。

これらの料金は相場ではなく、具体的な媒体商品の価格例です。
実際の見積もりでは、利用する広告面、実施時期、ピールオフの仕様について、最新の媒体資料と個別審査の条件を確認してください。 参考:東京メトロメディアガイド(2026)「新宿メトロスーパープレミアムセット/ツインプレミアムセット」 参考:東急OOH(2026)「大型セットボード『ハッピーボード』」

費用が変わる5つの要因

ピールオフ広告の総額は、主に次の5つの要因で変動します。

媒体・掲出規模

新宿や渋谷などの主要駅、大型の連貼りボード、複数面を使うジャック展開は、媒体費が高くなりやすい傾向があります。
一方、面積を小さくしたからといって、施工や監視などの固定費が同じ割合で下がるとは限りません。

面積を減らす際は、視認性と貼付できる数量を維持できるかも確認します。
予算だけを理由に広告面を小さくすると、通行者が企画内容を理解できなかったり、参加者が一か所へ集中したりする可能性があります。

掲出期間と実施時期

掲出期間が長くなるほど媒体費が増えるほか、補充回数やスタッフ稼働日数も増えます。
繁忙期や月ごとの変動価格を採用している媒体では、同じ場所・同じ面積でも料金が変わります。

配布物が初日にすべてなくなる可能性がある場合は、長期間の掲出が適切とは限りません。
掲出期間を延ばす前に、1日の想定取得数、補充可能数、在庫終了後の広告面を整理することが先です。

貼付物の数量と種類

配布数量が増えれば、貼付物の製造費、梱包費、搬入費、補充費が増えます。
複数のキャラクターやデザインを用意する場合は、種類ごとの最低生産数、版代、仕分け作業も必要です。

一方、数量を少なくしすぎると、掲出直後に配布が終了し、参加できない人が増えます。
希少性による話題化と、掲出期間中の体験機会のバランスを取る必要があります。

貼付物の仕様と加工方法

紙のカードやステッカーと、立体的なポーチ、キーホルダー、商品サンプルでは、製造単価も固定方法も異なります。
重量、厚み、壊れやすさ、衛生管理、落下リスクによっては、専用什器や個包装、耐荷重試験が必要です。

デザイン性だけで貼付物を決めず、媒体の規定内で安全に固定できるか、生活者が無理な力を加えずに剥がせるかを試作段階で検証しましょう。

補充・監視などの運用体制

ピールオフ広告は、掲出して終わる施策ではありません。
在庫補充、取得状況の確認、混雑時の誘導、破損物の回収、SNS上での配布終了告知など、掲出中の運営が必要です。

スタッフを常駐させるのか、決まった時刻に巡回するのかでも費用は変わります。
限定グッズや高い換金性がある物を扱う場合は、大量取得や転売への対応も予算に含めるべきです。

安全性と在庫管理を削って媒体面を広げるより、運営可能な規模へ調整した方が実施リスクを抑えられます。

実施時の注意点・炎上リスク

ピールオフ広告は生活者が広告面に触れるため、通常のポスターよりも安全管理と現場運用が複雑です。
混雑や大量取得だけでなく、配布物の品質、権利処理、広告表現まで事前に確認しなければ、事故やSNS炎上につながる可能性があります。

リスクを抑えるには、企画担当者だけで判断せず、広告主、広告代理店、媒体社、制作会社、施工会社の責任範囲を決めておくことが大切です。
掲出前には、通常時の運用に加えて、予想以上の来訪、在庫の早期終了、貼付物の破損などが起きた場合の対応も決めておきます。

混雑・安全・盗難・転売への対策

限定グッズや人気キャラクターのアイテムを貼り付ける企画では、広告面の前に多くの人が集まる可能性があります。
通路をふさいだり、参加者同士の押し合いが起きたりすると、広告の話題性よりも施設利用者への迷惑や安全上の問題が注目されかねません。

媒体選定時には、通行量だけでなく、広告面の前に立ち止まれる空間があるかを確認します。
駅構内であれば改札や階段、店舗入口、避難経路に影響しないか、商業施設であれば通常の来館者動線を妨げないかを媒体社と検討しましょう。

貼付物の位置や形状にも配慮が必要です。
生活者が無理に手を伸ばしたり、強い力で引っ張ったりしなくても取得できる高さと固定方法を選びます。
重量のあるグッズ、角や突起のある物、破損しやすい物は、落下やけがの原因になり得るため、試作品を使った耐荷重・剥離試験が欠かせません。

屋外に広告物を設置する場合は、自治体の屋外広告物条例も確認します。
屋外広告物法は景観の維持に加えて、公衆への危害防止を目的としており、具体的な許可や規制は自治体の条例によって異なります。
駅構内や施設内でも、媒体社・施設管理者が定める施工基準と広告審査に従う必要があります。

盗難や大量取得への対策としては、1人あたりの取得数を広告面に明記し、すべての在庫を一度に貼り付けない方法があります。
スタッフが定期的に補充すれば、一部の人による大量取得を抑えながら、掲出期間中の参加機会を確保できます。

転売価値が高い限定品を使用する場合は、自由に取得できるピールオフ形式自体が適切かも再検討します。
スタッフによる手渡し、整理券、時間帯別の配布など、数量を管理しやすい方式へ切り替える選択肢もあります。

在庫が予定より早くなくなった場合に備え、次の対応も事前に決めておきましょう。

  • ・貼付物がなくなった後も広告として成立する残存面を用意する
  • ・配布終了を広告面と公式SNSで案内する
  • ・補充の有無と予定時刻を明確にする
  • ・混雑時に配布を一時停止できる責任者を置く
  • ・事故や破損が起きた場合の連絡・撤去手順を決める
配布終了後も在庫があるように見える告知を続けると、現地まで来た人の不満を招きます。
SNS投稿やキャンペーンページも含め、現場の状況を速やかに更新できる体制が必要です。

食品・化粧品・景品を扱う際の注意

食品や化粧品、商品サンプルを貼り付ける場合は、広告面の安全性だけでなく、配布物の品質を掲出期間中に保てるかを確認します。

食品では、直射日光、温度、湿度、消費期限、個包装の破損、アレルギー情報などが主な確認項目です。
駅や屋外の広告面は、一般的な売り場と保管環境が異なる場合があります。
媒体社の許可が得られても、その環境で安全に配布できることを別途確認しなければなりません。

容器包装された食品を扱う場合は、名称、原材料、アレルゲン、期限、保存方法など、商品と配布形態に応じた表示を確認します。
無料配布であっても、必要な衛生管理や消費者への情報提供が不要になるとは限りません。
食品の種類や配布方法によって扱いが異なるため、品質管理部門、施設管理者、必要に応じて保健所へ相談します。

化粧品や医薬部外品のサンプルでは、品質を維持できる包装か、使用方法や注意事項を確認できるか、広告コピーが認められた効能の範囲を超えていないかを点検します。
厚生労働省の医薬品等適正広告基準は、化粧品を含む医薬品等について、虚偽・誇大な広告を防ぎ、正確な情報を伝えることを求めています。
OOHだけでなく、連動するWebサイトやSNSの表現も含めて確認が必要です。

貼付物が景品に該当する場合は、景品表示法上の扱いも確認します。
景品類の上限は、購入者全員へ提供する総付景品、抽選で提供する一般懸賞など、提供方法によって異なります。
無料配布と考えていたノベルティでも、来店や商品購入が条件になれば扱いが変わる可能性があります。

企画時には、少なくとも以下を考えておくことを強くオススメします。

  • ・配布物を受け取るための条件
  • ・1人あたりの提供数
  • ・販売価格や来店条件との関係
  • ・品質を維持できる保管・補充方法
  • ・表示すべき成分、期限、使用上の注意
  • ・破損や回収が生じた場合の対応
  • ・広告コピーと商品表示の整合性
食品、化粧品、景品に関する規制は、商材と提供方法によって判断が変わります。
過去の事例をそのまま踏襲せず、自社の法務・品質管理部門と所管機関へ確認してください。

権利・ブランド毀損・SNS炎上への対策

キャラクター、タレント、音楽、写真、イラストを使用する場合は、広告面だけでなく、持ち帰るグッズやSNS投稿用素材まで権利処理の範囲に含めます。

広告掲載の許諾を得ていても、その素材をステッカーやカードとして配布する権利まで含まれているとは限りません。
使用媒体、掲出期間、製造数、配布地域、SNS掲載、二次利用などを権利者と書面で確認します。
文化庁の資料でも、著作物を本来の撮影対象や商品として利用する場合は、原則として著作権者の許諾が必要になる例が示されています。

生活者から募集した写真やメッセージを広告へ掲載する場合は、投稿規約で利用範囲を示します。
駅広告への掲載、公式SNSでの紹介、広告写真の保存、キャンペーン終了後の二次利用など、どこまで使用するかを明記しておくとトラブルを減らせます。
人物が写る写真では、著作権だけでなく肖像やプライバシーへの配慮も必要です。

表現面では、生活者が誤解する情報を避けます。
実際にはごく少数しか用意していないにもかかわらず、多くの人が受け取れるように見せたり、受け取り条件を目立たない場所にだけ記載したりすると、不公平感が生じます。
配布数量、対象期間、1人あたりの取得数、なくなり次第終了することを分かりやすく表示しましょう。

SNS炎上は、広告コピーの内容だけでなく、現地運営への不満から起こる場合もあります。
想定しておくべき主な批判は次のとおりです。

  • ・一部の参加者が大量に取得している
  • ・転売目的と思われる人だけが得をしている
  • ・通路をふさぎ、一般利用者へ迷惑をかけている
  • ・配布終了後も公式情報が更新されていない
  • ・廃棄物や剥がれた部材が周辺に残っている
  • ・キャラクターや作品の扱いがファンの価値観と合っていない
  • ・商品の効能やキャンペーン条件を誤認させる
炎上を完全に防ぐことはできませんが、判断基準と対応責任者を事前に決めておけば、問題が起きた際の混乱を抑えられます。
投稿を削除するか、説明を出すか、配布を停止するかをその場で決めるのではなく、緊急対応フローとして共有しておきます。

掲出前の最終確認では、次の項目をチェックします。

  • ・媒体社・施設管理者による企画と施工の承認を得ている
  • ・貼付物の安全性と剥がしやすさを試験している
  • ・混雑時の誘導、補充、配布停止の担当者が決まっている
  • ・大量取得・転売・早期終了への対応を決めている
  • ・食品や化粧品の品質・表示・広告表現を確認している
  • ・景品の提供条件と上限を確認している
  • ・広告面、貼付物、SNS素材の権利処理が完了している
  • ・配布終了や事故発生時に公式情報を更新できる
ピールオフ広告では、参加人数が多いことだけを成功と捉えないことが重要です。
安全に参加でき、取得できなかった人や施設利用者を含めて不満を広げず、ブランドへの好意につながる運用まで設計して初めて、参加型広告として成立します。

ピールオフOOHに関する資料まとめ

ここまでピールオフOOH広告について解説しました。
ピールオフOOHの実施を検討している方は、メディアレーダーで関連する媒体資料をまとめて確認できます。
ダウンロードは全て無料ですので、ぜひご活用ください。

【徹底解説!】ピールオフ広告の教科書 | 株式会社春光社

【徹底解説!】ピールオフ広告の教科書

【調査目的・競合他社様のダウンロードはお断りしております】

近年、注目されているピールオフ広告。
一時期に比べてコロナ禍も落ち着き、実施も増えています!

実際に配布できて、それが話題になってSNSで拡散するなど
通常の駅広告にはない盛り上がりを作れるところが魅力です。

ピールオフ広告について分かりやすい説明資料を作成しました。
興味のある方はぜひ参考にしてください!

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渋谷駅すぐ!ピールオフやトリックアートなど特殊展開!【MAGNETビッグボード】 | SHIBUYA109広告メディア・イベントスペース事務局

渋谷駅すぐ!ピールオフやトリックアートなど特殊展開!【MAGNETビッグボード】

渋谷スクランブル交差点に面するMAGNET by SHIBUYA109の1Fエントランス横に掲出できる約6×5mのインパクトある大型ボードです。
目線の高さの媒体となっており、フォトスポットとしてご活用いただけます。
また、ピールオフやトリックアートなどの特殊な展開も可能です。

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付箋広告・サンプリング・体験型OOHとの違い

ピールオフOOH、付箋広告、街頭サンプリングは、いずれも生活者の参加を促す広告手法ですが、求める行動が異なります。

ピールオフOOHでは、広告面に設置されたグッズやサンプルを生活者が剥がして持ち帰ります。
付箋広告は、生活者がメッセージを書いた付箋を広告面へ貼り、参加者とともに広告を完成させる手法です。
街頭サンプリングでは、スタッフが通行人へ商品サンプルや販促物を直接手渡します。

体験型OOHはこれらを含む、より広い概念です。
商品の試用、投票、撮影、AR、ゲーム、イベントなど、屋外空間で生活者の行動を引き出す広告施策全般を指します。
ピールオフOOHは、持ち帰れる貼付物を使った体験型OOHの一種と位置付けられます。
広告手法 生活者の主な行動 主な強み 費用・運用で必要なもの 向いている目的
ピールオフOOH 広告面から貼付物を剥がして持ち帰る 広告接触、配布、持ち帰り後の行動を一体化できる 貼付物制作、特殊施工、補充、監視、在庫管理 認知、試用、来店、限定グッズ配布、SNS拡散
付箋広告 メッセージを書いて広告面へ貼る 参加者の声や熱量を広告面に蓄積できる 付箋、記入台、筆記具、巡回、内容確認 ファン参加、応援、意見募集、コミュニティ形成
街頭サンプリング スタッフからサンプルを受け取る 対象者を選び、説明を添えて配布できる 配布物、スタッフ、配布場所、許可、在庫管理 大量配布、商品説明、試用促進、店舗誘導
その他の体験型OOH 試す、撮る、遊ぶ、投票する 商品やブランドの世界観を深く体験させられる 会場、什器、スタッフ、システム、施工 ブランド理解、話題化、イベント集客、ファン体験

ピールオフ広告と付箋広告の比較

ピールオフ広告と付箋広告の大きな違いは、広告面にある物を減らすのか、生活者の参加によって増やすのかという点です。

ピールオフ広告では、広告主が用意したステッカー、カード、クーポン、サンプルなどを生活者が剥がします。
貼付物が減るにつれて、隠れていたコピーやビジュアルが現れるため、広告面の変化そのものを企画にできます。

付箋広告では、参加者が自分のメッセージを書き、ポスターや大型ボードへ貼っていきます。
時間がたつほど付箋が増え、参加者の声で広告面が埋まっていく点が特徴です。
応援広告から広がった形式ですが、企業が商品への感想や応援メッセージを募るキャンペーンにも利用できます。

両者は次のように使い分けます。

  • ・商品やグッズを持ち帰ってもらいたい場合はピールオフ広告
  • ・ファンや顧客のメッセージを集めたい場合は付箋広告
  • ・貼付物が減ることで物語を進めたい場合はピールオフ広告
  • ・参加者と一緒に広告面を完成させたい場合は付箋広告
名称を判断するときは、付箋という物を使っているかではなく、生活者が何をするかを確認します。
広告面に貼られた付箋セットを剥がして持ち帰る企画は、貼付物が付箋であってもピールオフ広告です。
GO株式会社の旧全国タクシーでは、タクシー型付箋を広告面から持ち帰れるピールオフ広告を実施しています。

付箋広告では、生活者が自由にメッセージを書くため、内容確認や不適切な投稿への対応も必要です。
屋外で剥がれにくい付箋の使用、筆記スペースの確保、定期的な巡回など、通常のポスターにはない運営体制を用意します。

ピールオフ広告と付箋広告はいずれも添付物を伴う特殊展開であり、媒体によっては事前の企画書提出や個別審査が必要です。

街頭サンプリングとの比較

街頭サンプリングは、駅前や繁華街、イベント会場周辺などで、スタッフが通行人へ商品サンプルや販促物を直接手渡す施策です。
配布する相手を目視である程度選び、商品の特徴や使い方を説明できる点に強みがあります。

ピールオフOOHでは、生活者が自分から広告面へ近づいて貼付物を取得します。
参加の意思がある人へ届けやすい一方、スタッフが年齢や属性を確認しながら配布することには向きません。

試供品を短期間で多く配りたい場合や、対象者をある程度選別したい場合は、街頭サンプリングが候補になります。
新商品の使い方を説明したい場合や、受け取った直後に試してもらいたい場合にも、スタッフを配置する利点があります。

一方、広告面のインパクト、剥がす体験、持ち帰った後のSNS投稿まで含めて企画したい場合は、ピールオフOOHが適しています。
配布物の数量だけでなく、広告面へ近づいた人、撮影した人、SNSで情報を見た人にも接点を広げられます。

費用は、どちらが一律に安いとはいえません。
ピールオフOOHでは媒体費、貼付物制作費、特殊施工費、補充・監視費がかかります。
街頭サンプリングでは配布物の制作費に加え、スタッフの人数、稼働時間、配布場所の使用料などが総額を左右します。

比較するときは、配布物1個あたりの費用だけでなく、次の指標も確認しましょう。

  • ・狙った対象者へ配布できた割合
  • ・配布後に商品を試した割合
  • ・QRコードやキャンペーンサイトへの遷移
  • ・クーポンの利用や来店
  • ・SNS投稿や指名検索の変化
  • ・運営スタッフや補充にかかった工数

目的別の選び方

施策を選ぶ際は、話題性の高さではなく、生活者にどの行動を取ってほしいかを起点にします。

商品サンプルを多くの対象者へ届けたい場合

街頭サンプリングが向いています。スタッフが対象者を選び、短時間で集中的に配布できるためです。商品の説明が必要な場合にも適しています。

サンプル配布と広告体験を一体化したい場合

ピールオフOOHが候補になります。商品を知る、広告面から取得する、自宅で試すという流れを一つの施策にまとめられます。

ファンや顧客の声を広告面に集めたい場合

付箋広告が適しています。応援メッセージ、商品への感想、投票理由などを書いてもらうことで、参加者の熱量を可視化できます。

撮影やSNS投稿を促したい場合

ピールオフOOHやイベント型の体験型OOHが向いています。剥がす前後で変化する広告面、フォトスポット、立体物、ARなど、投稿したくなる場面を設計します。

商品をその場で体験してもらいたい場合

試飲、試食、タッチ&トライ、ゲームなどを組み込めるイベント型OOHが適しています。持ち帰りよりも、その場で商品の価値を理解してもらうことを優先する施策です。

店舗への来店を促したい場合

クーポンや引換券を配る場合は、ピールオフOOHと街頭サンプリングの両方が候補になります。
広告面の話題性を重視するならピールオフOOH、店舗の近くで対象者へ確実に配りたいなら街頭サンプリングが選びやすいでしょう。

最終的には、目的、ターゲット、参加してほしい行動、配布物の価値、現場の運営体制の5点をそろえて比較します。
認知から試用や来店までを一つの広告面でつなぎたい場合はピールオフOOH、対話や配布効率を重視する場合は街頭サンプリング、参加者のメッセージを企画の中心に置く場合は付箋広告が有力です。

ピールオフOOHに関するよくある質問

ピールオフOOHを企画する際によく挙がる、貼付物の種類、準備期間、配布終了後の広告面について回答します。
いずれも媒体ごとに条件が異なるため、制作を始める前に媒体社や交通広告会社へ実施可否を確認してください。

どのようなグッズを貼り付けられますか?

カード、ステッカー、クーポン、クリアファイル、小型ノベルティ、商品サンプルなどが主な候補です。
実際の事例では、ポストカードやキーホルダー、ポーチなども使われています。

ただし、希望する物をそのまま貼り付けられるとは限りません。
媒体社は、貼付物のサイズ、重量、厚み、素材、接着方法、落下や破損の危険性などを確認したうえで、掲出の可否を判断します。
ピールオフ広告や付箋広告など、広告面に添付物を設ける特殊展開では、事前に企画書の提出を求められる場合があります。

特に食品や化粧品のサンプルでは、個包装、品質を維持できる保管環境、成分や使用上の注意の表示も確認が必要です。
貼付物を選ぶ際は、持ち帰りたくなるかだけでなく、次の条件を満たせるかを確認しましょう。

  • ・生活者が無理なく安全に剥がせる
  • ・広告面や周辺を傷つけずに固定できる
  • ・掲出期間中に品質を保てる
  • ・商品やブランドとの関連性が分かる
  • ・配布後の利用やWeb誘導につなげられる
形状が複雑な物や重量のある物を使用したい場合は、壁面へ直接取り付けるのではなく、専用什器や有人イベントを組み合わせる方法も検討します。

最短でどれくらいの準備期間が必要ですか?

媒体や貼付物の仕様によって異なりますが、実施希望日の約3か月前には相談を始めるのが目安です。
人気媒体の広告枠を確保する必要がある場合や、オリジナルグッズを製造する場合は、3〜4か月以上の準備期間を見込んだ方が進めやすくなります。

交通広告会社が公開する進行例では、実施約3か月前に相談し、約1か月半前に鉄道事業者へ企画書を提出、その後にポスターやグッズを制作する流れが示されています。
ピールオフ広告は通常のポスターと異なり、媒体審査、貼付物の試作、安全確認、特殊施工の調整が加わるためです。

準備期間には、主に次の工程を含めます。

  • ・目的、ターゲット、予算の整理
  • ・媒体の空き状況と特殊展開の可否確認
  • ・広告面と貼付物の企画
  • ・媒体社への企画書提出と審査
  • ・貼付物の試作、安全性の確認
  • ・ポスターやグッズの製造
  • ・施工、補充、監視、撤去方法の確定
既製のカードを使う小規模な企画であれば短縮できる可能性はありますが、広告枠が空いていることや審査を通過することが前提です。
掲出日の1か月前から相談して必ず実施できるとは限らないため、キャンペーン日が決まっている場合は早めに媒体候補を押さえましょう。

在庫がなくなった後の広告面はどうなりますか?

貼付物がなくなると、その下に制作したポスターやメッセージが見える状態になります。
そのため、配布終了後も単独で広告として成立する残存面をあらかじめ設計することが基本です。

たとえば、貼付物を剥がすと商品ビジュアルや隠れていたコピーが現れる構成にすれば、在庫の減少をクリエイティブの変化として生かせます。
反対に、貼付物の位置が白い空白になるだけでは、配布終了後にブランドや企画内容が伝わりにくくなります。
ピールオフ広告では、配布終了後も広告として成立するビジュアル設計が重要だとされています。

在庫終了後の対応は、実施前に次のいずれかへ決めておきます。

  • ・隠れていたメッセージやビジュアルを見せる
  • ・配布終了の案内とWebサイトへつながるQRコードを表示する
  • ・決まった時間に在庫を補充する
  • ・補充しない場合は公式サイトやSNSでも終了を知らせる
  • ・残存面の破損や剥がれがあれば早急に補修する
貼付物が早くなくなったことだけで、広告効果が高かったとは判断できません。
配布数に加えて、QRコードの読み取り、クーポン利用、SNS投稿、来店など、企画目的に対応した指標も確認する必要があります。

まとめ

ピールオフOOHは、広告面からグッズやサンプルを剥がして持ち帰る体験を通じて、認知、SNS拡散、商品試用、来店促進を狙える広告手法です。
一方で、媒体審査、貼付物の制作、施工、補充、安全管理まで必要になるため、目的や予算、運用体制に合うかを確認してから企画を進めましょう。

商品サンプルをより多くの人へ直接届けたい場合は、サンプリングも比較候補になります。
配布のコツや費用、メリット・デメリットを知りたい方は、次の記事もご覧ください。
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ライタープロフィール

メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
メディアレーダーについて詳しく知りたい方はこちら
https://media-radar.jp/about.php

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