公開日:2025年05月15日 更新日:2025年06月05日
採用広告の効果的な掲載方法を解説!媒体別の特徴やポイントも紹介
目次
採用広告とは
採用広告とは、企業が新たな人材を募集する際に、業務内容や待遇などの求人情報を広く伝えるための広告です。もっとも一般的な掲載課金型、業界特化型サイトで多くみられる採用課金型、リスクの少ないクリック課金型という3つの課金システムがあります。
採用広告のメリット
多くの求職者にリーチできる
採用広告を活用すれば、短期間で多数の求職者にアプローチできます。
インターネットやSNSを通じて企業認知を高められれば、転職意欲の低い潜在層にも訴求可能です。
株式会社インタツアーの2022年調査では、採用広告を見た学生の88.3%が企業情報を記憶し、59.0%が後日検索したと報告されています。
このようなデータが応募数と応募者の質向上を裏付けています。
参考:
就活における広告調査 インターツアー
ターゲティング精度が高い
採用広告は、求職者の属性や行動履歴に応じて配信先を細かく設定できるため、ターゲティング精度が優れています。職務経験や保有資格、居住地などの条件に基づき求人を表示できるため、応募者の質を向上させつつ無駄な広告費を抑制できます。SNS広告では興味関心や利用履歴をもとに潜在層へのアプローチも可能です。
採用広告のデメリット
掲載に費用と時間がかかる
掲載には初期費用と制作期間が必要です。例えば、Web求人サイトでは営業担当との打ち合わせや取材を経て広告が完成するまでに通常1~2週間を要します。
自社サイトでもコンテンツ構成や社員インタビューに相応の労力がかかるため、即時掲載は難しい点を押さえておきましょう。
採用広告の選び方
掲載媒体 | 特徴 | 向いている業種 |
求人サイト | 求職者が能動的 | 飲食、事務、販売 |
SNS広告 | 若年層 | 美容、アパレル |
求人検索エンジン | 無料、自動連携可能
| すべて |
求人情報誌 | インターネットを利用しない層 | 小売り、飲食店、配送などのエリア限定業務 |
チラシ | 見てもらえる可能性が高い、主婦層 | 介護、清掃、調理補助、販売サポー十 |
求人サイト
求人サイトは求職者が能動的に求人情報を検索するため、短期間で大量に応募を集めたい企業に適しています。例えば無料型の「ハローワーク」、掲載課金型の「マイナビ転職」がその代表例です。
全国規模で掲載可能なうえ、専用の職種・キャリア特化サイトを選べば、ターゲット人材に効率よくアプローチできます。
掲載課金型なら複数名採用時のコスト削減につながりますが、採用の有無にかかわらず費用が発生する点には注意が必要です。
以下に特徴をまとめました。
- 求職者が自ら情報を検索し応募できる
- 全国規模で掲載できる
- データベースが大きく転職意欲の高い人材に届きやすい
- 掲載課金型なら期間内であれば複数名採用時の採用コストを抑えられる
求人検索エンジン
求人検索エンジンとは、インターネット上に公開された複数の求人情報を自動収集し、一括で検索できるサービスです。例えば「求人ボックス」「Googleしごと検索」などです。
基本的に無料で掲載できるため、採用コストを抑えながら幅広い求職者にアプローチできます。
有料オプションではクリック単価を設定して優先表示を狙えますが、入札額の調整や定期的な情報更新には運用ノウハウが求められます。
以下に特徴をまとめました。
- 無料で求人情報を掲載できる
- クリック単価を設定して露出を強化
- 複数サイトを横断検索できる
- 定期更新で上位表示を維持しやすい
SNS広告
SNS広告は、若年層へのピンポイントリーチと低コストでの広範囲露出を両立できる採用手法です。LinkedInやFacebook、Instagramなどがこの広告媒体の代表例です。これらのSNSを通じて自社の魅力や社風を定期発信できるうえ、ダイレクトメッセージで候補者と双方向コミュニケーションが図れます。
また、応募者行動データを分析しながら運用を最適化できます。
以下に特徴をまとめました。
- ターゲット層への精度高いアプローチ
- 低コストでの広範囲な露出
- DM機能を用いた双方向コミュニケーション
- 応募者行動データをリアルタイム分析可能
求人情報誌
求人情報誌はインターネットを利用しない求職者にもリーチできるため、地域密着型の採用活動に向いています。代表的な「タウンワーク」は紙とWeb両面で展開しており、配布エリアを限定しつつ信頼度の高い情報発信が可能です。求人情報誌は1万円から3万円ほどの掲載費用で始められるうえ、折り込みや駅設置によって高い視認性を確保できます。
ただし、発行後の原稿修正が難しく、効果測定もWeb広告ほど細かく行えない点には注意が必要です。紙媒体特有の閲覧習慣を持つ中高年層や地元住民をターゲットにする場合は、求人情報誌を優先的に活用すると応募数増加が期待できます。
以下に特徴をまとめました。
- インターネットを利用しない層に確実に届く
- 発行後も手元に残るため継続的な閲覧が期待できる
- 低コストで掲載できる
- 掲載後の原稿修正が難しい
チラシ
チラシは、低コストで地域の主婦層を中心に高い視認性を得られる採用手法です。新聞折込やポスティングがその代表例です。配布エリアを細かく指定できるため、エリア限定の介護や清掃など、ローカルな業務に適しています。
デザインやキャッチコピー次第で問い合わせ率を高められますが、発行後の修正が難しく、配布量や反響を把握しづらい点に留意が必要です。
以下に特徴をまとめました。
- 1枚あたり5円~10円の低単価で実施
- 新聞折込やポスティングで配布可能
- 主婦層や高齢者層に確実に届く
- 発行後の原稿修正が難しい
採用広告の料金比較
求人サイト | アルバイト:1万~10万円程度
中途採用:15~50万円程度
新卒採用:40~100万円程度
|
求人検索エンジン | 無料で掲載可能
クリック単価:15円〜1,000円/クリック
月額料金:10万円〜40万円/月
|
SNS広告 | 最低3万~
月額料金:20万~40万 |
求人情報誌 | 月額料金:3万~50万 |
チラシ |
1枚あたり5円~10円 月額料金:3万~50万
|
採用広告の掲載手順
採用広告を速やかに掲載するには、4つのステップを順番に実行してください。
以下のチェックリストを参考に進めれば、手続き漏れを防ぎつつ効果的な掲載が可能です。
- サービス提供媒体を決定し問い合わせる
- プランを決定する
- 掲載情報を選定する
- 掲載を開始する
1.サービス提供媒体を決定、問い合わせる
まずは自社の採用条件とターゲットに合う掲載媒体を絞り込み、各媒体の公式サイトにある問い合わせフォームや電話、メールで連絡します。
検索時には「〇〇掲載」などのキーワードでサイトを探し、運営元や広告代理店を複数チェックしてサービス内容や料金プランを比較しましょう。問い合わせの際に掲載期間や予算、オプションの有無を明確に伝えれば、自社に最適な提案を受けやすくなります。
2.プランの決定
プランを決定すれば自社に最適な広告効果を得られます。営業担当との打ち合わせでは雇用形態や募集職種、採用課題を伝えて提案内容を受け取ります。広告の種類や掲載期間、予算、ターゲット層を精査し、複数プランを組み合わせるか確認してください。申し込み時期や自社対応の有無も忘れずに確認しましょう。
3.掲載情報の選定
応募者へ魅力的な情報を届けるには掲載情報を厳選します。企業の強みや募集要件を具体的にまとめ、訴求ポイントを決めた上で原稿案と写真を確認してください。原稿初稿には最短2営業日かかる点も把握しておきましょう。表記の誤りやイメージのズレを修正すれば正確な求人情報を提供できます。
4.掲載を開始する
以上のステップで求人を掲載することができます。もしも思うような効果を得られなければ、効果測定の結果をもとに別の媒体への掲載やメディアの併用を検討してみてください。
応募数が上がるコツ4選!
1.ターゲット層に合わせたコンテンツに!
ターゲット層に合わせた広告デザインと文章表現を活用すれば、応募率を高められます。若年層が多いなら、ポップな配色やスマホ視認性を重視したレイアウトを採用します。子育て世代には、「時短勤務可能」などのキャッチコピーを配置して共感を呼びましょう。専門職向けには、資格名を見出しに組み込み、専門性を強調する言い回しを用いると効果的です。
2.独自の取り組みやサービスを記載
自社のユニークな取り組みや制度を強調すれば、他社と差別化できます。
例えば、近年導入した週休3日制度や月1回開催の社内勉強会を紹介すると、学びや成長を重視する人材に訴求可能です。加えて福利厚生として社内カフェの飲食補助やリモートワーク手当を明記すれば、応募者に具体的な働き方のイメージを持ってもらいやすくなります。
3.具体的な職務内容
早期の離職理由となる入社後のギャップを防ぐには、業務の1日の流れや頻度、使用機器など具体的な職務内容の伝達が重要です。
例えば物流スタッフなら「午前中は入荷検品20件、午後はピッキング50件、週1回は棚卸しを担当」「使用ツールはハンディ端末とフォークリフトで、チームは5名体制」といった具体例を掲載してください。これにより求職者は働くイメージを持ちやすくなり、入社後のミスマッチを減らせます。
4.常に最新の情報を掲載
広告を編集できるサービスもあるため、効果測定を行いつつ更新を行うことをお勧めします。インプレッション数や応募数などのデータを適宜確認することでより効果的な募集が可能になります。
採用広告の成功事例
株式会社共立ロジネット
株式会社共立ロジネットは、成果報酬型求人サイト『しゅふJOB』を導入したところ、掲載開始5日で5件の応募を獲得し、そのうち4名を採用できました。
しゅふJOBは、WEB媒体のためITリテラシーが高い応募者が多く、勤務地周辺からの応募も目立っています。
応募課金プランの活用で低コストを実現し、予想以上の応募数を受けて途中で掲載を終了するほどの成果を上げました。
求人サイトにもそれぞれのメリット・デメリットがあるため企業に合ったプランを選ぶことが大切です。
参考:
お客様事例 しゅふJOB
採用広告を掲載する際の注意点
採用広告には、差別的表現や事実と異なる情報を含めてはいけません。性別・年齢・国籍などを限定する記載は法令で禁止されています。
また、特定の応募者を優遇する文言や実際と異なる仕事内容の記載を避けてください。時給は必ず最低賃金以上を明記し、就職お祝い金などを提示する場合は支給条件を明確に示す必要があります。
これらを遵守すれば、トラブルを防ぎ、信頼性の高い広告を実現できます。
まとめ
採用広告について媒体別の特徴や掲載方法、効果を上げるポイントについて紹介しました。採用広告の掲載を考えている方は参考にしてください。

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ライタープロフィール
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メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
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