公開日:2024年03月08日 更新日:2024年03月13日
ADMATRIX DSPとは|基本情報から詳しく解説
ADMATRIX DSPとは
「ADMATRIX(アドマトリックス)DSP」は、株式会社クライドが運営するDSP(Demand-Side Platformの略)で、広告主の広告効果最適化を目指すプラットフォームです。 メディアでのユーザーの行動履歴をもとに最適な広告ができておすすめです。
国内最大規模のIPアドレスデータベースとの連携でIPアドレスをもとに多種多様なカテゴリからターゲティングが可能で、ピンポイントの効果的な広告ができます。
また、独自のスマホ動画向け動画アドネットワークとの接続でブランドのイメージを損なわずに安全な配信が可能でおすすめです。
参考:
ADMATRIX DSP – 国内最大級の接続メディア数を誇るRTB型ディスプレイ広告配信ツール
ADMATRIX DSPの概要
ADMATRIX DSPは、すでにBtoB、BtoCと幅広い業種のマーケティングで有効に活用されています。精度の高いターゲティングができることからBtoBに強いのが特徴です。また、国内最大級の配信在庫を保有しているため、様々なユーザー層にリーチすることができます。
ターゲティングの種類としては、次の5種類が用意されていて目的に応じて選べるようになっています。
・自社サイトに訪問済みのユーザーを対象とする「リマインドターゲティング」
・IPアドレスをもとに企業をターゲティングする「オフィスターゲティング」
・季節や天候に影響されるものへの「Weather配信」
・DMPのデータをもとに500種類以上のカテゴリでターゲティングする「オーディエンスターゲティング」
・キーワードやデバイス、興味関心などから独自にターゲティングする「カスタム機能」
料金形態
課金方式は、クリック課金(CPC)とインプレッション課金(CPM)の2種類があります。 ADMATRIX DSPの費用相場は、クリック課金では1クリックあたり50~100円程度、インプレッション課金の場合は1,000インプレッションあたり100~500円程度です。
ADMATRIX DSPの広告メニュー
インフィード広告
インフィード広告では、広告を掲載する媒体の記事一覧などにデザインを合せながら表示できますので、自然な形で訴求できておすすめです。
また、広告主が配信先を指定するホワイトリスト配信や興味、関心によるインタレストカテゴリ配信、リマインドターゲティング配信にも対応。
ADMATRIX DSPで広告を初めて出す場合は、インフィード広告からスタートしてみると自然にアプローチできます。
Video広告
単なる動画広告ではなく、ブランドイメージを守ることを優先しているため、強制的に視聴させることはありません。
指定したドメインにのみ配信できるホワイトリスト配信ができ、動画を使ったブランディングにおすすめです。
バナー広告(静止画)
バナーサイズも様々なサイズの広告が可能です。月間2,000億インプレッション以上の在庫に対して配信できるため、静止画のバナー広告でもこれまでのバナー広告よりもとても高い効果が期待できておすすめです。
Smaet canvas
「Smaet canvas」は、株式会社ヒトクセが提供するクリエイティブの配信サービスです。WEBサイトの情報を解析して最適化したネイティブアドの配信も可能です。VRをバナー化し360度回転するクリエイティブなどは立体のように見え、目を惹きます。AIを用いた注目領域アニメーションなどもでき、商品の認知拡大やブランディングにおすすめの広告も可能になっています。
Dynamic Native Ads
「Dynamic Native Ads」のメニューで、インフィード広告よりもさらに掲載面を自然に馴染ませた広告もできるようになっています。背景色やテキストフォーマットなどを瞬時に解析して合わせた広告ができ、ユーザーに違和感を与えることが少ないでしょう。ブランドイメージを崩さずにすみます。
Dynamic Native Ads動画
「Dynamic Native Ads」の動画版での広告も可能になっています。動画にすることで、広告と判別されにくく、より多くの情報をユーザーに伝えられておすすめです。ブランドイメージなども効果的に動画で伝えられます。
ADMATRIX DSPの導入方法
申し込み
ADMATRIX DSPを導入するには、株式会社クライド ADMATRIX事業部の次のサイトから、資料問い合わせフォームにまず記入するといいでしょう。
そして、申込書を提出します。
申込から配信までに要する期間は、バナー広告の提供タイミングやタグの設置状況によって多少前後しますが、2週間~1ヵ月位程度とスピーディにできるためおすすめです。
お問い合わせ:
お問い合わせ|ADMATRIX DSP
ヒアリング
申込書を提出したら、事前ヒアリングが行われますので、ヒアリングシートを記入して提出します。
とても細かくターゲティングできますので、どのようなターゲティングにするのかなど、細かなペルソナなども考えておくことがおすすめです。
アカウント開設・タグ発行
そして、アカウントを開設して、タグを発行します。タグの設置がなくても広告配信は可能ですが、コンバージョンタグを設置しない場合、効果測定ができなくなります。
また、計測用のタグについてはリマインドターゲティングを行う場合には必須ですので、基本的にはタグの設置が推奨されています。
タグ設置・バナー準備
対象のウェブサイトにタグ設置し、広告配信用バナーを用意します。
タグは、完了ページにコンバージョンタグを設置し、対象のウェブサイト全体に計測タグを設置します。
配信設定・バナー審査、配信
配信を設定し、配信前にバナーの審査を受けます。審査の後に配信が行われます。現状、PCとスマートフォンでバナーサイズは分かれていて、下記が必須サイズですので守ってください。
PC:468×60、728×90、300×250、200×200
SP:320x50、320x100、300x250
ファイル形式はJPG/GIF/Flashが対象で、容量は140KBまでです。
また、Dynamic Native Ads(インフォード広告、動画広告)については別途規定が詳しくあるため、問い合わせた際に確認してください。
ADMATRIX DSPの特徴
豊富なターゲティングができる
ADMATRIX DSPは、細かく豊富なターゲティングができるのが特徴です。次のようなターゲティングができるでしょう。
・企業・学校・施設など(特定の業種、従業員数、売上高など約2,000分類以上)
・医療従事者(医師・薬剤師の性別、勤務地、診療科目など100分類以上)
・デモグラフィック(性別・年齢・購買履歴などのデモグラ約1,000分類以上)
・興味関心(特定カテゴリに興味関心ユーザー1,300分類以上)
・天気・気象(当日・週末の天気、気温 、晴れ・雨・曇り・雪など)
・キーワード(特定のキーワードを検索したことがあるユーザー)
・リマインド(特定サイトへ流入したことがあるユーザー)
・エリア・その他(キャリア・回線・ISP・ブラウザ、OS・ノンターゲティングなど)
また、オフィスターゲティングでは、企業のIPアドレスや様々な業種でターゲティングできてBtoBにおすすめです。
動的IPアドレスの判別特定が可能
また、動的IPアドレスの特定を国内で初めて可能にしています。これまでは特定できなかった動的IPを保有する中堅・中小企業にもターゲティングが可能です。
近年、企業へのアプローチ方法として着目されている「アカウントベースドマーケティング(ABM)」でも、動的IPアドレスから精度の高い企業情報の特定ができることで、ポテンシャルの高い企業をターゲティングできるようになっています。
拡張機能がついている
また、CVRを改善するための拡張機能も備えているのが特徴です。
広告配信の最適化だけでなく、Webサイト内のCVR最適化を行いパフォーマンスの改善をすることが可能です。
・「ADMATRIX CRO」では、ユーザーごとに合わせたタイミングで情報を伝えられます。
・「ADMATRIX EFO」では、エントリーフォームへ入力を行ったユーザーにアプローチできます。
・「ADMATRIX 3PAS」では、第三者が提供するアドサーバーを通じて広告を配信可能になっておすすめです。
国内最大級の配信在庫数
国内最大級の配信在庫を持っているため、幅広いユーザーへリーチできるのが大きな特徴です。
国内の主要なSSPとRTBへ取引接続するため、国内のインターネットユーザー93%以上にリーチできます。
月間の広告配信在庫量はPCとSP合わせて国内最大級の2,000億インプレッションを保有しているのが魅力です。
ADMATRIX DSPのメリットとデメリット
メリット
国内最大級の配信在庫数を持ち、IPアドレスをもとに多種多様なターゲティングが可能なADMATRIX DSPにはメリットがたくさんありますので、あらためて紹介します。
BtoBに強い
BtoBに強く、中小企業まで細かくターゲティングできる点がメリットです。
それぞれの企業のターゲットに合わせて、顧客企業を細かく選び分けられるのがメリットです。
これまでは難しかった多くの中小企業にも行き届くような広告が可能です。
様々なユーザーへ訴求できる
ユーザーの行動履歴を人工知能が学習します。ユーザーの行動履歴によって、自社の潜在客となるような人を見抜いていきます。そのことによって、クリック数やコンバージョン数を最大化できるようになります。効率の良い広告ができ、広告効果を最適化ができるのがメリットです。
最適な広告が選択される
広告の自動取引の仕組みのひとつ、PMP(Private Market Place)で、媒体社が保有するプレミアムな広告枠をRTBより優先的に買い付けることができるもメリットです。
特定メディアのユーザー層にブランディングを行う場合などに特に効果的でおすすめです。
ニュース、女性系メディア、エンタメなど、カテゴリ毎のパッケージ配信も可能で、最適な広告が選択できます。
デメリット
デメリットもありますので、メリットと考え併せてみてください。費用やサービス面でのデメリットも事前に検討してみることが大切です。
初期費用が高額
広告代理店を利用してADMATRIX DSPを導入するには、初期費用が高額となってデメリットになる場合があります。費用対効果は高い効果が得られますが、初期費用はかかってしまうでしょう。
アカウント作成やリサーチ、広告作成などに費用がかかります。代理店によっては無料の場合もあるため確認してください。
広告効果の確認が必要
最適な運用になるまでは、代理店へ広告効果の確認が必要となります。せっかく細かくターゲティングできますので、オーダーを出してPDCAを効率よく回して改善していく必要があるでしょう。
ADMATRIX DSPの広告代理店選定ポイント
ADMATRIX DSP導入のため広告代理店を選ぶ際は、費用や運用の面で他のサービスをいろいろ比較検討してみることが大切です。
サービスの差がありますので、「初期費用がかからない代理店に依頼したい」「分析力の高い代理店に依頼したい」「LPやバナー制作も合わせて依頼したい」「リスティング広告やリタ―ゲティング広告の利用をしっかりしたい」などでも比較の必要があるでしょう。
ADMATRIX DSPについての資料
ライタープロフィール
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メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
- 国内No.1媒体資料ポータルサイト「メディアレーダー」を運営中。
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