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公開日:2025年03月31日 更新日:2025年07月03日

【完全ガイド】LinkedIn広告 Insightタグとは?設定・使い方・効果測定を徹底解説

【完全ガイド】LinkedIn広告 Insightタグとは?
目次

LinkedIn Insightとは

LinkedInインサイトタグとは、LinkedInが無料で提供しているJavaScriptコードです。

これを利用すると、自社ウェブサイトを訪問するユーザー層の属性を把握したり、サイト訪問者へのリターゲティングを実施したり、どのようなコンテンツがオーディエンスに響いているかを理解したり、ウェブサイト訪問者が行ったコンバージョン、インタラクション、またはアクションをトラッキングしたりできます。

このタグは、自社のオーディエンスとそのブランドへの関わり方をより深く理解したいビジネスマーケターにとって優れたツールです。

LinkedInインサイトタグを設置することで、追加費用なしで上記すべてのインサイトとリターゲティング機能を利用できるようになります

LinkedInによれば、このツールは軽量のコードであるため、自社ウェブサイトのパフォーマンスに悪影響を与えたり、速度を低下させたりすることはありません。

またLinkedinの概要やLinkedIn広告の特徴についての総合まとめ記事もありますので、LinkedInについておさらいしたい方は、ぜひご覧ください。

LinkedIn Insightタグを使用するメリット

LinkedInは世界中で8億人を超えるメンバーを抱えており、ビジネスパーソンに関する膨大な情報を保有しています。

インサイトタグを導入することで、マーケターはこのデータを活用し、自社ウェブサイトを訪れているビジネスパーソンの属性について深い洞察(インサイト)を得ることができます。

どのキャンペーンが成果を上げているか、訪問者がウェブサイト上でどのように行動しているかを把握できるようになります。
またウェブサイトの既存訪問者から類似オーディエンスを構築し、LinkedInの支援を受けて、新たに関連性の高いオーディエンスを見つけることも可能です。

LinkedIn Insightタグは、データ活用タイプのBtoBマーケターになるための重要な要素です。

コンバージョンを簡単に追跡

LinkedInはビジネスパーソンが集まるプラットフォームです。

LinkedInインサイトタグを使用すると、こうしたビジネスパーソンに関する豊富なデータを利用できます。
これにより、どの特定のグループがあなたのサイトを訪れているか、またサイト上でどのように行動しているかが明確に分かります。

ユーザーがLinkedInであなたの広告を見た後にサイトを訪れた場合、インサイトタグはその行動を記録します。 ニュースレターに登録したか、あるいは商品を購入したかなどの情報を追跡できます。

訪問者へのリマーケティング

例えば、サイトで購入寸前だった訪問者が、最後の段階で気持ちを変えてしまったとしましょう。

インサイトタグのデータを使えば、LinkedIn上でその訪問者に特定の広告を再表示し、購入が完了していないことをリマインドすることができます。

新しいオーディエンスを発見

サイトを訪れるビジネスパーソンのデータをもとに、LinkedInは類似した属性を持つ新しいオーディエンスを見つけられます。

そのため自社の製品やサービスに関心を持つ可能性が高い、新しい潜在顧客にアプローチできるようになります。

LinkedIn Insights タグで追跡できるイベント

LinkedIn Insights Tag を使用すると、以下の主要なイベントをトラッキングできます。
  • 候補リード: 製品やサービスに関心を示した見込み客の連絡先などを取得した状態。
  • 求人応募: 企業の募集している職務に応募が完了した状態。
  • 予約: デモンストレーション、相談、打ち合わせなどの予約が完了した状態。
  • サインアップの完了: ニュースレター購読や会員登録などが完了した状態。
  • ダウンロード: ホワイトペーパー、資料、ソフトウェアなどのダウンロードが完了した状態。
  • インストール: アプリケーションやソフトウェアのインストールが完了した状態。
  • リード: 問い合わせや資料請求などを通じて、見込み客の情報を獲得した状態。
  • アウトバウンドクリック: LinkedIn広告から外部のウェブサイトへのリンクがクリックされた状態。
  • イベント登録: ウェビナーやセミナーなどのイベントへの参加申し込みが完了した状態。
  • 見積もりを依頼: 製品やサービスに関する見積もり依頼が送信された状態。
  • 保存: 記事、求人情報、その他のコンテンツがユーザーによって保存された状態。
  • スケジュール: (予約とほぼ同義) 面談や会議などの日程が設定された状態。
  • 登録: (サインアップとほぼ同義) 特定のサービスやメンバーシップへの登録が完了した状態。
  • トライアルを開始: 製品やサービスの無料試用期間が開始された状態。
  • 応募の送信: (求人応募とほぼ同義) 応募フォームなどの送信が完了した状態。
追加できるパラメータ
これらのイベントをより詳細に把握するために、以下のようなパラメータを追加できます。
  • コンバージョンの価値: 売上や獲得コストなど
  • 業界やセクター: ユーザーが属する業界の特定
  • 訪問者の職種: ターゲットユーザーの把握
  • インタラクションの種類: どのような行動を取ったか
これらのデータを活用することで、より精度の高いマーケティング戦略を立てることが可能になります。

LinkedIn Insightタグの仕組み

インサイトタグを使うと、マーケターはLinkedIn広告をクリックして自社ウェブサイトを訪れた人のブラウザにCookieを作成できます。

このCookieを利用して、LinkedInからウェブサイトへのユーザーの動きを追跡できるようになります。
Cookieは、訪問されたウェブサイトのURL、IPアドレス、デバイスの種類、OS、流入元、リファラーのドメイン、タイムスタンプなどの情報を収集します。

収集されたデータはLinkedInに送信され、LinkedInのデータベースに保存されます。
LinkedInによると、このデータは匿名化されており、個人を特定できる情報は含まれていません。

ウェブサイト訪問者や広告パフォーマンスに関するレポートやアラートにも、個々のメンバーの個人情報は含まれません。

ウェブサイトで行動を起こしたオーディエンスに対してリターゲティングを行うことは可能ですが、その際に個人の身元情報が提供されることはありません。

ユーザーがLinkedIn以外のソース(例えばFacebookなど)から自社ウェブページに訪問した場合でも、そのユーザーがすでにブラウザにLinkedInのCookieを持っていれば、リターゲティングを行ったり、そのユーザーの職業的な背景を把握したりすることが可能になります。

これが、LinkedIn広告を運用していないにもかかわらず、自社ウェブサイトのLinkedInデモグラフィックレポートにデータが表示される理由でもあります。

こうした仕組みは、特にB2Bプロフェッショナルをターゲットとしている場合に、LinkedIn以外の流入元からのトラフィック品質を確認するために役立ちます。

LinkedIn Insight タグを取得する方法

LinkedIn インサイト タグは、LinkedIn キャンペーン マネージャーツール内にあります。 キャンペーンマネージャーツールにアクセスする 名称未設定のデザイン (8) 広告アカウントをクリックします 名称未設定のデザイン (9) 「測定」のドロップダウンの「コンバージョントラッキング」をクリックし

「コンバージョンを作成」をクリックし、「Insightタグコンバージョン」を選択

LinkedInインサイトタグは、LinkedIn キャンペーン マネージャーツール内にあります。 名称未設定のデザイン (11) コンバージョントラッキングの方法を選択する部分で

「コンバージョンの手動セットアップ」を選択し、LinkedInパートナーIDをコピーする

LinkedInパートナーIDは、LinkedInインサイトタグIDとも呼ばれます。
これらの用語は同じ意味で使用されます。

このIDはインストールを確認するときに役立つので書き留めておいてください。

LinkedIn Insight タグをインストール

手動でLinkedIn Insight タグをインストールする方法

名称未設定のデザイン (11) 表示されるJavaScriptのコード(これがInsight タグ本体です)をコピーします。

コードボックス内の「コードをコピー」ボタンをクリックするのが便利です。 このコードを自社のウェブサイトのコンバージョンページのヘッダーに貼り付ければ完了です。

Googleタグマネージャー(GTM)経由でLinkedIn Insightタグをインストールする方法

6ba1d5d4-1954-4f3e-9ae6-b120d2662e2e この方法の利点は、複雑なコードを手動で追加する必要がないことです。
ウェブサイトのコードを変更せずにタグを追加できます。

必要なのは、キャンペーンマネージャー ツールでLinkedInパートナーIDを見つけて、タグマネージャーに追加するだけです。

追加できるのは以下のタグマネージャーです
  • Googleタグマネージャー
  • Tealiumタグマネージャー
  • Adobeタグマネージャー
  • Ensightenタグマネージャー
  • Floodlightタグマネージャー
では、Google タグマネージャーを使って LinkedIn Insightタグをあなたのウェブサイトに導入しましょう。

Google タグマネージャーアカウントにログインします。
LinkedIn Insight タグを実装したいコンテナを選択します。 名称未設定のデザイン (12) 新しいタグを作成するために「新しいタグを追加」をクリックします。
「タグの設定」をクリックします。 名称未設定のデザイン (13)
「コミュニティテンプレートギャラリー」を選択します。 スクリーンショット 2025-03-31 151156
「LinkedIn InsightTag 2.0」で検索し「テンプレート」を選択します。 名称未設定のデザイン (14) 先ほどメモしておいた「LinkedInパートナーID」を「Partner ID / Insight Tag ID」フィールドに追加し、保存すれば完了です。

LinkedIn Insight タグを使用してコンバージョントラッキングを設定する

LinkedIn コンバージョン タグ付けは、LinkedIn Insight タグを利用した分析ツールです。

LinkedIn 広告キャンペーンのクリックスルーとビュースルーを追跡し、広告の影響と投資収益率 (ROI) を測定できます。

コンバージョン トラッキングには、ページ読み込み、イベント固有、画像ピクセル(URLを入力)の 3種類があります。

ここではよく使われるページ読み込み、イベント固有を中心にご説明します。

LinkedIn Insight タグを使用してコンバージョントラッキングを設定する

LinkedIn 広告のコンバージョン値

FireShot Capture 208
まず初めに、LinkedIn広告は、MetaやGoogle広告で一般的な、より高度なEコマーストラッキングには対応していない点に注意が必要です。

具体的にいうと、LinkedInでは動的なコンバージョン値を取得して追跡する機能がありません。


オンラインショッピングサイト(Eコマース)などで「購入された商品の合計金額」のように、成果ごとに変動する金額を自動で取得して記録する高度な機能があります。
しかし、LinkedIn広告には、現時点でそのような機能はありません。

ただし、静的(固定)の値や単一のコンバージョン値を設定することは可能です。
例えば、参加費が一律1万円のイベントで、この価格が変動しないと分かっている場合、この項目に「¥10,000」という値を入力できます。

また、オンラインコースの販売をしていて、平均注文額が1万5000円だと計算できる場合には、その平均注文額をここに入力することも可能です。
あるいは、この欄を空欄のままにしておくこともできます。

このオプションを利用すると、コンバージョン目標に金銭的な価値を設定できるため、キャンペーンのROI(投資対効果)をより簡単に測定できます。

LinkedIn広告のアトリビューションモデルを選択

「ラストタッチ - 各キャンペーン」と「ラストタッチ - 最後のキャンペーン」があります。
  • 各キャンペーン: コンバージョン前に触れた広告があれば、そのキャンペーンすべてに成果を割り振る。
  • 最後のキャンペーン: コンバージョン前に触れた広告が複数あっても、一番最後のキャンペーンだけに成果を割り振る。
「各キャンペーン」の場合、コンバージョンに至るまでに接触があったキャンペーンは、すべて貢献したと見なします。

そのため、レポート上の合計コンバージョン数が、実際のユニークなコンバージョン数よりも多くなることがあります。

各キャンペーンがユーザーとの接点を持ったかどうかを評価したい場合に有効です。
「最後のキャンペーン」の場合 コンバージョンに最も直接的な影響を与えた、最後の接点となったキャンペーンを評価します。

レポート上の合計コンバージョン数が、実際のユニークなコンバージョン数と一致しやすくなります。

「最後のキャンペーン」を選択するのが一般的で、管理しやすいです。

LinkedInコンバージョンウィンドウとは

FireShot Capture 209
LinkedInコンバージョンウィンドウ(コンバージョンをカウントできる期間)とは誰かがあなたの広告をクリックしてからコンバージョンを完了する(例:商品購入、問い合わせ完了)までの時間枠のことです。

LinkedInでの初期設定(デフォルト)は、多くの場合「クリック後30日間」と「広告表示後7日間」になっています。

これは、広告がクリックされてから30日以内、または広告が表示されてから7日以内にコンバージョンがあった場合、LinkedInがそれを広告の成果としてカウントするという意味です。

この期間を設定する際には、あなたの顧客がコンバージョンに至るまで平均してどのくらい時間がかかるかを考える必要があります。

もし検討から購入(や契約)に至るまでの期間が長い商品やサービスであれば、測定期間も長めに設定するのが良いでしょう。
逆に、顧客がすぐに決断することが多いのであれば、測定期間は短めにします。

コンバージョンの種類も考慮に入れるべきです。
例えば、一般的に高額な買い物はじっくり検討するのに対し、少額の買い物はすぐ決まる傾向があります。

また、問い合わせフォームを送るよりPDF資料をダウンロードする方が気軽に行われるでしょう。
こういったことを踏まえて、適切な測定期間を決める必要があります。

もし、もっと長い期間で成果を測定したい場合は、最大で「クリック後90日間」「広告表示後90日間」まで設定することが可能です。

コンバージョントラッキング方法とURLを定義する

LinkedInには、コンバージョントラッキングを設定する方法が2つあります。

1つは「ページ読み込み」方式、もう1つは「イベント固有」方式です。

LinkedInは、選択肢1であるページ読み込み方式を推奨しています。
これは、LinkedIn広告におけるコンバージョントラッキングの方法として、群を抜いて最も簡単でシンプルなため、この記事ではこの方式に焦点を当てていきます。

また、この方式はウェブサイトの所有者やマーケターにとっても最も取り組みやすい方法です。
しかし注意すべき点として、どちらのコンバージョントラッキング方式を用いるかは、ウェブサイト上で利用できる機能によって決まる可能性が高いということがあります。

ページ読み込みのコンバージョントラッキング

linkedine
Insightタグの設置後、特定のページにユーザーが訪問したタイミングでコンバージョンを追跡できるようになります。

例えば、ウェビナー登録を目的としたLinkedIn広告を展開する場合、「サンキューページ(Thank Youページ)」に訪問した人を追跡できます。

ページ読み込み型コンバージョンは最も一般的な手法ですが、もしページ読み込みがない形でコンバージョンが発生している場合には、以下で解説する別の手法を使用する必要があります。

イベント固有のコンバージョントラッキング

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イベント固有型コンバージョントラッキングは、特定のページを訪問しなくても、ユーザーがウェブサイト上で特定のアクションを起こした際にカウントされるコンバージョンを追跡するために使用します。 FireShot Capture 207 例えば、特定のボタンをクリックしたことをイベント固有ピクセルで追跡できます。
このコードを該当ボタンに設置し、ボタンがクリックされた時だけ発動するように設定します。

ただし、このページには事前にインサイトタグが設置されている必要があります。イベントトラッキングをGoogleタグマネージャ経由で設定します

LinkedIn コンバージョン トラッキングをテストする方法

名称未設定のデザイン (12) 最後に、LinkedIn 広告のコンバージョントラッキングが機能しているかどうかを常にテストすることをお勧めします。

左側のパネルの「データ」ドロップダウンメニューに戻ります。
次に、「ソース」タブをクリックすると、LinkedInが LinkedIn Insight タグから信号を受信しているかどうかを確認できます。

「未確認」と表示される場合は、Insightタグに何らかの問題があるか、LinkedInがInsight タグからデータの受信を開始してから反映まで24時間ほど近く時間がかかることもあります。

24時間以内に再度確認し、「未確認」の通知がまだ表示される場合は、ウェブサイトのLinkedIn Insightタグの設定を見直す必要があります。

まとめ

LinkedIn広告の成果を最大化する上で、Insightタグの導入と活用は不可欠な要素です。

この無料のJavaScriptタグを自社ウェブサイトに設置することで、サイト訪問者の詳細なデモグラフィック分析、一度サイトを訪れたユーザーへのリターゲティング広告配信、そして広告キャンペーンの成果を正確に測るコンバージョントラッキングが可能になります。

設置は手動でのコード貼り付け、またはGoogle Tag Managerなどのツールで比較的簡単に行えます。

コンバージョン設定では、ページ読み込み(サンクスページなど)や特定のイベント(ボタンクリックなど)を基に、成果地点やその価値(静的な値)、測定期間、アトリビューションモデルを定義します。

収集されたデータを分析することで、広告の費用対効果(ROI)を把握し、ターゲットオーディエンスの最適化や広告クリエイティブの改善に繋げることができます。

この記事で解説した手順とポイントを参考に、ぜひLinkedIn Insightタグを導入・活用し、データに基づいた戦略的な広告運用を実現してください。

ライタープロフィール

メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
メディアレーダーについて詳しく知りたい方はこちら
https://media-radar.jp/about.php

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