リスティング広告とは?
リスティング広告とは、Google検索やYahoo!検索などの検索結果の上部または下部にテキスト形式で掲載される広告のことです。
またリスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれ、ユーザーが検索エンジンでキーワードを入力した結果を反映した広告です。
ユーザーのニーズにマッチした商品やサービスが表示されるため、訴求効果が高く購入につながる可能性が高くなります。
リスティング広告はピンポイントでユーザーにアピールできるのが強みです。
特定の地域・性別・年齢・年収などカテゴリーを細かく分類できるため、より感度の高いアプローチができます。
運用や設定次第では高いコストパフォーマンスで、効率的な広告を打ち出せるのがリスティング広告です。
そもそもリスティング広告とは?
リスティング広告とは?
仕組み・メリット、運用方法や費用を徹底解説
NGキーワードとは何か?
リスティング広告でNGキーワードと言うと主に2種類の意味があります。
1.GoogleやYahoo!など広告プラットフォームが不適切なキーワードとしてNGにしているキーワードや表現
→全てのリスティング広告運用者が気を付けるべきキーワード、表現です
2.アフィリエイトの広告主が利益を守るために、リスティング広告を行うアフィリエイターを対象に規定しているNGキーワード
→アフィリエイターでリスティング広告を運用している人(PPCアフィリエイト)のみが気を付けるべきキーワードです
1番目の例からから見ていきます
広告プラットフォームがNGにしているワードと表現
まずは全てのリスティング広告運用者がチェックすべきNGにされている広告表現やワードを見ていきましょう。
特に最も利用者の多いGoole広告を見ていきます。
Googleは信頼性と透明性の高い広告を配信するため、様々な掲載基準をポリシーとして設けています。
広告審査の際にGoogleのAIと人間による評価が行われてポリシーに違反していないかどうか審査されます。
Google広告ポリシー一部抜粋
項目 |
詳細な説明 |
具体例/NG例 |
偽造品 |
Google広告では、他の商標と同一またはほとんど区別がつかない商標やロゴを使用し、真正品と偽って販売する商品(偽造品)の販売や宣伝を禁止。 |
- 有名ブランドのロゴを模倣し、正規品と偽る商品の販売
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危険な商品やサービス |
ユーザーに損害、危害、負傷を与える可能性のある商品やサービスの宣伝は禁止。 |
- 危険ドラッグ(指定薬物)
- 武器、爆薬
- タバコ関連商品
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不正行為を助長 |
詐欺、ハッキング、不正なトラフィック操作などを助長する商品やサービスの宣伝は禁止。 |
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不適切なコンテンツ |
憎悪、偏見、差別を助長する、または衝撃的・不快感を与えるコンテンツは禁止。 |
|
広告ネットワークの不正利用 |
広告審査を回避する行為、マルウェアの宣伝、クローキング、アービトラージは禁止。 |
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データの収集および使用 |
個人情報を不正に取得・使用することは禁止。 |
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不実表示 |
商品・サービスについて虚偽または誤解を招く情報提供は禁止。 |
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性的コンテンツ |
性的な広告は法規制に基づき制限。未成年向けは禁止。 |
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アルコール |
アルコール関連の広告は、法令・業界基準に従い制限。 |
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ギャンブル |
ギャンブル広告は法令に準拠し、適切な年齢制限が適用。 |
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暗号通貨 |
暗号通貨関連広告は規制が厳しく、許可が必要。 |
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商標 |
他者の登録商標の無断使用は禁止。 |
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リンク先の要件 |
ランディングページの内容と広告の整合性が求められる。 |
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広告フォーマットの要件 |
広告フォーマットは指定の仕様に準拠する必要あり。 |
|
一部のみですので、
詳しくは
Google広告のポリシーをご確認ください
この中で武器の広告を出す方はなかなかいないと思いますが、みなさんが特に注意すべきNG表現は下記のとおりです。
広告表現に関する禁止事項
-
・商標の使用
直接競合している他社の商標を広告に使用すること
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・公式サイトと誤認させる表現
あたかも公式サイトであるかのような表現やURLの使用は、ユーザーを誤解させる可能性があります。
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・不実表示
根拠がない比較表現は不当表示に当たります。
例:「地域最安値」「合格実績No.1」
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・不正確な主張
現実味のない効果(たとえ可能性があっても)を、見込みがあるものと謳い、ユーザーを呼び込むこと
例:「アトピーが完治」「好きなだけ食べても痩せる」
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・人目を引くための過剰な表現
-
本来とは異なる用途の大文字アルファベット
例:「CLINIC」「CLINIC」
※商標、ブランド名、商品名や一般的な略語(FYIなど)であれば、審査をリクエストすれば承認されます
-
連続した句読点と複数の感嘆符の使用
例:「お買い得!!」「期間限定!今しかない!!」「そう思ったことはありませんか、、、」
※広告文に感嘆符は1個しか使用できません
-
不自然な空白
例:「美 容 外 科 ク リ ニ ッ ク」
審査のチェック方法
不承認の通知がメールで届いていないかを定期的にチェックしたり、Google広告の管理画面で「不承認の広告」というフィルターを使って迅速に問題を見つけましょう。
「キャンペーン > 広告」から「フィルターを追加」をクリックし、
「属性 > ポリシーの承認状況」を選択し、「不承認」のフィルターを追加する。
また、サイトリンクなどの広告表示オプションについては、不承認になっても通知が届かないため、忘れずに定期的なチェックが必要です。
PPCアフィリエイトのNGキーワード
次はリスティング広告を運用をしているアフィリエイター向けのNGキーワードです。
アフィリエイターではない方は読み飛ばしてください。
プログラム単位でのリスティング広告NG
PPCアフィリエイトとはアフィリエイターがWebサイトやランディングページへのアクセスを集め、その流入経由で商品やサービスを購入してもらい、成果報酬を得る手法です。
しかし多くのアフィリエイトASPのプログラムではリスティング広告自体が禁止です。
理由としては
アフィリエイト広告が禁止になっている理由
- ・意図しない表現で、アフィリエイト広告主のブランドイメージを毀損する可能性がある
- ・本来アフィリエイト広告主が得るべきクリック収益を奪ってしまう可能性がある
- ・広告主自身が運用する広告と競合してしまい、クリック単価が上昇し、広告主の広告運用コストが増加する
- ・広告主が想定していた流入やコンバージョンの分布が変わり、全体のマーケティング戦略に悪影響を及ぼす
ただ一部のプログラムでは規定はありますが、リスティング広告をOKとしているものもあります。
その際、上記のような問題が起こらないように広告主側はNGキーワードを指定しています。
NGキーワード違反をしてしまうと、せっかく報酬を得ていても没収になります。
また広告主から提携を解除される場合もあります。
商標・会社名に関するキーワード
商標登録されているものや会社名はリスティング広告に使用できません。
広告主だけでなく、競合他社のすべての商標も使用しないように細心の注意が必要です。
商標登録している会社側のNGキーワード指定がなくても、後日トラブルに発展する可能性が少なくありません。
許可なく商標や会社名を使用すれば商標権侵害となる恐れがあります。
出稿する前に問題がないかチェックするよう心がけましょう。
著作権を侵害するキーワード
キーワードによっては著作権があるものも少なくありません。
検索エンジンであるGoogleでは著作権を侵害するキーワードはポリシーに違反するとして出稿を却下します。
仮に審査を通過したとしても、著作権者からクレームが入り、トラブルになり損害賠償請求される可能性があるので注意しましょう。
日常なにげなく使用しているワードの中にも著作権をもつものがあるため、リスティング広告においてキーワード設定は慎重に行わなければなりません。
広告主が指定したNGキーワードと組み合わせキーワード
NGキーワードは広告主が指定したNGキーワード単体のみではなく、ほかの言葉と組み合わせる場合も禁止となります。
複数の言葉が合わさった言葉であっても、NGキーワードがひとつでも入っていると無効になります。
例えば、NGキーワードが「朝霞醤油」の場合、「朝霞醤油 レシピ」や「朝霞醤油 賞味期限」のような複合キーワードも使用できません。
出稿者が意図していなくても、検索した際に広告が表示されれば、NGとみなされる場合があります。
キーワードを設定する段階でNGキーワードは除外するよう細心の注意が必要です。
公式サイトと誤認させる広告文
公式サイトだと勘違いしてしまう広告文は使わないようにしてください。
広告文に「公式」「提携」「公認」といった言葉を使うと、正規のサイトと勘違いして購入してしまう人がいるので、このような広告文を使ってはいけません。
マッチタイプによるリスク
マッチタイプ |
目的 |
特徴 |
インテントマッチ |
ユーザーの検索意図(インテント)に基づき、関連性の高い幅広い検索クエリに対応する |
・キーワードと厳密に一致しなくても、検索者の意図をくみ取った類似表現や関連語でマッチ
・幅広いリーチが期待できるが、場合によっては予期しない検索クエリにも反応する可能性がある
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フレーズ一致 |
指定したキーワードのフレーズが検索クエリ内にその順序で含まれる場合に広告を表示する |
・キーワードが連続して現れる必要がある(前後に他の語が付くことは可能)
・ある程度の柔軟性はあるが、インテントマッチほど幅広くはない
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完全一致 |
検索クエリがキーワードとほぼ同一、または非常に近い表現の場合にのみ広告を表示する |
・精度が最も高く、余計なキーワードを排除できる
・リーチは限定的になるが、意図に沿ったユーザーに絞って広告を出せる
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参考:
Google
リスティング広告ではキーワードのマッチタイプが3つあります
インテントマッチ(旧:部分一致)とは、設定されたキーワードと関連性の高い語句や文章が検索されたときに検索意図に合わせて広告が表示される仕組みです。
ユーザーの検索意図(インテント)を考慮して広告を表示するため、広告主が禁止しているNGキーワードを意図せず表示してしまいます。
しかしフレーズ一致もリーチはより狭いもののNGキーワードを表示するリスクがあるので注意が必要です。
さらには完全一致でもGoogleの仕様変更により、意図しないキーワードも表示されるようになりました。
完全一致なら除外キーワードを設定しなくても大丈夫と安心して運用していた方は設定を見直してください。
最
新のPPCアフィリエイト運用では除外キーワードリストの利用がマストです。
除外キーワードリストの利用
除外キーワードの設定画面はGoogle広告画面を開き
「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」→「検索キーワード」をクリック
タスクバーから「除外検索キーワード」バーに移り「+ボタン」をクリック
除外キーワードは、検索キーワードと真逆の機能を持ちます。
「検索キーワード」を設定すると、ユーザーがその検索キーワードを使って検索するとリスティング広告が表示されます。
一方「除外キーワード」を設定すると、ユーザーがその除外キーワードを使って検索するとリスティング広告が表示されなくなります。
除外キーワードは、実際にリスティング広告が表示されるために使われた検索キーワードを確認して、無関係なものを除外する形で選定します。
除外キーワードは1回設定すればよいというものではなく、定期的なチェックが必要になります。
定期的に検索クエリをチェックして、新たに不要な語句を除外キーワードに設定していくようにしてください。
PPCアフィリエイトでの広告表現のルールと安全な運用のポイント
リスティング広告は、ユーザーが求める正しい情報かどうかが一番大切です。
そのためには、ルールを守りNGキーワードを使用しないで商品やサービスと関連性のある広告を出稿しなければなりません。
検索エンジンで上位にあるキーワードを使用しても、関連性がないと判断されれば読者は離脱してしまい、その結果コンバージョンにいたらないのです。
ここでは広告表現のルールと安全な運用のポイントについて見ていきましょう。
最新情報の反映と正確性の維持
リスティング広告では常に新しい情報を掲載することが重要です。
過去のキャンペーン情報や価格が改訂されたにもかかわらず、古い価格の広告を掲載すれば、ユーザーを誤解させ混乱の原因につながります。
また、誤報情報に対するユーザーからのクレーム対応で人的・時間的にも大きな負荷がかかる恐れもあります。
広告を掲載する際は、記載内容が最新のものか十分チェックすることが大切です。
誤った情報は企業の信用問題につながり、顧客離れの原因になります。
商品やサービスの内容が変更されていれば、すみやかに最新版の広告に修正しましょう。
誇大表現に気をつける
どの企業も自社商品やサービスを販売する際には、他社製品と比較し優れている点をアピールして販売する傾向があります。
ただし、根拠のないアピールはユーザーの誤解を招く可能性があります。
前述の通り「No.1」「日本一」「最高」などのキーワードを使用した広告です。
リスティング広告の費用を抑えるには
リスティング広告の費用相場はいくら?
業界別単価・計算方法・予算最適化術