公開日:2025年03月19日 更新日:2025年03月24日
GoogleとYahoo!のリスティング広告比較!概要や違いを解説
GoogleとYahoo!のリスティング広告の基本
リスティング広告の出稿先として、代表的な媒体はGoogleとYahoo!です。
StatCounterの2021年10月~2022年10月の統計によると、国内検索エンジンのシェア率はGoogleが76%、Yahoo!は16%です。
この統計から、Googleは国内で高いシェアを誇り、Yahoo!も一定のユーザーを抱えているのがわかります。
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リスティング広告の基本を確認する
Google広告は、世界中で利用されている検索エンジンであり、国内外への広告配信が可能です。広告の種類が豊富で、機械学習による自動化機能も充実しています。
一方、Yahoo!広告は、日本国内に特化した検索エンジンであり、地域と言語を日本に限定した広告配信となります。
2023年10月1日にLINEと合併したため、LINEのサービス内にも広告配信が可能です。
両媒体とも、検索エンジンの検索結果画面にキーワード連動型の広告を表示するリスティング広告と、提携ウェブサイトに画像や動画などの広告を表示するディスプレイ広告を提供しています。
参考:
日本におけるデスクトップおよびモバイル検索エンジンの市場シェア
【比較】GoogleとYahoo!のリスティング広告の違いとは?
リスティング広告を配信する際、Google広告とYahoo!広告のどちらを選ぶべきか迷う方もいるのではないでしょうか。両媒体には、ユーザー層、配信先、ターゲティング方法などに違いがあります。Google広告は、若年層を含む幅広いユーザーにリーチ可能で、YouTubeやGmailなど多様な配信先があります。詳細なターゲティングと豊富な広告表示オプションも特徴です。
一方、Yahoo!広告は、40代以上のユーザーに強く、Yahoo! JAPAN関連サービスやLINEなどに配信できます。独自のターゲティングと手厚いサポート体制が魅力です。どちらの媒体を選ぶかは、ターゲットユーザーや広告の目的に応じて異なります。最適な媒体を選んでもらうために両社の違いを紹介しましょう。
利用者(ユーザー)層が違う
Google広告は、若年層を中心にあらゆる年齢層にリーチできます。一方、Yahoo!広告は40代以上のユーザーが多く、特にビジネス層や主婦層にリーチしやすい傾向があります。リスティング広告は、ユーザーに購入や問い合わせなどのアクションを促すのが最終目的です。そのため、ターゲットユーザーが多く利用する媒体を選ぶ必要があります。
配信先・掲載面が違う
Google広告は、Google検索結果やYouTube、GmailなどのGoogle関連サービス、livedoorやBIGLOBEなどの提携ウェブサイトに掲載されます。一方、Yahoo!広告は、Yahoo! JAPAN検索結果、Yahoo!ニュース、LINE、Bing、Vectorなどの提携ウェブサイトに掲載されます。提携先のウェブサイトが異なるため、ターゲットユーザーが利用するウェブサイトに合わせた媒体選択が必要です。
参考:
Yahoo!広告配信先
設定できるターゲティング内容が違う
Google広告は、年齢・性別・世帯年収・子供の有無など、ユーザー属性に基づいた詳細なターゲティングが可能です。また、興味関心や購買意欲、過去のサイト訪問履歴など、多様な条件でターゲットを設定できます。
一方、Yahoo!広告は、リターゲティング、デバイス、地域、曜日・時間帯など、基本的なターゲティング項目に加えて、Yahoo! JAPANの登録情報を活用したターゲティングが可能です。Google広告は、詳細なターゲティングで特定のユーザー層に効率的にアプローチしたい場合に適しています。Yahoo!広告は、Yahoo! JAPANの登録情報を活用し、より精度の高いターゲティングしたい場合に有効です。
参考:
Google広告ターゲット設定
広告表示オプションの選択肢が違う
Google広告は、サイトリンクや電話番号といった基本情報に加え、住所・レビュー・アプリリンクなど12種類のオプションがあります。アプリへの誘導や実店舗への集客を強化したい場合に有効です。一方、Yahoo!広告は、クイックリンク、電話番号、テキスト補足、カテゴリ補足の4種類に限定されます。そのため、Google広告と比較すると、広告表示オプションの種類は少数です。広告表示オプションは、広告の情報量を増やし、ユーザーの利便性を高めるために重要です。Google広告は、多様なオプションで広告を充実させたい場合に適しています。Yahoo!広告は、シンプルなオプションで手軽に広告表示を最適化したい場合に有効です。
参考:
Yahoo!広告表示アセット
サポート制度の有無が違う
Google広告は、ヘルプセンターやオンラインチュートリアル、YouTubeチャンネルなど、ユーザーが自ら学べる環境を提供しています。また、電話やLINEでのアカウント作成サポートも利用可能です。一方、Yahoo!広告は、初期設定、広告設定、コンバージョン設定などの代行サービスを提供しています。
専門スタッフが無料で設定を代行してくれるため、初心者でも安心です。サポート体制は、広告運用における安心感に繋がります。Google広告は、自ら学びながら運用したい方、Yahoo!広告は、専門家のサポートを受けながら運用したい方におすすめです。
参考:
Googleサポート窓口
参考:
Yahoo!サポート窓口
審査に要する時間が違う
Google広告の審査は通常1営業日以内に完了し、Yahoo!広告は3営業日前後かかります。Google広告は、2営業日経過後も審査が終わらない場合、問い合わせが推奨されます。Yahoo!広告は、審査状況や掲載不可の理由を広告管理ツールで確認できるので便利です。但し、Yahoo!広告は、広告アカウントの審査もあるため、利用開始までに1週間程度かかる場合があります。そのため、余裕のある広告出稿スケジュールが必要です。
参考:
Google広告審査プロセス
Googleリスティング広告のメリットとデメリット
Googleリスティング広告は、高精度なターゲティングと自動入札機能が強みです。ユーザーの興味関心に基づいた広告配信や、運用効率化、効果測定が容易に行えます。
世界中のユーザーへリーチできる点も魅力です。一方で、クリック単価が高騰しやすく、広告掲載先の管理や広告内容に制限があります。予算管理と掲載先管理の徹底が重要です。
メリット
Googleリスティング広告は、高度なターゲティングと自動入札機能、Googleアナリティクスとの連携、そして世界へのリーチが大きなメリットです。
ユーザーの興味関心や過去の検索履歴に基づいた詳細なターゲティングが可能で、広告の費用対効果を高め、効率的な広告運用が可能です。自動入札機能は、設定した予算と目標に基づき、広告掲載方法を自動調整します。
キーワードごとの入札単価設定が不要となり、運用にかかる手間を削減可能です。Googleアナリティクスとの連携が容易な点もメリットであり、広告の出稿状況をアナリティクスの管理画面で確認でき、計測用パラメータの設定も不要です。同一管理画面でリスティング広告とディスプレイ広告の両方を運用でき、分析、入稿、レポート作成が効率的に行えます。
Googleは世界で最も利用されている検索エンジンであり、同一の管理画面と決済手段で海外のユーザーにもリーチ可能です。グローバルなビジネス展開を考えている企業にとって、Googleリスティング広告は有効な選択肢となります。
デメリット
Googleリスティング広告のデメリットは、クリック単価の高さと広告掲載先の管理、そして広告掲載内容の制限です。Google広告は世界中で利用され、競合も多いため、クリック単価が高騰しやすい傾向にあります。
特に、検索ボリュームの多い人気キーワードでは顕著です。予算が限られている場合、十分な広告表示回数を確保できない可能性があります。また、Google広告は提携パートナーのブログサービスにも広告掲載が可能あるため、掲載先を適切に管理しないと意図しない個人ブログに広告が表示され、企業ブランドのイメージを損なう可能性があります。広告掲載先の除外設定や定期的な掲載状況の確認が不可欠です。
さらに、Google広告では広告見出しに「!」などの記号が使用できないため、記号を用いて広告の訴求力を高めたい場合には制限となるでしょう。これらのデメリットを考慮し、Googleリスティング広告の利用を検討する際には、予算管理と掲載先管理の徹底が重要です。
Yahoo!リスティング広告のメリットとデメリット
Yahoo!リスティング広告は、初心者でも安心なサポート体制と広告効果を高める機能が魅力です。
無料設定代行や広告表示オプションを活用できます。一方で、複数の管理画面を使い分ける必要があり、管理が煩雑になる可能性があります。審査基準も厳格で、キーワードのマッチング精度にも注意が必要です。広告運用を検討する際は、充分な管理体制と審査対策が求められます。
メリット
Yahoo!リスティング広告のメリットは、充実したサポート体制と便利なオプション機能です。Yahoo!広告では、広告運用初心者向けの無料設定代行サービスを提供しており、初期設定サービス、広告設定まるっとおまかせサービス、コンバージョン設定代行サービスを無料で利用できます。そのため、広告運用の知識がない方でも安心して広告出稿が可能です。
また、広告表示オプション、自動設定機能、かんたんDASなど、広告効果を高めるためのオプション機能が充実しています。これらのオプション機能を活用すれば、広告のクリック率向上や運用効率化が期待できます。
デメリット
Yahoo!リスティング広告のデメリットは、管理の煩雑さと審査の厳しさ、そしてキーワードのマッチング精度です。
Yahoo!広告では、リスティング広告とディスプレイ広告を同時に運用する場合、管理画面が分かれるため、複数の管理画面を使い分ける必要があり、管理が煩雑になりがちです。また、広告運用後の管理・分析にも時間を要するため、社内のリソースを確保しておく必要があります。
さらに、Yahoo!広告はGoogle広告と比較して審査が厳格です。キーワードの文字数制限やクリエイティブの規格、広告内容に関するガイドラインなど、審査基準が細かく設定されています。加えて、部分一致でキーワードを購入した場合、類似キーワードへの拡張性が高く、意図しないクリックが発生しやすいのです。
これにより、広告費用が増加する可能性があります。キーワードのマッチング精度を調整し、無駄なクリックを減らす必要があります。これらのデメリットを考慮し、Yahoo!リスティング広告の利用を検討する際には、十分な管理体制の整備と審査対策が重要です。
Google、Yahoo!どちらがオススメ?
Googleがオススメの場合
スマートフォンを主要デバイスとし、アプリやモバイル向けサービスに注力する企業、さらに海外展開を視野に入れている方には、Google広告がおすすめです。豊富なモバイル向け機能とグローバルな配信網を活用できる点が大きな強みです。
メインターゲットがスマホユーザー
メインターゲットがスマホユーザーの場合、Google広告は大変効果的です。Google提供のサービスはスマートフォン利用時間シェアTOP10内で上位を占め、Yahoo!のスマホアクセスを大幅に上回っています。総務省の令和2年調査によれば、スマートフォンの利用率は全世代で9割 (92.7%)を超えています。このデータは、個人向け商品やサービスのGoogleでの広告効果の高さを示す明確な根拠です。
アプリのプロモーションをしたい
Google広告はGoogle Playの検索結果に表示され、ディスプレイ広告と連動してアプリのインストール促進を実現します。動画や画像、広告文を多数入稿すれば、Googleの機械学習が最適な組み合わせを自動で選択し、ユーザーに訴求してくれます。これにより、ターゲットユーザーへ効果的にアプローチでき、アプリの認知度とダウンロード数の向上が期待できるでしょう。
海外からの集客もしたい
Googleは世界中でNo.1のシェアを誇り、日本国内に留まらずグローバルに広告を配信できます。国境を越えた市場でブランド認知を高め、売上拡大を狙う企業にとって、海外ユーザーへのリーチは大きな強みとなります。一方、Yahoo!広告は国内のみの配信に限定されるため、国際的な集客には向いていません。
Yahoo!がオススメの場合
Yahoo!リスティング広告は、PCユーザーや高齢者層に効率的にリーチしたい企業や広告予算に限りがある企業、広告設定に不安がある企業におすすめです。
メインターゲットがPCユーザー
Yahoo!のユーザー層は主にPCを利用しており、ディスプレイ広告と連携すれば、大画面での視認性が向上します。これにより、ビジネス層や主婦層など、PCで情報収集するユーザーへ効果的にリーチでき、広告効果が高まります。
広告予算をあまり用意できない
Yahoo!リスティング広告は、1円から費用設定が可能なため、低予算で運用を始められます。日ごとの上限設定により、予想外の広告費が発生するリスクを抑え、限られた予算内で効率的に集客できます。さらに、目標CPAを明確に定め、運用結果を検証すれば、必要に応じた費用調整が可能です。予算が少ない中小企業やスタートアップに適した選択肢です。
広告の設定に自信があまりない
Yahoo!は、検索広告の初期設定、広告設定まるっとおまかせサービス、コンバージョン設定サポートなど、専門スタッフが無料で代行するサポート体制が充実しています。これらを活用すれば、複雑な設定作業を任せられ、手間を大幅に軽減しながら、効果的な広告運用が可能です。
ターゲットユーザーに高齢者層がいる
Yahoo!のポータルサイトはニュース、天気予報、メールなど生活に密着したサービスを提供しており、日常的に訪れる熟年層の利用率が高いのが特徴です。ミドル・シニア層やPC利用者、年収700万円以上のユーザーへアプローチできるため、熟年層を狙う商材やBtoB企業に適しています。
まとめ
Google広告は、世界最大級の検索エンジンであり、幅広いユーザー層と多様な広告配信オプションが魅力です。一方、Yahoo!広告は、日本国内に特化し、特定のターゲット層にリーチしたい場合や、広告予算に限りがある場合に適しています。
どちらの媒体を選ぶべきかは、ターゲットユーザー、広告予算、そして広告運用の目的に応じて異なります。初めてリスティング広告を運用する方には、Google広告がおすすめです。
Google広告は、自動化機能が充実しており、初心者でも比較的容易に広告運用を開始できます。また、幅広いユーザーにリーチできるため、広告効果を最大化しやすいでしょう。
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ライタープロフィール
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メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
- 広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
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