公開日:2025年04月10日 更新日:2025年07月03日
タクシー広告における 成功事例を紹介!タクシー広告を成功させるためには?
タクシー広告の成功事例まとめ
まずは
費用相場や広告種類を一覧で確認したい方はタクシー広告の総合まとめ記事も併せてご覧ください。
広告主の最大の関心事は「
タクシー広告はどのようなケースで広告効果を発揮するのか」ということではないでしょうか。
そこでタクシー広告の成功事例を5つ紹介します。
いずれもタクシーの後部座席に設置されたタブレット型ディスプレイを使ったサイネージ型タクシー広告で、PR動画(タクシー広告動画)を流すものです。どれも広告効果を高めるために適切なターゲティングと魅力的なコンテンツづくりを行なっていて、多くの広告主の参考になるでしょう。
オンライン教育プラットフォームUdemy Business
Udemy Businessは、アメリカのUdemy,Inc.が運営するオンライン教育プラットフォーム、Udemyの法人向けサービスです。
Udemy Businessのタクシー広告動画の特徴は、30秒という短時間で、客の目と耳を動画に引きつける工夫を凝らしている点です。「7,800の講座がある」ことと「上場企業の54%が利用している」ことのアピールは説得力がありますし、インパクトもあります。このタクシー広告動画のターゲットはビジネスパーソンなわけですが、彼ら彼女らは実益を求めるので、その場合は数字が説得力を持ちます。
字幕を多用することで、動画でありながら音声に頼らない訴求もできています。
参考:
【タクシー広告】Udemy Business サービス紹介 (30秒)
挑戦者を応援する法人カードUPSIDER
UPSIDER法人カードはVISAが使えるクレジットカードの1つで、その名のとおり法人向けです。この広告主がタクシー広告動画でPRしたのは、UPSIDER法人カードの高いポイント還元率や年会費無料といった特徴です。ターゲットはもちろんビジネスパーソンなわけですが、そのなかでも特に高所得者層や経営層を狙っていました。
そこでUPSIDER法人カードのタクシー広告動画では、黒をイメージカラーにしました。高級感を打ち出したわけです。そして「挑戦者を応援する」というコンセプトを目立たせています。
イメージで乗客の注意を引いたあとは、経費管理を効率化できるメリットや、キャッシュフローの改善を支援するサービスがあることを紹介して、実利もしっかり訴求しています。
参考:
挑戦者を応援する法人カード「UPSIDER」タクシー広告(30秒)
テレワークを手軽に導入できるsplashtop
splashtopは、企業のテレワーク導入をアシストするサービスです。splashtopのタクシー広告動画は、若い女性が登場してこのように語るところから始まります。
「実家の母が入院して、すぐに帰ってきて欲しいといわれたのですが、仕事はどうしようって。すると上司が『splashtopがあるから安心しろ』と言ってくれたんです」
そのあと「簡単にテレワークを導入できる」という文字が流れてきます。
このタクシー広告動画は、若い女性ビジネスパーソンを多く雇用している企業をターゲットにしていることがわかります。女性はライフイベントが多く、企業には離職が課題になっています。したがってこの広告は企業経営者や人事部の管理職に向けてソリューションを提案しているわけです。
このようにかなり狭いターゲットを狙ったPRもタクシー広告動画に向いています。
参考:
タクシー広告動画制作「splashtop」(Crevo制作実績)
採用管理プラットフォーム HERP ATS
HERP ATSは、企業のデジタル人材採用をサポートするシステムです。HERP ATSのタクシー広告動画では2人の俳優が採用担当者に扮し「スクラム」という単語を連呼します。しかしスクラムの説明がないまま動画内のストーリーが進み、終盤で「スクラムって何」という文字が出てきます。そこで初めて、現場社員が採用に参加することで採用と就職のミスマッチを防ぐ採用方式のことをスクラム採用と呼んでいることが明かされます。
一応説明はしているものの、これだけではタクシーの客はスクラム採用が通常の採用方法とどう違うのかわかりません。したがってこのタクシー広告動画の目的は「HERP ATSが画期的な採用方法を採用している」ことの認知度を上げることにあります。30秒というショート広告動画では、あえて情報量を少なくして単語(ここではスクラム)の印象を高める方法が有効になります。
参考:
タクシー広告用動画 採用管理プラットフォーム「HERP ATS」(Crevo制作実績)
BtoBマッチングサービス Ready Crew
Ready Crewは、企業のBtoB事業をサポートするサービスで、例えばDXを企業に提供している企業を、DXを必要としている企業にマッチングさせます。
Ready Crewのタクシー広告動画の最大の特徴は、有名女優を起用していることです。女優は「仕事の頼み方を変えません?」と問いかけます。続いて「この国のアウトソーシングを変えよう」や「発注先は探すからみつかる時代へ」といったキャッチコピーが現れます。
有名芸能人を起用すると広告制作費が跳ね上がるわけですが、それでもブランディングには効果的です。知名度が低い商品・サービスのブランド力を一気に高めることが期待できます。
参考:
「Ready Crew(レディクル) 」広瀬アリス出演CM 「宣言」篇 A 30秒版(字幕あり)
成功事例の特徴
タクシー広告動画の成功事例でわかることは次の3点です。
法人カードUPSIDERの広告動画では、高所得者層、経営層をターゲットにしています。タクシーにはさまざまな人が乗るので、ターゲットを絞るとターゲット以外の層の人はその広告動画に関心を示さなくなります。しかしこの
ロスが生まれる分、ターゲットに深く刺さるようになります。
採用サポートのHERP ATSと
BtoBマッチングのReady Crewではインパクトを重視しています。短時間動画では、インパクトと説明の二兎を追うことはできず、
インパクトを狙うなら説明を捨てる選択が有効になります。この2つの広告動画は、インパクトのみに絞った好例といえます。
テレワーク導入サポートsplashtopの広告動画はストーリーを展開しています。30秒の尺では、ストーリーの「起承転結」のうち「承転」を削除して「起」の直後に「結」を持ってくる必要があります。「この課題には(起)にはこのソリューションを(結)」という単純な流れを
ストーリー仕立てにすることで、タクシーの客に印象付けることに成功しています。
タクシー広告に向いている業界、サービスは?
タクシー広告に向いている業界とサービスを紹介します。
タクシー広告は特殊な広告手法なので、効果が出やすい企業・業界・サービスと、そうでない企業・業界・サービスをわけてしまうことがあります。
BtoB業界やサービス
タクシーの料金は、地下鉄やバスと比べると割高です。それでも早く快適に目的地に到着できるので「お金で時間を買う」人に利用されます。それはビジネスパーソンです。ビジネスに携わっている人々にリーチしたい企業は、タクシー広告に向いているでしょう。
したがって
BtoB業界に所属している企業や、BtoBサービスを展開している企業は、タクシー広告で広告効果が出やすいと考えられます。「あなたの仕事に当社の商品・サービスをいかがですか」というタイプのタクシー広告が多いのはそのためです。
例えば同じ英会話サービスでも、学生や専業主婦・主夫向けのものより、ビジネス英語を教える英会話サービスのほうがタクシー広告に向いています。
単価が高い商材やサービス
「お金で時間を買う」人には富裕層もいます。そのためタクシー広告は、
単価が高い商品・サービスを製造、販売している会社に向いています。
ブランド品や宝石、貴金属の買取・販売をしている会社がタクシー広告を出せば、乗客に「欲しい」と思わせることができます。タクシーの乗客に富裕層が多いと考えると、タクシー広告なら富裕層に集中的に広告を視聴させることができるわけです。
旅行代理店がタクシー広告を出す場合なら、豪華客船によるクルージングや、高級旅館を巡る旅、ヨーロッパ旅行といった単価が高いツアーの宣伝に使ったほうがよいでしょう。
タクシー広告を成功させるために
広告主がタクシー広告を成功に導くには、次の4項目の実現が必要になります。
ターゲットやその課題を明確にする
タクシー広告の主なターゲットは、ビジネスパーソンや富裕層が中心となります。しかし、地域によってはターゲット層が変わるため、事前にリサーチを行い適切なターゲット設定をすることが重要です。
例えば、都心部では会社経営者や投資家などの高所得層がタクシーを多く利用する傾向にあります。一方、観光地では旅行者が多く、インバウンド向けの広告が効果的な場合もあります。
広告主がターゲット層を明確にすることで、その層に所属する人たちが抱える課題の理解が進み、解決策を見いだしやすくなります。解決策をタクシー広告で知らせることで見込み客を獲得できるわけです。
飽きないための趣向を凝らす
タクシー広告は、乗車中の限られた時間内で乗客(≒視聴者)の関心を引きつける必要があります。そのためにはストーリー性を持たせることや、目を引くデザインの画像を使うといった工夫が必要になります。
タクシー広告動画の場合、短い時間でも興味を引くストーリーにすることで、視聴者の記憶に残りやすくなります。例えば「課題を抱えている経営者が、あるソリューションに出会ってそれを解決できた」という単純なストーリーでも、視聴者の共感を得ることに貢献します。
視覚的なインパクトは広告の印象を強くします。接触時間が極端に短いタクシー広告の場合、インパクトだけに集中してもよいくらいです。シンプルでありながら洗練されたデザインやキャッチーなコピーで乗客の注意を引きましょう。
どの配信環境でも対応できるようにする
タクシー広告には時に、動画は流せても音は出せないことや、画面サイズが小さいといった制約がかかります。そのためタクシー広告の制作では、すべての環境に対応できる工夫を取り入れることが欠かせません。
広告動画の「音なし」対策では、視覚効果が有効です。字幕をつける、アイコンやイラストを活用する、といった工夫をしましょう。
画面が小さいことの対策は、短い文章が効果的です。文字数を少なくすれば1文字を大きくできるので視認性を確保できるからです。
効果の測定を行う
タクシー広告の効果を最大限に引き出すためには、定期的な効果測定と改善が必要です。
■タクシー広告の効果測定の方法
●QRコードや専用URL:視聴者が広告をみてどれくらいアクションを起こしたかを測定できる
●アンケート調査:タクシー乗客に広告の印象や内容の理解度を尋ねる
●A/Bテスト:異なるデザインやメッセージを試し最も効果的なパターンを特定する
これらのデータをもとに、広告動画の内容を随時改善し、より効果的なアプローチを目指しましょう。
タクシー広告出稿までの流れ
タクシー広告動画を出稿するまでの流れを詳しく解説します。各ステップのポイントを押さえて、スムーズに広告を配信できるようにしましょう。
1.ターゲットや配信エリアを決める
まず、どの層にタクシー広告動画をみせたいのかを決めます。タクシー広告の主なターゲットは、ビジネスパーソンや富裕層ですが、地域によっては観光客や高齢者がタクシーを多く利用する場合もあります。ターゲットを明確にしたうえで、配信エリアを選定することが重要です。
2.タクシー広告配信会社を決める
タクシー広告動画を配信する会社を選びます。「とりあえず広告代理店に相談してみよう」と考えるのではなく、タクシー広告動画に実績がある広告配信会社を調べてコンタクトを取ったほうがよいでしょう。
ここではGROWTHとTOKYO PRIMEの2つのタクシー広告動画サービス(2社)の特徴を紹介します。
例1:GROWTH
株式会社ニューステクノロジーが展開するタクシー広告動画サービスのブランド名はGROWTHといいます。
GROWTH経由でタクシー広告動画を流せるタクシーの台数は東京都内で約11,000台。これで月間750万人にリーチすることが可能になります。
大手スポーツ用品メーカー、大手菓子メーカー、大手芸能事務所がGROWTHのタクシー広告動画を使っています。
その広告効果は目覚ましく、広告主たちは、売上130%向上、店舗層客に成功、受注数1.73倍、ホームページの流入数の205%アップ、といった果実を手にしています。
例2:TOKYO PRIME
株式会社 IRISが展開するタクシー広告動画サービスのブランド名はTOKYO PRIMEといいます。全国12都市のタクシー約70,000台にタクシー広告動画を出すことができます。地方も含めた日本全国にPRを実施したい広告主に向いているでしょう。
有名企業も利用していますが、中小・中堅企業の利用が多い傾向にあります。業種はコンピュータ・システム開発会社、革靴メーカー、酒造メーカー、高級ステーキハウス・チェーンなどとなっています。
得意なタクシー広告動画のタイプはストーリー仕立てで、高品質の動画に定評があります。
3.動画を制作する
広告の内容を決め、動画を制作します。タクシー広告動画は、30秒~1分程度の短時間でインパクトを与える必要があります。視認性の高いデザインやキャッチーなメッセージを取り入れ、ターゲットに刺さる広告をつくりましょう。
4.広告の審査を受ける
制作した動画は、配信前に審査を受ける必要があります。審査では次の3点が確認されます。
●内容の適正性
●音声の有無や音量の適切さ
●著作権に関する問題
問題があると配信ができないため、事前に各広告配信会社の審査基準を確認しておきましょう。
5.エントリーする
エントリーとは、タクシー広告動画の配信枠を正式に申し込むことです。広告主は、以下の点を考慮しながらエントリーを進めます。
●広告の費用:配信エリアやタクシー台数に応じて費用が変わる
●掲載期間:短期間のキャンペーンなのか、長期間のブランディングなのか
●配信スケジュール:いつから配信を開始するか
配信会社によっては、エントリー時点でデポジット(保証金)が必要になる場合もあります。
6.入稿する
入稿とは、タクシー広告動画を配信するための動画データや入稿用資料を配信会社に提出するプロセスです。入稿時には以下の点を確認しましょう。
●動画データの形式:配信会社が指定するファイル形式・サイズに適合しているか
●字幕や音声の調整:無音環境でも伝わるデザインになっているか
●最終チェック:誤字脱字や映像の乱れがないか
入稿後、再度最終チェックが行われ、問題がなければ配信準備が完了します。
7.配信スタート
配信とは、タクシーの車内モニターでタクシー広告動画の放映を開始することです。配信開始後は、広告の効果を定期的に測定し、改善点を見つけることが重要です。
■測定する項目
●視聴データの確認:広告がどのくらい再生されているか
●反応の分析:認知度向上やコンバージョン(問い合わせ・購入)につながっているか
●改善の検討:必要に応じて内容の変更や配信エリアの調整を行う
タクシー広告動画は反復視聴されやすい特性があるため、長期間配信することでブランド認知度の向上が期待できます。
まとめ
タクシー広告は、移動中のビジネスパーソンや富裕層にリーチできる効果的な手法です。狭い空間で視聴するので広告の視認率が高く、繰り返し視聴されることでブランドの印象が強まります。また、エリアを指定して配信できるため、地域ごとのターゲティングも可能です。
特にタクシー広告動画は、音声と映像を活用した訴求力の高いコンテンツを展開でき、無音環境でも字幕を工夫することで確実にメッセージを伝えることができます。

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ライタープロフィール
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メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
- 広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
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