公開日:2020年12月15日 更新日:2021年12月23日
4P分析とは?4C分析との違い、便利なマーケティングサービスまとめ
4P分析とは?4C分析との違い、便利なマーケティングサービスまとめ
4P分析とは
4P分析とは広く知られるマーケティングミックスで、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販売促進)の頭文字を取ったものであり、それら4つの要素を細かく分析していくものです。マーケティングミックスとはマーケティングにおける分析方法のことを指し、4P分析が活用される順序としては、まずSWOT分析や3C分析、STP分析などを行い市場について深く掘り下げていきます。そこで市場における自社の強みや弱み、競合、そして自社がどの立ち位置にいるのかなどを把握し、その後で4P分析を活用して戦略を練っていくのが一般的な流れです。
では、4P分析を行う具体的な方法について下記で解説していきます。
Product(製品)
品質、デザイン、ブランド、保証内容などを含めて、企業がどのような商品やサービスを打ち出していきたいか、市場ではどのようなものが求められているかを詳しく分析しつつ決定していきます。
Price(価格)
競合と自社の比較を行いながら、市場における需要と供給をみて値段を決定します。値段は安ければいいというわけではなく、反対に高すぎても的を得た価格設定をしなければターゲットの枠から外れてしまいます。ちょうどいい部分を見極め、適切な値段をつけていきます。
Place(流通)
販売する商品やサービスを、どの経路で流通させていくかについて検証の上決定します。流通経路によっては販売商品の売上に大きな影響を与えることになるため、細かい部分まで注意をはらい流通経路を決定していくことが大事です。
Promotion(販売促進)
ここでは商品やサービスの販売をどのように市場や顧客に対し認知を広げるか、または売上を増やしていくかという具体的な販促戦略について考えます。どれだけいい商品を開発したとしても、売れなければ意味がありません。プロモーションは売上に直接つながる大切な要素であるため、多くの企業が最も力を入れる部分でもあります。商品の魅力を最大限に引き出せるような、起点の効いたアイデアが必要です。
下記ではそんな4P分析を得意とするマーケティングソリューションサービスや、販売促進などにおすすめのサービスについてまとめてみました。媒体資料のダウンロードも可能ですので、4P分析、販売促進をしたといと考えている方はぜひ利用をご検討ください。

< 株式会社TesTeeとは…? >
10代20代を中心としたアンケートモニター200万人を抱えるアプリ” Powl ”を運営。
若年層パネルを多く抱えることを強みに、アプリ事業者や若年層向け事業者へのネットリサーチを行っています。
<TesTeeの強み>
“若年層リサーチ×スピード回収”
リサーチ業界で回収が厳しいとされている若年層パネルを多く抱えています。
スマホアプリでアンケートを回収するため、急ぎの日程でも納品可能です。
調査して終わりではなく、次の打ち手までサポートします。
<クライント例>
■広告代理店
担当クライアント用のエビデンスとして、広告効果測定やブランドリフト調査などを提供しています。
■はじめてリサーチを行う企業
リサーチは未経験で、意思決定の判断材料や、自社他社比較などを行いたい企業様をサポートしております。
■納期をお急ぎの企業
自社プラットフォームで広告出稿されているクライアント向けデータなど、スピード重視で依頼をいただきます。
■BtoC/BtoB企業
業界や商材にかかわらず、様々なニーズに対してリサーチで課題解決をさせていただきます。
<過去に実施したネットリサーチの事例>
・数百万人超えのユーザー数の動画アプリの満足度・認知度調査
・新規事業実施前の市場調査
・競合サービスと自社サービスを比較したSWOT分析
・自社アプリ掲載の広告の態度変容測定
・動画広告によるブランドリフト調査
上記以外にも、事例資料で詳しくご紹介しています。
<導入実績のある業界>
広告代理店/アプリ/SNS/通信/メーカー/美容/医療/テレビ/コンサルティング/人材/音楽/Webサービス/Webメディア/アミューズメント/エンターテイメント/報道/マーケティング/フィットネス/調査会社/レーベル/他多数
<ネットリサーチを活用して事業推進をしませんか?>
何ができるかよくわからず予算を投下しにくいネットリサーチ。
TesTeeなら、不明瞭な課題に対してもネットリサーチを活用して事業推進をサポートできます。
ご不明点、ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせください。
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■こんな課題をお持ちではありませんか?
・顧客理解/顧客セグメントができていない
・提供しているサービス・製品のなかでロイヤリティに寄与しているものがなんなのか明確になっていない
・4P(製品・価格・流通・販売促進)の中でロイヤリティに影響しているものがなんなのか知りたい
・離反予備軍を見つけ出したい
このように、顧客に関するお悩みをお持ちの企業様にご紹介したいのが、弊社オリジナルの顧客調査メソッド「ロイヤリティエンジン」です。
■ロイヤリティエンジンとは?
一般的に顧客のロイヤリティを計測する際には、RFM分析などの行動軸を計測する手法が有名かと思いますが、弊社の考える「ロイヤリティエンジン」では、行動軸と合わせて心理軸も計測する手法を取り入れております。
顧客の企業あるいはブランドの感情的な結びつき=心理軸とし、行動軸と心理軸の2軸から顧客を分析することで、正しい顧客セグメントが可能になります。
正しいセグメントが分かると、それぞれの顧客に合ったより効果的な施策を行うことができ、ロイヤリティ向上へと繋がります。
■ロイヤリティ向上に寄与している4Pは何か?
4P(製品・価格・流通・販売促進)、あるは提供しているサービスのうち、ロイヤリティに寄与しているものは一体どんなものなのか?
ロイヤリティとの関係を可視化し把握することで、ロイヤリティのレベル別での製品利用・サービス利用の違いを確認し、今後、優先的にコミュニケーションを行っていきたいポテンシャルの高い顧客を導き出すことが可能です。
※詳しくは下記資料をDLのうえ、ご一読いただけますと幸いです。
※より詳細な説明、事例紹介依頼、お問合せ等は資料内の問い合わせ先までご連絡くださいますようお願い申し上げます。
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4P分析を行うまでの手順
冒頭でも少し触れた、マーケティングミクスにおける4P分析の活用順序について解説していきます。
① 3C分析
まずは、環境分析の一種である3C分析を行います。3C分析とは「Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)」の3つの頭文字を取ったもので、自社が置かれている環境について詳しく調べることを目的としています。ここでは主に市場の規模や今後の将来性、顧客の消費行動や競合のシェア、そして自社の製品が持つ影響力や資本力など、3Cの3つの要素について深く掘り下げていきます。
3Cの詳しい活用方法については下記でご紹介しています。
3C分析の活用方法
② SWOT分析
SWOT分析では市場機会、環境課題の明確化を行います。従来はSWOT分析のみで環境調査、分析が成り立っていましたが、近年ではインターネットの発達や顧客行動の複雑化が進んだことにより、3C分析などの調査で得た詳細の環境分析結果と掛け合わせてさらに詳しい分析がなされるケースが一般化してきています。
SWOT分析では「Strength (強み)」「Weakness (弱み)」「Opportunity (機会)」「Threat (脅威)」の頭文字を取ってできた用語で、幅広く市場と事業の環境を把握するとともにマーケティング戦略の方向付けを行っていきます。
SWOT分析の詳しい活用方法については下記でご紹介しています。
SWOT分析の活用方法
③ STP分析
STP分析とは「Segmentation(セグメンテーション)」「Targeting(ターゲティング)」「Positioning(ポジショニング)」の頭文字を取ったもので、SWOT分析よりもさらに具体的に市場や顧客選定、自社の位置付け、具体的な戦略方向を検討するフレームワークです。このフェーズでほぼ戦略の方向性を固めておくのが理想です。
【Segmentation(セグメンテーション)】
セグメンテーションでは顧客や市場のニーズに注目し、できるだけニーズを細分化していきます。そして、そのニーズはどのような顧客層で、どんな属性のペルソナからきているものなのかをそれぞれここで明白にします。
【Targeting(ターゲティング)】
ターゲティングではセグメンテーションで分類したニーズを元に、自社が勝負するならどのニーズに対してターゲティングしていくのがベストかということを決めていきます。この際に、3C分析で行った自社の立ち位置や競合の状況などを考慮してフレームワークを進めていくことで、より効果的なターゲティングが可能になります。
【Positioning(ポジショニング)】
ポジショニングでは、決定したターゲット層に向けどのような立ち位置で自社をアピール、または売り出していくのかを明確にしていきます。自社のサービスの中で、ターゲット層から魅力的に受け取ってもらえる立ち振る舞い方は何なのかを、これまでの分析結果をもとに絞りだしていきます。競合よりも優位に立てるようなポジショニングをすることがポイントです。
④ 4P分析
STP分析まで行い、方向性が固まった後に4P分析で具体的な戦略手法を考案していきます。
セブンイレブンの4P分析事例
セブンイレブンのコーヒーの例をお題に、4P分析にそのヒット要素を当てはめていきます。
・Product(製品)
本格ドリップコーヒーです。日本のコーヒー市場は飽和状態であり、コーヒーはチェーンのカフェなどで簡単に手に入りますが、ドリップコーヒーをコンビニで手に入れるというアイデアはそれまでありませんでした。
・Price(価格)
100円という破格です。カフェで淹れたコーヒーに引けを取らないクオリティかつ100円台に値段を抑えることで、コーヒー市場に衝撃を与えました。
・Place(流通)
コンビニという便利な立地です。わざわざ席に座らずにお持ち帰りできる手軽さで、リピート客を確保しました。
・Promotion(販売促進)
サンドイッチやスイーツなどを合わせて購入することで値引きが適用されるプロモーションを行いました。これで破格で提供したドリップコーヒーの採算を取るという戦略です。
4P分析のテンプレート
メディアレーダーではシンプルな4P分析のテンプレートをご用意しました。ぜひダウンロードしてご利用ください。
4P分析のテンプレート
4P分析と4C分析の違い
4P分析と4C分析の違いをわかりやすく説明すると、4P分析が製造側や販売側の視点で分析を行うことに対し、4C分析では顧客側により焦点をあて、ユーザーがこの製品を使うときにどんな感想を持つか、どんな気持ちになるかといったことを想像しながら分析を行います。読み方はよんしー、ふぉーしーなどで、Productの部分をCustomer Value(顧客が感じる価値)、PriceはCost(顧客が支払う費用)、PlaceがConvenience(顧客にとっての利便性)、PromotionをCommunication(顧客と取るコミュニケーション)と定義します。4Pのアイデアから考え方を顧客目線に進化させたということが、項目名から読み取ることができます。
かつてはSWOT分析やSTP分析、4P分析のみを行っていた企業も多く存在しましたが、時代の流れとともに消費者のニーズも多様化してきたことから、4C分析のような顧客に寄り添ったマーケティングミックスをあわせて行うことが通常となってきています。現在では販売促進を主な目的とし、顧客目線で行える有効なマーケティング戦略として多くの企業で活用されます。
ライタープロフィール
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