公開日:2021年04月15日 更新日:2024年12月24日
同梱チラシとは?効果的な手法やメリット、レスポンス率も解説
商品などを発送するとき、同梱物を一緒に発送する広告手法をご存じでしょうか。
チラシ同梱は費用対効果の高い手法です。この記事では、メリット・デメリット、費用相場、おすすめのチラシ同梱の手法など、広告出稿に至るまでに必要な情報を解説しています。
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同梱チラシとは
同梱チラシとは、商品や手紙などの郵便を発送する時に同じ郵便物内に封入して送る広告チラシを指します。ECサイトやネットショップの商品発送、クレジットカードのDMサービスなどの発送と併せて広告を封入しユーザーに直接的なアプローチができます。この時に通販などサービスの会員や顧客の属性情報を基に封入する広告をターゲットに応じてセグメントできます。またレスポンスのあったお客様の属性を基にリピートでの同梱チラシ封入が可能です。同梱チラシ既存のルートメディアの企業から顧客を獲得できるので、集客に手間がかからず行うことができる手法です。同封広告ともいわれることがあります。
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同梱チラシの効果・メリット
同梱チラシには5つのメリットがあります。
視認率が高い
同梱チラシは、
購入した商品などに同梱されて自宅に直接届くため視認性が高いことがメリットです。顧客が自分で購入した商品を開封したと同タイミングでチラシにも直接目を通すことが多く、100%に近い開封率になっています。
さらに、購入したものと一緒に届くことによって、それに関連したもの・おすすめのものなどとして、チラシに興味を持ってもらえる可能性も高い傾向があります。同梱チラシには先入観が少なく、安心感を持ってチラシを見てもらえる効果があると言えるでしょう。
アクティブ顧客に訴求が可能
同梱チラシは、商品を購入した顧客に届くので、
実際に商品を購入したアクティブな顧客に直接的にアプローチができておすすめです。
商品を待ちわび、商品が実際に届いたことで、ワクワクしているアクティブ顧客が多くいます。そのため、他の商品やサービスにも興味を持ってもらえる可能性も高い顧客です。
購買意欲などが活発になっている可能性がありますので、同梱することによる効果は高い傾向と言えます。
比較的安価で実施が可能
チラシのコストは安価で済みますので、同梱物の中ではおすすめの媒体です。開封率・訴求効果が高く費用対効果が高い手法になります。
自社の目的に沿った同梱物を決定することは重要ですが、同梱という手法の効果を試したい方にはチラシの同梱はおすすめです。
ターゲティングが可能
同梱チラシはターゲティングして送付することが可能です。ルートを選別するターゲティングとルート内の会員を選別するターゲティングの2種類があります。
ルート選別でのターゲティングの例では女性向けファッション通販や子供向けECサイトなどが挙げられます。扱っている商材のターゲットが特定層の場合に活用されることが多いです。ルート内の会員選別でのターゲティングの例では、クレジットカードやポイントカードなどが挙げられます。老若男女問わず多くの会員が所属しているので、その中から特定のターゲットに絞りアプローチできます。また年代や性別のみならず年収や家族構成などの個人情報を使ってより詳細にセグメントできるので、ターゲティング精度を上げられます。
各年代へのアプローチが可能
同梱チラシは年代問わず各年代にアプローチすることができます。元々同梱チラシはオフライン広告とも呼ばれ、シニア世代などWeb利用率が低くオンラインでアプローチできない層をターゲットに行われることが多い広告でした。しかし、ネットショッピングの進化とコロナ禍の外出自粛の影響によって、若い世代がECやオンライン通販を頻繁に使用するようになりました。同梱チラシは現在、世代を問わず誰にでもアプローチできる広告として重宝されています。
同梱チラシのデメリット
通常のチラシの場合は配布枚数を多くすることで効果を発揮しますが、同梱チラシの場合には、商品の配送の中に同梱しますので、枚数がそれほど増やせないことがデメリットです。同梱するタイミングも選べない場合があります。
また、同梱チラシの場合には、同梱先の出稿許可を得て契約を交わして同梱をしなければなりません。同梱先とのチラシの内容などの確認が必要ですので、契約の際に出稿できない広告になってしまう可能性もあるため注意が必要です。
他にも、チラシを送付ではなくポスティングしたり、Web広告を出したりする場合と比べると、コストがかかる可能性があることがデメリットです。
同梱チラシと他の新聞折込やポスティグと送料を比較した場合は次のようになります。
| A4のチラシ1枚あたりの送料
|
同梱チラシ
| 12~40円
|
新聞折込
| 3~5円
|
ポスティング
| 3~10円
|
同梱チラシは、特定のターゲットに絞って配布したい時に視認性が高くておすすめです。それぞれの特徴をよく知っておくことが大切だと言えます。
同梱チラシの費用相場

同梱広告の同梱の単価は、媒体によって変わります。
1枚あたりの広告料金は、同封広告の場合は、通販カタログや会員誌などの郵送物と一緒の場合は
同封広告1部当たり4~15円、
通販などの商品と同梱の場合は5~25円と高くなります。富裕層向けの媒体については上記よりも高く、同封広告の料金相場は1部当たり、20~50円です。
また、相場としては、1部当たり、10円~30円程度と言われています。
参考:
同封同梱広告とは?部単価の相場、レスポンス率、訴求力を高めるデザインのコツ等を紹介
同梱チラシのレスポンス率
近年、同梱チラシのレスポンス率は上昇傾向にあります。上記でも記載の通り外出自粛の影響とオンラインショッピングの台頭により、通信販売が急速に普及していきました。Web広告の加速と共に減少気味だった同梱チラシですが、このような情勢と共に勢いはぶり返しています。実際にJADMAの発表した「通信販売の売上」のデータによると2021年の売上高は2020年と比較すると15.4%上がっています。
(出典:Findstar GROUP Webサイトより引用)
物流の増加に伴い同梱チラシ封入量、レスポンス率も純増しています。レスポンス率の基準は、目的や状況により変化していきますが、0.2%~2%程度の基準を設けることが多いです。レスポンス率を高めるためにチラシにクーポンを付けてユーザー利益を訴求したり、チラシのデザインをこだわって作成したりユーザーの印象に残るように努めましょう。
印象に残る同梱チラシのデザイン例

同梱チラシは視認性が高いのが特徴ですが、デザインにも気を配ることが大切です。
最近のおすすめの同梱チラシデザインとしては、例えば「シミ」「くすみ」「たるみ」といった
悩みなどを解決するようなキャッチコピーが大事になります。「○歳若く見える」「○○しただけで(悩みが解決)」など、ユーザーのニーズを的確に捉えたものがおすすめです。
体験談や成分解説などの情報がテキストや画像で隙間なく詰め込まれているものは敬遠されがちです。
シンプルできれいなデザインの方が良く見られている傾向となっています。
参考:
通販チラシを差別化するには?売れているチラシの特徴から解説
おすすめの同梱物例
おすすめの同梱物の例についても様々な同梱物を種類別に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
挨拶状

挨拶状の場合には、商品などを購入いただいたサンクスレターとして同梱します。顧客とのさらなるコミュニケーションにつながるようなものにすることがおすすめです。
商品購入のお礼とどのように役立ててほしいのか、顧客のより良い生活を支援しているような内容でコミュニケーションを図るのがいい方法です。親近感がわくような優しい文章や温かみのあるデザインなどもおすすめです。
商品パンフレット

商品パンフレットは、さらに商品に興味を持ってもらうよう、商品の解説や他の利用者の感想を入れます。次回の購入につなげるようにすることがおすすめです。
わかりやすい図やイラストなどを入れながら紹介し、次回購入につなげるといいでしょう。他の商品の紹介などを行うのもおすすめです。
商品サンプル
商品サンプルを同梱する場合は、その商品についての使い方や効果なども詳しく説明しておくのがいい方法です。
何が同梱されてきたのかがよく伝わらないと意味がありませんので、わかりやすいキャッチコピーや企業名などを入れた説明文を一緒に入れておいてください。
アンケート
アンケートを同梱することもあります。同梱することで、アクティブ顧客は、答えてくれる可能性が高くておすすめです。アンケートでは、顧客ニーズなどを探るといいでしょう。
アクティブ顧客のニーズを探ることで、商品やサービスの詳しいアンケートの返答がもらえることが多くなります。
ただし、アンケートは、わかりやすく答えやすい簡単な内容にすることが大切です。
クーポン
クーポンを同封することで、実際の購入につなげるようにすることもおすすめです。アクティブ顧客なので、いろいろな商品やサービスに興味を持っている人も多くいます。
魅力的な商品やサービスであることをアピールして、クーポンを同梱してください。ただし、ターゲットをしっかり見定めておくことが大切です。ターゲットに合ったクーポンを同梱する必要があります。また、クーポンなどは利用期限を決めておくと、より利用してくれる確率が高まっておすすめです。
同梱サービスを扱う会社
株式会社ニッセン
ニッセンは、3,000万人以上の会員を誇るカタログ通販を行っています。30代、40代、50代以上などの年代が特に多く利用しています。登録されている会員へのDM発送や、会員へ送付するカタログへの同梱広告などが可能でおすすめです。
また、ニッセンだけでなく多くの媒体からターゲットへ届けるメディアプランニングも行っています。箱や袋入りの商品のサンプルなども可能で、テストマーケティングをしながら費用面も確認して行えます。
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株式会社千趣会
女性向け商品を幅広く取り扱う千趣会の通販ブランド「ベルメゾン」には、会員が約1,800万人います。頒布会事業を長く行い、多くの会員を得ているのが特徴です。
商品同梱やカタログ同送などが可能で、ママ向けの商品やサービスやサンプルやパウチを封入したチラシなどの配布ができます。大きいサイズの商品など種々様々な同梱も可能となっています。チラシとサンプルのセット作業などもしてもらうことが可能な場合もあり、人件費などの費用も削減できます。
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オイシックス・ラ・大地株式会社
オイシックスは、有機・特別栽培野菜や添加物を極力使わない加工食品など、幅広い品揃えの食材を宅配している会員制のオンラインショップです。会員は子育て世代、共働き世帯が多く、30代・40代が半数を超えています。また、世帯年収1,000万円以上も21%程度いるのが特徴です。
コスメやヘアケア、キッチン雑貨、調理家電、サブスク、キッズ向け商材、サステナブルなどの商材と親和性があります。都道府県別にターゲティングして、宅配食材BOXに同梱することができておすすめです。
会員にしか同梱できませんが、オイシックスのイメージから安心なイメージ、好印象が持ってもらえます。トライアル単価などもあるため試すことができます。
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同梱チラシの成功事例
同梱チラシの成功事例についても紹介します。どのような業界の商材がどんな媒体に同梱され、成功しているのかを参考にしてください。
柿の種と合わせて購入すると…
通販で喪服の購入をする際に、お菓子の「柿の種」と合わせてまとめ買いすると、喪服の価格が5%割引になるというチラシが同梱された例があります。
組み合わせは意外ですが、少しだけ合わせて購入することで、割引価格になるために利用する人が多く成功した例です。
わかりやすい商品を同梱で紹介したために成功した例とも言えます。
同梱チラシの効果的な手法
下記では同梱チラシを効果的に実施するためのノウハウやサービス資料を紹介しています。資料ダウンロードは全て無料なので、ぜひダウンロードしてみてくださいね。

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まとめ
同梱チラシは、開封率が高いメリットがあり、費用対効果も高いため人気です。ただ、あまり多く入れすぎると目立たなくなる可能性もあるため注意が必要です。また、ターゲットの顧客に合ったもの、ニーズに合ったものを同梱することも大切です。
同梱物の制作費用もかかりますので、効果的な同梱を心掛けるのがコツです。
ターゲットやニーズをしっかり分析しつつ、改善しながら効果的な同梱を目指しましょう。
ライタープロフィール
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メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
- 広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
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