公開日:2025年02月28日 更新日:2025年02月28日
AmazonDSP広告とは?特徴やセグメント例など解説
Amazon DSP広告とは
Amazon DSP(Demand-Side Platform)広告とは、Amazonが提供する広告配信プラットフォームで、Amazon内外のウェブサイトやアプリに広告を配信できるサービスです。オンサイト広告とオフサイト広告の2種類があり、それぞれ以下の特徴を持ちます。
オンサイト広告 | Amazon内部のトップページ、商品詳細ページ、検索結果ページなどに表示される |
オフサイト広告 | Amazon外部のウェブサイトやアプリに配信される |
また、リンク先については「リンクイン」・「リンクアウト」の二種類があり、それぞれ詳細は以下の通りです。
リンクイン | 広告をクリックするとAmazon内の特定のページ(商品詳細ページなど)へ遷移 |
リンクアウト | 広告をクリックするとランディングページやAmazon外の自社ECサイトへ遷移 |
参考:
Amazon DSP広告
Amazon DSP広告の特徴
Amazonの膨大な閲覧・購買履歴をもとにしたターゲティング設定が可能
Amazon DSP広告では、Amazonの豊富な購買データや閲覧履歴を活用した高精度なターゲティングが可能です。特に以下の3つの独自セグメントにより、広告効果を最大化できるのが特徴です。
ライフスタイル | 過去一年間の検索履歴、閲覧・購入履歴から、特定のブランドや商品に関心を持つユーザーを絞り込み |
ホットカスタマー | 過去30日間に特定のカテゴリの商品ページを閲覧したユーザーを対象に、エンゲージメントの高い層を絞り込み
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ASIN | Amazon内の行動履歴から、特定の商品やブランドに興味のあるユーザー・近似ユーザーを絞り込み
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Amazon内外に向けた配信が可能
Amazon DSP広告は、Amazonのサイト内(オンサイト)と外部のウェブサイト(オフサイト)の両方で広告配信が可能です。
オンサイト広告はAmazonユーザーの購買意欲が高いタイミングで表示できるため、コンバージョン率が高まりやすいのが特徴です。一方、オフサイト広告はAmazonのデータを活用しつつ、Amazon以外のサイトにも広告を出稿できるため、より広範なリーチが可能です。
商品未購入の場合も利用することができる
Amazon DSP広告は、過去の購入履歴がないユーザーに対しても配信可能です。
例えば、閲覧履歴をもとに興味を持ちそうなユーザーに対して広告を表示し、購入に結びつけることができます。これにより、潜在顧客を効率的にターゲティングすることが可能です。
利用できる広告フォーマットが3つある
Amazon DSP広告では、以下の3つの広告フォーマットを利用できます。
静止画バナー | Amazon内外で表示可能な視覚的をメインにした広告で、ブランド認知度向上に貢献可能
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コマース | 商品情報と直接連携し、購入意欲の高いユーザーにアプローチできる
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動画 | 短尺の動画を活用した広告で、商品やブランドの魅力を視覚的に伝えられる
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それぞれの広告フォーマットごとに細かな分類がありますが、例としてコマース広告の1分類、eコマース広告(ReC)の広告フォーマット例を以下に取り上げました。
- クーポン広告
- カート広告
- カスタマーレビュー広告
- 今すぐチェック広告
組み合わせも可能で、自社のアピールしたい商品、ターゲットに合った最適なプランニングで広告配信が可能です。
ブランドセーフティの高い広告配信が可能
Amazon DSPでは、広告の配信先を厳密にコントロール可能で、安全安心な広告配信が可能です。ブランドイメージを損なわず、安全な広告運用が可能とするブランドセーフティ(広告が不適切なコンテンツやサイトに掲載されることを防ぐ仕組み)も取り入れています。
スポンサー広告との違い
Amazon DSP広告とAmazonスポンサー広告の大きな違いは、潜在層ユーザーへのアプローチにあります。
スポンサー広告は、Amazon内で商品を検索している顕在層に対して配信されるのが主です。
一方、Amazon DSP広告はAmazon外部のサイトにも広告を配信し、購買意欲が低い潜在層に対してもリーチできる点が特徴です。
AmazonDSPの掲載面
トップページ
Amazon DSP広告は、Amazonのトップページにも配信可能です。多くのユーザーが訪れるトップページで広告を表示できるため、ブランドの認知度向上や、新規顧客の獲得につながります。
検索結果ページ
検索結果ページに広告を表示することで、ユーザーの検索意図に合致した商品をアピールできます。特定のキーワードをもとに広告を配信できるため、関連性の高いユーザーへのリーチが可能です。
商品詳細ページ
競合商品の商品詳細ページに広告を表示することで、購入を検討しているユーザーに対して自社商品をアピールできます。類似商品の購買を検討している層へアプローチすることで、コンバージョン率の向上が期待できます。
Amazon Publisher Services
Amazon Publisher Services(APS)を活用し、Amazon以外の提携しているサイトにも広告を掲載することができます。そのため、Amazonのデータを活用しつつ、より広範囲に広告を配信できます。
Google Ad Exchange
Google Ad Exchangeを通じて、Amazon外のさまざまなウェブサイトにも広告を配信可能です。これにより、Amazonユーザー以外の潜在層にも効果的にリーチし、ブランドの認知拡大を図ることができます。
AmazonDSPで利用できるセグメント
ホットカスタマーターゲティング
Amazon DSPのホットカスタマーターゲティングでは、過去30日間に特定カテゴリの商品ページを閲覧したユーザーをターゲットに設定できます。購買意欲が高く、コンバージョンの可能性が高い層に広告を配信できるため、効果的なアプローチが可能です。
ライフスタイルターゲティング
ライフスタイルターゲティングは、過去1年間の検索履歴や購入履歴から、特定のブランドやカテゴリに関心を持つユーザーをターゲットに設定できます。興味関心が明確な層へ広告を届けることで、認知拡大やブランディングに有効です。
ASINリターゲティング
ASINリターゲティングは、特定のASIN(商品識別番号)を基にターゲットを設定する手法です。過去に商品を閲覧したが購入に至らなかったユーザーに対し、再アプローチを行うことで購買率の向上が期待できます。
デモグラフィックターゲティング
デモグラフィックターゲティングでは、ユーザーの年齢、性別、世帯年収などの属性情報を活用し、ターゲット層を絞り込みます。特定の顧客層に向けたマーケティング施策を実施する際に有効です。
クライアントデータを利用したターゲティング
広告主が保有するCRMデータやカスタマーリストを活用し、特定の顧客層に広告を配信することが可能です。リピーター向けの広告や、既存顧客のエンゲージメント強化に適しています。
AmazonDSPの費用
Amazon DSP広告の最低出稿金額は1000インプレッション単位で課金されます。
直接AmazonDSPを利用する場合は最低出向費用は300万円、費用は広告費だけです。
広告代理店を通じて運用する場合、最低出向金額が設定される可能性があることと、運用手数料も発生する点を踏まえておきましょう。
AmazonDSPの運用が可能な代理店
Amazon DSPは一部の広告代理店とAmazon本体のみが運用可能な広告フォーマットです。
以下に、AmazonDSPの運用に強みをもち、柔軟な対応力が魅力な代理店、独自のデータ分析でより精度高いターゲティングを行えるなど、おすすめの代理店を4つご紹介します。
株式会社いつも
株式会社いつもは、Amazon DSPの広告運用を含むECマーケティング支援を提供している企業です。
ノウハウが豊富で、成功実績が多いことを強味としています。Amazonだけでなく楽天も含めたマルチチャネルにも対抗可能です。豊富なデータ分析を活かし、効果的な広告運用を実施しています。
参考:
株式会社いつも
株式会社博報堂DYワン
博報堂DYワンは、Amazon DSPを活用したデジタル広告の運用を提供しています。Amazonのほか、Google・Meta・LINE・Yahoo・Xなどともパートナー認定するなど、手広いビジネスを展開する企業で、独自のデータ分析により、高精度なターゲティングを実現可能です。
参考:
株式会社博報堂DYワン
株式会社GROOVE
GROOVEは、Amazon DSPの運用を専門とするコンサルティング企業です。Amazonを知り尽くしたコンサルタントによる戦略立案から運用代行、クリエイティブ改善も任せられます。広告配信の最適化やパフォーマンス向上に強みを持ちます。
参考:
株式会社GROOVE
アグザルファ株式会社
アグザルファ株式会社は、Amazon DSP広告の運用を支援し、EC事業者向けのマーケティング戦略を提供する企業です。広告の最適化やターゲティング戦略の策定を行います。Amazonマケプレアワードでも多数受賞している実績もあります。
参考:
アグザルファ株式会社

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ライタープロフィール
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メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
- 広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
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