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公開日:2025年09月12日

デジタルOOHとは?OOHとDOOHを徹底比較

デジタルOOHとは?OOHとDOOHを徹底比較

OOH(屋外広告)は街や駅で目にする大きな看板やポスターを指し、デジタル技術の進化によって「デジタルOOH(DOOH)」へと進化しています。従来のOOHと比べて、DOOHは遠隔操作による即時配信や天候・時間帯に応じた柔軟な出し分けが可能です。

本記事では、OOHとDOOHの違いをわかりやすく整理し、活用のポイントや最新事例をご紹介します。
目次

デジタルOOH(DOOH)とは?

DOOHはDigital Out of Homeの略で、駅構内や空港、商業施設、街頭に設置されたデジタルスクリーンを用いる屋外広告です。遠隔から表示内容を切り替えられ、時間帯や天候、通行者の属性に応じた精度の高いターゲティング配信が可能です。センサーやカメラで周囲情報を取得し、AIとデータ解析で最適な広告を自動配信します。大型ビジョンから店頭の小型ディスプレイまで多様な媒体で展開され、スマートフォン連携やタッチ操作を組み合わせたインタラクティブ表現が広がっています。

OOHとは?

OOHは屋外に掲出される広告の総称です。ビルの大型看板や街頭ビジョン、駅構内ポスター、バス・タクシーなどのラッピングカーが代表例に挙げられます。不特定多数の通行者へ反復露出でき、短期間に認知度を高められる点が強みです。印刷・映像・音声の技術進化に伴い、現在はデジタル表示やインタラクティブ表現を得意とするDOOHが広がっています。
詳しくはこちら

DOOHの活用ポイント

DOOHは設置場所・配信時間・クリエイティブ・データ連携を一体で設計すれば費用対効果が高まります。具体的な活用ポイントは次の通りです。
  • ・設置場所は属性を軸に選ぶ
     若年層が多い商業施設では商品訴求を中心に、通勤路の駅周辺では短尺で要点を伝える広告が有効です。
  • ・時間帯は朝昼夕で分けて配信する
     朝は移動中の短い提案、昼は購買意欲が高い層への訴求、夕方は帰宅後の体験訴求に適しています。
  • ・クリエイティブは視認性と共有性を最優先にする
     短いヘッドラインと高コントラストのビジュアル、動きで注目を獲得します。
  • QRやARを活用し、来店や応募の誘導を測定可能にする
     SNS拡散を狙うならフォトジェニックな演出や参加型の仕掛けが効果的です。

OOHとDOOHの違い

OOHとDOOHの最大の違いは、配信の可変性と計測精度といえるでしょう。両者の相違点は次の通りです。
まとめると、ブランドの恒常的認知向上を狙うならOOHが有効です。ターゲティングや効果最大化、リアルタイム訴求を重視するならDOOHが有利です。施策設計では目的に応じて両者を組み合わせ、計測KPIを事前に定めて運用検証を進めてください。

比較項目

OOH(従来)

DOOH(デジタル)

差し替え

印刷→張替えで工数と納期が発生

リモート差替えで即時配信。時間帯・天候連動が可能。

効果測定

掲出回数・推定リーチ中心。来訪追跡は困難

AIカメラや位置情報で視認・来訪を定量化。インプレッション課金対応。

価格帯

制作費と設置費がかさむが、長期では日額コスト抑制可能

初期導入が高めだが柔軟性で広告効率向上。取引はインプレッション単位やRTB型も。

表現力

静的ビジュアルで視認性重視

動画・インタラクティブ・ARで高い注目喚起が可能。SNS拡散に強い。

運用工数

印刷・輸送・掲出管理が発生

入稿から配信までオンラインで完結。運用頻度を上げやすい。

サステナビリティ

素材廃棄や搬送で環境負荷が残る

電子的切替で紙資源削減に寄与。長期的な運用設計で効率化可能。

ダイナミックDOOHとは

ダイナミックDOOHは、リアルタイムな外部データと連動して広告内容を自動的に変更するデジタルOOHです。単にデジタルサイネージに広告を表示するだけでなく、AIやセンサー、カメラなどのIoT技術を活用し、周辺の情報を瞬時に取得します。これにより、時間帯や天候、気温、通行人の属性といった様々な外部環境に合わせて、最適な広告を自動で表示できます。

例えば、気温が高い日には冷たい飲み物の広告を、雨が降っている日には傘の広告を表示するといった柔軟な運用が可能です。「今、その場所、その人」に合わせたパーソナライズされたメッセージを配信し、高い訴求効果を生み出します。従来のDOOHと比べ、受け手に「自分に向けた広告」と感じさせる強いインパクトを与えられるため、より効果的なマーケティングを実現できるのです。

ダイナミックDOOHに対応している企業

ダイナミックDOOHに対応している企業として、株式会社ビズライト・テクノロジーをご紹介します。

株式会社ビズライト・テクノロジー

株式会社ビズライト・テクノロジーの媒体資料 株式会社ビズライト・テクノロジーは、世界初の電車内ダイナミックデジタルサイネージ媒体「ダイナミックビークルスクリーン(DVS)」を提供している企業です。DVSは埼玉高速鉄道の全車両に設置されています。同車両は東京メトロ南北線や東急目黒線にも直通運転しているため、首都圏の中心部に通勤通学する人々へ効率的に情報を届けられます。 この媒体の最大の特徴は、ディスプレイ横に搭載されたエッジAIカメラです。プライバシーに配慮しつつ、乗客の視認数や年代、性別といった属性データをリアルタイムで解析します。これらのデータに基づき、最適な広告を自動で配信可能です。また、LTEによる常時接続により、天候や気温などの外部環境に応じて広告内容を即座に変更するダイナミックな運用も実現しています。ビールメーカーが年代や性別に応じた広告の出し分けを行ったり、気象予報会社がリアルタイムの降水レーダー画像を配信したりといった活用で成果をあげています。
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プログラマティックDOOHとは

プログラマティックDOOHは、デジタルサイネージ広告の買い付けから配信までを自動化する仕組みです。オンライン広告におけるプログラマティック広告の概念をDOOHに適用したものです。従来のDOOH広告は、出稿したい広告枠を個別に問い合わせて手続きする必要がありました。しかし、プログラマティックDOOHは複数の広告枠をオンラインでネットワーク化し、取引や配信を一元管理します。

広告主は、特定の時間帯や場所、ターゲットオーディエンスの属性に合わせて、リアルタイムで広告枠を購入できます。これにより、広告キャンペーンの効率性と効果測定の精度が向上するのです。さらに、広告を見ているユーザーの属性や人数をセンサーなどで把握し、費用対効果を可視化できる強みもあります。広告内容や表示タイミングの最適化が図れ、柔軟なマーケティング戦略が実現できます。

プログラマティックDOOHに対応している企業

プログラマティックDOOHに対応している企業として、株式会社LIVEBOARD、株式会社ジーニー、株式会社MADSの3社をご紹介します。

株式会社LIVE BOARD

株式会社LIVE BOARDの媒体資料 株式会社LIVE BOARDは、インプレッションに基づいたデジタルOOH広告の販売を日本で初めて実現した企業です。従来のOOH広告の概念を変え、広告効果の可視化に成功しました。特に、Web広告やテレビCMだけではリーチできない層へのアプローチを可能にします。同社が提供するプログラマティックDOOH「LIVE BOARD」は、NTTドコモが持つ位置情報データなどを活用し、サイネージ前の通行人の性別や年代といった属性データをリアルタイムで把握します。これにより、ターゲット層に合わせた広告を自動で配信可能です。 また「LIVE BOARD」は、Googleが提供する広告配信プラットフォーム「DV360」と連携しています。これにより、Web広告とDOOH広告を統合したキャンペーンを実施できます。実際に、ある家電ブランドが「LIVE BOARD」とYouTube広告を同時に展開したところ、「LIVE BOARD」に接触したユーザーのブランド認知度や利用意向が向上しました。さらに、YouTube広告と両方に接触したユーザーでは、その効果が高まっています。これは、YouTube広告ではリーチできなかった層を「LIVE BOARD」が補完する効果を示すものです。
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株式会社ジーニー

屋外広告なのに誰にどれくらい見られたかわかる「GENIEE DOOH」とは?の媒体資料 株式会社ジーニーは、次世代型ネットワークデジタル屋外広告プラットフォーム「GENIEE DOOH」を提供しています。これは、同社が培ってきたWeb広告プラットフォームの技術やノウハウをDOOHに応用したものです。国内有数のビルボードメディアをネットワーク化し、インプレッションに基づくCPM配信を可能にしています。 「GENIEE DOOH」の最大の強みは、広告効果の定量化です。Web広告のようにターゲットやエリアを柔軟に選定し、配信効果を詳細なレポートで確認できます。また、年齢や性別などのデータを分析し、ターゲットに合わせた広告が配信可能です。これにより、屋外広告が「誰にどれくらい見られたか」を把握し、費用対効果を高められます。さらに、メディアオーナー向けに「GENIEE DOOH SSP」も提供しています。このシステムは、DOOH広告の販売から管理までの効率化を支援するものです。ジーニーのこれらのプラットフォームは、インパクトのある屋外広告と効果測定を両立した運用を実現します。
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株式会社MADS

株式会社MADSの媒体資料 株式会社MADSは、ドラッグストアやスーパーの店頭、タクシー、美容サロン、個室トイレなど、あらゆる生活動線上にあるディスプレイをネットワーク化したプログラマティックDOOHを提供しています。特にドラッグストアの店頭サイネージは、月間約6,000万人もの来店者にリーチできる大規模なネットワークを構築しています。このネットワークを通じて、予算や期間、曜日、時間、天候などの条件に合わせた柔軟な広告が配信可能です。これにより、特定の場所にいる消費者へ最適なタイミングで情報を届けられます。 例えば、消費財メーカーがドラッグストアの店頭サイネージ広告を活用したところ、期間中の売上が30%アップした事例がありました。また、美容サロンや個室トイレといった特定の空間での広告も配信できます。個室トイレ内のタブレット広告では、2分間という限られた時間の中でユーザーと密なコミュニケーションを取り、アプリダウンロードを促した事例もあります。MADSのDOOHは、オンライン広告の利便性と屋外広告のインパクトを両立するものです。
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その他のDOOH媒体

DOOHには、ダイナミック型やプログラマティック型以外にも、システムの種類による分類があります。主要なDOOH媒体は、スタンドアロン型、インタラクティブ型、そしてネットワーク型の3種類です。

スタンドアロン型は、インターネットに接続せず、USBメモリやSDカードでコンテンツを更新します。導入コストが低い一方、頻繁なコンテンツ更新には不向きです。

インタラクティブ型は、タッチパネルやセンサーを搭載し、ユーザーが直接操作できる仕組みです。これにより、ユーザー体験を向上させ、エンゲージメントを高めます。

ネットワーク型は、インターネットを利用して複数のディスプレイを遠隔から一括管理できるDOOHです。ダイナミックDOOHやプログラマティックDOOHで多く採用されています。クラウドサーバーでコンテンツを管理し、リアルタイムでの更新や、天気や交通情報などの外部データとの連動が可能です。全国に複数拠点を持つ企業でも、本社から各拠点のディスプレイをタイムリーに管理できるメリットがあります。リアルタイム性と効率性を重視する企業にとって、最適な選択肢の一つです。

DOOHの事例3選

コカ・コーラシステムは、気温や天候と連動させた大規模なプログラマティックDOOHを日本で初めて実施しました。味の素株式会社は、気温と連動する「鍋キューブ®」の広告を配信し、購買意欲の向上に成功しています。スクウェア・エニックスは、Web広告の技術を応用したDOOHで、プロモーション効果を可視化しました。

1.コカ・コーラシステム

コカ・コーラシステムは2017年夏、「アツい夏こそ、キン冷えコーク!」をテーマに、日本初となる大規模なプログラマティックDOOHキャンペーンを実施しました。東京、大阪、名古屋、札幌、福岡の5都市で、エリアごとの天気や気温、時間帯、ご当地イベントとリアルタイムで連動させ、150種類以上のクリエイティブを自動で出し分ける広告戦略です。 例えば、渋谷のスクランブル交差点では、「暑さで頭もスクランブル状態だ…」といった、その場所と状況に合わせたメッセージを配信しました。この取り組みは、製品を消費者の置かれた環境に寄り添わせて、広告効果の最大化を狙いとするものです。テレビやSNS広告と並行してプログラマティックDOOHを活用し、消費者の潜在的なニーズに響く新しい広告体験を提供しました。
参考:古くて新しいOOHが、マーケティングの未来を創る

2.味の素株式会社

味の素株式会社は、鍋用調味料「鍋キューブ®」の販売促進のため、LIVE BOARDが提供するウェザーターゲティングを活用しました。このサービスは屋外メディアごとの天候情報をリアルタイムで把握し、気温と連動した広告を配信します。鍋料理は気温が購買動向に大きく影響するため、寒いタイミングで広告を配信する戦略です。 具体的には、東京・大阪の都市部を中心としたDOOHスクリーンに15秒のCMを放映しました。30代以上の女性を主要ターゲットとし、気温が指定した条件になった際にCMを配信して、鍋を食べたい気分を醸成する狙いです。効果検証の結果、屋外ビジョンがテレビやYouTubeを上回るオンターゲット率を記録しています。また、広告接触後の興味関心や購入意向も他のメディアより高い数値を示しました。
参考:生活者の瞬間的ニーズにピンポイントで働きかけるウェザーターゲティング

3.スクウェア・エニックス

スクウェア・エニックスは、RPGゲーム「オクトパストラベラーⅡ」のプロモーションに、ジーニーの「GENIEE DOOH」を活用しました。これはジーニーが培ってきたWeb広告の技術を応用し、プランニングから広告配信、レポート提出、改善案策定までを一貫して提供するものです。これにより、Web広告のように柔軟なターゲット選定や効率的な配信を実現し、詳細な計測レポートで効果を可視化する戦略です。 具体的には、同ゲームの屋外広告を、新宿や新橋、秋葉原といったエリアで配信しました。その結果、年齢や性別ごとのインプレッションデータも把握し、従来の屋外広告では難しかったPDCAサイクルに成功しています。
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ライタープロフィール

メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
メディアレーダーについて詳しく知りたい方はこちら
https://media-radar.jp/about.php

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