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公開日:2025年02月27日 更新日:2025年03月06日

リスティング広告の費用相場はいくら? 業界別単価・計算方法・予算最適化術



リスティング広告の費用相場はいくら? 業界別単価・計算方法・予算最適化術
企業の広告担当者は「リスティング広告を始めたいが費用相場がわからない」「予算がいくら必要か不安だ」と感じていませんか。
リスティング広告は適切に運用すれば高い広告効果が得られ、広告費を上回る利益も期待できます。コスパに優れた広告手法といえるでしょう。 ただリスティング広告の広告費はクリック単価(CPC)や顧客獲得単価(CPA)といった聞き慣れない要素によって決まるので、その費用相場や広告主(企業)が負担する費用がみえにくいという事情があります。

本記事では、リスティング広告の費用相場を業界別に解説し、計算方法や予算の最適化術までを紹介します。無駄なコストを抑えながら効果的な運用ができるような、実践的な知識をまとめました。

リスティング広告の費用とは?基本の仕組みと課金方式

リスティング広告の費用(=広告費)がどのように決まるのか、基本的な仕組みを紹介します。
本章での重要キーワードは、クリック課金、入札単価、広告ランク、品質スコア、広告掲載順位、予算で、これらの用語も解説しながら説明していきます。

リスティング広告の費用はどのように決まる?

リスティング広告は、Googleなどの検索エンジンの検索結果ページに表示される広告です。

ユーザーがリスティング広告をクリックすると、広告主(企業)のランディングページやウェブサイトが表示されます。
リスティング広告の広告費の算出では、クリック課金(CPC)が採用されています。これは、ユーザーが広告をクリックするたびに広告主が広告費を支払う仕組みです。

■リスティング広告をクリックするとは:
ユーザーが検索結果に表示された広告をクリックし、広告主のランディングページが表示される仕組み。

■クリック課金とは:
ユーザーがリスティング広告を1クリックするごとに、広告主が広告費を支払う仕組み。1クリックの価格をクリック単価、または入札単価という。

リスティング広告の広告費は、入札単価(1クリックあたりの価格)として設定されます。ただし入札単価の額は固定されてなく、複数の広告主が入札で競うことで決まります。
リスティング広告は掲載順位が高いほど広告効果が上がるわけですが、入札単価を高くすれば必ず上位掲載されるわけではありません。Googleなどは、入札単価と品質スコアを掛け合わせて広告ランクを決定します。
この広告ランクの数値が大きいほど、広告の掲載順位が上がります。

■広告ランク(掲載順位を決める評価)=入札単価×品質スコア

品質スコアは、リスティング広告の質を示すもので、広告と検索ワードとの関連性やランディングページの品質などによって決まります。品質スコアが高い広告は、同じ入札単価でも優先的に表示されやすくなります。なお品質スコアについては後段の「広告品質スコアの向上」でさらに詳しく解説します。

リスティング広告の課金方式と予算消化のルール

「予算」の仕組みは、リスティング広告ならではといえるでしょう。ここでいう「予算」とは、広告主が自社の予算として確保するお金のことではなく、Googleなどのリスティング広告プラットフォームに対して、広告主が設定する広告費のことです。
広告主はGoogleなどに、自社で設定した「予算」の額を支払い、その金額の範囲内で広告が表示されます。 この「予算」は、1日あたりの上限や月あたりの上限として設定することができ、上限に達すると、つまり「予算」を消化すると広告の表示が停止します。

先ほど紹介したクリック単価(=入札単価)を踏まえ、「予算」消化の仕組みをさらに詳しく説明します。

クリック単価は、入札額や競合の状況によって変動します。そしてクリック単価が高くなると、設定した「予算」は速く消化されます。広告主は「予算」を効率的に管理し、過剰な消費を防ぐために、広告の表示頻度やクリック単価の変動に合わせて調整を行います。競合の入札額や市場の動向によってクリック単価が日々変動するため、日別や月別の「予算」設定に加え、消化ペースや出稿タイミングを考慮した柔軟な運用が求められます。

「予算」管理をうまく行うことで、限られた予算を最大限に活用し、効率的に広告効果を高めることが可能となります。

業界別リスティング広告の費用相場 クリック単価の目安

リスティング広告の広告費は業界によって異なる、と聞いたら驚くでしょうか。確かにどのジャンルの広告にも値引きが存在し「値段があってないようなもの」という要素が少なからず存在しますが、リスティング広告の場合は仕組み上、広告費が乱高下します。それはリスティング広告の広告費は入札で決まるからです。

入札では、応札者(入札に参加する企業)が多いほど、さらに、入札の対象となるものの価値が高いほど価格が高くなります。
そのため企業(広告主)の広告担当者は、自社が属する業界のリスティング広告の費用相場やクリック単価の目安を知っておいたほうがよいでしょう。

業界別クリック単価の平均相場

クリック単価は数十円のこともあれば1,000円を超えることもあります。
競争が激しい業界や、顧客の獲得が難しい業界、リスティング広告の広告効果が出やすい業界、広告予算が高額になる企業が多い業界はクリック単価が上がる傾向があります。
クリック単価が高い業界は、金融、保険、医療の各業界です。

そして同じ業界内でも、金融ならローンやクレジットカード関連、医療なら美容整形や歯科でクリック単価が高額になる傾向がみられます。
これらの業界は、商品・サービスの単価が高かったり、利益率が高かったりするので、広告にかける予算が比較的潤沢なため、リスティング広告の入札で高い額を提示する企業が多くなりクリック単価が上がるわけです。

一方、介護、飲食、教育の各業界はクリック単価が低い傾向がみられます。
事業が地域限定だったり、ターゲット層が絞られていたりするとクリック単価が低くなります。それは、その地域で入札する企業が少なく、そのターゲット層を狙う企業が少ないからです。
クリック単価が高い業界 クリック単価が低い業界
・金融(ローン、クレジットカード関連)
・保険
・医療(美容整形、歯科)
・介護
・飲食
・教育

クリック単価が高くなる要因 クリック単価が低くなる要因
・競争が激しい業界
・顧客の獲得が難しい業界
・広告効果が出やすい業界
・広告予算が高額な企業が多い業界
・商品・サービスの単価や利益率が高い業界
・事業が地域限定
・ターゲット層が絞られている
・入札する企業が少ない市場

Google広告とYahoo!広告の費用比較

日本のリスティング広告はGoogleとYahoo!が2大勢力となっています。そのため広告主は、どちらのリスティング広告プラットフォームを使うか悩むことでしょう。両者の違いは以下のとおりです。
Googleリスティング広告 Yahoo!リスティング広告
クリック単価 比較的高額 比較的安価
特徴 世界で最も使われている検索エンジンの検索結果ページに広告が載る 日本のユーザー(消費者)を対象にしている
向いている企業 国内全域に顧客や見込み客がいる企業
大企業
グローバル企業
競争が激しい業界の企業
ローカルなビジネスをしている企業
地域の個人店

クリック単価はGoogleリスティング広告が高く、Yahoo!リスティング広告は安価の傾向があるわけですが、「広告費に余裕があるからGoogleリスティング広告にする」「予算が厳しいからYahoo!リスティング広告でよい」といったような安易な決め方はしないほうがよいでしょう。

それよりも、国内全域でビジネスをしているのであればGoogleリスティング広告を使い、地域限定で事業展開しているのならYahoo!リスティング広告を利用する、といった決め方のほうが費用対効果が出やすくなります。

したがって広告予算が厳しい企業でも、商圏を拡大したいときは予算を増額してでもGoogleリスティング広告を使ったほうがよいですし、大企業でも地域限定の商品・サービスをPRするならYahoo!リスティング広告を利用する、といった戦略が有効です。

リスティング広告の費用計算方法 予算の決め方と設定ポイント

リスティング広告の費用計算方法を解説します。企業(広告主)の広告担当者がリスティング広告の予算を組むときに、この知識が必要になります。

リスティング広告は広告効果が出やすい広告手法ですが、そうだからといって闇雲に広告費を増額していては費用対効果が落ちてしまいます。広告費を無駄にしないためには次の2つの方法が有効です。


■リスティング広告の予算の主な決め方(費用計算方法)
●目標コンバージョン数と目標CPA(顧客獲得単価)から予算を決める
●平均クリック単価から予算を逆算する方法


1つずつみていきましょう。

目標コンバージョン数と目標CPAから予算を決める

まず目標コンバージョン数から予算(リスティング広告の費用)を算出する方法を紹介します。

目標コンバージョン数から予算を算出する方法

広告主はまず目標コンバージョン数を決めます。
目標コンバージョン数をコンバージョン率(CVR)で割ると必要クリック数が出ます。
CVRは広告主の実績から割り出します。

必要クリック数=目標コンバージョン数 ÷ CVR

例えば目標コンバージョン数を50件に設定したら、CVRが5%なら、必要クリック数は1,000クリック(=50 ÷ 5%)になります。

次に必要クリック数にクリック単価(CPC)を掛けると予算の額が出ます。

予算=必要クリック数 × CPC

例えば、必要クリック数が1,000クリックで、CPCが200円であれば、予算は20万円(=1,000クリック × 200円)になります。

次に目標コンバージョン単価(目標CPA)から予算の額を算出する方法を紹介します。

目標CPAから予算の額を算出する方法

広告主は目標CPAと目標コンバージョン数を決めます。
この2つを掛けると予算が算出されます。

予算=目標CPA × 目標コンバージョン数

例えば、目標CPAが4,000円で目標コンバージョン数が50件なら、予算は20万円(=4,000円 × 50件)になります。

平均クリック単価から予算を逆算する

リスティング広告の費用(予算)を決めるもう1つの方法が、平均クリック単価(平均CPC)から逆算する方法です。
例えば、A業界に属すB社が月60万円の予算を確保し、全額リスティング広告に充てるとします。
この場合、A業界の平均CPCが200円であれば、1日あたり100クリック分の予算を確保できる計算になります。

平均クリック単価(平均CPC)から逆算する方法

計算式

1日の予算 = 60万円 ÷ 30日 = 2万円
 
1日あたりのクリック数 = 2万円 ÷ 200円 = 100クリック

この計算方法からは、平均CPCが変動すると必要な予算が変わることがわかります。
例えば、B社は1日100クリックで十分な広告効果を得ていたとします。

しかし平均CPCが200円→400円に上昇した場合、同じ100クリックを確保するには予算が2倍必要になります。

計算式

1日あたりの費用 = 100クリック × 400円 = 4万円

月間予算 = 4万円 × 30日 = 120万円

このように平均CPCの変動は広告予算に大きな影響を与えるため、企業の広告担当者は常に平均CPCの動向をチェックしながら柔軟に予算を調整することが重要です。

このように平均CPCの変動は広告予算に大きな影響を与えるため、企業の広告担当者は常に平均CPCの動向をチェックしながら柔軟に予算を調整することが重要です。

リスティング広告の費用を抑える方法 効率的な運用のコツ

リスティング広告の広告効果を落とさないようにしながら費用を抑える実践的なテクニックを紹介します。
費用の無駄を防ぐコツは大きく2つあって、1つ目は無駄なクリックを予防すること、2つ目はランディングページを最適化することです。

除外キーワードの設定と効果的な使い方

無駄なクリックとは、そもそもコンバージョンに貢献するはずがないユーザーがリスティング広告をクリックしてしまうことです。
クリック数が増えると原則、コンバージョンの確率は上がりますが、そもそもコンバージョンに貢献するはずがないユーザーのクリックは確率を上げることはありません。
それなのにクリックされてしまうと広告費が発生してしまうのです。 無駄なクリックを防ぐには、そもそもコンバージョンに貢献するはずがないユーザーの検索結果ページに、リスティング広告を表示しないようにすることが必要です。
これを可能にするのが除外キーワードです。

除外キーワード 除外キーワードの設定画面はGoogle広告画面を開き 「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」→「検索キーワード」をクリック タスクバーから「除外検索キーワード」バーに移り「+ボタン」をクリック 除外キーワードは、検索キーワードと真逆の機能を持ちます。 「検索キーワード」を設定すると、ユーザーがその検索キーワードを使って検索するとリスティング広告が表示されます。
一方「除外キーワード」を設定すると、ユーザーがその除外キーワードを使って検索するとリスティング広告が表示されなくなります。 除外キーワードは、実際に自社のリスティング広告が表示されるために使われた検索キーワードを確認して、無関係なものを除外する形で選定します。

例えば、広告主が「ホテル、格安」で検索したユーザーにリスティング広告をみせたいときは、「ホテル、求人」で検索したユーザーにリスティング広告をみせる必要はないので「ホテル、求人」が除外キーワードになります。

除外キーワードは1回設定すればよいというものではなく、定期的なチェックが必要になります。
広告主の広告担当者は、定期的に検索クエリをチェックして、新たに不要な語句を除外キーワードに設定していくようにしてください。
さらに、除外キーワードを設定したことでコンバージョン率が改善しているかどうかもチェックしましょう。

配信地域・時間帯の最適化

無駄なクリックにはもう1つパターンがあります。それは、広告主の商圏の外にいるユーザーによるクリックです。
極端な例ですが、北海道の地元密着型の企業のリスティング広告が沖縄のユーザーにクリックされてもコンバージョンにはつながりにくいでしょう。

リスティング広告の設定では、表示する地域を指定できるため、「どの地域のユーザーにクリックしてもらいたいか」という視点で調整しましょう。Googleなどの広告プラットフォームでは、地域ごとの広告パフォーマンスを確認できます。

例えば、都心部でコンバージョン率が高く、地方部では低い場合、都市部のユーザーに広告を優先的に表示するよう設定できます。
また、リスティング広告の費用は曜日や時間帯によっても変動します。表示する曜日や時間帯を絞り込むことで、広告予算をより効率的に活用できます。

ランディングページ(LP)の最適化でコンバージョン率を向上させる

ランディングページ(LP)は、リスティング広告とはまったく異なるツールですが、両者は、ユーザーにリスティング広告をクリックしてもらって、商品・サービスをアピールしているランディングページに誘導する、という関係にあります。

そのため、いくらクリック数が伸びても、いくらランディングページの閲覧者が増えても、ランディングページの質が低ければコンバージョンにつながりません。 そのためランディングページの最適化は、リスティング広告の運用のなかで行うようにしましょう。
最適化のコツは、ランディングページの内容とリスティング広告の内容を一致させることです。例えばリスティング広告に「無料相談受付中」と書いてあるのに、ランディングページに相談に関する情報が記載されていなければ、ユーザーは離脱するでしょう。 また、ランディングページではユーザーに個人情報を入力してもらう欄を設けることが一般的ですが、これを簡潔にするのが主流になっています。入力項目を名前とメールアドレスだけにしても、その人にアクセスできます。入力項目が増えると、ユーザーは入力が面倒になったり、個人情報の流出を懸念したりするので、これも離脱要因です。

ランディングページの改善するときは、ぜひABテストを実施してください。
同じ内容でありながら、デザインやキャッチコピーが異なる2つのランディングページをつくり(A案とB案をつくり)、掲載時期を変えてコンバージョン率を比較します。ABテストを繰り返すことで、より効果的なLPがわかっていきます。

自社運用 vs 代理店依頼

リスティング広告の出稿には複雑な手続きが必要ですが、例えばGoogleのさまざまなツールを普段から使っている人であれば、慣れれば広告の専門知識がなくても実施できるでしょう。
そのためリスティング広告では、広告主(企業)の広告担当者が自分で出稿する自社運用も可能です。
しかしコストをかけてでも広告代理店を使ってリスティング広告を出稿している企業もあります。

それぞれのメリットとデメリットを紹介します。

自社運用のメリット・デメリット

自社運用の最大のメリットはコスト安であることです。
自社の広告担当者が普段の広告関連業務のなかでリスティング広告を出稿すれば、人件費しかかかりません。 またリスティング広告は最新の広告手法の1つなので、自社運用すれば社内にそのノウハウが溜まります。広告に強い会社になることができます。

自社運用のデメリットは、広告担当者にノウハウの獲得が求められることです。例えばテレビCMの出稿に慣れている広告担当者でも、リスティング広告の出稿には難儀するかもしれません。

それくらいリスティング広告の仕組みは、ほかの広告手法と比べて独特です。 また、仮に、自社の広告担当者がなんとか無事にリスティング広告を出稿できても、それですぐに広告効果が出ることまれです。なぜならリスティング広告はトライ&エラーを重ねて、PDCAを回してようやく効果がでる広告だからです。PDCAを回すにはさまざまなデータを集める必要があり、それにも特殊なノウハウが必要になります。

代理店依頼のメリット・デメリット

広告代理店に自社のリスティング広告の出稿を依頼するメリットは、短期間での効果が期待できることです リスティング広告の実績がある広告代理店であれば、コンバージョンにつながりやすいリスティング広告のつくり方を知っています。
PDCAの回転速度も速いので、これも即効性に寄与します。 また広告代理店に依頼すれば、リスティング広告に連動させるランディングページについてもアドバイスを受けることができるでしょう。

広告代理店に依頼するデメリットは、コストだけです。手数料の相場は広告費の総額の15~20%程度とされています。
そこでリスティング広告のノウハウを持っていない企業(広告主)は、リスティング広告を始めた当初は広告代理店を頼り、軌道にのったら自社運用に切り替えてはいかがでしょうか。

リスティング広告の費用対効果を高める実践的方法

リスティング広告の費用対効果(ROI)を最大化するための具体的な施策を解説します。
費用対効果を高めるためのキーワードは、キーワード、マッチタイプ、広告文、ターゲティングの4つです。

キーワード選定とマッチタイプの最適化

ここでいうキーワードとは、ユーザーが検索エンジンに入力する文言のことです。

リスティング広告は、広告主が設定したキーワードによって表示・非表示が決まるため、適切なキーワードを選定することが広告の成果に直結します。
キーワードのうちビッグ・キーワードは、広い概念の語句のことであり、例えば「ダイエット」や「保険」がこれに該当します。

広告主がビッグ・キーワードを設定キーワードに選ぶと、検索ボリュームが大きくなるので多くのユーザー(消費者)にリーチできるようになります。
しかしビッグ・キーワードは競争率が高いので入札額が上がりやすくクリック単価が高くなります。

また、ビッグ・キーワードは、そもそもコンバージョンに寄与しないユーザーも引き寄せてしまうので、無駄なクリックが増えたりコンバージョン率が下がったりします。

キーワードのうちロングテール・キーワードは、狭い概念の語句のことであり、例えば「食事制限なし、ダイエット」や「30代、生命保険、安い」などです。
ロングテール・キーワードを設定すると、検索ボリュームが小さくなり、リーチできるユーザーが少なくなるデメリットはありますが、広告主がターゲットにする層に確実にリーチできてコンバージョン率が高くなることが期待できます。
キーワード選定ではマッチタイプにも注意する必要があります。
マッチタイプ
参考:Google
キーワードを選定して設定したあとに、そのキーワードを「完全一致」「フレーズ一致」「インテントマッチ」から選ぶことができます。

マッチタイプを完全一致にすると、無駄なクリックを予防できますが、リスティング広告の表示回数が減ってしまいます。

フレーズ一致は広いユーザーにリーチできますが無駄クリックが増えます。 フレーズ一致は、設定したキーワードが含まれる検索に対してリスティング広告が表示される機能です。
例えば「ダイエット、サプリ」を設定すると、ユーザーが「おすすめのダイエットサプリ」と検索したときにリスティング広告が表示されます。
マッチタイプ 目的 特徴
インテントマッチ ユーザーの検索意図(インテント)に基づき、関連性の高い幅広い検索クエリに対応する ・キーワードと厳密に一致しなくても、検索者の意図をくみ取った類似表現や関連語でマッチ
・幅広いリーチが期待できるが、場合によっては予期しない検索クエリにも反応する可能性がある
フレーズ一致 指定したキーワードのフレーズが検索クエリ内にその順序で含まれる場合に広告を表示する ・キーワードが連続して現れる必要がある(前後に他の語が付くことは可能)
・ある程度の柔軟性はあるが、インテントマッチほど幅広くはない
完全一致 検索クエリがキーワードとほぼ同一、または非常に近い表現の場合にのみ広告を表示する ・精度が最も高く、余計なキーワードを排除できる
・リーチは限定的になるが、意図に沿ったユーザーに絞って広告を出せる

広告文の改善

リスティング広告は極めてIT的でインターネット的でデジタル的な広告手法ですが、それでも広告なのでアナログの要素も持ち続けています。

リスティング広告に記載する文章(広告文)もクリック率やコンバージョン率に影響を与えます。
例えば、「食事制限が必要です」と書いてもリスティング広告の視聴者にそれほど響かないでしょう。しかし「食事制限を毎日続けることはつらいですよね」と書くと、ダイエットに取り組んでいる人に寄り添う感じが出てきます。
広告文の改善でもABテストは効果的です。例えば「食事制限を毎日続けることはつらいですよね」と書いたリスティング広告を1カ月掲載したあとで、「1カ月で5kg減ったエビデンスを紹介します」と書いたリスティング広告を1カ月掲載します。
両方のクリック率やコンバージョン率を比較することで「正解」を導くことができます。

ターゲティングの細分化

リスティング広告では、広告主は自社の広告をみせる人の属性を設定できます。
つまり、広告主がターゲットにする層にだけリスティング広告をみせることができるのです。この機能を最大限利用してターゲティングを細分化することで広告効果を最大化することができます。
Googleなどのリスティング広告プラットフォームは、ユーザーの検索履歴やWebサイトの閲覧履歴、商品の購入履歴といったインターネット内の行動履歴から、ユーザー1人ひとりの属性を推測しています。
そこで広告主が、例えば「化粧品に興味がある30代の女性にリスティング広告をみせたい」と設定すれば、その属性を持つユーザーのスマホやパソコンにだけリスティング広告を表示させることができるのです。

広告主がターゲティングを細分化することで、「まさにこの商品・サービスが欲しい」と思っている人にリスティング広告を届けることができます。それはコンバージョン率を高めることに寄与します。

リスティング広告の予算管理

リスティング広告の運用における適切な予算管理は、広告効果と企業利益の双方を最大化するために欠かせません。
予算が不足していると広告出稿が不十分となり期待するコンバージョン数や売上を得ることができません。

一方、広告効果の額をはるかに超える額の予算を投じると利益がかえって減るでしょう。

戦略的な予算管理の方法を紹介します。そして時にリスティング広告から撤退することも重要な選択肢になることもあります。

予算が足りない場合の対処法

リスティング広告の運用における「予算」不足とは、本来なら広告出稿を増やせばコンバージョン数が増える可能性があるにもかかわらず、お金が足りずにそれができない状態を指します。
リスティング広告では、広告主が設定した「予算」に達すると広告の配信が停止される仕組みになっています。

しかしそうだからといって企業(広告主)が広告にかけることができるお金は限られているので「予算」額の増額は簡単ではありません。 そこで「予算」不足が生じたときは、優先順位の高いキーワードに「予算」を集中することが有効です。
コンバージョン率が高く、なおかつ費用対効果が高いキーワードのみを選んで設定することで目標に近づくことができます。
また、リスティング広告の費用は、変動するクリック単価によって変わってくるので、クリック単価が下がったときに出稿すれば、同額の「予算」で表示回数を増やすことができます。

クリック単価が低いものの、広告効果が出やすいキーワードは、競争率が低いキーワード群のなかに眠っているので、広告主の広告担当者はそれを探し当てましょう。
またABテストでクリック単価が低いキーワードの効果を比較することができます。

予算が余りそうな場合の対処法

リスティング広告を運用するなかで予算が余る状況は、入札単価が低すぎたり、ターゲティングの条件が厳しすぎたりすることで、想定より広告を出稿できていない場合に発生します。

予算が余っていてもコンバージョン数や売上が目標を達成していれば問題ないように思えますが、広告の効果を過小評価していた可能性があるのでやはり適切に対処していったほうがよいでしょう。
例えば、予定していた広告出稿数より少ない配信で目標を達成できた場合、競合の広告出稿が減った、検索需要が一時的に増加した、広告の品質スコアが向上したなどの要因が考えられます。
これらの要因が一時的なものであれば、状況が変わった際に広告効果が低下するリスクがあります。

また、リスティング広告の効果を低く見積もり、慎重に運用しすぎていた場合も、予算が余る原因となります。この場合、機会損失が発生している可能性があり、予算を適切に活用すればさらなるコンバージョンの増加が見込めるかもしれません。

ただし、単に予算を消化するための広告出稿は避けるべきであり、追加の予算を投入する際は、キーワード、ターゲット層、配信地域などを見直し、費用対効果の高い運用を心がけることが重要です。

撤退ラインの設定と振り返り

広告主がリスティング広告から撤退することは、必ずしもネガティブな判断ではありません。

リスティング広告は、広告効果の目標値を明確に設定しやすい手法であるため、目標に到達しない場合は一時的に撤退して改善策を検討するのが合理的です。
「前向きな撤退」を行うために、事前に明確な撤退ラインを設定しておくとよいでしょう。具体的には、以下のような基準が考えられます。


■撤退ラインの例(事前に決めておくべき基準)
●コンバージョン率が X%以下になった場合
●クリック単価が上昇し、費用対効果が悪化した場合
●リスティング広告開始後 Y 期間内に売上が Z%以上増加しなかった場合

ただし「撤退=リスティング広告を完全にやめる」とは考えないほうがよいでしょう。多くの企業がリスティング広告を活用してコンバージョン数や売上を向上させているからです。
重要なのは、撤退を無駄な予算消化を防ぐための判断と位置づけ、その間に広告運用の改善策を立て再挑戦の機会を模索することです。

リスティング広告の無駄な費用を削減するための具体的な手法

リスティング広告を運用するなかで無駄な費用を発生させないようにする方法を、具体的に紹介します。

無駄なクリックを防ぐための設定

リスティング広告の無駄な費用は、大部分は無駄なクリックから生じています。

例えば、顧客のほとんどが20代男性である商品のリスティング広告を、60代女性がクリックしたら、それこそが無駄なクリックであり、そこから発生するクリック課金は明らかに無駄な費用といえます。
無駄なクリックは、意図しない検索クリエにリスティング広告が表示されることで生じます。これを防ぐには除外キーワードの設定が有効です。除外キーワードを設定すると、その文言で検索されたときにリスティング広告が表示されなくなります。

除外キーワードを選ぶには、リスティング広告プラットフォームが公表している検索語句レポートを確認して、不要な検索クリエを特定する必要があります。
そこから自社のリスティング広告との関連性が低いキーワードを選んで除外していくわけです。

また、ターゲットにする地域を設定したり、出稿する曜日や時間帯を変更したりすることで、有効なクリックを増やして無駄なクリックを減らすことができます。

広告品質スコアの向上

Googleなどは、リスティング広告の質を品質スコアという基準で評価しています。
品質スコアが高いリスティング広告は、クリック単価を抑えつつ、より多くの表示機会やクリックを獲得する可能性が高くなります。 品質スコアを高める要素は以下の3つです。

■品質スコアを高める要素
●推定クリック率の高さ
●検索クエリと広告文との関連性の高さ
●ランディングページの質の高さ

推定クリック率は、過去のクリック率から推定して算出されます。
そのため、クリック率が高い実績がある広告主ほど品質スコアが高くなります。 検索クエリと広告文との関連性とは、ユーザーの検索意図と広告文のマッチ度です。ユーザーが使用する検索ワードに関連性の高い広告文が書かれてあるリスティング広告は、品質スコアが高くなります。

リスティング広告をクリックした際に表示されるランディングページの質が高くても、品質スコアが向上します。
例えば、閲覧者が思わず購入したくなるようなランディングページは、品質スコアを高めやすいでしょう。
品質スコアを高める具体策はこちら

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まとめ


リスティング広告は、適切に運用すれば高い費用対効果が期待できる広告手法です。

しかし、入札単価やクリック単価の変動、品質スコアの影響など、運用には多くの要素が関わります。予算を無駄なく活用し、広告効果を最大化するためには、適切なキーワード選定、広告文の最適化、ランディングページの改善、ターゲティングの精度向上など、戦略的な運用が不可欠です。
さらに、定期的なデータ分析とABテストを実施し、成果を検証しながらPDCAサイクルを回すことが重要です。

また、自社運用と代理店依頼のどちらを選ぶかも、企業のリソースや目的に応じて慎重に検討する必要があります。特に、リスティング広告のノウハウが社内にない場合は、初期段階で代理店の力を借り、その後自社運用へ移行する方法も有効です。

広告費の最適化は、単にコストを削減することではなく、ROI(投資対効果)を最大化することが目的です。無駄なクリックを防ぐための除外キーワードの設定、ターゲティングの細分化、広告品質スコアの向上など、費用対効果を意識した運用を心がけましょう。

本記事で紹介した内容を参考に、自社に最適なリスティング広告の運用方法を見つけ、限られた予算の中で最大限の成果を上げる戦略を考えましょう!

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