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公開日:2025年03月05日 更新日:2025年03月07日

リスティング広告における画像アセット(画像表示オプション)完全ガイド



もしあなたの扱う商品やサービスがビジュアル的に魅力的であり、見栄えが良い画像があれば、Google広告の「画像アセット(旧:画像表示オプション)」を活用することで、クリック率を高めることができる可能性があります。

デジタルマーケティングの世界では、画像を含むコンテンツは、画像がないコンテンツよりも94%多く閲覧されます。
そのため、テキストに加えてビジュアル情報を含む広告のほうが、テキストのみの広告よりもクリック率が高くなる傾向があります。

画像アセット(画像表示オプション)とは?

画像アセット(旧:画像表示オプション)
脳に伝達される情報のうち90%は視覚情報であり、人は文字情報に比べてビジュアル情報を6万倍も速く処理すると言われています。

画像アセットは、検索エンジンの結果ページに表示される際に、画像を表示できる、Google検索広告に適用されるアセットである12個の広告表示オプションの1つです。 

少し前まで「画像アセット」は「画像表示オプション」と呼ばれていました。
2022年9月15日以降Google公式上では「画像表示オプション」を「画像アセット」と名称変更しましたが、
依然としてユーザーの間では「画像表示オプション」と呼ぶのが一般的です。

画像アセットは広告文に追加情報を追加できるため、広告がさらに目立つようになります。
画像アセットは無料で利用でき、アカウント、キャンペーン、または広告グループ単位で設定可能です。

画像アセットの基本概要

画像アセットは広告が表示されるたびに必ず表示されるわけではなく、広告の掲載順位やページ上の他の広告、過去の表示オプション(アセット)のパフォーマンスなどに応じて、Googleのアルゴリズムが最適と判断した表示オプションのみが表示されます。

Googleは、ユーザーのクリックをより期待できる情報を出すことで広告のパフォーマンス向上を図っています。

画像アセットが検索結果ページに表示されると、ユーザーは広告見出し、説明文、URLに加えて画像を確認できます。

また費用については、画像アセットをクリックされた場合でも見出しをクリックされた場合と同額のクリック単価が発生します。

【それ以外の表示オプション】
広告表示オプション 特徴
サイトリンク表示オプション 広告下部に複数のリンクを追加でき、ユーザーを特定のランディングページへ誘導する。
ユーザーが必要とする情報へ直接アクセスできるため、コンバージョン率の向上が期待できる。
住所表示オプション 店舗の住所や営業時間などの基本情報を表示。
Googleマップと連携し、実店舗への来店を促す。
コールアウト表示オプション 短いテキストでセールスポイントや強みをアピール。
広告文に補足情報として加え、ユーザーの興味を引く。
構造化スニペット表示オプション 見出しと項目のリスト形式で情報を整理。
製品やサービスの特徴を明確に伝える。
価格表示オプション 商品やサービスの価格を一覧で表示。
価格比較をするユーザーにとって有益。
プロモーション表示オプション 割引やキャンペーン情報を強調して表示。
ユーザーの購買意欲を刺激する。
電話番号表示オプション クリック可能な電話番号を表示。
モバイルユーザーの利便性を向上する。
アフィリエイト住所表示オプション 販売パートナーや取扱店舗の所在地を表示。
オンラインとオフラインの連携をサポートする。
アプリリンク表示オプション アプリのダウンロードやストアへのリンクを提供。
ユーザーが直接アプリを入手可能。
販売者評価の広告表示オプション 第三者機関の評価やレビューを表示。
広告主の信頼性やブランドイメージを向上する。
リードフォーム表示オプション 広告内に問い合わせフォームを表示。
ユーザーから直接コンタクト情報を取得可能。

画像アセットが注目される理由

画像アセットが注目される理由は、テキストだけのリスティング広告と比べて、検索の際のユーザーの視認性が高くなり、商品・サービスがより魅力的に見える点です。

リスティング広告では、ユーザーの検索に合わせて、ニーズに合った広告が表示されます。
その際に、画像が入っていることで、商品の内容などが視覚的にわかりやすく注目される機会が増えます。

説明文のテキストを読まなくても、画像だけですぐにユーザーが反応してクリックしてくれる可能性が高い結果です。
ユーザーはスクロールをして検索画面を見ますが、その際に画像があればその表示内容をみることが多くなります。

画像アセットがあることでクリック数が増え、他の広告と差別化できるために注目されています。 めでぃつぶでは他にもリスティング広告の運用テクニックを紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。
運用テクニックをご紹介
リスティング広告運用のベストプラクティス!
成果がでていない際のテクニックもご紹介!

画像アセットのメリット

画像アセットを活用すると、検索結果ページが文字ばかりの広告で検索結果が埋まっている場合でも、あなたの広告だけが視覚的に際立つことになります。
ユーザーは自然と画像付きの広告へと目を向けるため、広告の注目度が高まります。

実際、多くの研究がビジュアル情報はビジネスにおけるコミュニケーションや学習、記憶において文字よりも優れていることを示しています。
強力なテキストと魅力的な画像を組み合わせることが、メッセージを最大限に伝えるために最も効果的です。

クリック率(CTR)への効果

Googleのレポートでは、画像アセットを表示すると、
平均でクリック率が6%上昇したとのデータがあります。

元GoogleシニアセールスマネージャーのFelix Remennik氏は画像アセットについて

「実際の商品画像がなくても、画像アセットは十分に効果を発揮します。
ロゴを使ったり、自社のサービスを表すサイト内の画像を使ったりするだけでも、ユーザーの目を引きますし、
Google広告システム上の品質スコア向上にもつながります。こうした小さな工夫が成果に大きく影響するのです。」

と語っています。
画像アセットは積極的に利用していきましょう。

ユーザーエンゲージメントの向上

画像アセットはGoogle検索だけでなく、YouTube検索などGoogleの検索パートナーネットワーク上にも表示されることがあり、広告が表示されるプラットフォームが広がります。

エンゲージメントの始まりは、検索ユーザーが最初に受け取る視覚的な情報にあります。

顧客がブランドと感情的なつながりを持つことで、より深いエンゲージメントが生まれます。
広告に画像アセットを組み合わせることは、こうした感情的な繋がりを促し、コンバージョンの可能性を高めます。

初回の接触からユーザーを魅力的に惹きつけることができれば、最終的には購入だけでなくブランドの口コミにつながる可能性も高まり、ブランドロイヤルティの構築にもつながります。

画像アセットの要件

Google広告の画像アセットは、キャンペーンや広告グループのキーワードや広告文との関連性が高いときに最も効果を発揮します。

画像はユーザーが検索する意図に合い、かつランディングページで提供される情報とマッチする必要があります。
画像内の主要なコンテンツは中央寄せで、画像全体の80%程度を占めることが望ましいとされています。

Google広告アカウントで、Googleプラットフォームの利用実績が十分あり、 次の要件を満たしている場合に、画像アセットの利用が通常可能です。
アカウント条件
  • ・アカウント開設から60日以上経過している
  • ・Google広告ポリシーに違反したことがない
  • ・現在アクティブなキャンペーンがある
  • ・過去28日間、検索キャンペーンで実際に広告費が発生しているアクティブなリスティング広告がある
  • ・対象外の業種(アルコール、ギャンブル、ヘルスケア、アダルト等)でない
画像アセットを使うことで、Googleへ画像の使用許可を与えることになります。
画像の著作権を正しく所持しているか、Googleに広告掲載のための利用権を与えることが前提です。

参考:Google

掲載ガイドライン

画像アセットの場合の掲載時のガイドラインについても紹介します。

広告グループまたはキャンペーンのキーワードと画像が密接に関連していることが重要です。

また使う画像は、検索ユーザーにとっても有用で、広告のランディングページ(LP)のエクスペリエンスと合致する内容にしておくことが大切です。
そして重要なコンテンツは、画像の中央 80% の範囲内に配置することが要件です。

さらに細かな画像の要件についても詳しく解説しますので参考にしてください。

画像の品質とフォーマット要件

画像アセットとして掲載されるための画像は以下を満たす必要があります:
  • テキストやグラフィックのオーバーレイ(ブランドロゴ含む)が含まれない
  • 余白が不自然に多くない
  • コラージュされていない(自然発生的なコラージュ例外を除く)
  • ぼやけていない
  • 歪んでいない
  • 不適切にトリミングされていない
  • ヌードや過度に露出の多い画像など、Googleポリシーで禁止されるコンテンツを含まない
  • ・下着や水着を扱う場合でも、過度に肌が露出していない、またはマネキン撮影などであれば許可される可能性があります
具体的な内容については、Google広告の公式ガイドラインページを参照してください。

推奨サイズとアスペクト比

1200 × 628 画像アセットに利用できるファイル形式はPNG、JPG、または静的GIFです。 アスペクト比は「正方形(1:1)」と「横長(1.91:1)」の2種類で、
推奨解像度とファイルサイズ
正方形(1:1)
  • 最小:300 x 300 px
  • 推奨:1,200 x 1,200 px
横長(1.91:1)
  • 最小:600 x 314 px
  • 推奨:1,200 x 628 px
ファイルサイズ: 5,120 KB以内
正方形画像は必須、横長画像は任意(推奨)です。
正方形はGoogleの検索結果およびYouTube検索(検索パートナー)で表示され、横長はYouTube検索(検索パートナー)で表示される場合があります。

ファイルサイズは5,120KB以内に収めましょう。

画像アセットの設定方法

画像アセットの設定方法を紹介します。
まず、アカウントの開設から60日以上経過していることや、これまでポリシーを遵守してきた実績などを確認します。画像1

Google 広告の管理画面で、[キャンペーン] アイコンをクリックします。
セクションメニューで [アセット] プルダウンをクリックします。

画像2 画面左上の青い「+」ボタンをクリックし、「画像」を選択 画像3

キャンペーン単位か広告グループ単位のどちらかを選択

画像4
画像を追加するには、プラス (+) ボタンをクリックします。

新しい画像を作成するか、既存の画像を追加するかを選択できます。
少なくとも 1 つの正方形の画像を選択するように求めるポップアップが表示されます。
画像を手動でアップロードするか、Googleにウェブサイトをスキャンしてもらうか、アセットライブラリから選択するかを選択できます。
Googleが提供する無料のストック画像を使用することもできます。

必要な画像をすべて追加し、キャンペーンまたは広告グループに適用する準備ができたら、[保存] をクリックします。

これらの画像は [アセット] の下に表示され、ステータス (「承認済み」か「審査中」か) を監視できるようになります。

承認されて実行されると、これらの画像アセットの横に、表示回数、クリック率、平均クリック単価、費用、CVR(コンバージョン率)、CPA(費用/コンバージョン)などのパフォーマンスデータが表示されるようになります。

またパフォーマンスデータの用語の意味や見方についてはこちらの記事で解説しています。
気になる方はチェックしてみてください。

おすすめ記事
リスティング広告とは?

動的画像アセットとは

リスティング広告管理に十分な時間を割けない場合でも、画像アセットを活用したいなら、動的画像アセットをオンにする手があります。

Googleの機械学習により、ランディングページにある最も関連性の高い画像を自動で抽出して広告に追加してくれます。

ランディングページに使える画像が少ない場合は、ソーシャルメディアの画像や無料のストック画像を利用する方法もあります。

ただし動的画像アセットでは自分で画像を編集できません。
Googleが自動で最適と思う画像を選択する仕組みになっていることに注意してください。

動的画像アセットの設定方法

ここをクリック (3)

Google広告の「アセット」ページで右上の「詳細設定(三点リーダー)」から
「アカウント単位の自動生成アセット」を開く。

ここをクリック (2)

さらに右上の「詳細設定(三点リーダー)」から、「詳細設定」をクリック。

高度なコントロール - Google 広告

「動的画像」をオンに切り替え
オンにすると、Googleがランディングページの画像を自動で取り込み、関連する広告グループに対して画像を付与するようになります。

効果的な画像クリエイティブの制作ポイント

画像はパッと目を引き、魅力的であること、そして被写体を1つに絞ることが大切です。あれこれ詰め込みすぎて「ノイズ」が多くならないようにしましょう。ひと目見ただけで、何を訴求しているか分かるようにするのが理想です。

画像はシンプルで明瞭、余計な要素がなく、広告対象のメイン商品に焦点が当たるようにしてください。

白背景の画像は避けるほうが無難です。 背景がない画像(透過画像)のほうが検索結果ページに自然になじみ、商品が際立ちやすくなります。

まずは優先度の高いキャンペーンや広告グループ用に画像アセットを作成し、その他の広告グループに対しては動的画像アセットを活用すると、よりスピーディーに設定できます。

Googleが指定するサイズや比率に合わせ、3~4種類のオリジナル画像を画像アセットに追加すると効果的です。最低でも2つ以上のオリジナル画像を用意し、A/Bテストでどの画像・サイズが最も良いパフォーマンスを示すか検証しましょう。

そのほか、異なる角度や背景、配置などを組み合わせたバージョンを試し、最適な構成を探ってみてください。

A/Bテストによる効果測定と改善手法

商品理解を深めたり、コンバージョン率を向上させるためには、画像の最適化が不可欠です。
画像の効果を最大化するために、A/Bテストを活用しましょう。

画像の種類別の効果の違い
  • ・製品画像(プロダクトイメージ)
    商品の特長や機能性、利点を直感的に理解させることを主な目的とするなら、シンプルでわかりやすい商品画像が最適です。
  • ・ライフスタイル画像
    人や小道具を使った生活シーンを表現した画像は、ユーザーが商品を日常生活で使っているイメージを鮮明に想像できるため、より強い共感や購入意欲を促進できます。
自社のブランドや商品・サービスにとってどちらの画像が効果的かを判断するには、A/Bテストを行い、その成果を比較するのが最も良い方法です。
一般的には製品画像(プロダクトイメージ)のほうがライフスタイル画像よりもエンゲージメントは高くなります。
これが自分のブランドにも当てはまるかどうかA/Bテストすることをお勧めします。

画像アセットのパフォーマンス測定
Google広告の「アセット」ページから、各画像アセットのクリック数、インプレッション数、発生したコストなどのパフォーマンスを確認できます。
広告表示場所は、Google検索、Google検索パートナー、場合によってはGoogleディスプレイネットワーク(GDN)にも表示されます。

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まとめ

画像アセットを活用すると、テキスト広告をビジュアルで補強し、視認性やクリック率、エンゲージメントを高める効果が期待できます。
画像がユーザーの目を引き、ユーザーがそのまま商品やサービスに興味を持つきっかけを作りやすいからです。

・アカウント要件を確認し、ポリシーに合致する高品質な画像を用意
・キャンペーンや広告グループの内容と画像を一致させる
・A/Bテストで複数の画像パターンを試してベストを探る
・時間やリソースが限られる場合は動的画像アセットで自動化を検討

競合との差別化を図るうえでも、早めに画像アセットを導入してユーザーの注目を集めましょう。
魅力的なビジュアルを用意できない場合でもロゴやサービスイメージの活用が可能なので、まずは小さくテストしてみるのがおすすめです。

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