公開日:2023年04月28日 更新日:2024年06月27日
ChatGPTの広告業界での活用方8選!事例や役に立つ資料まとめ
目次
ChatGPTとは
ChatGPTとは、OpenAI社が2022年11月に公開した人工知能のチャットボットで、生成AIの一種です。GPTとは、「Generative Pre-trained Transformer」で「生成可能な事前学習済み変換器」の意味です。
大規模な言語モデルに基づいて構築されているため、幅広い分野の質問に人工知能で詳細な回答を生成可能できるため注目されています。テキストメッセージを入力すると、人間が出す回答と同じような自然な回答をAIで生成してくれます。
質問文(プロンプト)で、ChatGPTに対して正しい質問をすることで、生成された文章が自然で適切な回答になります。質問文(プロンプト)を作成する人のスキルも重要ですので、使い慣れていくことも大切です。
ChatGPTでできること
ChatGPTで具体的にどのようなことができるのかについて紹介します。様々な場面や機会、分野での活用が増えているため、どのような場面で使用できるのかを知って有効に活用していくといいでしょう。
実際に、ChatGPTに
「ChatGPTができること・できないことを教えてください」と質問してみたところ下記の回答が出てきました。
ChatGPTでできること | ChatGPTでできないこと |
・テキスト生成
・対話
・語彙の知識
・テキストの要約
・言語理解 | ・リアルタイムな情報の提供
・意識や感情の理解
・予測 |
広告・マーケティング上の業務に活用する場合は、下記が例としてあげられます。
・アイディアの案出し
・アイディアの壁打ち
・一括での広告文・クリエイティブ作成
・分析業務
アイディアの案出し
まず、ChatGPTは簡単な質問への回答だけでなく、アイディアの案をいっぱい出したい時などに、すぐに多くの案出しができて便利です。アイディアを考える時間的な節約ができ、広く多角的に効率的に考えてくれます。
自由な発想によるアイディアを出してくれるのも魅力です。キャッチコピーを考える時なども斬新なアイディアが生まれてくるでしょう。
アイディアの壁打ち
アイディアの壁打ちとは、AIと会話を重ねて自分の思考を整理していくことです。自分の考えやアイディアをAIに向けて出していくことで、自分の思考を整理できるようになっておすすめです。
自分が考えることをChatGPTが助けて提案してくれます。多角的な視点でアイディアを提供してくれ、従来の発想から抜け出せない場合などに思いもよらない多くのアイディアを提案してくれていいでしょう。
一括での広告文・クリエイティブ作成
また、文章の要約などにも使え、広告文を作りたい、クリエイティブを作成したい時におすすめです。広告文やクリエイティブを作るのには時間がかかります。また、マンネリ化している、斬新な内容にしたいという時やターゲットに合わせたものを作りたい時に、広告クリエイティブの自動生成ができておすすめです。広告制作の効率化と品質向上となります。
分析業務
ChatGPTでは、無料のプランを使った場合でも、基本的な数式の生成や分析が可能です。より複雑なデータ分析には有料のAdvanced Data Analysis機能を使うことができます。プログラミングコードの実行や、様々な種類のデータ分析を行えておすすめです。
WEBマーケティングの報告書用の集計データを作成し、グラフを作ったりすることができ、請求額、税込計算などの面倒な集計作業もできます。
ChatGPTを活用した広告媒体資料まとめ
ここでは、ChatGPTを活用した広告媒体資料をいくつかまとめています。資料のダウンロードは無料ですので、気になる方はぜひお役立てください。
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広告業界におけるChatGPTの活用方法
広告業界にChatGPTをどのように活用できるのかについても見ていきます。広告を出稿する際の様々な手間を減らし、質の高いターゲティングができ、ライティング内容なども斬新なものができるようになります。
広告運用やSEO対策例に振り分けると、下記のような作業をChatGPTを活用することが可能です。
広告手法
| 活用例 |
広告運用 | ・広告文の作成
・キャッチコピーの作成
・広告バナーのデザイン案作成
・広告バナー画像の作成
・ターゲット選定 |
SEO対策 | ・ターゲット設定
・KW選定
・記事構成の作成
・ライティング |
広告文の作成
広告文の作成をする際には、「何に使う文か決める」「選定するために必要な個数を設定」「出力方法を指示」して、「効果的な広告コピーを生成する」といったプロンプトの使い方をするといいでしょう。
「見出し案を3個、それぞれの説明を2個」などと具体的な数値を設定することが大事で、「箇条書きで出力」や「表形式でキーワードと説明を一緒に出力」など具体的に出力方法を設定して活用できます。
広告文作成に使える質問例と回答
例えば、リスティング広告の広告文を作成する場合、下記のような質問が考えられます。
『あなたは、広告・マーケティング担当者向けの媒体資料ポータルサイトのリスティング広告担当者です。メーカーの広告担当者や広告代理店の人向けに、「メディア」「広告」「広告媒体資料」というKWを含めて、広告文を3つ作成してください。
なお、広告文は見出し30文字以内と説明文90文字以内が条件です。』
実際に、メディアレーダーのリスティング広告出稿を想定してChatGPTに質問したところ、下記の回答が返ってきました。
そのまま広告文に使うことは難しいかもしれませんが、この内容をブラッシュアップしていけば、最初から考えるよりも少ない工数で広告文を作成することができます。
キャッチコピーの作成
「商品名」「特徴」「ターゲット」「ターゲットに伝えたい」ことなどを決めてキャッチコピーを作成してもらうこともできます。
商品名: [商品名]
特徴: [特徴]
ターゲット: [ターゲット]
ターゲットに伝えたいこと: [ターゲットに伝えたいこと]
キャッチコピー:
プロンプトの形式によって、ChatGPTが生成するキャッチコピーの内容や文体が変わりますので、いろいろ試してみるといいでしょう。
キャッチコピーの質問例と回答例
上記でも紹介したプロンプト例を使って、メディアレーダーのキャッチコピーを作成したところ、下記の回答が返ってきました。
『あなたは、広告・マーケティング担当者向けの媒体資料ポータルサイトのリスティング広告担当者です。下記の内容を基に広告やPRに使える、メディアレーダーを利用したくなるような広告キャッチコピーを5個考えてください。条件は、文字数40文字以内で「メディアレーダー」という言葉を含めてください
<サイト情報>
商品名: メディアレーダー
特徴: 7000以上の媒体資料が無料で媒体資料のダウンロードができる、ダウンロード数の制限なし。会員数は11万人以上
ターゲット: 広告担当者、マーケティング担当者、経営者、広報
ターゲットに伝えたいこと: 広告・マーケ業界の最新情報・トレンド情報がいち早くわかる、広告・マーケティング業界に特化した媒体資料ポータルサイトでは国内最大級』
ターゲット選定
ChatGPTは、ターゲットを選定するための参考データも示してくれます。年齢・性別・居住地などの質問を繰り返すことで、提供するサービスが効果的な最適な層、ターゲットを選定してくれます。ChatGPTが具体的な年齢・性別・居住地などのペルソナの設定をしてくれるためおすすめです。最適なターゲットが絞れることで、需要と供給をマッチさせたコンテンツに充実させられるでしょう。
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KW選定
ChatGPTでSEO対策をすることも可能です。キーワードを選定してもらえておすすめです。例えば「〇〇をターゲットにWebサイトに掲載する記事のキーワードを教えて下さい。〇〇が欲しいニーズを満たすキーワードを3つ選定して下さい」とプロンプトを作成して回答を得ることができます。
実際にどんなキーワードがユーザーに効果的なのか、人ではなかなかわからないことも多いでしょう。生成AIの場合には、データから意外なキーワードが選出されることもあっておすすめです。
KW選定時の質問例と回答例
実際に、メディアレーダーのオウンドメディアKW選定を想定してChatGPTに質問したところ、下記の回答が返ってきました。
『あなたは、広告・マーケティング担当者向けの媒体資料ポータルサイトのオウンドメディア担当者です。広告・マーケティング業界において、広告出稿を検討している人が検索クエリ(接続詞なし)を10個教えてください。
ターゲットが知りたい情報は「SNS広告運用」「リスティング広告」です。』
記事構成の作成
記事にしたいタイトルやキーワードを入力して構成案の作成を依頼することで、ChatGPTが代わりに記事構成案を作成してくれて便利です。
タイトルも「このキーワードでGoogle上位を狙える記事のタイトルを教えてください。」と、質問して、最適なタイトルを教えてもらえます。
タイトルと記事構成を提案してもらうことで、コンテンツ制作に向けてヒントを得ることができていいでしょう。
記事構成の質問例と回答例
実際に、「広告媒体資料 探し方」というキーワードでの記事執筆を想定してChatGPTに質問したところ、下記の回答が返ってきました。
『あなたは、広告・マーケティング担当者向けの媒体資料ポータルサイトのオウンドメディア担当者です。「広告媒体資料 探し方」というキーワードで記事執筆する場合の記事構成を考えてください。条件と参考情報は以下の通りです。
<参考情報>
ユーザーニーズ:広告媒体資料の探し方が知りたい、広告媒体資料が探せるサイトが知りたい、効率よく広告媒体資料を探したい
想定される検索者:広告出稿を検討中の人、媒体資料の探し方が分からない新人担当者
<条件>
・タイトルは35文字以内
・大見出しは最大5つ
・1つの大見出しに対して、小見出しは最大3つ
・「探し方」「効率」「サイト」というKWをいずれかの見出しで活用してください
・カジュアルに』
ライティング
コンテンツの制作も可能で、記事構成を設定して依頼してみるといいでしょう。タイトルと構成案を伝えますが、ChatGPTが一度で出力できる最大文字数は745文字程度のため、長文の場合はすべてのコンテンツを一度には制作できません。そのため、見出しごとに文章を作成してもらい、最後にまとめて記事にする方法がおすすめです。
「〇〇商品の重要性という見出しで文章を作成してください。」というプロンプトを作成することで、スピーディに記事構成を作ってもらえて便利です。
ライティングの質問例と回答例
先ほど出した記事構成の一部を実際に書いてもらいました。
『あなたは、広告・マーケティング担当者向けの媒体資料ポータルサイトのライターです。下記の見出しの本文を執筆してください。見出しと条件は以下の通りです。
<見出し>
大見出し1: 広告媒体資料の検索を始めよう
小見出し: 新人担当者におすすめの検索スキル
小見出し: 広告媒体資料を見つけるための便利なツール
小見出し: 検索キーワードの活用テクニック
<条件>
・大見出しは150文字以内
・小見出しは200文字以内
・カジュアルめに
・本文の語尾はですます調』
広告バナーのデザイン案作成
ChatGPTによって広告バナーのデザイン案を作ってもらうのもいい方法です。
広告目的、商品内容、バナー仕様、バナー上の文言、サブ文言などを決め、プロンプトを入力し、「広告バナーのデザインアイデアを考えています。広告目的、商品内容、バナー仕様、確定しているバナー上の文言をもとにバナー画像のデザインについて、構図、色使い、モチーフをセットにして考えてください。ユーザーの興味を惹き、クリックが見込めるものを50案考え、順位をつけて上位から5案だけを提示してください」などと設定することで、選りすぐりのバナー画像デザインの構図を具体的に示してくれていいでしょう。
デザイン案の質問例と回答例
実際に、バナーデザイン案を作成してもらうことを想定して、質問してみたところ、下記の回答が返ってきました。
『あなたは、広告・マーケティング担当者向けの媒体資料ポータルサイトのバナー作成担当です。下記の情報を参考に、バナーデザイン案を考えてください
<情報>
広告目的:サイト流入
商品内容:約7000以上の広告媒体資料が無料でダウンロードできる、広告・マーケティング業界に特化したポータルサイト。会員数は約11万人。
バナー仕様:600×200
バナー文言:「メディアレーダーで的確な広告メディアを選定しよう!」「メディアレーダーで広告戦略を成功に導こう!」「広告業界の最新トレンドをメディアレーダーでキャッチ!」「広告効果を最大化!メディアレーダーでターゲットにリーチ!」
<条件>
構図、色使い、モチーフをセットにして考えてください。
ユーザーの興味を惹き、クリックが見込めるものを50案考え、順位をつけて上位から2つだけを提示してください。』
広告業界でのChatGPT活用時の注意点
広告業界でChatGPTを活用する際の注意点についても知っておいてください。サイト上などやアプリ上で活用しますので、情報漏洩のリスクが発生します。また正しい情報かどうかを人がチェックすることなどが必要です。
情報漏洩のリスクを知っておく
外部のサイトやアプリケーションに質問内容を入力しますので、情報漏えいの危険性が伴うことが注意点です。企業の機密情報などを入力してしまうと、チャットGPTの回答として表示されて漏えいされてしまう可能性もあります。
活用する場合は、チャットGPTに入力するデータを選定して、個人情報や機密情報は入力しないように徹底することが大切です。
正しい情報か確認する
また、生成AIでの提案が本当に正しい情報かを人が確認することも必要です。情報をうのみにせず、出た回答がさらに正しい情報かを確認する注意が必要です。
大量のwebサイト上のデータから条件にあったものを引き出しますが、もっといい回答があるかもしれません。
例えば、最新情報ではない情報となっているかもしれません。フェイクニュースのサイト情報などが活かされているのかもしれません。情報源が正しくない場合もありますので、人のチェックが必要です。
SEOへの影響
ChatGPTは大量の情報を保有していますが、保有する情報は、2021年9月までです。最新情報を含む企画案やコンテンツ制作は難しいでしょう。ニュースなどの最新情報を発信するWebサイトなど、情報の鮮度が重視されるWebサイトには活用しづらい面があります。最新の状況や情報に著しい変化があった場合には、間違ったSEO対策になる可能性もあります。
他社と差別化を図れているか
ChatGPTは、同じ質問を投げかけた場合、ほかのWebサイトのコンテンツと似た内容になる可能性があります。他の企業でも同じように使っている可能性があるからです。2つのWebサイトが同じキーワードでChatGPTを使ってコンテンツを作成した場合は、似た内容になる可能性があるでしょう。そのため、生成した文章に自社ならではのオリジナリティなどを人が加えることも大切です。
ChatGPTの活用事例
実際に広告業界に関わる業務で、ChatGPTを活用した事例を2つご紹介します。
ChatGPTを活用してバナー作成した事例
メディアレーダーのバナー担当者が、ChatGPTをバナー作成に活用した事例をご紹介します。
メディアレーダーでは、広告案件を相談できる機能があるのですが、その機能普及を目的としたバナーをサイト内で掲載しています。バナー作成時に、仕様するキャッチコピー案をいくつかChatGPTに出させました。
ChatGPTが出した案を見てみると、下記のように、実際に活用できそうなキャッチコピーを出してくれました。
「新提案が届く」
「新アイディアが届く」
「即案件到着」
「待つだけでOK」
しかし、そのまま採用するにはまだ伝え足りない点や、説明が飛鳥な部分が多く、ChatGPTが出したキャッチコピー案をブラッシュアップしつつ文言を加え、結果的には「簡単入力で広告提案を受けられる」というキャッチコピーとなり、バナーに反映されました。
これまでいくつものキャッチコピー案を考えるところから始めていた作業が、複数のキャッチコピー案をブラッシュアップする作業に短縮できており、作業の効率化に成功した事例です。
ChatGPTを活用したプロセス効率化の事例
株式会社WEEL
AIに関わるすべての人に、透明性の高い適切な情報発信と開発を行う企業です。「一番地に足ついたAI情報を教えてくれる」と思っていただけるよう、透明性高い事業運営を行なっております。
生成AIコンサルティング、AIエージェントのPoC開発、AIセミナーや研修会など、多岐にわたるサービスを提供し、企業のAI導入を全面的にサポートしています。豊富な導入・開発実績とセミナー実績を持ち、多様なニーズに応じたカスタマイズ可能なソリューションを提供しています。
これにより、企業はより効果的にAI技術を活用し、ビジネスの成長と効率化を実現することが可能です。
■クライアント情報
- 大手ハイクラス転職サイトを運営/コンサルティング
- 従業員数:約100名
■課題
ベテラン社員と新人社員の間で、求人紹介のスキルに差が生じており、紹介する求人案件の質にばらつきが出ていました。
■解決策
リコメンドシステムを開発し、社員のスキルに依存せずに高精度な求人紹介ができるようにしました。また、求人案件データをベクトルデータベースに保存し、毎日更新・追加・削除が行われる仕組みを整えました。これにより、常に最新の求人情報をもとにリコメンドが行えるようになりました。さらに、類似度検索APIを導入し、求職者の希望条件に合致する求人を迅速かつ正確に検索できるようにしました。
■成果
これらの施策により、求人紹介の自動化が実現し、全社員が一貫して高精度な求人紹介を行えるようになりました。スキル差によるばらつきが解消され、求人紹介のプロセスが効率化しました。営業活動においても大幅な時間短縮が実現し、結果として社員一人ひとりの生産性が向上し、より多くの求職者に対応できるようになりました。
【参考】
株式会社WEEL/公式HP
ライタープロフィール
-
メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
- 広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
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