公開日:2023年06月19日 更新日:2025年02月07日
訪日外国人向け集客とは|効果的な施策10選・事例を紹介
訪日外国人を集客するには
訪日外国人とは、観光・仕事を問わず日本国外から国内へ訪れる外国人を指す言葉です。日本を訪れる外国人が増えると、さまざまな業界や施設・店舗の利用者増加が予想されますよね。
しかし、ただ迎え入れるだけでは集客に繋がりません。文化の相違や言語の壁がある中で、それでも利用したい!と思ってもらえるような対策が必要なのです。たとえば訪日外国人を集客するには「PR媒体を多言語対応させる」「電子決済サービスを導入する」「SNSを活用する」などの手法があげられます。
本記事では、訪日外国人を集客する手法に加え、訪日外国人集客の重要性や具体的な施策、実際に集客に成功した事例などを紹介します。将来的な観光客増加や訪日外国人の継続的な施設利用を促すためにも、ぜひ参考にしてください。

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訪日外国人向け集客施策10選
それでは実際に、訪日外国人を集客するための具体的な施策をご紹介します。
無理にすべてを実行する必要はありません。店舗の規模感や予算、集客目的をふまえたうえで対策を決めましょう。
GoogleMapの活用
訪日外国人のおそらくほぼ全員がスマートフォンを所持しています。そして検索エンジンや地図検索で、現在位置周辺のオススメ店を調べることでしょう。
そこでできる集客対策がMEO(Map Engine Optimization)です。
MEOとは、マップエンジン最適化を意味する言葉で、Googleマップ上の店舗情報を上位に表示させる施策を指します。
MEO対策を的確に行えば、地域で検索をしたときに自分のお店が優先的に表示されるようになります。
これは国内外問わず、バツグンの集客効果をもたらしますが、特に訪日外国人はGoogleマップを使用する機会が多いと考えられます。
したがって出来るかぎり多言語表示させたり、自店舗の魅力がきちんと伝わるようにデザインするなどの対策も大切になります。
GoogleMapを活用した集客についての資料
旅ナカ集客で高来店率!地図アプリ多言語上位表示サービス「&インバウンドMEO」 | &INTECH株式会社
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Webで情報発信
訪日外国人を集客する方法の一つに、Webで情報発信をするのも対策の一つです。自社の運営するウェブサイトに、
・住所
・営業時間
・アクセス方法
・サービス内容
・価格
などを詳細に記載するとよいでしょう。
どの項目に関しても言えることですが、重要なのは自分たちの感覚でわかるかどうかではなく「訪日外国人にとってカンタンに理解できるかどうか」です。
たとえば住所。日本人に住所を伝える感覚で記載していても、初めて訪日した外国人にはおそらく理解できません。
外国の多くは、住所を表記する順番が日本とは異なるからです。
アクセス方法などにも同じことが言えます。「JR渋谷駅から徒歩五分」では不親切で、
訪日外国人がどのような経路で渋谷駅にくるのか、空港から現地までどの程度時間がかかるのか、どの改札から出ればいいのか……
自分たちにとっては細かすぎる情報でも、訪日外国人にとっては貴重な情報になるのです。
PR媒体の多言語化
集客対策をする際に、もっとも基本的かつ重要なものはPR媒体の多言語対応と言えます。
観光庁が実施した調査によると、2016~2018年度にとったアンケートのうち、訪日中に困ったことに、
・多言語表示のわかりにくさ、少なさ
・お店や施設のスタッフとコミュニケーションがとれない
が、あげられています。その割合、各年度ともに合わせて4割前後。
訪日外国人の悩みの種の半分弱は、言語の壁にあることが明らかになっているわけです。
つまり、これら不便を解決することができれば、訪日外国人の集客効果に大きく寄与できると言えるでしょう。
具体的な施策として「英語を代表とするウェブサイトの多言語化」「ネイティブがすんなり受け入れられる文章」「従業員の英語教育推奨」などがあげられます。
多言語化に活用できる資料
多言語プロモーション(海外広告展開・インバウンド国内施策)イーエムネットジャパン | 株式会社イーエムネットジャパン
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外国人観光客に魅力はしっかり伝わってる?インバウンド向け翻訳・リライトサービス | FELLOWS CREATIVE STAFF SINGAPORE PTE. LTD.
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貴社ブランドの海外展開支援:英文他各国言語コピーライティング&翻訳等全面サポート | 株式会社JET SET GO
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音声翻訳ツールの導入
ウェブサイトに詳細な情報を記載し、多言語対応した看板やメニューを設置したとしても、言語の壁は高くそびえ立ちます。
さまざまな集客対策の効果もあってせっかく訪日外国人に利用してもらえても、スタッフとうまくコミュニケーションがとれなければ、彼らの満足度は低下していくことでしょう。
不安を感じさせたり、意図せずとも不快感を与えてしまうかもしれないからです。
そこで役立つのが音声翻訳ツールです。スマートフォンに向かって話すだけで、訪日外国人と直接コミュニケーションを図ることが可能になります。
訪日外国人にとっても、接客するスタッフにとっても、コミュニケーションの不安は同じこと。双方を一挙に解決できるメリットがあるので、ツールの導入を検討してみても良いかもしれません。
電子決済サービスの拡充
訪日外国人は、現金よりもクレジットカード決済やバーコード決済などのキャッシュレス決済を利用する頻度が高いと考えられます。
特に現金利用の習慣が少ない国の方にとっては、ただでさえ現金を使うことに煩わしさを感じているのに、
それが外国貨幣であればなおのことでしょう。「使用したい決済方法がない」「現金は持っていない・現金利用は嫌だ」といった理由で来店機械を逃してはもったいないと思いませんか?
現在は、多種類の電子決済サービスが提供されています。自店舗に来店する訪日外国人の利用度が比較的高い決済方法を取り入れていきましょう。
旅行メディア・海外OTAに掲載
オンライン旅行予約サイト(OTA:Online Travel Agent)を活用するのも有効な手段でしょう。
海外大手であるExpediaやAgodaなどのOTAや海外からの閲覧者が多い旅行メディアから情報を発信すれば、訪日を考えている外国人に的確なアプローチが可能です。
また外国人をターゲットにした日本の観光情報を発信するメディアに、自店舗や施設の情報を載せるのもアリでしょう。
旅行メディア・海外OTAを活用した集客についての資料
多言語インバウンドメディア『DiGJAPAN!』 媒体資料 | 株式会社マップル
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台湾・香港向けの訪日旅行情報サイト「歩歩日本」 | 株式会社アジア・インタラクション・サポート
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訪日外国人、求人外国人を対象に10言語で提供するメディア「Japan Info」 | 株式会社ジャパンインフォ
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資料ダウンロード(無料)
タイ向けNo.1日本旅行情報Webメディア「Chill Chill Japan」 | 株式会社アジア・インタラクション・サポート
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クチコミ投稿
すでについているクチコミは、実は集客に重要な役割を果たしています。
なぜなら訪日外国人は旅マエに、
・宿泊施設
・食べるもの
・やること、したいこと
などといった情報収集をよくしており、その際に重視する要素の一つがクチコミなのです。
つまり、訪日を検討している外国人の興味関心を引くようなクチコミが投稿されていれば、それだけで効果的な集客対策になっていると言えるでしょう。
先述した集客対策を実施することで、訪日外国人に「このお店を友人に紹介したい!」「クチコミ投稿でお礼を言いたい!」と思ってもらえるようにすることが大切です。
クチコミを活用した集客についての資料
withコロナ時代の外国人消費喚起策「効果的な8つの在日外国人PR手法」 | &INTECH株式会社
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日本ならではの体験を提供
訪日外国人はなにも観光だけに日本に来ているわけではありません。一般的な食文化であったり、もっといえば日本人が暮らす日々を感じたいと考えている方もいるほど。
たとえば、日本人にとってはそれほど特別感を感じないラーメンやたこ焼き、うどんにそばですが、訪日外国人にとっては舌鼓を打ちたくなる経験がちりばめられているかもしれません。食文化以外にも、ネオン街や高層ビル、回転寿司の特急レーン、音を立ててラーメンをすする……などなど。
訪日外国人は彼らの国では決して味わえない、経験することができない「日本ならでは」の体験を求めて来日しています。各国の慣習や国民性・趣味嗜好などを十分に理解しつつ、どの層に狙いを定めるのか、どんなアプローチが最適なのかを分析したうえで、訪日外国人が利用しやすい環境整備とニーズを満たす商品・サービスを提供していくことが重要なのではないでしょうか?
訪日外国人集客の事例
ここでは、実際に訪日外国人の集客事例をふたつ紹介します。
新潟県弥彦村
のどかな田園風景が広がった小さな温泉宿である弥彦村では、外国人をまったく見かけない地域だったそうです。
そこでtokyo CREATIVEが提案したのは、男女八名の在日外国人YouTuberをアサインし、地域の観光資源にあったプロモーションを行うこと。
その結果、これまでまったく外国人を見かけなかった弥彦村には訪日外国人の姿が見られるようになったそうです。インフルエンサーを起用した訪日外国人の集客が成功した事例ですね。
参照:
tokyoCREATIVE
訪日外国人旅行者向けICカード
株式会社パスモが行った施策に、人気キャラクターをデザインしたICカードを発売するというものがありました。乗車券以外にも電子マネーとして使用したり、一部店舗で提示すると特別優待を受けられるよう設計された事例です。日本旅行が終わった後はお土産として持ち帰れるメリットもつけた集客方法でした。
参照:
東京交通局|優待特典付き 訪日外国人旅行者向け専用ICカード乗車券
「PASMO PASSPORT」が今秋デビュー!
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