公開日:2018年12月25日 更新日:2025年03月26日
リスティング広告の代理店やサービスのまとめ・一覧・比較
リスティング広告代理店とは?選ぶべき理由とメリット
検索エンジンでキーワード検索した際に表示されるリスティング広告は、AIの活用や動画広告の増加に伴い、今後も増えていく傾向にあります。
特にリスティング広告の運用は重要です。
そのためリスティング広告に実績のある代理店を選ぶことで、ターゲットのニーズに合わせた広告を効果的に設定し、ランディングページへの誘導を最適化することができます。
さらにリスティング広告代理店は広告の設定や運用管理、最適化をサポートしてくれるため、多くの選択肢の中から最適な代理店を選ぶことが重要です。
加えて広告代理店を利用するメリットとして、豊富な知見や実績を活かしたリスティング広告の運用代行を受けられる点が挙げられます。自社内に専門的な知識や経験が不足している場合でも、代理店に依頼することで効率的な運用が可能となります。
また広告代理店によっては、マーケティング全体のコンサルティングを行ってくれる場合も多く、総合的なサポートを求める企業にとっては特におすすめです。
リスティング広告とは?仕組みと効果
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リスティング広告はGoogleやYahoo!などの検索エンジンでユーザーが検索した際のキーワードによって、検索画面に表示されるテキスト形式の広告です。
検索のキーワードに応じて関連する広告が表示されます。リスティング広告は「検索連動型広告」とも呼ばれ、Google広告やYahoo!広告などがあります。
リスティング広告の効果として、検索を通じて興味や関心のあるユーザーに広告を届けることができるためおすすめです。既に購買意欲を持つユーザーに対して、効率的かつ効果的に広告を配信できます。
またリスティング広告の費用は、ユーザーが広告をクリックした際に課金される「クリック課金」です。そのためクリックされなければ費用が発生せず、費用対効果の高い広告と言えます。
最近では多くの企業がWeb広告を活用しており、リスティング広告が選ばれる理由の一つとして、リーズナブルかつ効果的に広告運用ができる点が挙げられます。
さらにリスティング広告は、効果が表れるまでの期間が1ヶ月~6ヶ月と比較的短いことも魅力です。予算やクリック単価によって効果は異なりますが、早期に成果を実感しやすい点がメリットとなっています。
加えてリスティング広告は、既に何らかの課題を抱えているユーザーが検索するため、即時利用や購入につながるケースも多い傾向があります。
そして予算も自由に調整できるため、柔軟な運用が可能です。状況に応じて管理画面から予算の調整や広告の修正を自社で行える点も、大きなメリットと言えます。
代理店を利用するメリット・デメリット
広告代理店を利用するメリットは、専門の代理店に依頼することで、自社での運用の手間が省ける、また実績のある代理店を活用することで、これまでの代理店の知識やノウハウが活用できることです。
リスティング広告のこれまでの事例からいろいろ検討することもできておすすめです。同業者などの事例、成功例なども参考にできていいでしょう。
リスティング広告の運用に関して、運用代行をしてくれたり、運用のアドバイスをもらえたりします。
誘導先のランディングページ(LP)やサイトの改善なども提案してくれ、マーケティング全体の改善ができる場合も多くあります。
また、広告代理店を利用するデメリットは、運用代行の手数料がかかる点です。さらにデメリットとしては、多くの代理店がありますので、代理店によって実績がなかったり、効果を挙げられなかったり、質にバラつきがあります。
広告代理店との打ち合わせなどに時間が取られ、すぐに運用や変更ができない場合もあります。例えば、広告文やターゲットの変更をしたい場合などは、自社で行っている場合は即対応ができますが、代理店の場合は時間が掛かることもあります。
さらに、代理店を利用することで、自社内に運用に関する専門的な知識やスキルが蓄積していかない点がデメリットです。
自社運用 vs 代理店活用 どちらがベスト?
リスティング広告を行う場合に、自社運用と代理店活用のどちらがベストなのかですが、それぞれの予算や企業の規模、目的に応じて選ぶことが大切です。
例えば、予算が少ない場合は、自社運用で行った方が運用代行の費用がかからずに済むためいい方法です。運用手数料は広告費の20%前後が相場ですので、予算を考えて依頼するかどうかを検討してください。
代理店に依頼する場合は、これからずっと手数料が発生することを考える必要があります。
また、大企業で、Web広告、リスティング広告などの専門の部署がある場合は自社で行うといいでしょう。
企業の規模が小さくて、Web広告、リスティング広告などの専門の担当が設けられない場合は、代理店の活用がおすすめです。
そして、目的として大きな成果を挙げることが目的ならば、広告代理店を選ぶ方が効果がより出やすいでしょう。
また、運用にあたって、いろいろと広告文やターゲット変更などを臨機応変に行っていきたい場合もあります。その際は、自社で自由に行えた方が便利です。
長期にわたってリスティング広告を活用していきたいならば、自社に知識や実績を積むようにし、ノウハウを自社に蓄積していってください。
失敗しない代理店の選び方|重要な4つの基準
広告代理店の選び方についても紹介します。多くの広告代理店がありますので、失敗しないためには、次の4つの基準で選ぶことが大切です。
・ 実績と専門性
広告代理店にリスティング広告の実績と専門性があるかどうかを見極めることが大事です。これまでどのような業種や会社のリスティング広告を扱ってきたのかをしっかりチェックしてください。
実際にリスティング広告の成果を挙げているのかなど、実績と専門性を確認してください。
また、GoogleやYahoo!などの認定代理店となっているかどうかも大事です。Google や Yahoo! などの各広告プラットフォームが認めた代理店は、Google Partner 、Yahoo!認定パートナーと呼ばれていますので確認してください。
・ 料金体系と料金の透明性
広告代理店の費用体系には、手数料型、固定型、成果報酬型などがあります。
手数料型は、広告費の20%程度が手数料となっています。
固定型は、月額10~20万円などと代理店によって決まっています。
成果報酬型は、リスティング広告の成果によって報酬が支払わせる仕組みです。
代理店の費用にはどこまでの料金が入っているのかを明確にすること、料金体系がどうなっているかを聞くことが大切です。料金体系による比較については下の項目で詳しく説明します。
・サポート体制と対応の質
広告代理店のサポート体制も大事です。初めての運用の場合には、個別のサポートがあるのか、どの程度アドバイスやレポートをしてもらえるのか、早く変更などに対応してくれるのかも重要です。
対応の質としては、課題の整理やコンサルティング、マーケティング全般のことも考えてもらえるかが大事になります。
・ 目的に合った広告運用の提案力
リスティング広告では、ランディングページやサイト改善の提案を行う提案力も大事です。誘導先の改善もしておかなければ、成果を挙げられません。どの程度まで提案してくれるかを最初に確認することも1つの基準です。
代理店の実績と得意分野をチェック
代理店の実績と得意分野をチェックする際には、次の点を確認してください。
「業界特化型代理店」か「幅広い業界に対応する代理店」かについて見てみるといいでしょう。
「業界特化型代理店」には、次のような代理店が例としてあります。
・ マーケティングパートナー(EC)
・ アパレルウェブ(アパレル業界)
・ メディカ・アド(医療業界)
・ イーライフ(不動産業界)
・ アップラボ(士業)
・ 株式会社オプト(金融部、人材部、旅行部など業界ごとにチームを編成)
・ Enigol(リスティング広告の運用に特化したサービスを提供)
例えば「マーケティングパートナー」はECサイトの構築と広告運用の両方をしてくれます。「メディカ・アド」は、広告ガイドラインによる規制が多い医療業界に特化しています。
規制に触れないようにクリエイティブや訴求を考えた運用を目指した代理店です。
業界特化型代理店は、業界の知識を持ち、個々の業界のルールに則った運用をしてくれることが魅力です。
一方、幅広い業界に対応する代理店は、大企業や中小企業向けなど、それぞれ実績があり、幅広い実績に信頼性が置けます。
Google認定代理店とは?信頼できる理由 "Googleの認定基準とは?

Google認定代理店とは何かについても紹介します。
Googleの場合、クライアントの成果を促進している実績が認められると、Google Partner のステータスを代理店が得られます。
Google 広告のスキルと専門知識を有している証明として、Google Partner バッジの掲載が可能です。
Google Partner のステータスは、実績、利用金額、認定資格の 3 つのカテゴリによって認定されています。
実績としては、最低 70% の最適化スコアを達成する必要があり、利用金額としては、過去 90 日間の広告ご利用額が常に 10,000 米ドルを超えていること、認定資格としては、サービス分野(検索広告、ディスプレイ広告、動画広告、ショッピング広告、アプリ広告)それぞれの認定資格取得者 1 人を含め、アカウント マネージャーの 50% 以上が Google 広告の認定資格を取得することが条件です。
また、Google Premier Partnerになるには、Partner の要件を満たした上で、各国の参加代理店の上位 3%(毎年決定)にランクインする必要があって、厳しい基準が設けられています。
Google PartnerやGoogle Premier Partnerのバッジを掲載しているかどうかで、これまでのGoogle広告での実績、利用金額、認定資格などを確認できます。
こうしたGoogle広告の認定代理店に依頼することで、ノウハウに優れ、Googleの最新情報を活用した広告運用ができておすすめです。
悪徳業者の見分け方 契約前に確認すべきチェックポイント
広告代理店の悪徳業者の見分け方や契約前に確認すべきことについてもチェックポイントを挙げますので参考にしてください。
1. 契約内容が不透明・不利な条件がある
・ 契約書を提示しない、または契約内容が曖昧
・ 長期契約の縛り(1年以上の契約強制) があって途中解約ができない
・ 解約時のペナルティが高額(途中解約時に違約金を請求される)
・ 成果保証を強調しすぎる(「100%売上UP」「必ず成果が出る」などの誇大広告となっている)
・ 代理店名義で広告アカウントを運用し、引き継ぎ不可(解約後に自社で運用できないようになっている)
2. 料金体系が不明瞭・割高
・ 手数料の相場(広告費の15〜20%)を大幅に超える高額な運用費用を請求
・ 「初期費用0円」でも、追加費用やオプションで高額請求される場合
・ 「運用手数料込み」と言いながら、実際の広告費が削られている
・ 成果報酬型プランで、不当に高い成果報酬割合(例:広告費の50%)を設定されている
・ 広告の配信先や配分が不明(どの媒体・キーワードに使われているか説明がない)
3. 運用実績や評判が不明確
・ 公式サイトに運用実績・成功事例が掲載されていない
・ 「Google認定代理店」を謳っているが、実際には未認定(認定バッジがない)
・ 運用実績を問い合わせても具体的なデータを出さない
・ 口コミやレビューが極端に少ない、または悪評が多い
・ 広告運用の担当者が頻繁に変わる(サポートが不安定)
4. 広告の透明性が低い
・ 広告アカウントを開示しない(管理画面の共有を拒否する)
・ レポートが不明瞭、または提出頻度が低い(定期的な運用報告がない)
・ 費用の詳細が不明で、「一括運用」として処理される
・ 広告のクリック単価・コンバージョン率などのKPIが不透明
5. コミュニケーションが不誠実
・ 連絡が遅い、または対応が雑(質問に明確に答えない)
・ 初回の営業時は対応が良いが、契約後にサポートが極端に悪化する
・ 代理店側の提案が少なく、ただ広告を回すだけとなっている
・ 施策の改善提案を求めても、的確なアドバイスがない
・ 過去のトラブルや解約事例について質問すると、はぐらかされる
これらのポイントで細かく見ておくといいでしょう。
リスティング広告代理店の5つの料金モデル:自分にぴったりの選び方
デジタルマーケットには、さまざまなリスティング広告(ペイ・パー・クリック)代理店の料金体系が存在しています。
実際、ほとんどの代理店が独自の料金設定を行っているのが現状です。
リスティング広告代理店としては、見込み客から「このサービスにはどれくらいの費用がかかるのか?その理由は何か?」と聞かれたときに、しっかりとした説明ができることが求められます。
一方で、リスティング広告代理店を利用する企業側も、その回答の中で何を重視すべきかを理解しておくことが重要です。
各リスティング広告代理店の料金モデルには、それぞれメリットとデメリットがあり、それが代理店との契約を決める際の参考になります。また、代理店側もどの料金モデルを選ぶかを決める際に、さまざまな要素を考慮する必要があります。
この見出しでは、一般的なリスティング広告代理店の料金モデルやその仕組み、メリットとデメリットについて詳しく説明します。次に代理店を選ぶ際に、どのポイントに注目すればよいのかがわかるようになるでしょう。
目次
目標と価値基準を考える
自社に合ったリスティング広告代理店の料金モデルを選ぶためには、まず自社の目標をはっきりさせることが大切です。
自社の成長において、何が一番重要だと考えていますか?
現在の課題を整理することで、適切なリスティング広告代理店やパートナーを見つけやすくなります。
リスティング広告キャンペーンを自分で管理する時間がない場合
→ Google広告の運用を代理店に任せたい
リスティング広告広告運用が初めてで、専門的なサポートが必要な場合
→ リスティング広告運用の基本を教えてもらいたい
すでにリスティング広告キャンペーンを運用していて、成果をさらに向上させたい場合
→ 代理店の力を借りて、パフォーマンスを次のレベルに引き上げたい
こうしたニーズに応じたリスティング広告代理店はたくさんありますが、それぞれ異なる料金モデルを持っています。
しかし、代理店を選ぶ前に、自社が何を求めているのかを明確にすることで、適切な価格やサービスを選ぶことができます。
この見出しでは、5つの主要なリスティング広告代理店の料金モデルと、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく説明します。
時間単位での請求
広告費の割合に基づく請求
管理費と広告費の割合での請求
成果報酬型(リード単位での課金)
マイルストーン達成型(目標達成ごとに増額)
最適なリスティング広告代理店の料金モデルを選ぶためには、しっかりとした自己評価と慎重な判断が求められます。
1.時間単位での請求
料金モデルの中で最もシンプルなのは、時間単位での請求です。
クライアントと代理店が事前に合意した時間に基づいて、広告マネージャーがアカウント管理にどれだけの時間を使うかを決めます。
このモデルの利点は、支払う金額と提供されるサービスがはっきりしていることです。また、代理店も請求できる時間をしっかり管理する必要があるため、放置されるリスクが少なくなります。
メリット
-
料金が明確:
支払う金額がはっきりしており、どのサービスに対して費用が発生しているか分かりやすい。
-
作業時間の見える化:
代理店が毎月一定の作業時間を確保するため、アカウントの管理状況が一目で把握できる。
-
予算管理が容易:
月ごとの作業時間が固定されているので、突然の高額請求に驚くリスクが少ない。
デメリット
-
作業時間が多いだけで成果が保証されるわけではない:
時間をかけても必ずしも良い結果に結びつかない。
-
効率的な最適化が遅れる可能性:
時間単位の契約では、迅速な改善に対するインセンティブが薄れることがある。
2.広告費の割合に基づく請求
このモデルでは、広告費の一定の割合(例えば10%から20%)を代理店の報酬として支払います。
広告費が増えると、代理店の収入も増える仕組みです。
メリット
-
クライアントと代理店の目標が一致する:
代理店は単に広告予算を増やすのではなく、パフォーマンスの向上を目指します。
-
成果に基づいた報酬を設定できる:
リード数や広告費の変化だけでなく、より多面的なKPIを設定することで、柔軟性のある報酬体系を構築できる。
-
費用対効果の透明性が高い:
代理店の努力がどれだけ成果につながっているかが明確にわかります。
デメリット
-
導入や設定に時間がかかる:
クライアントと代理店がどの指標を目指すのかを事前にしっかりと合意しないと、後々トラブルが起こりやすいです。
-
成功報酬が大きな負担になる可能性:
成果が出るたびに報酬が増えるため、予算管理をしっかりしないとコストが膨らむリスクがあります。
-
パフォーマンスの評価基準が複雑になりがち:
例えば、異なるチャネルからのリードをどう評価するか、季節要因をどう考慮するかなど、細かいルール設定が必要です。
3.管理費と広告費の割合での請求
このモデルは、広告費の割合に最低管理費を加えたものです。
例えば「月額最低10万円+広告費の15%」という形になります。
メリット
-
代理店がROIを意識しやすい:
広告費の削減が代理店の利益に直接影響しないため、より費用対効果の高い施策を行いやすくなります。
-
安定した料金体系:
管理費が保証されているため、予算の見通しが立てやすいです。
デメリット
-
費用が高くなりやすい:
広告費が増えると代理店への支払いも増えるため、予算管理がより重要になります。
基本的に広告費の割合に基づく請求前述モデルの利点と同じです。(おそらく本質的に同じであるためです。)
しかし広告費をどれだけ削減しても、毎月の管理費に頼ることができるため、代理店が広告最適化に集中してくれるのが大きなメリットです。
4.成果報酬型(リード単位の課金)
成果報酬型のPPC代理店の料金モデルにはいくつかの種類がありますが、基本的には「獲得したリードごとに料金が発生する」仕組みです。
このモデルを採用している代理店の中には、月額料金を設定しているところもあれば、完全に成果報酬型のところもあります。
また、一部の代理店は広告費を負担し、獲得したリードに基づいて料金を請求することもあります。
この料金モデルの大きな特徴は、「リード獲得の結果に対して直接お金を支払う」という点です。広告の運用方法やプロセスを気にせず、成果に応じた料金を支払うことができます。
メリット
-
成果に基づく支払いモデル:
広告運用の過程ではなく、最終的なリード獲得に対して料金を支払うため、無駄なコストを抑えやすい。
-
代理店がパフォーマンス向上に専念しやすい:
代理店にとってリード獲得が最優先になるため、広告運用の最適化が進みやすい。
-
料金交渉が簡単:
事前に1リードあたりの単価を決めておけば、成長に応じてスムーズに料金を調整できる。
デメリット
-
リードの質を管理できない:
代理店がリードの量を重視しすぎると、質の低いリードが増える可能性がある。
-
営業チームの負担が増えるかもしれない:
質の低いリードが多いと、営業チームが適切な顧客を見つけるために無駄な時間と労力を使うことになる。
-
代理店が不正を行うリスク:
質の低いリードや架空のリードを作り出して報酬を得ようとする代理店が存在する可能性もある。
5.マイルストーン達成型(目標達成ごとの増額)
この料金モデルは、成果報酬型と似ていますが、単に「リード数」のみを重視するのではなく、事前に決めた具体的な目標(KPI)を達成することで代理店の報酬が増えていく仕組みです。
こうした目標には、次のような指標が入ることが多いです。
リードの増加(特定の期間内に○○件のリードを獲得する)
コンバージョン率の向上(広告クリック後の成約率を○%改善)
広告費の最適化(CPCやCPAを一定の範囲内に収める)
クライアントと代理店の間で、どの指標を達成することで代理店の報酬がアップするかを事前に決め、その目標をクリアしていくごとに報酬が増えるシステムです。
メリット
-
クライアントと代理店の目標が一致する:
代理店は単に広告予算を増やすのではなく、パフォーマンスの向上を目指します。
-
成果に基づいた報酬を設定できる:
リード数や広告費の変化だけでなく、より多面的なKPIを設定することで、柔軟性のある報酬体系を構築できる。
-
費用対効果の透明性が高い:
代理店の努力がどれだけ成果につながっているかが明確にわかります。
デメリット
-
導入や設定に時間がかかる:
クライアントと代理店がどの指標を目指すのかを事前にしっかりと合意しないと、後々トラブルが起こりやすいです。
-
成功報酬が大きな負担になる可能性:
成果が出るたびに報酬が増えるため、予算管理をしっかりしないとコストが膨らむリスクがあります。
-
パフォーマンスの評価基準が複雑になりがち:
例えば、異なるチャネルからのリードをどう評価するか、季節要因をどう考慮するかなど、細かいルール設定が必要です。
マイルストーン達成型の料金モデルは、成果を重視する企業にとって魅力的ですが、代理店との間で明確なルールと評価基準を設定することが不可欠です。
どのリスティング広告代理店の料金モデルが自分に合っているのか?
今回紹介した5つのリスティング広告代理店料金モデルは、それぞれ異なる特徴があります。どのモデルを選ぶかは、自社の目標や予算、代理店に期待するサポート内容によって変わります。
重要なのは、「いくら支払うか」ではなく「どのように支払うか」です。
リスティング広告運用の成功は、単に広告費を増やすだけでは達成できません。どの料金モデルを選ぶかを慎重に考え、代理店と自社の成長を結びつける選択をすることが大切です。
最適な代理店を見つけるためには、以下の点を考慮すると良いでしょう。
自社のリスティング広告運用の目的は何か?
→ 広告運用を完全に任せたいのか、特定の領域だけサポートが欲しいのかを明確にすることが重要です。
代理店の料金体系は、自社の成長にどのように影響するのか?
→ 成果に応じてコストが増えるモデルが良いのか、それとも固定費の方が安心できるのかを考える必要があります。
代理店とのコミュニケーションは円滑に行えるか?
→ 料金モデルによっては、頻繁に目標を設定したり交渉を行ったりする必要があるため、代理店との相性も大切です。
これらを考慮して、料金体系が自社の成長に合ったリスティング広告代理店を選ぶことで、より高いROIを得ることができるでしょう。
予算別の最適な代理店マッチング例(5万円・10~30万円・50万円)
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5万円以下(小規模事業者向けの格安代理店)
- サービス範囲:簡単な予算管理や自動レポートが中心。運用中のミーティングや報告レポートがない場合も。
- 特徴:小規模事業者向けの月額固定制や成果報酬型。
- メリット:狙うキーワードが少なく明確な場合、リーズナブルに広告掲載を試せる。
- デメリット:細かな運用や変更、詳細な報告レポートが期待できない。
- 注意点:運用結果が見えにくいため、継続する場合は自社での知識・スキル向上が必要。
-
10万~30万円(一定の広告運用が可能な中規模代理店)
- サービス範囲:競合の多いキーワードや積極的な広告配信をサポート。
- 特徴:全国展開の大手は難しいが、中規模代理店が中心。広告費の20%を運用手数料とするパーセンテージ型が一般的。
- メリット:しっかりとしたコミュニケーションが魅力。
- デメリット:大手実績の代理店に比べ、実績が必ずしも豊富ではない。
- 注意点:提案内容や運用事例を十分に確認し、慎重に選ぶことが重要。
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50万円以上(フルサポート型の高品質代理店)
- サービス範囲:リスティング広告に加え、その他Web広告や紙媒体への出稿、複数媒体の組み合わせが可能。運用管理とコンサルティングも提供。
- 特徴:全国展開の大手広告代理店に依頼可能。
- メリット:全ての広告管理を一括で行い、マーケティング全体のコンサルティングが受けられる。
- デメリット:リスティング広告の運用が下請けになる場合もあり、直接選べない可能性がある。
- 注意点:実際に運用する会社を事前に確認することが大切。
価格帯 |
特徴・サービス範囲 |
メリット・デメリット・注意点 |
5万円以下
(小規模事業者向けの格安代理店)
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サービス範囲
- 簡単な予算管理
- 自動レポート
- ミーティングや報告レポートがない場合も
特徴
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メリット
- キーワードが少なく明確な場合、リーズナブルに広告を試せる
デメリット
- 細かな運用・変更や詳細な報告レポートが期待できない
注意点
- 運用結果が見えにくいため、継続する場合は自社での知識・スキル向上が必要
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10万~30万円
(中規模代理店)
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サービス範囲
- 競合の多いキーワード対応
- 積極的な広告配信のサポート
特徴
- 全国大手は難しいが中規模代理店が中心
- 運用手数料は広告費の20%が一般的
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メリット
デメリット
注意点
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50万円以上
(フルサポート型高品質代理店)
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サービス範囲
- リスティング広告
- その他Web広告や紙媒体出稿
- 複数媒体の組み合わせ可能
- 運用管理とコンサルティング提供
特徴
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メリット
- 全ての広告管理を一括実施
- マーケティング全体のコンサルティングが受けられる
デメリット
注意点
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実績豊富な代理店ランキング5選【2025年版】
株式会社アイレップ
画像参照元:
株式会社アイレップ
1997年設立。Google Premier Partner Awards 国内最優秀賞を3部門で受賞(2020年)。博報堂DYグループの一員。
【基本情報】
- 企業名:株式会社アイレップ
- 対応広告媒体:Google、Yahoo! JAPAN、Meta、各種SNS、Criteoなど
- 主なクライアント:各業界と豊富
- 運用手数料:月数十万円~
- 初期費用:要確認
- 特徴・強み:多数のGoogle AdWords認定資格者が所属
株式会社オプト
画像参照元:
株式会社オプト
2015年設立。Google Premier Partnerに認定。株式会社デジタルホールディングスの傘下でマーケティング事業を担う。
【基本情報】
- 企業名:株式会社オプト
- 対応広告媒体:Google広告、Yahoo!広告
- 主なクライアント:不動産、金融、EC、美容・コスメなど
- 運用手数料:数十万円~100万円以上
- 初期費用:要確認
- 特徴・強み:常駐支援やコンサルティングなど、デジタルマーケティング全般への支援サービスが充実
株式会社ジオコード
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株式会社ジオード
2005年設立。Google Premier Partner。Google Premier Partner Awardsで5期連続ファイナリスト、国内上位3%の認定を受ける。
【基本情報】
- 企業名:株式会社ジオコード
- 対応広告媒体:Google広告、Yahoo!広告、Bing ad、Microsoft Advertising、各種SNS
- 主なクライアント:200業種以上、エリアを問わず網羅
- 運用手数料:広告費の20%
- 初期費用:5万円
- 特徴・強み:直接担当者とコミュニケーション可能。自社開発レポートツールで前日までの結果が確認可能
株式会社メディアハウスホールディングス
画像参照元:
株式会社メディアハウスホールディングス
1983年設立。Google AdWords Excellent Partner Award、Google Partners トライアスロンコンテスト 最上位賞などの実績を保有。
【基本情報】
- 企業名:株式会社メディアハウスホールディングス
- 対応広告媒体:Google広告、Yahoo!広告、YouTube、Facebook、Instagram、LINE Ads Platform、Indeed
- 主なクライアント:700社の運用実績
- 運用手数料:広告費の20%
- 初期費用:要確認
- 特徴・強み:経験豊富な担当者によるインターネット広告運用・コンサルティング。“売る仕組みコンサルティング”を無償提供
アナグラム株式会社
画像参照元:
アナグラム株式会社
2010年設立。広告運用代行会社として、事業戦略、ビジネス、マーケットを経営視点から積極的にサポート。
【基本情報】
- 企業名:アナグラム株式会社
- 対応広告媒体:Google広告、Yahoo!広告、Microsoft広告、SNS広告
- 主なクライアント:ECサイト、住宅、美容、金融、保険、士業系、システム、アパレル、ブライダル、製薬会社、NPO・NGO
- 運用手数料:月額利用広告費の20%(高額予算や低予算案件は固定費やテーブル方式にも対応)
- 初期費用:0円
- 特徴・強み:運用型広告専門チームを保有。リスティング関連の書籍執筆経験あり。女性スタッフが多い点も特徴
中小企業におすすめの代理店3選【低予算OK】
株式会社カルテットコミュニケーションズ
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株式会社カルテットコミュニケーションズ
2011年設立。名古屋市に本社、東京・大阪に営業所あり。Google Premier Partner Awardの実績がありながら、安価で利用できる代理店。
【基本情報】
- 企業名:株式会社カルテットコミュニケーションズ
- 対応広告媒体:Google広告、Yahoo!広告、Facebook、Instagram、X、LINE、YouTube、スマートニュース、TikTok、Microsoft
- 主なクライアント:500業種以上
- 運用手数料:2万5,000円~(広告費用による定額)
- 初期費用:6万円~
- 特徴・強み:月額10万円、20万円の成功事例あり。専任の運用担当者と直接やり取り可能
株式会社GPC
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株式会社GPC
2009年設立。福岡本社で全国対応のリスティング広告を実施。Yahoo!のリスティング広告プロフェッショナル認定を取得。運用状況レポートは付かないが、格安で広告運用が可能。
【基本情報】
- 企業名:株式会社GPC
- 対応広告媒体:Yahoo!広告、Google広告
- 主なクライアント:歯科医院、整体院、士業、サロン、各種ECサイト(食品・アクセサリーなど)、各種サービス(害虫駆除など)、求人、ネットショップ、地域密着型ビジネス
- 運用手数料:5,000円~
- 初期費用:アカウント初期設定代行5万円
- 特徴・強み:月間広告費が50,000円の場合、手数料は10%の5,000円~と格安
サイバーホルン株式会社
画像参照元:
サイバーホルン株式会社
2013年設立。東京を拠点にリスティング運用代行、Web広告コンサルティング、スタッフ育成、HP/LP制作など、Web広告全般を初期費用・最低予算額なしで提供。
【基本情報】
- 企業名:サイバーホルン株式会社
- 対応広告媒体:Google広告、Yahoo!広告、Facebook、Instagram、LINE、YouTube
- 主なクライアント:専門学校、不動産、美容、医療など、100社以上の実績
- 運用手数料:基本は広告費の20%(予算に応じたディスカウントも相談可能)
- 初期費用:なし
- 特徴・強み:初期費用・最低予算額なしで、営業から運用までワンストップでリーズナブルに対応。リアルタイムレポートも完備
大手企業向け!戦略的な広告運用が得意な代理店
株式会社サイバーエージェント
画像参照元:
株式会社サイバーエージェント
1998年設立。Google Premier Partnerとして国内トップクラスのインターネット広告事業を展開。東京、仙台、大阪、沖縄、ベトナムの5拠点に700名以上の運用体制を誇り、広告効果最大化のための先進的な体制が整っています。
【基本情報】
- 企業名:株式会社サイバーエージェント
- 対応広告媒体:Google広告、Yahoo!広告、LINE、Facebook、Instagram、Twitter、Criteo など多数
- 主なクライアント:各業界の大手企業
- 運用手数料:月額500万円~
- 初期費用:10万円(相場)
- 特徴・強み:業界トップクラスの実績を背景に、AIや3DCGなど先端技術を活用したクリエイティブ制作やDX事業も展開
株式会社セプテーニ
画像参照元:
株式会社セプテーニ
2006年設立。電通グループと提携し、オンラインとオフラインを組み合わせた統合マーケティング支援を提供。Google Partner Premier、Yahoo!マーケティングソリューション 5つ星セールスパートナーとして、グローバル企業の利用にも最適な代理店です。
【基本情報】
- 企業名:株式会社セプテーニ
- 対応広告媒体:Google広告、Yahoo!広告、X、LINE、TikTok、Meta、スマートニュース 他
- 主なクライアント:各業界の大手企業
- 運用手数料:要問合せ
- 初期費用:要問合せ
- 特徴・強み:Yahoo!広告の取り扱いがトップクラス。海外のグループ企業展開や各パートナーメディアでの受賞実績が豊富で、安定したサポートを実施
地域別おすすめ代理店|東京・大阪・名古屋の特選リスト
東京
株式会社デジタルトレンズ
画像参照元:
dgtrends.com
2012年創業のITベンチャー企業。主要拠点を展開し、Google Partnerに認定。一気通貫でWeb広告運用代行および複合的なWeb戦略を提供しています。
【基本情報】
- 企業名:株式会社デジタルトレンズ
- 対応広告媒体:Google広告、Yahoo!広告
- 主なクライアント:リスティング広告で累計500社以上の支援実績(製造・小売、住宅・不動産、自動車、EC、医療・介護、美容、士業、人材 他)
- 運用手数料:広告費の20%(下限は10万円)
- 初期費用:0円
- 特徴・強み:運用×制作×解析をワンストップで支援。月1回以上の定例会およびレポートで成果を報告
大阪
株式会社グラッドキューブ
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株式会社グラッドキューブ
2007年設立。主要拠点を持つ代理店で、Google Premier Partnerとして、Agency Excellence Awards 2024(旧Premier Partner Awards)検索の革新部門 最優秀賞を受賞しています。
【基本情報】
- 企業名:株式会社グラッドキューブ
- 対応広告媒体:Google広告、Yahoo!広告、X、LINE広告、Meta(Facebook、Instagram)、YouTube、MicroAd
- 主なクライアント:薬機法・医療法遵守広告代理店として認定。美容通販、サロン、クリニック広告なども運用
- 運用手数料:広告費50万円以上の場合は20%
- 初期費用:0円
- 特徴・強み:各案件に専任のリスティング広告運用担当チームを配置。電話、メール、ウェブ会議で迅速に対応
名古屋
ASUE(アスエ)株式会社
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ASUE(アスエ)株式会社
本社を中心に各拠点にオフィスを展開。100業種以上の豊富な運用実績を誇る代理店。GoogleおよびYahoo!の正規代理店で、全運用者がウェブ解析士資格を保有。WEB制作やランディングページ制作も可能です。
【基本情報】
- 企業名:ASUE(アスエ)株式会社
- 対応広告媒体:リスティング広告の他、Twitter、Facebook、Instagram、LINEなど
- 主なクライアント:累計450社以上の多彩な業種
- 運用手数料:広告費の20%
- 初期費用:0円
- 特徴・強み:事前の事業理解と競合分析を実施。豊富な運用事例を紹介

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まとめ
リスティング広告を成功させるためには、まず自社の目標や価値基準を明確にすることが不可欠です。
「売上を伸ばしたいのか」「新規顧客を獲得したいのか」「リードは質より量を重視するか」など、何を重視するのかを定めた上で、適切な代理店と契約することが重要です。
リスティング広告の真の成功は、どれだけの費用をかけたかで決まるのではないことを常に覚えておいてください。どれだけ効果的にお金を使ったかの方がはるかに重要です。
そのため代理店と契約するかどうかを決めるときは、必ず時間をかけて熟考してください。
その際、悪徳業者を避けるために、契約内容や料金体系の透明性、運用実績、広告の管理体制、コミュニケーションの質を慎重に見極める必要があります。
また、代理店ごとに異なる料金モデル(時間単位の請求、広告費の割合に基づく請求、成果報酬型など)の特徴を理解し、自社に最適なモデルを選ぶことが、長期的な成果につながります。
リスティング広告は、適切に運用すれば高いROIを生み出す強力なマーケティング手法です。
そのためにも、広告運用を単なるコストと考えるのではなく、自社の成長戦略の一環として位置づけ、慎重にパートナーを選びましょう。
ライタープロフィール
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メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
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