公開日：2018年12月18日　更新日：2023年08月17日

新聞広告の種類や掲載料金を解説！新聞各社の広告媒体資料まとめ

新聞広告とは

新聞広告とは、新聞紙上に掲載する広告のことで、記事広告、案内広告、営業広告、意見広告と大きく4つの分類があります。近年では新聞を購読する人が減っていると言われていますが、歴史の長いメディアだけあって信頼度の高い広告媒体であることに変わりありません。【シニアに訴求可能】首都圏の分譲マンション向けに発行！住宅管理新聞広告枠のご案内 | 株式会社アメニティ新聞社

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新聞広告のメリット

新聞広告を活用するメリットは数多くあります。下記では新聞広告を利用するメリットについて箇条書きでまとめました。

・信頼債が高い
・読まれる可能性が高い
・比較的年齢層の高い読者へ訴求が可能
・全国あるいは特定の地域を選んで広告出稿が可能
・広告出稿するタイミングを狙うことができる

【関連記事】新聞広告の効果とは？メリットや特徴のまとめ

新聞広告のデメリット

メリットに続き、デメリットもあわせて紹介します。

・若年層へリーチしにくい
・コストが高額になりやすい
・新鮮さが肝であるため継続的な効果を発揮しにくい
・細かいターゲティングには向いていない
・効果測定が困難

新聞広告の掲載場所

新聞広告の掲載場所は大きく分けて4種類あります。

記事下広告

記事下広告は出稿された広告の段数（高さ）と横幅によってフレキシブルな展開が可能です。内容と予算に応じて掲載サイズを選択できます。
新聞の本記事と広告欄の間に罫線が引かれているので、区別しやすく視認性が高いです。記事下広告は、段数や幅を選択して出稿することができ、新聞紙面の構成や新聞社によって多少の形式の差異はありますが、一般的には12段～15段で構成されることが多くなっています。一面の広告（15段構成）の場合でも記事下広告といいます。

題字下広告

題字下広告は新聞のタイトルの下、若しくは横に出稿できる広告枠で1枠のみと決められています。新聞によってそのサイズや位置が異なり、企業広告などが出稿されやすいです。

突出広告

突出広告は記事下広告欄のすぐ上、左右両側の記事欄に突き出すように出稿された広告のことです。基本的に２段展開が一般的ですが、天地を３段にした大型の突出広告も稀にあります。紙面の両端に掲載されるため切り取りやすく、クーポン広告の掲載でしばしば活用されます。

記事中広告

記事中広告とは編集記事の中に掲載される広告枠です。記事欄に出稿できる唯一の広告枠で、記事を読んでる最中に視界に入ってくるのでサイズが小さくも視認性が高く注目度の高い広告枠です。１段の中に十数行の幅で出稿されることが基本で、他の広告枠と比較してサイズが小さいので広告で何を伝えたいか明確にして要点を突く必要があります。また記事内の1cm×1段のもっと小さいサイズで出稿される記事挟み広告も記事中広告の1種です。

新聞広告内容の種類

新聞広告内容の種類は6種類あります。

営業広告

営業広告とは、製品やサービス、企業の宣伝で使用される広告のことです。新聞広告を通した認知拡大の促進を出稿の目的としているため、商品の写真や大きく太文字のサービス名で視認性高く訴求されることが多いです。

社告

社告とは、商品購入者や提携社などビジネス関係者に向けた広告のことです。リコール商品の告知や経営陣の訃報、株主への告知などが掲載されます。広告のデザインは営業広告と比較するとシンプルなものになり、記事下広告で２～４段程度使用されることが多いです。

謝罪広告

企業や機関が不祥事やトラブルを起こした際に世間にその謝罪を新聞広告を経由して発信する広告のことです。

記事広告

記事広告とは新聞記事と同じ形式で出稿されている広告のことです。一見新聞と同化しているため、

意見広告

意見広告とは、ビジネス利用ではなく政治団体や市民団体が自身たちの考えを発信するために活用する広告のことです。

案内広告

案内広告とは数行程度で構成される小さな広告のことです。かつては3行のみで構成されていたこともあり、名残りで「3行広告」とも言われます。主に求人の募集などに使用されることが多く、夕刊やスポーツ紙に掲載されることが多いです。企業名、給与、場所、連絡先、簡易な募集条件など必要最低限の情報が出稿されます。経験者やその業界に通じている人を対象にしているためあえて多くを語らない傾向にあります。

新聞広告の料金例

新聞広告の料金はエリア、新聞社、サイズ、期間などによって大きく変動しますが、近年の著しい広告デジタル化の影響を受けて掲載料金値は底上げされ、現在も高騰の一途をたどっています。ここでは、全国版掲載の平均的なおおよその金額を記載します。

・題字下掲載…100万円
・突き出し掲載…100万
・記事中掲載…85万
・縦大型掲載…170万

全国紙の一面広告の掲載料金一覧

下記は各社の一面広告出稿にかかる金額をまとめたものです。

・読売新聞…47,910,000円
・朝日新聞…36,180,000円〜42,045,000円
・毎日新聞…25,920,000円
・日本経済新聞…20,400,000円

参照元：朝日新聞、日本経済新聞、産経新聞、毎日新聞
【関連記事】新聞広告の料金を一覧比較！掲載場所別の料金・広告資料まとめ

新聞広告デザインのコツ

新聞広告をデザインするにあたってのコツは、基本的なことではありますが、作成前に原稿作成や保存形式・ソフトをあらかじめ確認しておくことです。
デザインには基本的にAdobe社の提供するIllustrator（イラストレーター）を使用しますが、時としてPhotoshop（フォトショップ）、Indesign（インデザイン）を利用することもあるかと思います。しかしこれら後者２つのソフトは新聞業界ではあまり使用されることがなく、データ入稿の際に提出を受け付けてくれない場合があるため、なるべく使用は避けた方が無難です。どうしても使用が必要な場合には事前に提出条件をしっかりチェックしておきましょう。
また、商品画像などのファイルにリンク切れがないかなどのデータチェックも入るため、こちらも制作前段階で念入りに確認しておく必要があります。
他には、データ保存形式をPDFに指定されている場合もよくあるため、事前の確認作業を怠らないようにしましょう。
【関連記事】新聞広告デザインを解説！受賞広告、媒体資料まとめ

新聞広告の効果的な活用方法

テレビCMとの組み合わせ

テレビCMは、不特定多数ユーザーに訴求が可能です。
また、映像で視聴者に伝えることができるため、印象に残りやすいです。
しかし、テレビCMで商材の詳細な情報を伝えることは難しいです。
この弱点を補うことができるのが、新聞広告です。
新聞は、紙面で多くの情報を伝えることが可能です。
テレビCMで認知度を上げ、新聞広告で足りない情報を掲載することで相乗効果を期待できます。

Webメディアとの組み合わせ

インターネット広告では、詳細なターゲティングが可能であり、Webメディア上で広告がクリックされることで商品の購入ページに誘導することができます。
しかし、Webメディアに広告を出稿している企業は多社存在し、競争率がとても高いです。
新聞広告は、他の広告と比べて信頼性が高いです。
Webメディアと新聞広告を組み合わせることで相乗効果が期待できます。

面白いと話題の新聞広告一覧

Audi Japan（2016年7月5日朝刊）

新聞の２面をフルに使い、新車発表を行ったAudiの例です。黒背景のイメージは朝刊の５面に、赤背景のイメージを７面に印字することで、ページをめくれば明るく鮮明に写し出された赤のAudiが出てくる設計になっており、誌面だからこそできる上手な広告手法として一躍注目を集めました。
（出典：adv. yomiuri　https://adv.yomiuri.co.jp/ojo/theme/AdReview201610.html）

北海道庁　（2016年3月26日夕刊）

新聞の１面と１６面の２面を使い、逆L字型で示した変形広告の例です。１面では新幹線の先頭は見えませんが、最後の１６面のテレビ欄を開いた時に新幹線の先頭が見えるという仕掛けです。インパクトがあり、目立つ広告として大きな反響があった事例です。
（出典：adv. yomiuri　https://adv.yomiuri.co.jp/ojo/theme/AdReview201610.html）

新聞広告賞・コンテスト一覧

新聞社が開催する新聞広告賞やコンテストをご紹介します。
新聞社の他にも、一般企業や団体などが開催するコンテストの情報はWebサイト上にありますので、作品応募を検討されている場合はぜひそちらも探してみてください。

・新聞広告クリエーティブコンテスト（日本新聞協会）
・新聞広告賞（日本新聞協会）
・朝日広告賞（朝日広告賞）
・読売広告大賞（読売新聞社）
・毎日広告デザイン賞（毎日新聞社）

新聞読者層データ

新聞の読者は時代を追うごとに若年層が減り、40代以上の読者層に利用者の偏りが出るようになりました。特にコロナ禍において非接触型の媒体への需要が高まったこともあり、もともと紙媒体の読者であった層もデジタル版のニュースを活発に使用するようになりました。下記はYahoo!ニュースで公開された新聞読者層における集計データをもとに作成したグラフです。

出典：ガベージニュース

出典：Yahoo!ニュース　出典
このように紙新聞の購読者は減少傾向にありますが、その中でも毎日新聞を読んでいる人の割合は比較的高い傾向にあるということがわかります。また新聞という媒体の特徴として、信頼性が高いということがあります。

出典：Media Innovation
購読者数や若年層利用にこそ減少傾向が見られますが、情報過多と言われる現代において、新聞という媒体における信頼性は依然高まっています。Web上やSNSであふれる情報の中、信憑性という面において紙媒体である新聞の価値は今後も下がる可能性は低く、必要性に応じ新聞も合わせて使用していくことで高い情報伝達、訴求効果を発揮できるでしょう。

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