公開日:2019年01月04日 更新日:2024年01月18日
タクシー広告とは?メリットや費用、そして成功事例を解説!
タクシー広告とは?メリットや費用、そして成功事例を解説!
タクシー広告とは
タクシー広告とは、交通広告の一種で、タクシーを利用した広告のことです。
タクシーは富裕層の利用率が高いため、富裕層向けの広告や、経営者に訴求するためのBtoB向けの広告などに向いています。
タクシー広告の種類には、ドアステッカー、アドケース、デジタルサイネージなどがありますが、最近はデジタルサイネージが人気です。
乗客の目の前で動画で訴求出来るため、非常に効果的な広告スペースになっています。
また、タクシーを頻繁に利用する層は、何度も広告に接触するため、徐々に刷り込む事が出来ます(ザイオンス効果)。
お金に余裕がある方に個室の空間でじっくり吟味してもらえるのはタクシー広告の最大のメリットかもしれません。
タクシー広告の活用メリット
タクシー広告を活用するメリットについてご紹介します。
乗車時間の長さ
タクシーの平均乗車時間は16分です。その中で、多くのタクシー利用者が手持ち無沙汰になっているので、サイネージやステッカー広告を見たり、リーフレットを手に取ったりなど、車内広告に目を留める可能性が高いです。乗車中のみならず、タクシー乗り場、乗降車中や精算時など様々なシーンで広告を目にする機会があります。広告との接触時間が長く、タクシー利用者の潜在意識に好印象を刷り込むことが可能なので訴求効果も高くなります。
視聴率が高い 車という個室空間を利用するため、タクシー広告に目を向けてもらいやすいという利用メリットがあります。電車や街頭などの公共の場では通行人や騒音などの阻害要素が多いですが、タクシー車内は個室であることからそのような視聴の妨げとなる要素がありません。さらにタクシーの乗車時間は、電車移動等と比べると比較的長いことも挙げられます。よって、乗車中は屋外広告などに比べ視聴確率が格段に上がります。
効率のいいターゲティングができる
タクシーに乗車する人は富裕層、経営者層、またはビジネスマン層である確率が高いため、タクシーに広告を掲出することがそのままターゲティング施策となります。
利用者の調査からもわかるように、会社経営者、自営業、次いで自由業、会社員と、富裕層やビジネスマン層の利用頻度が最も高いとされています。
また、媒体によりますが、時間帯や曜日でセグメント出来たり、タクシーに乗ってからの広告配信の順番(最初の配信か、それ以降かなど)を決められるものがあります。
<引用:
一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会 タクシーに関するアンケート調査結果 より>
また、タクシー動画広告では、ビジネスマンのみに留まらず、デバイスに搭載された「顔面自動認識機能」を利用して、乗客の性別や年齢をセグメントして配信広告を絞ることもできます。
他にも「どの地域に出稿するか」「どの時間対に出稿するか」によって細かくセグメントが可能になります。
広告に興味を持った乗客の商材理解を深めやすい
タクシー広告の中で気になる商材があった場合、乗客は、タクシー乗車中というプライベート且つクローズドな環境の中で、その商材について検索をかけたり誰かに伝えたり、メモを取ることができます。そのため、認知のための広告に終わらず、乗客の関心を深め、より商材検討に近づけることが可能です。
また、タクシー動画広告では、タブレット端末を操作し、CM商材について詳細をそのまま見ることができます。
タクシー広告を配信できるメディア
タクシー広告を配信できるメディアについてご紹介します。
GROWTH / 株式会社ニューステクノロジー
参考:
GROWTH
GROWTHは株式会社ニューステクノロジーが提供する、タクシーサイネージのメディアです。
東京23区内の11,500台のタクシーに設定されており、タクシー利用者月間770万人にリーチすることができるメディアです。
ビジネス層やプライベートでも購買力のあるユーザーの利用が多い特長があり、ビジネス層から一般消費者向けまで様々な商材の広告出稿が行われています。
GROWTHの媒体資料はこちら からダウンロードできますので、出稿をご検討中の方はぜひダウンロードしてお役立てください!
VIDEO
TOKYO PRIME / 株式会社IRIS
画像参照元:
TOKYO PRIME
TOKYO PRIMEは株式会社IRISが提供している、全国32都道府県のタクシーに設置されているサイネージメディアです。
TOKYO PRIMEのサイネージ導入車数は、2023年10月時点で67,000台を超えており、月間リーチ数は約33,500,000人となっています。2023年10月時点で、都内タクシー利用者カバー率は66.2%を超えており、全国に展開しているものの都内利用者にもリーチできるメディアでもあります。
VIDEO
タクシー広告の費用
タクシー広告の例として、タクシーサイネージメディアに出稿する際にかかる費用をご紹介します。
※掲載期間はすべて1週間としています
※2023年11月時点の情報です
メディア 台数 想定表示回数 広告料金 形式 TOKYO PRIME(Premium Video Ads FULL)
67,000台
450万回 1500万円 動画(音声あり、最大60秒) TOKYO PRIME(Tie-up Contents HARF)
33,500台
100万回
120万円
動画/静止画(音声あり、最大15~30秒) TOKYO PRIME(Area Ads 東京 FULL)
25,500台 90万回 360万円 動画(音声あり、最大30秒) GROWTH (FIRST VIEW)
11,500台 150万回 700万円 動画(音声あり、最大60秒) GROWTH(BUSINESS VIEW)
11,500台
120万回 500万円 動画(音声あり、最大30秒) GROWTH(ECONOMY VIEW)
11,500台
80万回 300万円 動画(音声あり、最大30秒)
参考:TOKYO PRIMEの媒体資料 、GROWTHの媒体資料
タクシー広告の会社・メディア一覧
タクシー広告でのオーソドックスな手法は、サイネージに動画を流すタクシー動画広告ですが、ステッカー広告やサンプリング等様々な手法があります。タクシー広告を配信するには、様々な広告の中から自社の目的に応じたベストな手法を選びます。
また、どの手法が合うかわからない場合には、 総合的にタクシー広告を取り扱っている会社に問い合わせするのもオススメです。 タクシー広告に関する媒体資料を集めて、横並びで比較し、自社にとって最適な手法を探し出しましょう。
下記にタクシー広告を取り扱う企業の媒体資料をまとめております。
資料は無料でいくつでもダウンロード出来ますので、タクシー広告について少しでも興味がございましたら是非ダウンロードしてください。
GROWTH
<都内のみで配信が可能なタクシー動画広告>
東京都内のみで11,500台のタクシー車両に配信ができる、後部座席デジタルサイネージ広告です。
23区内のビジネスパーソンを中心に、プライベート空間にて、広告情報を深く届けます。
GROWTHオリジナルの15.6インチ・特大サイネージは没入感があり、圧倒的なインパクトを誇ります。
月間リーチ人数:770万人
都内法人タクシー利用者カバー率:約42%
ビジネス層利用率:70%以上
タクシー利用頻度 月11回以上:約30%
<設置タクシー会社>
国際自動車
大和自動車交通
グリーンキャブ
チェッカーキャブ
寿交通
コンドルタクシー
東京タクシー
アシストグループ
第一交通
東京都個人タクシー協同組合
その他
<広告枠メニュー>
媒体資料からご確認下さい。
<空き枠状況>
GROWTH Webサイトにて公開中。
BtoB向け商材〜
「決裁者や経営者がサービス名を知っていることが増えた」、
「問い合わせや指名検索数が増えた」、
「リードが多く獲得できるようになった」、
などのお声がございます。
BtoC向け商材〜
「購入する新しい層が増えた(見えてきた)」、
「タクシーから直接の購買に繋がった」、「高単価商材でもすぐ売れた」、
「狙いたい層にダイレクトにアプローチできて良かった」
など、マーケティング活動の際に多くご活用がございます。
タクシービジョンとは、タクシーの後部座席に面したサイネージです。
利用者はハイクラスのビジネスパーソンが多く、ピンポイントに訴求できる媒体として
今とても注目されている媒体です。
”タクシービジョンって聞いたことはあるけどどんな媒体なの?”
”どんなメニューがあるの?”
”どこにメリットがあるの?”
そんな疑問に、交通広告を扱って93年の春光社がわかりやすくご説明いたします。
タクシービジョンを運営しているメディアは複数ありますがそれぞれ強みが異なります。
貴社のサービスの告知でどの媒体を活用すればよいか
どのように選択するのがよいかをご紹介していますのでぜひご参考にしてください。
◇こんなことが書いてあります
・タクシービジョンってなに?
・ターゲットってどこ?
・出稿企業はどうやって活用しているの?
・どんなメニューがあるの?
・実施後のレポートってあるの?
こんにちは!CCCMKホールディングスです。
タクシー広告やOOH施策の際、こんなお悩みはありませんか?
・タクシーの乗客がターゲット層と合っているかわからない
・タクシー広告を効率よく出稿したい
・効果検証までできるか不安 など
そんなお悩みは、“業界初”の「タクシー広告×Tポイント」の広告パッケージで解決できます!
【タクシー広告×Tポイントの広告パッケージとは?】
①CCCの保有する約1.3億人(有効ID数)の実購買データ活用し、タクシー乗車層の分析が可能
②月間770万人が利用するGROWTHのタクシー広告で、ビジネスマンや富裕層・経営者層などにアプローチが可能
③買ったか・買ってないかまでタクシー広告の効果検証が可能
例えば、食品・飲料メーカーさまの場合…
〈商材〉 機能性食品・エナジードリンクなど
〈ターゲット層〉富裕層・経営者・ビジネスマンなど
〈施策イメージ〉タクシー広告でアンケートを配信し、回答者に商品相当のTポイントを付与
その後に実際に購買まで至ったかを検証・分析し、企業さまに合わせたレポートをご提供
さらに、T会員のデータとメディアを活用し、タクシー乗車層と類似ターゲット層への訴求も可能です。詳細は資料をダウンロードしてご覧ください!
クーリエ・ジャポン「動画タイアップ広告」と「タクシー広告」をセットとしたスペシャルパッケージ企画です。
当企画で制作する動画広告を、クーリエ上だけでなく、視認性が高く広告主から高い出稿需要があるタクシー広告でも展開することで、ウェブとOOHの連携展開が可能になります。
グローバル意識の高い20-30代のビジネスパーソン向けて、動画を活用した企業広告やプロモーション等を検討されている企業様には、おすすめの企画となります。
\マイナビニュースのタイアップ記事+タクシー広告を組み合わせたプランをご紹介/
全国主要35都道府県に展開するタクシー広告とコラボしました!
「Tokyo Prime」が運用する、タクシーサイネージメディアを利用し、貴社商材のプロモーションを実施!
人気で埋まりがちなタクシー広告を直近のプロモーションに活用できるだけでなく、マイナビニュースとのタイアップ記事 + 動画制作がセットになっているので「タクシー広告を実施したいけど素材が無い…」という方にもオススメの企画となっております。
※広告を実施できる枠数には限りがございます。お問い合わせいただいたタイミングによっては広告枠が埋まっている場合がございますので。予めご了承ください。
タクシー広告の種類
タクシー広告と言っても様々な広告枠があります。以下が主なタクシー広告の種類になりますので、宣伝する目的にあった枠を選ぶといいかもしれません。下記ではタクシー広告の種類や料金を解説していきます。
【関連記事】
タクシー広告の種類・事例まとめ
【関連記事】
タクシーサイネージへ集まる注目。メリット・デメリットは?
ドアステッカー
タクシーの乗降ができるドアの内側に貼られるステッカータイプの広告です。
主に窓の下に貼られ、乗り降りの際に目が行きやすくなっています。
ドアステッカーは、ドアの内側に貼るステッカーで、乗客の乗り降りの際に乗客に強く訴求できます。もっとも、窓の下に位置するので、歩行者や周辺の自動車への訴求が全くできません。掲載面積も狭く、提供できる情報量も弱いので、既に知名度のある業種業態以外では、効果が望めない広告手法です。
そのため、料金相場は低く、1台月額1000円程度からになります。もっとも、既に知名度のある業種業態が主な広告主になる地方ほど相場が高くなる傾向があります。
アドケース
運転席・助手席に専用のラックなどを設けて掲載する広告です。
乗車中に必ず目に入る位置の広告のため訴求力はかなり高くなっています。
アドケースは、運転席や助手席の背もたれに設置してある専用ラックに入っているリーフレットによる広告です。密室空間かつ目の前に設置されているため手に取り易く、紙媒体なので持ち帰ってじっくり読んで、保管してもらえる点が大きな強みです。また、残存数も確認できるので効果が分かり易い点もメリットです。
もっとも紙媒体という古い手法のため、新ビジネスのイメージに合わず、使いづらいという弱みもあります。
そのため、携帯性や保管性という大きな強みがあるにもかかわらず、比較的安価な料金相場になっていて1台月額2,000円程度からとなっています。
デジタルサイネージ
運転席の背もたれ部分によく設置されている、ディスプレイ画面で訴求できる広告です。
従来の交通広告は紙媒体のモノばかりでしたが、デジタルサイネージの登場によりデジタルでの訴求も行えるようになりました。
動画などを配信することができ、紙では訴求しきれなかった内容も伝えることができます。
デジタルサイネージは、運転席と助手席の背もたれに設置されたタブレットをデバイスとする動画広告です。
ステッカーやアドケースの紙媒体と異なり、音声と動画で強いインパクト与えられます。目の先60㎝という距離も自然に視聴できる環境をつくっています。
また、8割の動画広告のデバイスがスマートフォンであるのに対し、10インチ程度のタブレットは画面が大きいので、見やすく、伝えられるメッセージやストーリーも多くなります。
さらに見ている番組を遮って流れるものでないため、嫌悪感を持たれることが少ない点も大きなメリットです。
そのため、料金相場は高く1週間100万円程度から、月額でも250万から500万円になります。もっとも、それだけ掲載台数が多いので、1台あたりは月額2.5万から5万円程度です。
【関連記事】
タクシー動画広告とは?制作のコツやメリット、成功事例を解説
タクシー広告のデジタルサイネージ市場規模
株式会社CARTA HOLDINGSが2022年12月19日に発表したデジタルサイネージ広告市場調査によると、2022年のタクシーサイネージを含む交通系サイネージの市場規模は358億円でした。
また、デジタルサイネージ市場の51.9%と約半数を交通系サイネージ占めています。
上図の引用:
CARTA HOLDINGS、デジタルサイネージ広告市場調査を実施~2022年のデジタルサイネージ広告市場規模は690億円の見通し、2026年には1,338億円と予測~
今まで発展途上だったタクシー広告ですが、経営層をターゲットにしたメディアの1つとして頭角を現すようになりました。
都内タクシーへのサイネージ媒体の新規設置が完了間近となっているため、今後は安定的な成長に期待できます。
この旨は、前年同社が発表したデジタルサイネージ広告市場調査でも同様に述べられています。
前年度の調査内、タクシーサイネージ広告市場規模推計では、下図のようなペースで発展していくと予想されています。
上図の引用:
CARTA HOLDINGS、デジタルサイネージ広告市場調査を実施~2021年のデジタルサイネージ広告市場規模は594億円の見通し、2025年には1083億円と予測~
ステッカー
タクシー広告では、ステッカーでの広告もよく見られる手法です。ステッカーの位置によって、タクシーに乗車している人・していない人などのターゲットを選択できる点も魅力の一つです。下記で、詳しく解説していきます。
ステッカー名 特徴 サイドウィンドウステッカー
サイドウィンドウステッカーは、乗降ドアの窓ガラスに貼られるステッカーで、両面に広告できる点が特徴です。乗り込む際の乗客だけでなく、乗車中は歩行者や他の自動車のドライバー、乗客にも訴求できる点が強みです。
リアウィンドウステッカー
リアウィンドウステッカー・スーパーステッカーは、後方の窓に貼られるステッカーで、乗客へは訴求できませんが、歩行者と後続車のドライバー、その乗客に訴求できます。掲載面積も広いので、様々なキャンペーンやイベントを目的する広告が多くなります。
ボディステッカー
ボディステッカーは、後方ドアをラッピングするタイプのステッカーです。乗車時の乗客だけでなく、乗車中は歩行者や他の自動車に訴求できます。また、通常のステッカーより掲載面積が大幅に増えるので、伝えられる情報も多くなり、インパクトのある広告も展開できます。
ラッピング
タクシーの全ドアを使ってラッピングする広告です。
ラッピング車はかなり街中で目立つため、走行時には高い訴求力があります。
その分費用も他の広告と比べると高くなる傾向があります。
ラッピングは、ドア4面に広告を貼る広告手法です。乗車時の乗客にも訴求できますが、メインのターゲットは、歩行者と周辺の車です。掲載面積が広く、そのタクシーを個性づけるので大きなインパクトを与えられます。そのため、キャンペーンやイベント案内、ブランディングにもよく使われます。電車やバスでもラッピングは行われていますが、タクシーのラッピングは不確定な走行エリア・時間帯のため、差別化された広告効果が期待できます。そのため、料金相場も1台月額35,000円程度からとなっています。
【関連記事】
タクシーラッピング広告とは?
乗客サンプリング
乗客サンプリングは、乗務員から乗客に手渡しされる商品サンプルやノベルティ、クーポン券等です。配布時期は主に降車時・精算時ですが、乗車時に渡されることもあり、乗務員の判断に任せられています。精算時はレシートやお釣りとあわせて渡されるため、受け取ってもらいやすいメリットがあります。また、サンプルやノベルティなのですぐ役立つものが多く、携帯性もあるので乗客に喜んでもらえる点も他の広告手法と異なる強みです。
アドケースと同じく物理的減少で成果が計測し易い点もメリットです。
種類は生活用品が多く、地域の飲食店や美容院のクーポンなどもあり、千差万別ですが、車両に搭載可能であり、乗客に有益なものに限ります。また配布時の利便性を考え、1点にまとめられている必要があります。
また、配布物の内容によって、配布セグメントが生まれ、男女以外は各社乗務員への個別指定になるので注意が必要です。
料金相場は1台月額ではなく、配布1個40円からとなります。
ヘッドレストポスター
ヘッドレストポスターは、助手席と運転席のヘッドレスト部分に貼られるミニポスターです。
デジタルサイネージと同じ位置、目の前60㎝という、視認性の良い位置に設置されるので、訴求効果が高い広告です。デジタルサイネージの10分の1以下の費用に抑えられる点が大きな強みになっています。
種類は、縦130㎜、横200㎜、ラミネートパウチ各辺ミミ5㎜角Rの加工に限定されています。
また、タクシー事業者と広告事業者にとってはデジタルサイネージの方が優れた採算性なので、掲出台数、希望エリアとも案件ごとの交渉が必要になる点がデメリットです。
さらに掲出期間3か月以上、掲出台数200台以上で200台未満は応相談で割増料金になる点も弱みです。
そのため、料金相場は1台月額1,800円からとなっていますが、最低200台以上で、効果が期待通りでなくても3か月以上の継続が必要で、総合的な費用対効果が悪くなるリスクがあります。
従って、案件ごとの慎重な交渉と同業種同業態の過去事例の分析等、検討が必要になります。
シートベルトカバー
シートベルトカバーは、後部座席左右のシートベルトの摩擦と圧迫感を和らげる特許商品です。乗車時にすぐ目に入り、必ず装着するので訴求性の高い広告です。新しい広告手法なので印象に残りやすい点もメリットでしょう。
もっとも装着後の視認性は悪くなり、降車時も目に入ることは少なくなります。
掲出台数は案件ごとの交渉が必要で、希望エリアもタクシー会社の事情によります。
種類は限定されていて、素材は合成皮革でフルカラー転写プリント、裏面ファスナーのみです。
掲出期間3か月以上、掲出台数200台以上で200台未満は応相談で割増料金になる点もデメリットです。
料金相場は1台月額3,000円からとなっていますが、ヘッドレストポスターと同じように、その他の縛りが多く、特に掲出期間3か月以上である点で費用対効果が心配になります。
しかもヘッドレストポスターと異なり、シートベルトカバーはまだ新しい広告手法なので、同業種同業態の過去事例の分析が難しくなります。
従って、広告業者との慎重な相談が大変重要です。広告に期待する効果を具体的に提示し、詳細な見積もりをもらうことが必要です。
タクシー広告の出稿事例
タクシー広告の出稿事例について3社取り上げました。順に紹介していきます。
株式会社UPSIDER
VIDEO
法人カードの「UPSIDER」を提供する株式会社UPSIDERは、タクシーサイネージメディア「TOKYO PRIME」上にてタクシー広告の出稿を行っています。
法人向けカードという商材が、ビジネス層の利用者にリーチできるタクシー広告と相性がいいことから、認知拡大という課題を解決するために広告出稿を行っています。1週間の広告出稿期間を何度か放映したことで、指名検索数や流入数が通常時よりも約40%近くアップする結果となっています。タクシーの利用者層との相性の良さを生かすことで、認知度拡大につながった事例です。
参考:
株式会社UPSIDER / TOKYO PRIME
読売ジャイアンツ / 株式会社読売新聞東京本社
VIDEO
日本プロ野球球団「読売ジャイアンツ」を運営する株式会社読売新聞東京本社は、2023年2月にタクシーサイネージ「GROWTH」でタクシー広告を放映しています。読売ジャイアンツのシーズンシートを訴求する広告動画では、過去在籍していた選手に出演してもらうなど、タクシーサイネージの中でも目立つようなCM作りを行っています。また、通常の広告枠に加え、GROWTH内の独自番組「HEADLIGHT」のエディア枠を活用して、通常の広告枠+メディア枠の計50秒連続してコンテンツ放映されています。
参考:
株式会社読売新聞東京本社 / GROWTH
メディアレーダー
VIDEO
メディアレーダーがタクシー広告を出稿した際の事例をご紹介します。
メディアレーダーを使用していただくことで、「ビジネスを効率よくスムーズに前に進めることができる」というメッセージを訴求する目的で動画を作成し、タクシー広告を配信しています。
配信期間:2022年11月28日~12月4日
放映媒体:GROWTH
配信地域:東京都内
動画時間:30秒
タクシー広告出稿時に押さえておきたいコツ
動画広告は。広告市場全体の2割を超え、前年比121.3%と、急成長しています 。
タクシー広告でも、2016年首都圏のタクシー事業者と広告事業者の連携により動画配信が急成長し、リーフレットやステッカーなどこれまでの手法から主役の座を奪い始めています。
もっとも、広告主が積極的に広告制作に関われるSNS広告と異なり、タクシー動画広告は、タクシー事業者との連携、最新媒体の必要性、特殊な配信環境のため、動画制作会社に依頼することが必要です。そこで、タクシー動画広告制作依頼で押さえておきたい3つのコツを以下で取り上げます。
タクシー広告配信の媒体の特徴を抑える
動画広告の媒体は8割がスマートフォンです。
しかし、タクシーの動画広告は、10インチ程度のタッチパネルなので、視認性が優れ、よりクリエイティブなコンテンツを配信できます。
また、YouTubeや他のSNS広告のインストリーム広告と異なり、途中でスキップできないことがタクシー動画広告の強みになっています。しかもその視聴(乗車)平均時間が18分もあるのです。
そのため、タクシー動画広告は、他の媒体の動画広告よりクリエイティブで、飽きさせないコンテンツであることが必要です。
伝える内容によっては、ドラマ仕立てにしたり、効果音やテロップを積極的に使ったりすることも必要になります。
従って、タクシー動画広告制作を依頼するにあたって、制作会社のデザイン力やクリエイティビティを考慮して選定するのがコツです。
配信環境の特性を活かした動画を制作する
タクシー動画広告は他の動画広告とは異なる特殊な配信環境になっています。目の前60cmの距離で10インチタブレットから流れる映像に18分間没入できる環境になっているのです。そのため、広告到達率69.8%、広告関心度80.3%、購入意向喚起度77.3%、の高いブランディング効果を発揮しています。
顔の自動認識機能付きのタブレットの場合は、乗客の年齢・性別により異なるコンテンツも配信できます。しかもタクシー広告は乗客特性が他の公共交通機関より富裕層が多く、ビジネスモードで視聴されることが多いという環境特性もあります。
このため、他の動画広告以上にターゲットが絞り込まれた方向性の明白なコンテンツを制作する必要があるのです。
さらに、広告サービス会社によっては、タクシーというモビリティ環境を考慮して、気候条件に連動したプロモーションを展開することもあります。
参考:
タクシー広告のブランディング効果について
ターゲットと配信エリアを決めておく
タクシー広告のメリットは、経営者層・富裕層にハイクラス商品・サービスを、ビジネス層にBtoB関連とビジネスマン向け商品・サービスを、没入感ある空間でプロモーションできることでした。
このメリットを動画広告でもより強固にするため、ターゲットと配信エリアを絞り込む必要があります。
ビジネス層を狙うのに、地方都市でタクシー広告を配信するより、大手町周辺のタクシーに絞って配信する方が、効果があるのは明白でしょう。
年収は公的資料(国税庁「民間給与実態統計調査」、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」)で地域別に把握できますし、ジオターゲティングでエリアの行動特性も把握できます。
さらに、多言語対応できる動画広告サービスもある (PremuimTaxiVision等)ので、インバウンド事業を展開している企業にとってもタクシー動画広告は魅力です。
参考:
民間給与実態統計調査
参考:
賃金構造基本統計調査
ライタープロフィール
メディアレーダー 運営事務局 株式会社アイズ
広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
メディアレーダーについて詳しく知りたい方はこちら
https://media-radar.jp/about.php