公開日:2021年03月19日 更新日:2023年05月19日
Twitter広告とは?出し方や費用、種類について徹底解説
Twitter広告とは?出し方や費用、種類について徹底解説
Twitter広告とは
Twitter広告(Twitter Ads/ツイッター広告)とは、Twitter内で配信される広告のことを指します。ユーザーは10~30代が特に多いとされており、若年層をターゲットとしたマーケティング戦略の場として、個人や企業を問わず多くの人から活用されています。Twitterは、LINEやInstagramをはじめとした主要なSNSの中でも拡散性が高く、広告出稿をした後ユーザーによって引用ツイート、リツイートなどがされることによって二次的な情報拡散が期待できる点に大きな活用メリットがあります。
下記では、そんなTwitter広告に関する媒体資料についてまとめました。
Twitter広告の資料はこちらから全て無料でダウンロードできますので、ぜひダウンロードの上ご活用下さい。
Twitter広告の特徴
Twitterは若年層ユーザーが多いのが特徴で、広告を配信するならそうした年齢層と親和性が高い商品やサービスにはおすすめのプラットフォームです。特にTwitterはフォロワーやツイートなどによってユーザーの趣味嗜好が大きく反映します。
また、Twitter広告の特徴は二次拡散性が高い点です。二次拡散とは一度公開された広告が第三者によって拡散され、その後に再び拡散がされることを言います。二次拡散に繋がるアクションはリツイートや引用ツイート、そしていいねボタンを押すことです。これらのユーザー行動によって投稿がユーザーのフィード上に表示される割合が増え、情報が拡散する要因となります。
それではTwitter広告の特徴について具体的にみていきましょう。
二次拡散性が高い
Twitterで特徴的なものとして二次拡散性があります。リツイートと呼ばれるほかのアカウントのツイートを共有することで、一度公開された広告が第三者によってさらに拡散されることをいいます。
二次拡散されたツイートは、広告費をかけずに多くの人に見てもらえるため、Twitter広告を配信する際は、「いいね」が押されたり、共有されたりするようなクリエイティブを意識することで大きな影響を与えることが可能です。
特に二次拡散は課金が発生しないのが大きなメリットといえるでしょう。例えば、Aという人が広告をリツートした場合、リツイートは課金されますが、Aのリツイートを見たBという人がさらにリツイートをした場合はそのリツイートは課金されません。
このように二次拡散以降は課金なしで拡散されればされるほど広告の効率が高まり、結果的に広告費を抑えながらユーザーをコンバージョンにつなげることができます。
ターゲティング精度が高い
Twitterにはターゲティングツールがあり、広告に反応をしてくれそうなユーザーに対して関連性が高い広告を配信することができるので、オーディエンスを絞り込めば親和性のあるユーザーにタイミング良く自社商品やサービスをアピールできます。
特に注目すべき機能に「カスタムオーディエンス」があり、その精度は高く広告主と既に一定のつながりがあるユーザーにリターゲティングできます。
データリストの中から自社商品やサービスに関心を示したユーザーに対してピンポイントでアプローチできるため高い確率でコンバージョンに至るのです。
ユーザーアクションで課金発生する
Twitterで課金される対象は選択した広告キャンペーンと広告主の目的の組み合わせごとで請求可能なアクションが異なるのが特徴です。
例えば、ウェブサイト訪問数を目的にするとユーザーがリンクをクリックした時に課金が発生する仕組みです。広告キャンペーンの目的には、ブランドの認知度向上・購入検討・コンバージョンなどのように目的を設定できます。
ユーザーがそれら特定のアクションを起こした場合だけ課金されるのです。
そのほか、動画が再生された時を設定すれば再生時間が3秒以上かつ動画の100%の画面が表示される、再生時間が2秒以上かつ50%の画面が表示される、再生時間が6秒以上かつ50%の画面が表示されるといった設定ができます。
また、広告内にあるアプリがインストールされたり、広告が1,000回単位で表示されたら課金が発生されたりするなどもあります。
Twitter広告に関する資料
Twitter広告に関する資料を下記にまとめています。Twitter広告を検討している方や、既に導入を決めていられる方にオススメの資料・役立つ資料をまとめておりますので、お役立て下さい!また、ダウンロードは何資料でも無料ですので、ぜひご活用下さい!!










Twitter広告の種類
Twitter広告には、通常のツイートを広告として配信できる広告や、フォロワー獲得を目的として広告配信ができる「プロモアカウント」などのいくつかの種類があります。ここではTwitter広告の種類とその特徴についてご紹介します。
参考:
Twitterビジネス
プロモツイート
画像参照元:
Twitterビジネス/プロモ広告
プロモツイートとは、通常のツイートと同様にタイムラインに広告を表示できるTwitter広告です。通常ツイートと異なりプロモーションラベルが表示されますが、いいねやリツイートは通常と同様に操作できます。また、テキストや画像だけでなく、動画もプロモツイートとして投稿することが可能となっており、プロモビデオと呼ばテレいます。
【関連記事】
プロモツイートとは?Twitterプロモ広告を徹底解説!
プロモビデオ
画像参照元:
Twitterビジネス/プロモ広告
プロモビデオとは動画を活用したTwitter広告で、テキストや画像に比べてユーザーに目にとまりやすいという特徴があります。また、商品やサービスについて情報が分かりやすく、購買意欲を高められます。
プロモビデオは広告を表示させるだけで自動再生されるため、ユーザー自ら再生ボタンをクリックする必要がありません。
また、初期設定がミュートなので音声が出せない環境でも安心して広告が見られるメリットがあります。
広告をじっくり見たければ音声を出したり、画像をフルスクリーンにして視聴したり、リツイートやコメントもしたりも可能です。
プロモビデオの課金形式は動画再生時間と画面を占有している割合によります。具体的にはタイムライン上で2秒以上再生され画面の50%以上表示された時やクリックされた時、3秒以上再生され画面の100%表示されたり、クリックされたりした時に課金されます。
また、プロモビデオも二次拡散には費用がかからないため費用対効果も高いのが特徴です。
プロモアカウント(フォロワー獲得広告)
画像参照元:
Twitterビジネス/プロモアカウント
プロモアカウントとは、現在自分をフォローしていないアカウントの中で自分に興味を持ちそうなアカウントに対してサジェストできる機能です。フォロー数の増加を目的に使用されることが多いため、フォロワー獲得広告と呼ばれることもあります。
プロモトレンド
プロモトレンドとは、1日1社限定でキーワードやハッシュタグをトレンドに表示できる機能です。商材や企業認知、話題性に繋げることができます。ただ商材名や企業名を入れるのでなく面白いギャグを入れたり、起用タレントを絡めた目を惹くハッシュタグにするとその日限りでない話題性や名前の認知に繋がります。また、プロモトレンドのなかでもタイムラインやトレンドといった、最も目立つ部分に広告を表示できる広告として、Twitterテイクオーバー広告があります。テイクオーバー広告は「タイムラインテイクオーバー」と「トレンドテイクオーバー」の2種類があります。それぞれ解説していきます。
タイムラインテイクオーバー
画像参照元:
Twitterビジネス/タイムラインテイクオーバー
タイムラインテイクオーバーとはユーザーがその日最初のTwitterにアクセスした時に会話の一番上に表示される広告をいいます。
一日一社限定で独占的に広告が掲載でき、24時間にわたり魅力的な広告が自動再生されることからTwitterで積極的に情報収集をするユーザーに幅広くリーチできます。
例えば、新商品などの発表日に合わせてタイムラインテイクオーバーを活用すれば、自社ブランドを全面に露出させる効果があり広告効果も高くなるといえるでしょう。
トレンドテイクオーバー
画像参照元:
Twitterビジネス/トレンドテイクオーバー
トレンドテイクオーバーは2021年4月に「プロモトレンド」から名称変更されたものです。トレンドテイクオーバーが配信できるのは一日一社のみで買い取り制になっています。
配信日の0時から翌日の0時までの24時間表示され、トレンドテイクオーバーをタップすると一番上に広告主が指定した広告が表示される仕組みです。
24時間インパクトが大きい広告枠を独占できるため、幅広くユーザーをリーチできるのが最大の特徴です。
また、トレンドテイクオーバーの2番目以降はハッシュタグが含まれるツイートが表示されるため、ユーザーにハッシュタグを拡散してもらうことで課金なしで拡散することができます
Twitterライブ
画像参照元:
Twitterビジネス/Twitterライブ
Twitterライブは動画が配信できるツールで「ライブ配信」と「イベントページ」の2種類があります。ライブ配信は動画広告同様にイベント開催時にライブ配信ができるため、ユーザーとリアルタイムでやりとりができるのが特徴です。
Twitterのユーザー層に応じてアプローチできるので商品とサービスの親和性の合うユーザーをターゲティングするのがポイントになります。ライブ中はコメントでインタラクティブなコミュニケーションが可能です。
イベントページは特定のトピックについて専用のページが用意されていて、指定したハッシュタグを含むツイートがリアルタイムで表示されます。
Twitter検索キーワード広告
Twitter検索キーワード広告とは、2023年1月にβ版として追加された新しい広告で、Twitterの検索結果画面に配信できる広告のことです。これまでも検索結果画面に広告配信は行われていましたが、広告主が設定したキーワードとユーザーの検索キーワードがマッチした際に広告が表示されるようになるため、より関連性の高い広告配信が可能となっています。
GoogleやYahoo!などの検索結果画面に表示されるリスティング広告のように、自社サービスや自社商品が検索された際に広告を表示することが可能になります。広告枠は検索結果の3つ目のツイートとなっており、Twitterによると今後2つ目のツイート表示へのアップデートが予定されています。
参考:
新プロダクト「Twitter検索キーワード広告」ローンチのお知らせ
Twitter広告の費用が発生する仕組み
Twitter広告の費用は基本的にユーザーがその広告キャンペーンに対しクリックなどの特定の行動を起こした際に発生し、定額で発生することはありません。ここでは具体的にどのようなポイントで費用が発生するのかを解説します。
・フォロワー数が増えたとき
広告を通じてアカウントのフォローが発生した際に広告費が課金されます。広告を介さずフォローが発生した場合には料金は発生しません。
・リンクがクリックされたとき
広告に連結させたリンクに対してクリックが行われた際に費用が発生します。広告の投稿のみをクリックした際はカウントされません。
・動画が再生されたとき
広告内の動画が再生された際に費用が発生します。動画が再生されたと判断される条件には再生時間が3秒以上かつ動画の100%の画面表示がされる、再生時間が2秒以上かつ50%の画面表示がされる、また再生時間が6秒以上かつ50%以上の画面表示がプレロール動画内で行われるという3つがあります。
・エンゲージメントが発生したとき
広告に対してコメントやリツイート、いいねなどのアクションがあった際に費用が発生します。
・アプリがインストールされたとき
広告を通してアプリがインストールされた際に費用が発生します。このキャンペーン内では、すでにアプリがインストールされている場合でも、広告を通してアプリが起動されれば課金の対象となります。
・インプレッションが発生したとき
広告の表示された回数に基づき費用が発生します。1,000回単位で課金されていきます。
Twitter広告の課金方式
Twitter広告の課金方式は選定した「キャンペーンの目的」によって異なります。課金されていくのは、「キャンペーンの目的」に応じてアクションが生じた場合のみです。例えば、目的に「クリック」を選定した場合は、広告をクリックされる事に課金されていきます。仮にフォロワーが増えたとして「クリック」を目的としている場合は、費用が生じないので注意が必要です。それではTwitter広告には、どのような課金方式があるのかについて紹介していきます。
Twitter広告の入札タイプ
Twitter広告ではオークションの入札により広告が表示される仕組みです。広告のオークションは入札額だけでなく品質スコアも考慮されます。品質スコアとはツイートに対してリツイートが頻繁に行われているか、ツイートの内容がユーザーの興味関心にマッチしているかです。
Twitter広告を入札するメリットは限られた予算内で費用対効果を考慮しながら低コストの運用ができることです。それでは具体的にTwitter広告の入札タイプをみていきましょう。
自動入札
Twitter広告の自動入札機能では、最小限の費用で最大の結果が得られるようにキャンペーンの目的と予算に応じて入札額が自動で最適化されます。
新規で入札する場合は自動入札がおすすめで、入札単価が分からない時や確実にリーチしたい時などに、入札価格を自分で決める手間が省けるのがポイントです。費用対効果が高い設定ができるのがメリットになります。
デメリットとして、自動的に入札額が決まるため想定の単価を上回って落札されるリスクがあるので、限られた予算内で運用する際には注意が必要といえるでしょう。
上限入札単価
Twitter広告の上限入札単価機能は、事前に設定したアクションが発生した際に1クリックもしくは1エンゲージメントあたりの入札金額の上限を手動で設定できます。
上限入札単価を設定すればその金額を超えて入札されないため一定の単価でユーザーに広告を配信したいのなら、費用対効果を考慮して上限入札単価の設定が良いでしょう。
デメリットとして、上限入札単価が低すぎると配信ボリュームが伸び悩むことがあるため、毎日配信状態を分析し細かく単価を調整しなければなりません。
目標コスト
目標入札単価機能では、1エンゲージメントあたりの支払い金額の目標を設定しておくことで、設定した金額に近い最適な入札金額を自動で設定してくれます。目標入札単価機能は費用対効果が高い運用ができる機能です。
しかし、デメリットとして、必ずしも指定した単価と一致するとは限利ません。設定単価が低すぎると配信ボリュームが少なくなる可能性があります。そのため毎日配信状態を分析し細かく単価を調整しなければなりません。
Twitter広告のターゲティング
地域や言語、端末の種類、年齢、性別によって、Twitter広告ではターゲットを絞ることができます。世界中で多くの人がTwitterを使っていますので、地域や言語、その他で細かく分けられておすすめです。Twitterで様々なターゲティングして、より効果的な広告をする方法をご紹介します。
地域ターゲティング
Twitterでは、ユーザーの位置情報によって、国、地域、都市圏、市区町村、郵便番号などで分けてターゲットを絞れるようになっています。
それぞれの企業や商品やサービスが重要視している地域別でターゲットにできておすすめです。
ターゲットを設定する方法としては、広告キャンペーンで「ターゲティング」で「オーディエンスの特性」でスクロールをして、「場所」から国、地域、都市圏、市区町村、郵便番号で絞っていきます。
細かな地域で分けることができ、いくつかの地域を選ぶことができます。細かな地域を対象にしたい場合や細かく広告結果を分析してみたい場合におすすめです。
言語ターゲティング
世界中の人が利用していますので、ツイートや反応したトピックから第一言語で選択することができます。現在46言語から選べるようになっています。
広告キャンペーン設定フォームの「ターゲティング」で「オーディエンスの特性」 に行き、「言語」の下にある検索ボックスで、言語をチェックすることができます。
複数の言語を選べるようになっていますので、様々な国を対象にすることも可能です。
以下全て参照:https://business.twitter.com/ja/help/campaign-setup/campaign-targeting/geo-gender-and-language-targeting.html
端末ターゲティング
どんな端末の種類を使っているのかによってもTwitter広告のターゲティングを行うことができます。
携帯電話モデルの種類、携帯電話会社によっても識別でき、Wi-Fi接続の端末など、様々な形で対象が分けられるのがメリットです。
また、新しい端末を持つユーザーも絞れ、タイムリーな広告を行うことができておすすめです。さらに、モバイル端末を良く使うターゲットなども絞ることが可能です。
方法としては、広告キャンペーンで、「ターゲティング」で「オーディエンスの特性」で、検索バーをクリックして「閲覧」で端末の種類やプラットフォーム、携帯電話会社などを選びます。
新しく端末を持つユーザーも「次の期間に新しい端末を購入した利用者をターゲティング」をチェックすることで選べます。
年齢ターゲティング
Twitter広告では、年齢を区切って絞ることも可能です。ユーザーのプロフィールの誕生年月日やユーザーの興味や関心、属性から推測してターゲテイングできます。
18歳以上や18歳~24歳、25歳~49歳、50歳以上他、13歳から50歳以上までが細かく様々なパターンで全21パターンに区切られています。ターゲットとしたい特定の年齢層を選ぶことが可能です。
ただ、多くの年齢の区切りがありますが、国によって区切れる範囲が異なります。ターゲットが日本の場合だけ、利用できる範囲もありますので注意してください。
年齢によるターゲティングをする方法としては、「ターゲティング」から「オーディエンスの特性」に行き、「年齢を選択」を選び、「全年齢」または「年齢範囲」を選ぶようにします。範囲が選べず「日本のみ」で選べるように表示される場合もあります。
性別ターゲティング
Twitterの広告キャンペーンでは、性別で分けて配信することができます。男性または女性に限定することができます。
ユーザーのプロフィールの性別データを活用してターゲティング可能です。性別の入力が未入力のユーザーの場合には、アカウントの傾向に基づいて、性別を男性か女性かを判断しています。
ターゲットを絞る方法については、「ターゲティング」に行き、「オーディエンス特性」に移動すると、性別のオプションを選択することが可能です。
また、これらの地域や言語、端末の種類、年齢、性別によるターゲティングをTwitter広告で細かく行う場合は、全ての条件を「AND」条件のターゲティングタイプにすることで可能となります。
○○地域に住む、端末は〇〇を使用する、年齢〇歳、性別〇の人をターゲットにすることができるでしょう。
ただし、細かくターゲティングを行うことによって対象は絞れますが、ユーザー数が少なくなることを考慮しておく必要があります。
Twitter広告の出し方と設定方法
Twitter広告を利用して、アプローチや認知拡大をしていくためには正しい広告の出し方を知っておくことが大事です。ここでは、Twitter広告の出し方と設定方法について紹介します。
参考:
Twitter広告の始め方
Twitterの広告アカウント作成
Twitterアカウントを開き、「もっと見る」の部分を選択します。そうすると「Twitter広告」のボタンが出てくるのでタップします。
キャンペーンの作成
まずは、広告を配信するためのTwitterアカウントを作成します。アカウントを作成後、広告キャンペーンの目的を選定します。Twitter広告を配信する目的を決めたら、キャンペーンを選定します。Twitter広告のキャンペーンの種類には以下があります。
- アプリインストール数
- フォロワー
- ツイートのエンゲージメント
- プロモビデオ再生数
- ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン
- アプリの起動回数
- インストリーム動画再生数
- ブランド認知度の向上
例えばツイートのインプレッション数を増やすことが目的の場合は、ブランド認知度の向上キャンペーンを作成します。キャンペーンを作成したら詳細を決めていきます。
- キャンペーン名
- 日別予算
- 総予算(任意)
- 開始日時(任意)
これらの項目は後から変更することができるので、まだ特に予算等の目処が立っていないなどの場合決まってから変更するといいでしょう。
広告グループの作成
広告キャンペーンの詳細まで設定することができたら次に広告グループの作成を行います。広告グループは、1つのキャンペーンに対し一つまたは複数作成されます。広告グループの設定手順については以下になります。
- 広告グループの設定
広告グループでは、広告グループ名、期間、総予算、入札タイプ、入札額を設定します。これらの項目は任意設定となっているため、仮に何も入力しなかった場合は、キャンペーン詳細と同じ内容が保存されます。また、Twitter広告のオークションは普段利用されているオークション形式とは異なり、入札価格、品質スコアのどちらも考慮して落札されます。
Twitter広告のターゲティング
Twitter広告のターゲティングは性別や地域などのターゲティングに加えて、興味関心などのターゲティング設定を行うことも可能です。
|
|
カスタムターゲティング
| テイラードターゲティングとは、既に自社ページと関連のあるユーザーに対しアプローチするリターゲティング手法です。自社で保有しているユーザーのメールアドレスリストなどを活用し、自社のWebサイトにも訪問してるユーザー、自社アプリをダウンロードしているユーザーなどに限定的にアプローチできます。
|
地域(エリア)ターゲティング
| 世界各国の地域を組み合わせて配信エリアを設定でき、郵便番号などの細かい設定も可能です
|
言語ターゲティング
| ユーザーの設定言語を指定してターゲティングできます
|
年齢・性別ターゲティング
| 性別、年齢を指定できます。これらがユーザー側で設定されていない場合、性別は周辺のアカウント、フォローしているアカウントの類似性から拡張されます。また、年齢においても周辺のアカウントや興味を示しているアカウントから推測されています。
|
フォロワー(ハンドル)ターゲティング
| 任意のアカウントを登録することで、そのユーザーやフォロワーに似ているアカウントに対してターゲティングすることができます。
|
キーワードターゲティング
| 特定のキーワードや絵文字を指定することで、ユーザーのツイート内容や検索クエリの中から関連性のあるユーザーを抽出、ターゲティングします。ターゲットオーディエンスはキーワードが合致していることを条件に決定されます。
|
行動ターゲティング
| 行動ターゲティングでは、Twitterパートナーからの情報に基づいてターゲティングが行われます。ユーザーの購買行動や検索行動を軸に、ライフスタイルに基づいたターゲティングを行うことが可能です。
|
インタレストターゲティング
| インタレストターゲティングでは興味、関心に基づいてオーディエンスを決めることができます。選択肢は基本的なカテゴリーが25種類、そこからさらに派生したサブトピックでは350種類ものターゲティング要素があります。
|
端末ターゲティング
| ユーザーが使用しているOSのバージョンや端末の種類、キャリア、Wifi接続の状況などを基準にターゲットを設定できます。
|
クリエイティブの作成
Twitter広告のグループ分けとターゲティングの設定が完了したら、次にクリエイティブを作成していきます。Twitter広告のクリエイティブは、利用者に興味を持ってもらうために工夫して作成する必要があります。設定方法は以下になります。
- クリエイティブのフォーマットを選定
フォーマット形式は「GIF・JPEG・PNG・動画」があり、自分たちの選定した目的によって作成可能なクリエイティブが異なります。
- キャンペーンを開始する
クリエイティブの作成まで完了したら、最後は設定盲目の最終確認をしてから広告配信を開始します。
広告の配信と分析
クリエイティブまでの設定を完了し、配信までできたら広告の分析を行いましょう。Twitter広告の画面ではインプレッション、利用金額、成果などを確認する事が可能です。画面の「過去7日間」と記載されている箇所をクリックして期間を指定します。期間の選択後、キャンペーンやオーディエンスなどのレポートを確認する事ができます。どのようにして成果がでているのかを把握する事で、改善策などを考えていくようにしましょう。
Twitter広告の注意点
Twitter広告は、リツイートされ、大きな拡散効果がありますが、次のような注意点も知っておくことが大切です。ツイートを配信したのに配信されていなかったり、強制停止などになっていたりすることがあります。注意が必要なことがありますので参考にしてください。
配信されないことがある
Twitter 広告を登録して配信したにも関わらず、広告が配信されていない場合があるため注意が必要です。次のような原因の場合に配信されませんので、確認が必要です。
・広告アカウントやツイートした内容が審査中になっている場合
・予算や入札額が低すぎで配信されていない状態になっている場合
Twitter 広告では、登録するとアカウント審査がまずあります。アカウント審査中の場合は、その期間広告キャンペーン自体も停止されます。ツイート内容もTwitter広告ポリシーに違反していないかどうかが審査されますので、注意してください。配信されていない場合は、ポリシーに反していないかを確認する必要があります。
また、予算や入札額が低すぎると、他のTwitter広告が優先され、配信されない状態になってしまいます。審査は通過したが、配信されない場合は、入札額が低すぎていないかを確認して、金額を上げてください。
強制停止されることがある
Twitter 広告では内容の審査があり、ポリシーに反している場合は、違反の概要と修正手順について、メッセージが送られてきます。通常はこのメッセージによって修正を行えば配信がされるようになります。
しかし、重大な違反の場合には、事前に修正のメッセージもなく、強制停止となってしまいますので、注意が必要です。
配信する前に事前にTwitter広告ポリシーをよく読んで内容を確認しておくことが大切です。
また、強制停止となってしまうと、これまで大丈夫だった広告キャンペーンや配信されている広告なども停止されてしまいます。同じアカウントのものが全て配信停止となってしまいますので十分注意してください。
入札金額が適正なのか
そして、Twitter広告で配信されるためには入札金額の設定が重要です。Twitter広告には最小金額が設定されていないため、安くても大丈夫と考えがちですが、しっかり検討することが大切です。キャンペーン広告などでも、途中で金額を調整できますので、配信状況によって金額設定を変えるようにするといいでしょう。
フォロワー獲得広告では、1クリック当たり25円~100円程度を平均に考えてください。また、1日10人のフォロワーを獲得した場合、1日の予算として約3,000円程度、1人当たり280円~380円の入札額にするのがおすすめです。
ターゲティング設定は適正なのか
配信されない、配信効果があまりない、Twitterが拡散しないなどという場合は、ターゲッティング設定が合っているのかを確認することも必要です。
拡散したい内容とターゲットが合っているかが重要で、Twitterは若い年代を中心に最近では40代でも約45%、50代でも約34%が利用しています。40代位までならば効果も高くなっているでしょう。
Twitter広告では、ターゲティングの方法として、任意のユーザーアカウントを指定して、そのユーザーのフォロワーとそれに類似したユーザーに広告を配信することもできます。関連する人気のユーザーをターゲティングして、そのフォロワーをターゲティングし、そこからさらに類似のユーザーに広げていくことが可能です。
また、独自の会話ターゲティング、イベントターゲティング、リマーケティング広告キャンペーンなどができるため、ターゲティングもいろいろでき、どのように行ったらいいのかをしっかり考えることが大切です。
Twitter広告で成果を出すコツ
せっかくTwitter広告を利用したのに成果が全く出なければ意味がありません。次は、Twitter広告で費用対効果を高めるためのコツについて3つ紹介します。
配信する目的を持つ
Twitter広告で成果を出すためには、広告を配信してどんな目的を達成したいのかを意識するようにしましょう。目標を立てなければ、最適なターゲティングをする事ができません。Twitter広告は、ツイートの反響を元に配信の内容を変更していく必要があります。Twitter広告を成功させたい場合は、まず目標を立てるようにしましょう。
クリエイティブ改善
Twitter広告で成果を出していくためには、作成したクリエイティブを常に改善していく必要があります。例えば動画広告は、広告を最後まで利用者が見てくれるかが初めのタイミングで決まります。そのため、限られた予算の中でも動画の冒頭に注力して利用者を惹きつけるようにしましょう。その他にも利用者に広告と感じさせないような工夫や映像だけ流すのではなく、無音でも視聴できるテキストを入れたりしてあげると良いです。。
適切な予算と入札額設定
Twitter広告で成果を出すためには、適切な予算管理と入札額の設定を行う必要があります。Twitter広告にかける予算は大体30万円〜が目安になっています。事業の規模や目標に応じて予算は左右されるため、達成したい目標などを明確にして予算を組むことを意識しましょう。
Twitter広告予算設定のコツ
Twitter広告が掲載されるためには、スコアをキープしオークションに競り勝たなければなりません。このオークションへの振り分けは、選択したキャンペーンで設定されたターゲティングの内容をもとに行われ、入札額とスコアのバランスを見てオークションでの勝ち負けが決まります。
スコアを上げる
オークションで競り勝つために重要なスコアですが、これは「品質スコア」と呼ばれ「ユーザーからの共感」「ツイートとユーザーの関連性」「ツイートの鮮度」の3つの要素によって構成されます。このスコアを上げることで広告が掲載される確率が上がります。スコアを上げるコツとしては、CTRをあげるためにクリエイティブの制作に力を入れることです。クリエイティブはユーザーからの反応に直接関わる部分であり、この反応こそがスコアに直結します。
自動入札を利用する
自動入札とは、予算内で最低限の金額のみを自動入札してくれる機能です。入札方法は他にもありますが、全てのキャンペーンに使用できるのはこの自動入札であり、特にこれからTwitter広告をはじめたいと考えている方におすすめの方法です。また費用を無駄遣いしないため費用対効果が高く、特にこれといった理由がない場合には自動入札を使うことをおすすめします。
Twitter広告のクリエイティブについて
Twitter広告のクリエイティブには主に4種類があります。それらの中からビジネスの目的やターゲットとなる利用者に対して適切なクリエイティブを選択することでTwitter広告を最大化させることができます。
ここではクリエイティブの特徴についてみていきましょう。
テキストのみツイート
テキストのみツイートは英語280文字、日本語140文字以内の文字のツイートで、最も手軽に制作できるのがポイントです。
標準的なツイートの要素は全て備えられているので、シンプルで自然にTwitter広告のコンテンツに溶け込み、フォロワーだけでなく届けたいターゲットオーディエンスにもツイートのリーチを広げることが可能です。
一方でテキストのみツイートは文字情報だけのため、ユーザーの関心を惹くことは難しいといえるでしょう。
そのため画像や動画を使ったクリエイティブの方が高い効果が期待できます。
画像 / 動画つきツイート
画像つきツイートはテキストと画像がセットで表示され、通常1〜4枚の画像をツイートに入れることができます。
画像を入れることでテキストだけでは伝えられない情報をユーザーに伝えられため、ユーザーの目にとまりやすくエンゲージメントを高める効果が期待できるのです。
パソコンとモバイルによって画像の表示のされ方が変わります。Twitter広告を利用するユーザーはモバイル端末からアクセスするのがほとんどで、モバイル仕様を意識することが重要になってきています。
画像つきツイートの画像サイズは横600ピクセル以上が推奨され、縦は無制限ですが横サイズよりも大きい場合はアスペクト比が1:1になるように自動トリミングされます。また、GIF画像は1枚しか表示できません。
動画つきツイートはツイートに動画を入れ込んだクリエイティブでテキストと動画が設置になっているため、画像よりも訴求効果が高いのが特徴です。
動画はタイムラインで自動再生され、長さが60秒未満の場合はループ再生されます。添付できる動画のサイズは最大1GBで、長さは最大2分20秒になります。
Twitterカード
Twitterカードとはツイートに貼られたURLの画像やページタイトルが表示される機能で、テキストと画像や動画だけでなくユーザーがアクションを起こしやすくした独自の掲載方式です。
通常のクリエイティブよりもリッチなコンテンツを表示させることができるため、高いエンゲージメントが可能になります。
主なカードは4種類あります。
・ Summary Card
・Summary Card with Large Image
・App Card
・Player Card
モバイルアプリ用は「App Card」でアプリのダウンロードパージへリンクを表示するTwitterカードが表示されます。
「Player Card」は動画を配信する際に利用されるカードで、ツイートに表示された動画ダイジェストが再生できます。
「Summary Card」は小さめの画像と記事のタイトルや概要が表示できるカードで、リンク先のページがどのような内容かユーザーに伝えることができるのが特徴です。
画像サイズは最小で144x144ピクセル、最大で4096x4096ピクセル、5MB未満となっています。また、正方形にトリミングされ利用できる画像形式はGIF、JPG、PNG、WEBPとなっています。
「Summary Card with Large Image」は大きめな画像と記事のタイトルや概要が表示できるカードです。
画像サイズは最小で300x157ピクセル、最大で4096x4096ピクセル、5MB未満となっています。また、ツイートに表示される画像は縦横の比率が1:2になるよう自動調整されます。利用できる画像形式はGIF、JPG、PNG、WEBPです。
Twitter広告の事例
Twitter広告で成功している事例についても次にご紹介します。Twitter広告では、あまりしつこく配信するとさけられますので、目的を明確にし、しっかりターゲットを絞って効果的な配信をすることが大切です。どのような内容の配信が成功しているのか、手法を参考にしてください。
DeNA(株式会社ディー・エヌ・エー)
DeNAでは、提供するRPGゲームをTwitterモバイルアプリプロモーション広告で行っています。Twitter広告では、これまでアプリインストールやエンゲージメントを目標にして入札してきましたが、アプリ購入数の最適化を最終目的にして、広告の新展開を行って成功しています。
キャンペーンの目的を明確にして、アプリのインストール後に、アプリ内で初回の購入をする確率の高いTwitter利用者をターゲットに挙げています。目的を明確にすることで、アプリの売上が向上した例と言えます。
ナッシュ株式会社
宅配食の製造・販売を行うナッシュ株式会社では、新規顧客獲得チャネルとしてTwitter広告を行い、新規顧客獲得を主な目的としたキャンペーンを実施しています。
様々なターゲティングが柔軟に設定できることを活かして、的確にターゲティングを行って成功しています。これまでとは異なる男性をクリエイティブに起用したキャンペーンを展開し、「一人暮らしの栄養を考えた食事宅配サービス」とTwitter広告を出し、多くの「いいね」を獲得しています。その結果、若年層や男性層に幅を広げることができ、結果として、新規顧客獲得数が4.8倍にも増えています。
株式会社はなまる
うどんチェーン店株式会社はなまるでは、アイドルグループとのコラボ企画を機会にTwitter広告を始めています。「はなまるうどん」の利用者と同じ年代層や他の飲食店をフォローしている人をターゲティングして行ったことで成功を遂げています。再生回数がとても増え、広告効果が得られています。
Twitter自体の大きな効果を実感している「はなまるうどん」では、他の企業とのユニークなコラボも展開。吉野家の「外食戦隊 ニクレンジャー」と関連して、「美少女戦士 はなまるフラワー」というキャラクターで「コナモン☆ガールズ」というユニットを結成するなどしています。Twitterをきっかけに様々な企業とのコラボも盛んになってきて、新規顧客を獲得している例と言えます。
ライタープロフィール
-
ソーシャルメディア 事業部株式会社アイズ
- SNS広告運用代行やSNSを活用したクチコミマーケティングを提供
SNS広告やSNSを活用したクチコミマーケティングの詳細はこちら
https://www.eyez.jp/business/