公開日:2018年12月27日 更新日:2023年03月28日
YouTube広告の種類や特徴と出稿方法
YouTube広告の種類や特徴と出稿方法
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YouTube広告とは
YouTube広告とは、YouTubeユーザーや、Google動画パートナーのWebサイトやアプリの利用者に配信される広告のことです。動画広告を主としますが、広告の種類によっては、画像広告やテキスト広告を配信することも可能です。
YouTube広告の種類には、例えば、次のようなものがあります。
出典:
YouTubeヘルプ
種類 | フォーマットの特徴 |
インストリーム広告
| 動画の前後や途中に表示される広告
|
インフィード動画広告
| 関連動画や検索結果などの一覧に表示される広告
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バンパー広告
| 6秒以内のスキップできないインストリーム広告
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アウトストリーム広告
| Google動画パートナーのWebサイトやアプリに表示される広告(モバイル専用)
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マストヘッド広告
| YouTubeホーム画面の上部に表示される広告
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オーバーレイ広告
| 動画の下部に表示される広告(パソコン専用)
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YouTube広告に関する媒体資料
YouTube広告に関する媒体資料やマーケティング資料を下記に掲載しております。無料でいくつでもダウンロードできるので、是非ご利用ください。





YouTube広告のメリット
YouTube広告のメリットを解説します。
リーチ数が多い
YouTubeは、日本だけでも月間ユーザー数が6,500万人を超え(2020年9月時点)、性別を問わず、幅広い年代で利用されているサイトです。総務省情報通信政策研究所の調査結果によると、10代~40代の90%以上、50代の80%以上、60代の67%がYouTubeを利用しています。また、テレビ視聴時間がネット利用時間の半分以下しかない10代~20代をターゲット層とする場合、YouTube広告の方がテレビCMよりもターゲットにリーチできる可能性が高まります。
出典:
月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に - Think with Google
出典:
総務省|報道資料|「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の公表
様々なターゲティング方法
YouTube広告には、オーディエンスターゲティングとコンテンツターゲティングがあり、さまざまなターゲティング方法が利用できます。例えば、性別や年齢などのユーザー属性や、視聴した動画の内容やGoogle検索履歴などをもとにしたユーザーの興味関心から、広告を配信するターゲットを絞ることができます(オーディエンスターゲティング)。
オーディエンスターゲティングでは、自社のYouTube広告を視聴、または、自社のYouTubeチャンネルを閲覧したことがあるユーザーに絞って、広告を配信することも可能です(データセグメント)。さらに、トピックやキーワードなどを指定して、広告を表示する場所を指定するターゲティング方法もあります(コンテンツターゲティング)。
さまざまなターゲティング方法があるため、ターゲット層に効果的に広告を配信することができます。
出典:
動画キャンペーンのターゲティングについて - YouTube ヘルプ
出典:
Use your data segments to advertise on YouTube - Google Ads Help
目標に合わせ広告を配信できる
販売促進やWebサイトへのアクセス数(トラフィック)の獲得、商品やサービスの認知度向上など、目標に合わせた広告を配信できます。例えば、CTAボタン(Call to Actionの略。動画アクションキャンペーンを使用した、YouTube広告に表示できるボタンで、クリックすることで指定のWebサイトにアクセスできる)を表示することで、ユーザーに商品購入などの行動を直接促すこともできます。広告を作成するときに、広告の目標(販売促進、認知度の向上など)を選択するだけで、目標達成に役立つ機能が表示されるため、Webマーケティング初心者でも利用しやすいといえます。入札の方法も、広告のクリック数や表示回数(インプレッション数)、商品やサービスを購入するなどの行動(コンバージョン数)の獲得など、目標に合わせて選べます。費用は広告が表示されたときに発生するため、費用対効果(Return On Advertising Spen(ROAS))も高くなります。
出典:
Google 広告のキャンペーン目標について
出典:
単価設定の基礎 - Google 広告 ヘルプ
効果検証ができる
YouTube広告の指標をもとに、さまざまな角度から広告の効果を検証できます。効果検証の指標には、例えば次のようなものがあります。
● 表示回数
● 視聴回数
● インタラクション数
● エンゲージメント数
● 視聴率
● 動画再生時間の割合
※各指標の詳細は
YouTubeヘルプで確認できます。
クリック数や表示回数、再生時間などの指標を利用することで、さまざまな角度から広告の効果やユーザーの動向などを検証することができます。
効果を検証することで、広告の内容や方法などを改善し、目標達成につなげることができます。
実際に利用する指標は、広告の目標によって異なります。
例えば、認知度の向上が目標の場合、次のような指標が利用できます。
● 表示回数
● ユニークリーチ(広告が表示されたユーザーの数)
● 平均表示頻度(ユーザー1人あたりの広告表示回数)
● CPM(Cost Per Milleの略。費用対効果を検証できる)
● 再生時間
一方、販売促進が目標の場合、次のような指標を利用します。
● VTC(View-Through Conversionの略。広告が表示されたユーザーによって、後日商品が購入されたなど、間接的に達成されたコンバージョンのこと)
● クリック数
● CTR(Click-Through Rateの略。表示回数に対するクリック数の割合のこと)
● コンバージョン数
● EVC(Engaged-View Conversionの略。スキップ可能な広告を10秒以上視聴したユーザーによって、後日商品が購入されるなど、間接的に達成されたコンバージョンのこと。コンバージョンとVTCの中間的コンバージョン)
● CVR(Conversion rateの略。視聴回数に対するコンバージョン数の割合のこと)
YouTube広告の種類一覧
YouTube広告の種類をご紹介します。
インストリーム広告

インストリーム広告は、YouTube動画再生ページやGoogle 動画パートナー上のウェブサイト、アプリで配信される動画広告です。
スキップ可能なインストリーム広告(以下「スキップ可能型」)とスキップ不可能なインストリーム広告(以下「スキップ不可能型」)に分かれています
スキップ可能型は、再生後5秒経過するとスキップできるようになるもので、スキップされなければ長時間プロモーションできます。この場合は最長6分の動画広告を出稿できます。
スキップされなければ長時間にわたって映像と音声でプロモーションできるので、ブランド認知度やリーチだけでなく、商品・ブランドの比較検討、販売促進、見込顧客の獲得、ウェブサイトへのトラフィック等、様々な目的で使われます。動画の長さは10数秒から1分程度が推奨されており、スキップが可能になるまでの開始5秒まででいかにオーディエンスを惹きつけるかがカギと言われています。
出典:
スキップ可能なインストリーム広告|Google
スキップ不可能型は、スキップされませんが、最大でも15秒の短い動画広告です。
スキップ不可能型は、15秒の短い動画広告なので、主な目的はブランド認知とリーチです。
スキップ可能型の料金体系は、CPV単価制とインプレッション数に基づいて料金が発生する目標インプレッション単価、目標コンバ―ション単価、「コンバージョン数の最大化」を目指す入札戦略に分かれます。CPV単価制とは、ユーザーが30秒間視聴したか、30秒立つ前に動画を操作した場合に料金が発生するものです。。
スキップ可能なインストリーム広告と同様、Google 動画パートナー上のウェブサイトやアプリにおいて、視聴する動画の前後、途中に再生が開始されます。
出典:
スキップ不可のインストリーム広告|Google
バンパー広告

バンパー広告は、インストリーム広告と同様に、YouTube動画再生ページやGoogle 動画パートナー上のウェブサイト、アプリで配信される動画広告です。
スキップ不可能な広告ですが、再生時間は最長でも6秒に限られます。
一般的なYouTube広告であるインストリーム広告の再生後5秒のスキップを待つユーザーに集中してプロモーションできる点に強みがあります。
また、最長でも6秒なので、短く簡潔なメッセージに終わり、ユーザーにストレスを与えることが少ない点もメリットです。そのため、リーチとブランド認知を主な目的として利用されています。
料金体系はスキップ不可能なインストリーム広告と同じで、インプレッション数に基づいて料金が発生する目標インプレッション単価です。
出典:
バンパー広告
インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告)

ディスカバリー広告は、現在「インフィード動画広告」に名称変更されていますが、機能やキャンペーン、料金体系の変更はありません。
インフィード動画広告(旧ディスカバリー広告)は、YouTube検索結果一覧の上部や関連動画画面の広告枠、YouTubeモバイルトップページに配信される広告で、ユーザーが動画を探索する際にアピールするので「ディスカバリー広告」と呼ばれていました。
他のYouTube広告と異なり、興味関心を持ったユーザーがクリックして初めて動画が再生される点に特徴があります。
そのため、商品やブランドを比較検討させたいときに使われる広告です。
料金体系もユーザーが広告をクリックして視聴した場合にのみ課金されるクリック制になっています。
出典:
インフィード動画広告|Google
アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は「アウト」の文字通り、アウトストリーム広告は、Google 動画パートナー上のウェブサイトのバナー枠内やアプリで再生されるモバイル専用広告で、YouTubeでは配信されません。
音声無しで自動再生され、ユーザーがタップすることでミュートが解除されます。
タップされなくても、Google 動画パートナー上で広くリーチできるので、ブランド認知目的に利用できます。
タップされれば、ユーザーが商品に興味関心をもっていることになるので、商品やブランドを比較検討させたい場合にも利用できる広告です。
そのため、料金体系は他のYouTube広告とは異なり、動画が2秒再生された場合に課金される視認範囲のインプレッション単価です。
従って、タップされなくてもコストがかかりますが、タップされれば興味関心のあるユーザーを獲得できるので、費用対効果の高い広告といえます。音声無しでも興味関心もたれるようテロップやテキストを積極的に活用することがアウトストリーム広告のポイントです。
出典:
アウトストリーム広告|Google
マストヘッド広告
マストヘッド広告は、YouTubeホーム画面の最上部やYouTubeアプリ、テレビ向けYouTubeアプリのホーム画面の最上部に表示されます。
パソコンでは最大30秒の再生に限られますが、モバイルとTVでは再生時間に制限がありません。 但し、他のYouTube広告のように詳細なターゲッティングはできず、配信エリアを国単位で指定できるだけです。
もっとも、Googleに次ぐアクティブユーザーを持つ極めて高いリーチ力を有するメディアのホーム画面の最上部で配信されるので、そのインパクトは大きいものです。
そのため、新製品や新サービスのイベント・キャンペーン等、短期的に大規模なユーザーにリーチしたい場合やブランド認知を向上させたい場合に利用されます。
料金体系は、インプレッション数に基づいて料金が発生する目標インプレッション単価です。アウトストリーム広告と同じく、ユーザーがミュート解除を行った場合のみ音声有で再生されます。

出典:マウスヘッド広告|Google
オーバーレイ広告
オーバーレイ広告とは、YouTubeで動画を再生しようとした際に動画枠に被さるように自動再生で表示される広告の事です。
オーバーレイ広告には以下の3つの種類があり、どれも自動表示されるのは同じですが、表示される場所・形式が異なります。
※2023年4月6日以降、YouTube ではオーバーレイ広告が掲載されなくなります。
種類 | 概要 |
ポップアップ広告 | 小さなウィンドウで自動表示されるタイプのもの |
インターステイシャル広告 |
スプラッシュ広告とも呼ばれるもので、ポップアップ形式で表示されるもの |
アンカー広告 | スクロールしても追従してついてくる画面下部・上部に表示されたままのもの |
ディスプレイ広告
これも静止画形式の広告。
関連動画の欄などに、バナーが表示されるものです。
動画視聴後に見るユーザーが多いので区切りがよく、クリックされやすい傾向があります。
実際にサイトを訪問してほしい場合に最適なものでしょう。
出典:
ディスプレイ広告│Google
ダイレクトレスポンス広告
ダイレクトレスポンス広告とは2021年3月に新しく採用された広告方式で、表示する動画広告の下部に商品画像を表示し直接商品ページへ移動して買い物ができるようになるものです。
動画広告の再生終了後にも広告が残るため、購買行動に移りやすいのも特長です。
Google AdsのアトリビューションレポートにYouTubeが追加されたことで、アトリビューションの測定もしやすくなりマーケティングにも役立つでしょう。
テスト参加したケースでも30%増収したというデータも出るなど、見た広告から直接購入できるというユーザビリティの高さが評価されている広告方式です。
出典:
ダイレクトレスポンス広告│Google
動画アクションキャンペーン
Googleが始めたこの動画アクションキャンペーン【VAC:Video Action Campaign】は、TrueView アクションの次世代商品です。
前身となるTrueView アクションは動画の再生中・再生後に広告をクリックしてもらう、購買につなげることを目的としたものでした。
新しくスタートしたこのVACはYouTube ホームフィード・YouTube動画再生ページ・Google動画パートナーの広告枠を併用することで動画広告が新規顧客の目に止まりやすくするというもの。
二つの大きな違いは広告がYouTubeの動画再生時にのみ広告が配信されるかどうか、という点にあり、VACは広告を広い範囲に配信し、新規見込み顧客のリーチ数向上に繋がる事が期待できるのです。もう一点、VACでは TrueView アクションではできなかった、長い広告見出しと説明文が設定できるようになりました。
VACでは、スキップ可能なインストリーム広告・インフィード広告のフォーマットを利用して広告配信でき、商品フィードを広告表示オプションとして追加することでコンバージョンを促す効果も期待できます。
後で詳しく解説しますが、目的にあわせてキャンペーンを利用できる設定も可能で、的確に無駄なく目的にむかって広告配信することができる点もポイントです。
出典:
動画アクションキャンペーン|Google
目的に応じたYouTube広告
YouTube広告を打ち出す際には、目的にあわせて最適な広告を出す、ということも重要です。
認知向上・商品の比較検討・商品購入の3つの目的にあった最適な方法をまとめましたのでお目通しください。
認知向上
認知向上にはVRC(リーチ獲得のための商品)を活用するのも有効ですが、VAS(Video Ads Sequence:動画広告シーケンス)を利用するのもお勧めです。
- スキップ可能:インストリーム広告
- スキップ不可:インストリーム広告
- バンパー広告
の3つの組み合わせでストーリー形式にユーザーに広告を配信することができるというものですから、より詳しく商品について紹介し、商品購買意欲を掻き立てる効果が期待できます。
さらにVASでは、「1つ目の動画をスキップしたら次の動画を表示させる」・「2つ目の動画も見てくれたら3つ目の動画を表示する」といった設定も可能です。
商品の比較検討
商品購入に向けた具体的な比較検討を促したい、というときには「スキップ不可:インストリーム広告」やトップページや関連動画の横で表示される「インフィード広告」がお勧めです。
すでにアピールしたい商品のジャンルに興味があるユーザーであることが前提となりますから、ライバル商品に勝てるような魅力を存分に伝えられるだけの、内容のある広告を打ち出す必要があるからです。
上の事例で紹介したエーザイの広告のように、イラストや文章でわかりやすくまとめ、多くの情報をポイントを絞って伝えきる工夫が求められます。
商品購入
コンバージョンに特化したYouTube広告の商品の1つに「VAC(Video Action Campaign:動画アクションキャンペーン)」があります。
上でもご紹介したものですが、これはYouTube上様々な面でコンバージョン見込み率の高いユーザーに配信できるというもの。
これにより設定したターゲット層に向けて広く、確実に目に届くように広告動画が配信されることになりますから、商品認知も高めつつ、商品購買意欲を掻き立てることも期待できます。
またリーチを獲得するためのVRCというものもありますが、VRCはTrueViewリーチの次世代商品ですから、新商品などまずはリーチを獲得して認知UPを図ることも必要であればVACとVRCの合わせ技も有効です。
YouTube広告の費用が発生する仕組み
YouTube広告の費用が発生する仕組みは、課金形態によって異なります。
代表的なものをご紹介します。
CPV (Cost Per View)
動画広告が1回再生されるごとに料金が発生する課金方式です。
再生時間で限られている場合が多く、広告再生時間が30秒経過すると課金されるシステムが代表的です。
YouTube動画の視聴前、再生中、視聴後など、そのタイミングで設置しても費用は変わりません。
CPM (Cost Per Mille)
広告が1000回表示されるごとに料金が発生する課金方式です。
インプレッション単価とも呼びます。
クリック率などに左右されないため、一定の費用で運用することが可能です。
CPC (Cost Per Click)
広告のリンク先が1クリックされるごとに料金が発生する課金方式です。
YouTubeにおいては、サムネイルをクリックして動画が再生された場合に課金が発生します。
CPD
YouTube広告を出稿する場合、はじめに、CPD(Cost Per Dayの略。1日あたりの費用のこと)を設定します。Googleでは、CPDは少額(1日あたり1,000~5,000円程度)からのスタートが勧められています。
上限クリック単価(クリック1回あたりに支払う費用の上限額のこと)も、自社で算出できている場合は、あわせて設定しておきます。
vCPM
YouTube広告の料金発生の基準は、広告フォーマットなどによって異なります。
vCPM(視認範囲のインプレッション単価制)では、広告が表示された数(インプレッション数)を基準に、費用の上限を設定します。視認範囲に広告が表示されると、広告のクリック数に関係なく費用が発生するため、認知度の向上を目的とする場合に有効です。費用の上限は、インプレッション数1,000回に対して設定します。
視認範囲と判断されるのは、広告面積の5割以上が画面に表示された状態で、次のいずれかの項目を満たしたときです。
● ディスプレイ広告の場合、画面に1秒以上広告が表示される。
● 動画広告の場合、画面に2秒以上継続再生される。
目標CV単価
YouTube広告の掲載順位は、品質(広告とキーワードの関連性が高いなど)と入札単価の両方によって決まります。CPA(目標コンバージョン単価)を利用すると、指定した単価でコンバージョンを最大化できるように、自動で入札単価が設定されます。機械学習を利用したスマート自動入札のひとつで、コンバージョンの獲得を目的とする場合に有効です。費用は、1件あたりのコンバージョンに対する平均額を設定します。ただし、費用が低すぎると、コンバージョン数が減少することがあります。
YouTube広告のターゲティング設定
YouTube広告のターゲット設定は大きく分けて2つです。
オーディエンスターゲティング
オーディエンスターゲティングでは、ユーザーの登録情報や閲覧履歴から、ユーザーの属性や興味関心でターゲティングします。
ユーザー属性グループ |
年齢、性別、子供の有無、世帯収入など |
詳しいユーザー属性 |
大学生、住宅所有者、最近子供が生まれたユーザーなど共通の特徴をもつユーザー層 |
興味・関心 |
カテゴリに興味・関心のあるユーザー |
アフィニティカテゴリ |
関連するトピックにすでに強い関心のあるユーザー |
カスタム アフィニティ カテゴリ |
ブランドに合わせたターゲティング |
ライフイベント |
引っ越し、大学卒業、結婚など |
購入意識の高いオーディエンス |
似ている商品やサービスを調べていたり購入しようと積極的にしているユーザー |
カスタム インテント オーディエンス |
購入決定プロセスのさなかにいるユーザー |
動画リマーケティング |
TrueView広告、YouTubeチャンネルの操作履歴 |
ウェブサイト・アプリ リマーケティング |
すでにウェブサイトやアプリに接触しているユーザー |
カスタマー マッチ |
YouTubeとGoogle動画パートナーの行動履歴 |
類似ユーザー |
自社データのリストに基づくターゲティング |
コンテンツターゲティング
コンテンツターゲティングでは、広告の表示場所を指定します。
プレースメント |
チャンネル、動画、アプリ、ウェブサイト、サイト内のプレースメント |
トピック |
YouTubeとGoogleディスプレイ ネットワーク上の特定のトピック |
キーワード |
指定したキーワード(単語やフレーズ) |
デバイス |
パソコン、スマートフォン、テレビ画面などの使用しているデバイス |
YouTube広告の事例
様々な企業・商品・サービスでYouTube広告が利用されるようになりました。
成功事例をピックアップしてまとめますので、どのようなものを制作すれば成功できるかヒントをつかみましょう。
事例1:日清食品グループ
出典:
日清食品グループ公式チャンネル
日清食品では様々なYouTube広告を配信しており、人気のある芸能人を起用したり、TVCMでも同様の独特で記憶に残る音楽を使用したものなど、工夫を凝らしたものが多くあります。
TVとは別に打ち出したYouTube広告では、チキンラーメンのキャラクターを使用したものもかなり多く再生されていますが、ユーモラスなダンスを交えたものなども公開。
広告の音楽やダンスをまねる子どもたちも多く、幅広い世代で認知されるにいたり、商品への親和感を高める効果もでました。
上記の公式チャンネルページをみると同じ商品でも複数の動画が公開されていますが、広告でアピールしたい商品と情報を絞ってまとめ、簡潔に伝わりやすいことから視聴者への負担を抑えインパクトを高める効果に繋がったと考えられます。
事例2:エーザイ株式会社
出典:
エーザイYouTubeより
製薬業界大手のエーザイではこのようなYouTube広告を打ち出し、商品の効果をわかりやすくユーザーに伝え商品認知度を高め、購買欲を掻き立てるにつながっています。
特長的なのは「イラスト」を利用しているということ。
イラスト内ではわかりやすくポイントを絞って、商品の効果や企業努力、どのような商品なのかをしっかりと伝えられるように構成されています。
絵と文字で目で見るだけで情報が伝わり、記憶にも伝わりやすい効果もあります。
昔からある商品ですが、これにより再度商品として認知され、その魅力を広い世代に伝えられることができたのではないでしょうか。
YouTube広告の審査内容
YouTube広告の出稿工程を踏んだら、あとは審査を待って広告が公開されます。キャンペーンの作成を行い、数時間から1日程度で承認、その後晴れて広告効果となります。
この際の審査は、広告がGoogleのポリシーに違反していないかが基準となります。
このポリシーは禁止コンテンツ、禁止されている手法、制限付きコンテンツと機能、編集基準と技術要件の4つに分類されます。
禁止コンテンツ
偽造品
| いわゆるニセの商品やブランドを広めようとしていないかがチェックされます。
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危険な商品やサービス
| ユーザーに損害、危害を与えるような危険薬物や武器、爆発物、たばこなどの有害なものに関する情報が入っていないかチェックされます。
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不正行為を助長する商品やサービス
| 不正行為とはソフトウェアのハッキング、偽造文書や受験の代行などで、これらの行為を助長する表現が含まれていないかがチェックされます。
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不適切なコンテンツ
| 多様性への配慮と他者への思いやりに欠けた衝撃的なコンテンツ、偏見や差別などを助長する広告でないかがチェックされます。
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禁止されている行為広告ネットワークの不正利用
| マルウェア、クローキング、アービトラージなどの悪意のある手法、またブリッジページやゲートウェイページなどを宣伝する効果は禁止されています。
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データの収集および使用
| 知り得たユーザーの個人情報を不正利用すること、また適切な情報開示なしにこれらの情報を不正に抜き取る行為は禁じられています。
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不実表示
| ユーザーを騙す、または誤解を招くような情報表示が禁止されています。具体的には商品の支払い情報などを故意に省く、またはわかりにくく表示することで混乱を招く行為などが挙げられます。
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制限付きのコンテンツと機能
・性的なコンテンツ
・アルコール
・著作権
・ギャンブル・ゲーム
・ヘルスケア
・医薬品
・政治に関するコンテンツ
・金融サービス
・商標
・法的要件
・その他の制限付きビジネス
・制限付きの広告フォーマットと機能
・子ども向けコンテンツの要件
編集基準と技術要件
編集
| わかりやすく洗練されていることを要件としています。あいまいな表現や単語、数字、文字などを用いた視線集めのための表現は規制の対象となり得ます。
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リンク先の要件
| リンクはユーザーにメリットを与えるものである必要があり、機能しないサイトや作成中のサイト、アプリなどに遷移する場合は規制されます。
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技術要件
| 正しく表示されないHTML5広告、一つの広告グループに複数のURLを使用すること、ターゲット言語として設定されていない言語を広告内で使用することなど、その他技術面での規制対象が複数あります。
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広告フォーマットの要件
| 各広告フォーマットの規定から外れている場合は規制の対象となります。 |
出典:
YouTube 広告の要件
YouTube広告の収入発生条件
YouTube投稿者は、一定の条件を満たすと広告収入を得られるようになります。
表示された広告を視聴者がクリックすると、広告主から広告費が支払われ、その一部が動画投稿者に還元されるシステムになっています。
広告収入を得るには、下記の条件を満たす必要があります。
・直近12カ月の総再生時間:4000時間以上
・チャンネル登録者数:1000人以上
・年齢:18歳以上
・広告に適したコンテンツかどうか
出典:
YouTube で収益を得るには
YouTube広告の収益化の条件を満たすためのポイント
YouTube動画広告の収益化は素人でもできますが、視聴者から注目される動画をアップロードし続けなければ収益化は難しいです。
YouTube広告で収益化するには、前述の収入発生条件を満たす必要があります。
条件を満たすためには、下記のポイントをおさえる必要があります。
・質の高い動画を作る
・チャンネルテーマを決める
・SEOを意識する
YouTube広告の映像制作手順
YouTube広告コンテンツを制作する手順は、主に4つの工程にわかれます。まずは広告制作の目的を明確にし、コンセプトづくりを行います。コンセプトは広告制作の大きな指針となるため、はじめにしっかり設定しておくことが大切です。商品やサービスの販売目的であればその魅力や他との差を訴求できるようなもの、また認知獲得目的であればストーリー制作に注力するなど、目的に応じて適切なコンセプト制作を行います。
コンセプトが決まれば、動画の脚本を作ります。脚本づくりでは、どのタイミングでどのようなイメージを差し込むか、またどんなキャスティングをするかなど細かな動画の流れを決めていきます。そしてその次に制作において必要なロケーションや小道具、人員を確保し撮影に入り、撮影が終われば素材を編集して動画を完成させます。
ライタープロフィール
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