公開日:2021年02月22日 更新日:2021年11月24日
ユーザーに新しい視聴体験を届ける、インタラクティブ動画サービス「MIL」とは
【提携社インタビュー】
MIL株式会社様
MIL株式会社
Movie Experience Sales
田中達也 様
現在までの御社の歩みを教えてください。
MILを始めた理由は二つあります。
一つ目は代表光岡が高校生のときの原体験から。当時流行っていたドラマの主人公が着ていたジャケットが欲しいと思っていたがブランド名も、どこで販売されているかも分からなくて購入できなかったことがあり、専門誌や検索で探す必要があることを課題に感じていました。
2つ目は通信速度が速くなり、動画広告が増える中で当時海外ではすでに展開されていたインタラクティブ動画がこれからは来ると感じていたことです。
インタラクティブ動画であれば通常の動画にある課題を解決でき、スマートフォンとの親和性も非常に高いと感じ、MILをリリースしました。
普通の動画広告では、ユーザーは動画の視聴をもって広告体験を行いますが、インタラクティブ動画では、ユーザーを実際に動画内でタップやクリックのアクションさせることができる点で大きな違いがあります。
従来の動画よりも情報量も多く、エンゲージメントを高めることができることから、CVに繋がりやすい広告手法だといえるのではないでしょうか。
当社は
「新しい視聴体験をつくる」をミッションに掲げ、現在は4期目(※2021年3月で4期目に入ります)に入りました。
インタラクティブ動画が当たり前になる文化を創造するために、インタラクティブ動画を制作から配信・分析まで行えるプラットフォームサービスを提供しています。
「MIL」のサービスの強みを教えてください。
インタラクティブ動画の制作・配信・分析をワンストップで行えるSaaS「MIL」の強みは 、
非常に使いやすい管理画面と、実施後の分析に利用するレポートの精緻さにあります。
MILの管理画面は、直観的にインタラクティブ動画の制作を行えるUIになっています。
例えば動画にタップやクリックのアクションを設置する作業は、MILを使えば動画編集やプログラミングの知識がなくても行えます。
また、WebサイトやSNS投稿への公開用のURLと埋め込みタグも自動で生成します。
実施後レポートでは、動画上の各ボタンのタップ回数やリンククリック数の解析はもちろん、動画の離脱要因のような、複雑な要素を50以上の項目から分析することが可能です。
この利便性によってMILは利用者数をどんどん伸ばしていて、
ローンチから現在までに累計5,600本以上のインタラクティブ動画が制作されています。
過去の広告事例を教えてください。
恐竜映画をモチーフにしたとあるショーイベントのチケット購入数の増加を目的に、当社が企画から関わった事例があります。
動画内には恐竜を映し出した映像を流し、動画上のタップポイントを触ると、その恐竜の名前や特徴が画面上に表示され、さらにチケット購入ページリンクが現れる、という広告設計を行いました。
リリース2週間後の分析ではクリック率や視聴完了率が低く、動画開始5秒で7割のユーザーが離脱してしまっていました。
改善策として、開始5秒以内に目を引くタップボタンを3つほど設置することによって、「この動画は触れるものである」ということをユーザーに認知させることを狙ったところ、最終的には開始5秒以内の離脱率を1割以下に抑えることに成功しました。
このように、ユーザーがインタラクティブ動画に慣れておらず、触れる動画であること認識できないケースがあります。
そのためインタラクティブ動画では、サムネイル内で「ハートマークが出てきたら触ってね」や、「この動画はタッチできます」などのメッセージを発信し、
「普通の動画とは違う」ということをユーザーに理解してもらった状態で視聴体験を始めてもらうことが非常に重要ですね。
ある子供服メーカーにMILをご利用いただいた際には、インスタグラム広告をタップするとアプリ内でブラウザが立ち上がり、そこでインタラクティブ動画を視聴させることでECサイトに送客する広告を企画し、この際にMILを間に介す場合と、介さない場合でA/Bテストを行いました。
分析の結果、MILを介さない場合のCVRは約0.5%だったことに対し、MILを介した場合には約3.6%のCVRを記録しました。
この結果から分かったことは、
インタラクティブ動画の視聴によって、ユーザーの商品への理解度や購入へのモチベーションが上がり、さらに直接購入ページに遷移が可能なことからCVRが大きく向上する可能性があることです。
今後の展望をお聞かせください。
インタラクティブ動画は、DXや5Gのような時代変化とともに、ますます需要が大きくなると予想しています。
実際に、「インタラクティブ動画」というキーワードの検索数はどんどん増加していて、数年は市場が拡大し続けると思われます。
需要の増加・市場の拡大に伴って、
ユーザーには今後も新しい視聴体験を届けつつ、クライアントには広告以外の活用方法も提供していきたいです。
たとえばショールーム・展示会などのイベントでは、ユーザーが実際に会場を自由に回っているような感覚を味わえる360度のインタラクティブ動画を作成したり、オンライン職業体験のような採用目的の利用も増えてきています。
今後もインタラクティブ動画の利用文脈をさらに広げ、「動画に触ること」が当たり前になるような世界を創っていきたいですね。
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新しい視聴体験が動画のIT化を実現する【インタラクティブ動画】
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