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更新日:2025年09月18日

映画は『観る』から『入り込む』へ。岸辺露伴の企画考察と集客施策アイディア

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映画は『観る』から『入り込む』へ。岸辺露伴の企画考察と集客施策アイディア

 映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』の体験型イベント。そのプレスリリースには、IP活用や社会課題への視点など、広告企画を考える上で参考になるポイントが多く含まれているように思います。
 本稿では、この注目すべき事例を考察すると共に、「もし自分なら」という視点で具体的な集客シナリオを3つ考案してみました。この記事がプランナーの皆様の思考の壁打ち相手になれば幸いです。

■広告のネタ帳とは?
「もうちょっと刺さるアイデアがほしいな……」と思ったとき、世の中の広告を眺めると意外なヒントに出会えるものです。
広告のネタ帳は、そんなときに役立つ『ちょっとした切り口』を広告事例から拾い上げるコラムです。

『映画×没入体験』という新たな文化体験


 映画の楽しみ方は、スクリーンを「観る」だけでなく、物語の世界に自ら「入る」フェーズへと進化しつつあります。 冒頭でご紹介した『岸辺露伴は動かない 懺悔室』のイベントは、その最新事例として注目したい企画です。映像という二次元の体験を、五感を伴う三次元へ拡張する試みは、IP活用の価値を最大化する新たな手法と言えるでしょう。

 本事例はシンプルな消費行動を能動的な参加に変えた、エンターテインメントの近未来を感じさせる示唆に富んだプレスリリースだと考えています。

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【考察】なぜこの企画は面白いのか?『岸辺露伴』没入体験の”狙い”を深堀り


 既に東京・お台場では大成功を収めている本イベント。好評を受けて関西進出を決定したそうですが、この企画の魅力は一体どこから来ているのでしょうか。
 私は単にIPの人気があるからだけではなく、企画の核となる周到に練られた仕掛けがあるからだと考えています。IP選定の理由から開催場所、社会的な意義に至るまで、すべてが有機的に結びついているように見える本企画にどのような狙いがちりばめられているのか、3つの観点から検討してみました。 岸辺露伴事例画像1枚目

狙い①単なる「人気IP」ではない。岸辺露伴であることの必然性

 この企画の強みの一つは、原作IPの人気だけでなく、映画の世界観と地続きの体験設計をしている点ではないでしょうか。実写映画は原作のリアリティを映像や美術で具体的に表現するメディアです。観客は映画の記憶が鮮明なうちに、物語のアナザーストーリーである「もう一つの告解」に記者として参加することができるのです。

 これは映画を観た観客の「あの世界のもう一つの顔を知りたい」という欲求を満たす、完璧なアンサーになるでしょう。IPを利用するのみのイベントとは異なり、映画体験の拡張と呼べる巧妙な設計だと思います。

狙い②最高の没入感を生む「本物の空き家」という舞台装置

 舞台装置として本物の空き家を選んだのは、没入感を高めるのに最適な手段だと思います。なぜなら、.......
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