更新日:2025年11月20日
街中やSNSで話題になった最新事例まとめ【第2回】
本記事では、筆者が日常で見つけた中から特に印象に残った"面白い広告"を5つ紹介します。
街中やSNSで目にする"面白い広告"。
"面白い広告"には、人を惹きつける工夫やアイデアのヒントが隠されています。どんな工夫が"面白さ"につながっているのかを見ながら、皆さんの発想の参考になれば幸いです。
横浜市長選挙 Vtuberタイアップ

神奈川県横浜市では、人気Vtuberの社築(やしろきずく)さんと魁星(かいせい)さんを起用したタイアップ広告が展開されています。
Vtuberは特に若い世代から支持を集めており、今回の取り組みは若年層へのアプローチを意識したものといえます。
注目すべきは、投票所で配布される投票所証明書に両キャラクターの書き下ろしデザインが採用されている点です。
選挙の参加を記念できる特別なアイテムとして提供することで、若者が投票に足を運ぶきっかけをつくり、関心を高める狙いがあります。
地域行政と人気コンテンツがコラボすることで、選挙をより身近に感じてもらおうという試みは、多様な世代の投票率向上につながる可能性を秘めています。
参考:横浜市
>>実際のSNS投稿はコチラ
注目の資料
>>「Vtuber」に関連する媒体をチェック!
映画「爆弾」 サウンドボックス

映画「爆弾」の公開を記念し、映画館に特大サウンドボックスが設置されました。
本作は、日本最大級のミステリーランキングで数々の賞を受賞した小説を原作とする注目の映像化作品です。
サウンドボックスにはカウントダウンを思わせるデザインが施されており、思わず押してみたくなる仕掛け。しかし、何が聞こえるかは実際に押すまでわからない仕様となっており、ユーザーにちょっとしたスリルを与えます。筆者は恐る恐る見守るだけでしたが、押した人からは「作中の登場人物のセリフが聞こえる」という声も。
作品世界を一足先に体感できる仕掛けとして、映画館に訪れるユーザーの興味を大いに引きつけています。
参考:映画「爆弾」公式サイト
>>実際のSNS投稿はコチラ
注目の媒体
>>「映画館」に関連する媒体をチェック!
東横線渋谷駅 ポスター広告

東横線渋谷駅の100周年に合わせ、渋谷を盛り上げるプロモーションが東急グループにより実施されています。
ポスターは3種類のクリエイティブで構成され、渋谷の発展の歴史を俳優・仲里依紗さんとともに表現。ポスターでは仲里依紗さんの装飾が徐々に増えていく仕掛けになっており、見る人が自然と変化に気づき、広告の意図を理解できる工夫も施されています。
東急グループの「渋谷のまちづくり」への想いが感じられる力強いデザインで、視覚的にも目を引き、渋谷の街並みに調和した印象的なプロモーション事例です。
参考:東急公式サイト
注目の媒体
>>「電車 ポスター」に関連する媒体をチェック!
ライブフェス サンプリング

夏の大型ライブフェス閉演後、出口付近でエナジードリンクのサンプリングが行われました。
フェスは朝から晩まで続くことが多く、長時間参加した観客の多くは疲労感を抱えています。こうしたタイミングに配布される冷えたドリンクは、まさに“今すぐ飲みたい”という心理にぴったり合致。受け取った人がその場で口にする光景も多く見られました。
通常のサンプリングは「試してもらうこと」に重きを置きますが、利用シーンを的確に設定することで、より高い効果を生む好例といえるでしょう。
参加者の体験価値を高めつつ、ブランドの印象を強く残す工夫が感じられる施策でした。
参考:CANNONBALL公式サイト
>>実際のSNS投稿はコチラ
注目の媒体
>>「イベント サンプリング」に関連する媒体をチェック!
コーラ×ファミチキ インフルエンサータイアップ

日本コカ・コーラ株式会社は、コカ・コーラとチキンの相性に着目した「コチる」キャンペーンを展開しています。
ファミリーマートでは人気商品「ファミチキ」とコカ・コーラをセット購入すると100円引きとなる企画を実施。またマクドナルドでも同キャンペーンが展開され、「コーク」と「ポテナゲ」を楽しめる期間限定セットが登場しました。
さらに、ボーイズグループ・&TEAMやアーティスト・あのさんがキャンペーンキャラクターとして起用され、ファンの間では早くも「コチる」というフレーズが広がりつつあります。
日常の食シーンに寄り添いながら、若者を中心にSNSでも浸透していくことが期待されるプロモーションとなっています。
参考:チキンとコークで#チキる|日本コカ・コーラ株式会社
>>実際のSNS投稿はコチラ
注目の資料
>>「SNS キャンペーン」に関連する媒体をチェック!
まとめ
今回紹介した事例はいずれも、生活の中で思わず注目したくなる体験型プロモーションでした。
行政×Vtuberのコラボや映画館での仕掛け展示、街や駅を彩るポスター、イベントでのサンプリングなど、媒体も手法も多彩。
楽しさや驚きを通して人々の関心を自然に引き出す工夫が光ります。身近な体験を通じて、ブランドと生活者をつなぐ新しい関係づくりが進んでいます。
写真・文:筆者(すべて現地撮影)
※掲載画像に関する権利は各企業・団体に帰属します。